2022年04月30日
奇妙山~尼巌山[大室古墳群↑鳥打峠↓](長野市)
尼厳山から長野市街と北信五岳を望む。
大室古墳群・登山口712-727主尾根にのり左折-803山城跡-900尼厳山分岐(出会いの石)905-939奇妙山957-1026尼厳山分岐(出会いの石)-1038岩沢分岐-1104尼厳山1145-1204林道に出る-1226寺尾三角点-1306鳥打峠-1353大室古墳群・登山口
別の山に行く予定だったが、諸事情で近場の里山に変更。意外と気温が低かったのでかえって快適。新緑やツツジの花などを楽しめた。昨夜の雨で足元がやや滑り気味。奇妙山・尼厳山の山頂などからは、長野市街地の向こうに北信五岳方面の展望を望むこともできた。全体に案内板も整備された里山ハイキングコースだが、最後の寺尾三角点から鳥打峠に出る部分は道がなくてヤブ漕ぎなど強いられた。
(左)大室古墳群の登山口。(右)新緑鮮やかな尾根道。
登山口は大室古墳群の一角。上信越道の下をくぐったら、右の大室林道方面へ進めば路側に数台とめられる登山口。マップポストがあり、長野市がつくった地図が置かれている。杉林の中を登り始めると、やがて周囲は新緑の雑木林となり、主尾根に出る。右に霞城への道を見送り左折。緩やかな尾根道は新緑やツツジの花に彩られている。
(左)ここから急登(標高520m付近)、(右)奇妙山手前。新緑の道。
山の神を過ぎ、標高520m付近からロープも設置された急登。やがて山城跡というピークに登り着く。右に分岐する道を分けて緩やかなアップダウンで、尼厳山分岐(出会いの石)へ。ここから奇妙山までピストン。途中の高見石からやや雲を被った北アルプスを展望。尾根の左を巻き、新緑の中を登って奇妙山へ。石祠・石碑などが置かれ、北の方向に長野市街地が見えるが、高妻山や飯縄山は雲に隠れ気味。
(左)奇妙山山頂。長野市街地方面を展望。(右)尼厳山直下の急登。
出会いの石まで戻り、左に下って岩沢への道を分け尼厳山へ。最後はロープのある岩混じりの急登で尼厳山に到着。ここも北側が切り開かれて、長野市街と北信五岳方面が望める。先ほどより雲が晴れて山並がよく見えるようになった。下山はすぐの分岐を右(JA総合研究所)へ下る。岩混じりの急坂を下り林道に出る。通常はこのまま林道を下るところ、「泣き坂」の表記から左の尾根に入ってみる。
(左)尼厳山の山頂。(右)尼厳山からの後立山連峰。
道はないが寺尾三角点方面へ尾根上の踏み跡をたどる。三角点は見逃してしまったようだ。問題は最後の鳥打峠直前。砂利など採取した後なのか、林道が縦横に。ヤブを漕いだり林道の法面をよじ登ったり、フェンスを跨いだりしながら強引に鳥打峠へ。あとは車道を歩いて登山口まで戻った。途中、8人の登山者とすれ違った。
(左)寺尾三角点付近。はっきりした道はない。
2022年04月22日
冠着山[南尾根を直登](千曲市/筑北村)
冠着山から西に下ったベンチから爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳の展望。
南尾根登山口1337-1412冠着山1424-1443鳥居平-(車道)1450登山口
冠着山(別名:姨捨山)に南側の尾根から登ってみた。戸倉上山田温泉の城山入口信号から、西に498号(聖高原千曲線)に入る。延々とこの道を走り、冠着山の南尾根の突端、車道の路側に駐車。「7/1~11/15まで入山禁止」という掲示があり、その脇から登り始める。周囲は赤松林。反射板のある平坦地からは烏帽子岳方面や北アルプスが望めた。
(左)登山口。(右)途中の反射板。
その先、右手にヒノキ林が広がる平坦地を挟んで、急登がはじまる。整備された登山道ではなく、薄い踏み跡があるくらい。足元が滑りなかなか進まない急な斜面。冠着山の山頂には、いつもと違う裏側から到達する。山頂からはいつも通り北信五岳・後立山連峰・蓼科山方面などを望むことができた。
(左)南尾根は踏み跡微かな急登。(右)裏側から山頂へ。
(左)冠着山山頂。こちらが正面かな。(右)冠着山から北信五岳方面。
往路を下るのが嫌だったので、下山は鳥居平への西側の尾根を下る。こちらは整備された登山道。小丸太の階段のある緩い傾斜で九十九折になっている。途中、後立山連峰(爺・鹿島槍)の展望が開けるベンチがあるのが嬉しい。途中から林道となって、鳥居平へ。あとは車道を歩いて登山口へもどった。
(左)下山途中のベンチ。展望がよい。
日本で海から一番遠い地点(海遠点)~榊山 (佐久市)
「海遠点」からひと登りした平坦地は気持ちのよい雑木林
登山口(林道ゲート)817-844林道終点-855右股の沢へ-922海遠点928-940左の耳(榊山南ピーク)-946榊山951-1000左の耳-1009海遠点1019-1042沢二股-1052林道-1111登山口ゲート
「日本で海から一番遠い地点(以下、海遠点)」などというのは人間が勝手に決めたもので、これまであまり興味はなかった。しかし、過去の登山記録の写真を見ると、周囲の森林の雰囲気は悪くなかったので訪れてみる気になった。旧臼田町中心から県道93号を田口峠方面に向かう。雨川ダム湖を過ぎ、「海遠点」の標識に従って右折、橋を渡ると左手は林道ゲート。右へ進むと駐車できる広場がある。
(左)林道ゲートから歩きはじめる。(右)林道終点。渡渉して山道へ。
先程のゲートの脇を抜けて歩きはじめる。途中、頻繁に案内板があり迷う心配はない。前半は林道歩き。林道終点で沢を渡渉して、沢沿いの細い道を進む。沢が二股に分かれる地点で右に進むが、ここからは沢が荒れていて大変だった。倒木が多く、道は崩れ形をあまりとどめていない。それでも進退に窮するほどのところはない。沢を最後まで詰めると「海遠点」に到着する。
(左)沢筋は荒れている。(右)標柱や説明板がある海遠点。
「海遠点」を示す標柱と説明板。雑木林に囲まれたすり鉢状の地形で雰囲気はよい。ここからは道はない。テープマークも点在するが、あまり頼りにならない。地形を見て自分で方向を定めて進めば、さほど難しくはない。目の前の稜線に登り、左へ。その先の平坦地は、落葉した雑木林で気持ちの良いところ。正面の少々急な斜面を登り、なだらかに進むと「左の耳(榊山南ピーク)」。
(左)道はないが前方の稜線へ。(右)マークもところどころ。
鞍部を経て前方の稜線に登って、左に進めば榊山。樹林の中に三角点が佇んでいる。展望はないが、樹間から荒船山の特徴的な姿がかすかに見えた。下山は往路を戻った。今後も「海遠点」をアピールするのであれば、沢沿いの道を整備し直すか、尾根伝いに新たに道をつけた方がいいと思う。
(左)榊山の山頂。木々に囲まれ展望はない。
2022年04月16日
十石山[白骨温泉から往復](松本市)
森林限界を抜け、十石山山頂へ雪の斜面を直登する。
十石山登山口(白骨温泉上)628-641スーパー林道分岐-755湯沢ノ平-921十石東尾根(標高2200m疎林になる)-1003森林限界1009-1037十石山1045-1050十石峠避難小屋1207-1222森林限界1226-1246十石東尾根-1342湯沢ノ平-1422スーパー林道分岐-1431登山口
十石山とはよほど相性が良くないのか、過去2回登ったときは展望なし。今日も乗鞍方面の山並みは望めたが、穂高方面ははかばかしい展望は得られなかった。登山口のすぐ前に駐車。4台駐車可能。今日は先着1台。歩きはじめてすぐに雪が出てくる。スーパー林道への分岐道標で左折。トレースは微かであり、夏道に沿って歩こうとしたが不明瞭で労力を要したので、雪の斜面を直登した方がよい。
(左)序盤の急登が終わりダケカンバの平坦地。(右)湯沢ノ平。「さくらフィルム」の標識。
急登が緩んで、ダケカンバの平坦地となる。ここからは1835標高点の南側を緩やかに行く。「さくらフィルム」の古い標識がある。湯沢ノ平を過ぎると、標高1850~2050mあたりまで急な登りが続き厳しい。針葉樹林帯の中、足場が悪いところもありアイゼン装着したが、ツボ足の人も多かった。薄いトレースの上に先行者の踏み跡がある。右手樹間に見えた穂高方面の山並は雲を被っていた。
(左)標高1850~2050mにかけ急登。(右)標高2200m木が疎らに。
標高2,200m付近で樹林が疎らになるが、空は曇り小雪まで降って来た。標高2,400m付近で樹林帯を抜ける。天気はめまぐるしく変わり、晴れ間がのぞいた。夏道は右へトラバースするが、今日はトレース通り十石山山頂へ直登する。一面の雪の斜面にテンションが上がる。最後はハイマツ帯に踏み抜き多発の後、十石山の山頂に到着。ハイマツの中に埋もれたような山頂である。
(左)山頂へ雪の斜面を登る。(右)ハイマツの中の山頂。
踏み抜いたりハイマツの上を歩いたりしながら、近くにある避難小屋へ向かう。小屋の裏手の丘に登り、周囲の展望を見渡す。しばらくすると南側の雲が取れて展望が広がり、広大な乗鞍の山並のほぼ全容が見渡せた。東側には雲海が広がっている。しかし、北側の穂高は、雲の間から岳沢や明神岳あたりが時折顔を見せる程度だった。
(左)十石峠避難小屋。(右)山頂稜線の向こうに乗鞍岳。
(左)乗鞍岳主要部。(右)穂高方面の展望はこの程度。
穂高方面の雲がいつまで待っても晴れないので、しびれを切らして下山にかかる。雪が緩んできた。途中すれ違った登山者は20人ほど。マイナーな山と思っていたが、最近はけっこう登る人が多いようだ。春の雪のせいか、ペースはあがらず時間がかかった。登りはじめたのは2番目だったはずだが、下山した時はほとんどの車が帰った後だった。
(左)下山時、森林限界に向けて雪面を下る。
十石山の夏のようすはこちら
→ 「十石山(2018年6月24日)」 「十石山(2021年9月5日)」
2022年04月11日
高遠城址公園の桜 満開(伊那市)
家族の求めもあって、有名な高遠の桜を見に出かけた。桜の季節に高遠に行くのははじめて。三峰川の河川敷にあるP11(弁財天河原)に駐車。無料で十分なキャパがある。ここからは高遠城址公園まで高低差70m(15分ほど)階段を登らなければならないが、大したことはない。山上の公園近くの駐車場は有料だし、今日も長い渋滞の列になっていた。
ちょうど桜は満開で素晴らしかった。ソメイヨシノではなくコヒガンザクラという種類で、やや赤みが強い。気温が高く、少々暑かったけれど快晴。朝のうちは思ったよりも人が少なかったが、昼近くになるとさすがに多くなってきた。飲食は一部エリアに限定され、シートを敷くことも禁止されていた。桜越しに見る中央アルプスや仙丈ケ岳の風景が印象的だった。
2022年04月10日
八ヶ岳[硫黄岳~桜平から夏沢峠経由で往復](茅野市/南牧村)
硫黄岳山頂から望む横岳・赤岳・阿弥陀岳。
桜平ゲート634-702夏沢鉱泉710-801オーレン小屋811-841夏沢峠-946硫黄岳1050-1128夏沢峠1142-1200オーレン小屋-1239夏沢鉱泉-1302桜平ゲート
残雪の硫黄岳に登りたいと考え、短時間で登れる桜平の奥まで車で入れるタイミングを見計らっていた。今日は林道の途中に残雪は数ヶ所あるくらいで、問題なく桜平のゲート前まで車で入ることができた。ただし、相変らずの悪路なので車高の高い4WD車が望ましい。ゲート近くの空きスペースに駐車。ちなみに桜平(上)の駐車場はまだ除雪されておらず進入不可。桜平(中)は利用可能。
(左)桜平のゲートから歩きはじめる。(右)夏沢鉱泉からオーレン小屋への道。
夏沢鉱泉への林道を歩きはじめるが、路面がツルツルに凍結していて、あわててチェーンスパイクを装着する。夏沢鉱泉でアイゼンをつけたが、夏沢峠までは勾配も緩くチェーンスパイク程度で歩けたと思う。夏沢鉱泉からは樹林帯の中、よく踏まれたトレースの登山道となり問題なく歩けた。初夏のような気温でとにかく暑いので、着るものの調整に苦労する。
(左)オーレン小屋。(右)夏沢峠から硫黄岳を望む。
(左)夏沢峠からの急登。(右)天狗岳方面を振り返る。
冬期休業中のオーレン小屋を過ぎ、夏沢峠へ。硫黄岳の爆裂火口が目に飛び込んでくる。右折して硫黄岳に向かい、しばらく登ると森林限界を越える。急な勾配がやや苦しいところ。振り返ると箕冠山の向こうに天狗岳の姿。その左には北アルプスの連なりが望めたが、気温が高くて霞み気味。日当たりがよいところは岩がゴロゴロと出ている。その先はケルンが道筋を示してくれる。
(左)右手に穂高連峰・槍ヶ岳を望む。(右)硫黄岳までケルンが続く。
たどり着いた硫黄岳山頂からは、目の前に迫力ある横岳・赤岳・阿弥陀岳など八ヶ岳連峰南部の展望が広がっていた。気温が高く霞み気味だが、南アルプス・中央アルプス・御嶽乗鞍・北アルプス・浅間山・奥秩父方面まで見渡せた。爆裂火口の縁を少し先まで歩いてみると、赤岳の姿も少し違った角度から見えるのが面白い。
(左)硫黄岳山頂に到着。赤岳方面を望む。(右)北アルプスを望む。
途中すれ違った登山者は30人弱。硫黄岳山頂は7~8人の登山者が入れ替わり去来したが、赤岳鉱泉など他のコースからの登山者もいたはず。桜平からの登山者は意外と少ないようだ。下山は往路を戻った。下山時には雪が緩んできて少し歩きにくくなったけれど、踏み抜きはほとんどなかった。
(左)横岳と赤岳。(右)爆裂火口の縁から、左に浅間山。
2022年04月02日
袴岳[斑尾高原](信濃町/新潟県妙高市)
袴岳から望む飯縄山・黒姫山・妙高山
登山口720-745袴湿原-828袴岳855-935袴湿原-953登山口
もうすっかり春の雰囲気だが、袴岳のあたりをスノーシューで歩き回ろうと出かける。例年と違い、今年は万坂峠北東の分岐から赤池方面への道が除雪されていているので、赤池との中間点から歩きはじめることにする。登山口の路側スペースに駐車してスノーシューで歩きはじめる。今朝は冷え込んだので、まだ雪は締まっていて歩きやすい。
(左)登山口。(右)袴湿原から疎林の斜面を登る。
スノーシューやBCスキーの跡を追う。ひと登りすると白樺の点在する雪原。その先はテープマークを目印に進むが、左下に谷を見下ろすトラバースの部分がやや歩きにくい。谷状の地形に出て進めば、雪原が広がっている袴池・袴湿原。その先で右に少々急な斜面を登る。振り返ると斑尾山が目の前。
(左)斑尾山を振り返る。(右)左に黒姫山、前方に2つめのピーク。
左前方に飯縄山や黒姫山を見ながらこのピークを越え、痩せ尾根を下った後は2つめのピークへブナ林の急登。2つ目のピークを越えれば、袴岳本体へ樹林の中の登りとなる。たどり着いた袴岳山頂では妙高山・黒姫山・飯縄山が間近に姿を見せている。遠く北アルプスも見える。
(左)樹林帯を急登。(右)袴岳から飯縄山・黒姫山を望む。
下山は袴湿原までの部分をショートカットしながら、ほぼ往路を戻った。下山時には前方に鍋倉山や志賀高原の山並を望むことができた。あまり登っている人は多くないと思っていたが、途中、スノーシュー1人、BCスキー3人とすれ違った。下山したら、ちょうどBCスキーとスノーシューの大団体が出発するところだった。
(左)袴岳から妙高山を望む。