2022年04月16日
十石山[白骨温泉から往復](松本市)
森林限界を抜け、十石山山頂へ雪の斜面を直登する。
十石山登山口(白骨温泉上)628-641スーパー林道分岐-755湯沢ノ平-921十石東尾根(標高2200m疎林になる)-1003森林限界1009-1037十石山1045-1050十石峠避難小屋1207-1222森林限界1226-1246十石東尾根-1342湯沢ノ平-1422スーパー林道分岐-1431登山口
十石山とはよほど相性が良くないのか、過去2回登ったときは展望なし。今日も乗鞍方面の山並みは望めたが、穂高方面ははかばかしい展望は得られなかった。登山口のすぐ前に駐車。4台駐車可能。今日は先着1台。歩きはじめてすぐに雪が出てくる。スーパー林道への分岐道標で左折。トレースは微かであり、夏道に沿って歩こうとしたが不明瞭で労力を要したので、雪の斜面を直登した方がよい。
(左)序盤の急登が終わりダケカンバの平坦地。(右)湯沢ノ平。「さくらフィルム」の標識。
急登が緩んで、ダケカンバの平坦地となる。ここからは1835標高点の南側を緩やかに行く。「さくらフィルム」の古い標識がある。湯沢ノ平を過ぎると、標高1850~2050mあたりまで急な登りが続き厳しい。針葉樹林帯の中、足場が悪いところもありアイゼン装着したが、ツボ足の人も多かった。薄いトレースの上に先行者の踏み跡がある。右手樹間に見えた穂高方面の山並は雲を被っていた。
(左)標高1850~2050mにかけ急登。(右)標高2200m木が疎らに。
標高2,200m付近で樹林が疎らになるが、空は曇り小雪まで降って来た。標高2,400m付近で樹林帯を抜ける。天気はめまぐるしく変わり、晴れ間がのぞいた。夏道は右へトラバースするが、今日はトレース通り十石山山頂へ直登する。一面の雪の斜面にテンションが上がる。最後はハイマツ帯に踏み抜き多発の後、十石山の山頂に到着。ハイマツの中に埋もれたような山頂である。
(左)山頂へ雪の斜面を登る。(右)ハイマツの中の山頂。
踏み抜いたりハイマツの上を歩いたりしながら、近くにある避難小屋へ向かう。小屋の裏手の丘に登り、周囲の展望を見渡す。しばらくすると南側の雲が取れて展望が広がり、広大な乗鞍の山並のほぼ全容が見渡せた。東側には雲海が広がっている。しかし、北側の穂高は、雲の間から岳沢や明神岳あたりが時折顔を見せる程度だった。
(左)十石峠避難小屋。(右)山頂稜線の向こうに乗鞍岳。
(左)乗鞍岳主要部。(右)穂高方面の展望はこの程度。
穂高方面の雲がいつまで待っても晴れないので、しびれを切らして下山にかかる。雪が緩んできた。途中すれ違った登山者は20人ほど。マイナーな山と思っていたが、最近はけっこう登る人が多いようだ。春の雪のせいか、ペースはあがらず時間がかかった。登りはじめたのは2番目だったはずだが、下山した時はほとんどの車が帰った後だった。
(左)下山時、森林限界に向けて雪面を下る。