2021年11月30日

東太郎山[大久保ルート](上田市)

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標高1040m付近の反射板。

砥石城入口駐車場753-820大久保登山口-850柏山城跡(下の城)-908柏山城跡(上の城)-956反射板-1040大久保山1045-1110東太郎山1126-1205林道-1255太郎山裏参道登山口-1313太郎山表参道登山口

東太郎山には、以前、坂城大峰山と太郎山の中間点から東に尾根伝いに歩いて登ったことがあるが、ヤブっぽい雰囲気で興味をそそられることもなかったと記憶している。にもかかわらず再訪することに。今回は大久保ルートから。踏み跡は不鮮明なところもあり、倒木も多く、テープマークもあったりなかったり。尾根を外さなければいいのだが、倒木を避けたり落葉で滑る足元にも苦労した。

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(左)大久保登山口。(右)倒木多く歩きにくい。

大久保登山口付近は道幅が広いけれど駐車するのは少々気がとがめるので、砥石城跡入口の駐車場にとめて30分ほど登山口まで歩く。上信越道の下をくぐり、その先で右の斜面を登る。石段を登ると鉄塔の下に出る。脇に展望ベンチが設けられ、上田市街の向こうに蓼科山や美ヶ原方面が望めた。尾根上は倒木が多く苦労する。赤松や雑木の中、落葉で踏み跡はわかりにくい。

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(左)烏帽子岳を遠望。(右)柏山城跡(下の城)。

右に烏帽子岳が見える。いったん平坦地になり、柏山城(下の城)の案内板がある。その先、左から尾根に急登すれば山城らしい地形に柏山城(上の城)の案内板。緩急の登りの後、左に巻いて尾根上に復せば1005ピーク。少々岩がちの登りで、反射板の前に出る。錆びついた反射板の周囲もヤブがち。ここから大久保山(1230m)までは踏み跡もさらに薄くなる。

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(左)柏山城跡(上の城)。(右)大久保山へは踏み跡不鮮明で急登。

テープマークも見失いがちで、ヤブがちな雑木林の中、急登に苦しむ。道形がはっきりして、石祠が祀られた大久保山に到着。その先で勾配は緩み、左から林道経由の道が合流すると、すっかり明瞭な道に。いつの間にか周囲は唐松林になっている。樹間に東太郎山の姿を見ながら左を迂回するように登り、小ピークを2つほど超える。

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(左)急登が緩み石祠のある大久保山。(右)山頂手前で樹間から高妻山。

その間、樹林越しに北信五岳や後立山連峰が見えたが、展望が期待できるような山ではない。東太郎山の山頂も唐松林の中。山名標すら見あたらない。思っていたよりも登りに労力を要したので、下山は林道経由で。西へ林道をたどり、太郎山の裏参道・表参道の登山口を経由して下山した。バスを使い里道も歩いて、砥石城に戻り車を回収。

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(左)樹林の中の東太郎山の山頂。
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2021年11月20日

虚空蔵山~和合城跡[座摩神社から鼠宿](上田市/坂城町)

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陣馬鳥越山から歩いてきた稜線を振り返る。左奥は坂城大峰山。

座摩神社下駐車場738-811鉄塔-859兎峰904-925虚空蔵山938-959鳥小屋山-1012高津屋山-1039陣馬鳥越山-1056和合城跡1122-和合城跡登山口(鼠宿)-1202鼠橋西詰-1234テクノ坂城駅1247=(しなの鉄道)1251西上田駅-1306駐車場

上田周辺の里山を歩くにはよい季節だと思って出かけた。いつもの座摩神社下の登山者用駐車場に車をとめる。林道を歩いて座摩神社へ。左脇の道標には新たに「大沢コース」が記されていて興味をそそられたが、おとなしく兎峰経由で歩くことにする。最初から急登。木々は色づいているが、中間部の鉄塔から持越城跡のベンチあたりで緩むほかは急な登りが続く。

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(左)最初から紅葉の中の急登。(右)兎峰直下の登り。

「こんなに急登だったかな」と、登山の記憶の曖昧さに気づく。ロープのある岩場を急登し、左を巻いて兎峰北側の鞍部へ。痩せ尾根をたどり兎峰の岩峰の上に立つ。しかし、この時間まだ雲が多く上田平が霞んで見えるだけ。尾根道に戻り、最後は左に巻き気味に進めば太郎山から続く稜線に出る。ちょっとした岩場を登れば、虚空蔵山の山頂。開けているが、雲が多くここでも周辺が霞んで見えるくらい。

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(左)兎峰から上田平。(右)虚空蔵山の山頂。

ここからは西に向かって下る。いきなりロープのある急な下りが続く。落葉で足元も滑る。石仏のある鳥小屋山、坂城方面が開けた高津屋山を経て再び、ロープが設置された急な下り。いくつもの分岐の道標には、以前はなかったわかりやすい案内板があって、南側からの道が案内されている。

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(左)虚空蔵山から上田平。(右)詳細な案内板が各所にある。

巡視路の階段を経て右手に林道が見え隠れするあたりは紅葉の盛り。陣馬鳥越山の岩峰からは周囲の展望が開けた。林道が交差する菖蒲平から、またもロープを使う急降下で鞍部に至り、その先わずかに登れば和合城跡。この時間には雲が少し晴れて近場ぐらいは見られた。北に坂城の平地、西に冠着山や大林山、南に塩田平。その後は北側の鼠宿へと下った。

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(左)高津屋山から坂城方面。(右)和合城跡から坂城方面を展望。

誰にも会わないかと思っていたが虚空蔵山からの下りで3人の登山者とすれ違った。最後、鼠橋を往復してテクノさかき駅まで歩いたのは単なる赤線つなぎ。以前より案内板が増えていて、道に迷う心配は少ないと思う。いままで知らなかったコースも案内板に示されていた。いろいろなコースが整備されたのだろうか。機会を見つけて歩いてみたい。

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(左)和合城跡から塩田平を望む。

[参考]しなの鉄道(テクノさかき~西上田) 230円

*このほぼ逆コース こちら → 「和合城跡~虚空蔵山 2017年2月12日」
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(千曲川右岸-埴科・上田) | 更新情報をチェックする

2021年11月13日

前鉢伏山[牛伏寺から 宮入山・高遠山・林城跡](松本市)

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鉢伏山への道から北アルプスを望む。

牛伏寺駐車場721-753堂平756-851ブナノキ権現-858車道900-937鉢伏山荘-950前鉢伏山1004-1042宮入山-1046宮入峠1049-1135高遠山1151-1300林城跡1305-1319林城登山口(金華橋)1329-1424松本駅1428=(篠ノ井線)1437村井1445=(タクシー)1505牛伏寺駐車場

目的は2つ。ひとつは鉢伏山周辺からの展望を、この好天で楽しもうというもの。もうひとつは前鉢伏山・宮入峠から松本市街への赤線つなぎ。牛伏寺の駐車場に車をとめて、すぐ脇の登山口から尾根伝いの登山道を登る。急登から獣除けのフェンス沿いに右を巻いて行く。左折して尾根にのり、里山らしい樹林の中を登れば「牛伏寺堂平」の真新しい説明板がある。

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(左)牛伏寺堂平。周囲は里山らしい景色。(右)笹と落葉の木々。ブナノキ権現直下。

1340の右を巻いた後は、ところどころ痩せた尾根となる。低い笹と落葉の木々が気持ちよい風景を見せると、間もなくブナノキ権現。フランス式階段工方面への道が分岐し、ブナの大木が鎮座している。その先すぐに車道に飛び出す。ここからは車道と交錯しながら、おもに左側に付けられた山道を進む。笹の露が足元を濡らす。

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(左)鉢伏山を見ながら進む。(右)脇には霧氷の木々。

視界が開け、右手の鉢伏山は山頂部が白くなっているのが見える。霧氷の木々が点在し、南・中央・北アルプスの展望が素晴らしい。鉢伏山荘の前を過ぎ、今日は鉢伏山へは登らず、前鉢伏山へ向かう。平坦な気持ちよい笹原を進んだ先の前鉢伏山からは、眼下に松本平、その向こうの正面に穂高・槍・常念あたりを展望する。やや雲が多く、後立山方面の稜線は隠れている。

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(左)高ボッチの向こうに中央アルプス。(右)前鉢伏山から北アルプスを望む。

下山はまず、前鉢伏山からロープが張られた急坂を下る。傾斜が緩むと雰囲気のよい唐松林を過ぎ、雑木や赤松の林を進む。赤松林の中に三角点があるだけの宮入山を過ぎ、宮入峠で。林道を横切る。ここからは初めて歩くルート。林道も並行するが、できるだけ尾根上の道をたどる。と思っていたら、1501で左折する尾根に入るところ、誤って直進。北側の林道をたどって復旧。

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(左)前鉢伏山から蓼科山・鉢伏山を望む。(右)宮入山への途中の唐松林。

唐松・雑木・赤松などが混在し里山らしい雰囲だが、単調でもある。高遠山南側の鉄塔からは松本市街と、反対側に美ヶ原が望めたが。その先はやや広い道となり、高遠山の山頂も道脇に三角点があるだけで、山頂の趣はない。あなり変化のない下りに飽きてくるころ、右手からの整った林道に合流。ここまで下ると紅葉の木々も多い。

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(左)鉄塔から松本平を見おろす。(右)高遠山の三角点。

この林道を進んで、右手に林城跡への尾根に入るところがわかりにくい。Ωカーブのところで右側を注意してマークを探す。標高を下げながら進めば林城跡の案内板などもあらわれ、あずまやもある林城跡の広場に到着。赤松に囲まれている。そのまま北に下り、金華橋の脇の登山口に降りる。あとは松本駅まで歩き、JRとタクシーに乗車して牛伏寺まで戻り、車を回収した。

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(左)あずまやのある林城跡。

[参考] JR篠ノ井線(松本~村井) 200円
     タクシー(村井駅~牛伏寺) 2,740円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(美ヶ原・鉢伏) | 更新情報をチェックする

2021年11月07日

平塩山(高山村/中野市)

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94号鉄塔から妙高・戸隠・後立山連峰を望む。

駐車場所749-826小池峠830-902鉄塔94号-909平塩山914-920鉄塔94号935-1005小池峠-1015「1099」三角点1017-1025小池峠1030-1101駐車場所

宮坂七郎著「新版 信州の山 北部下巻」に掲載されていて、気になっていた平塩山。高山村北部の里山だが、北の中野市側からアプローチする。志賀高原へ向かうR292の戸狩湯田中ICから、南の寒沢集落・菅集落を経由して進む。途中の枝道は無視して舗装道を進み、舗装終点(車止め有り)の余地に駐車。

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(左)小池峠へ杉林の中の巻き道。(右)小池峠。

未舗装林道を歩きはじめるとすぐに西側に妙高・戸隠・白馬を望むサンセットビューポイントがある。山腹を絡む林道から北側山腹を巻く薄暗い杉林の中の細い道になるが、小池峠までは明瞭である。小池峠には馬頭観音が佇み、昔からの峠らしい佇まいが感じられる。南の高山村側からも道が登って来ている。

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(左)小池峠からの雑木の尾根。(右)紅葉の尾根道。

峠から南西に向かう尾根道は、踏み跡かすかだが紅葉の雑木が気持ちよい。足元は低い笹が覆う。尾根が左に曲がるピーク先が伐採地で少し展望が開ける。右は杉林、左手に雑木の紅葉を見て登り返す1050ピーク手前はやや笹が深いが、北側にわずかな展望が開ける。その先、94号鉄塔では西に妙高・戸隠方面と後立山連峰、東に三沢山ほか志賀高原方面の展望。一番の展望地が鉄塔というのも里山らしい。

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(左)94号鉄塔から三沢山方面。(右)樹林に囲まれた平塩山山頂。

その先の平塩山山頂は樹林に囲まれて展望なし。小池峠まで戻り、1099三角点に立ち寄る。薄い踏み跡はあるが笹が深く、展望はない。三角点の先は踏み跡も見えない。三沢山までの登山記録を見たことがあるが、ちょっと歩く気になれない。小池峠まで下り、駐車場所まで往路を戻った。明瞭な登山道はないが、尾根を進めばいいので難しくはない。少し整備すれば良いハイキングコースになるのではないか。

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(右)1099三角点へは薄い踏み跡。
posted by 急行野沢 at 20:58| Comment(0) | 登山(志賀草津・苗場) | 更新情報をチェックする