2023年04月20日

大上峠~ククリ岩~十石峠 (佐久穂町/群馬県南牧村・上野村)

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ククリ岩からつつじの花の向こうに八ヶ岳方面を望む。

古谷ダム651-726大上峠-831「1330圏ピーク」-926ククリ岩分岐(大野沢峠)-947ククリ岩(栗木立)957-1014ククリ岩分岐(大野沢峠)-1135大仁田越1138-1249鉄塔1214-1233上臼石(1446m)-1244林道に下る-1300十石峠1310-1432古谷ダム

今回は先人の登山記録も参考にしながら、上信県境の大上峠から十石峠までをたどる。この間は整備された登山道ではない。思ったよりも踏み跡が鮮明な箇所が多かったけれど、不明瞭なところも多い。特に尾根の分岐や平坦になった場所では、進む方向をしっかり確認する必要がある。

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(左)稜線への登りはロープもある急登。(右)苔むした細尾根。

佐久穂町中心部から国道299号で十石峠方面に向かい古谷ダムへ。古谷ダム管理事務所前の駐車スペースに車をとめる。少し戻って大上峠への林道を歩く。大上峠で右折して山腹を登る。ロープが設置された急坂を登れば稜線上に出て左折する。その先、1290m圏ピークへの急登にもロープがあった。それなりに歩く人がいるということか。苔むした細尾根を過ぎ、1330m圏ピークで左折。

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(左)1312の北側を巻くあたり。(右)ククリ岩へは急登。

その先の尾根の分岐は、倒木で歩きにくい左の尾根を下るのが正解。峠状の鞍部を経て1312北側を巻いていく。この辺りは平坦でややわかりにくい。右手の1310m圏ピークに立ち寄って左折すれば大野沢峠(ククリ岩分岐)。小ピークをひとつ越えて北東にあるククリ岩へ登る。ククリ岩山頂直下は急登、左側を回り込むように登る。

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(左)ククリ岩の山頂。(右)大野沢峠南のピークからククリ岩を振り返る。

山頂付近はミツバツツジの花がきれいだった。木々の上から八ヶ岳方面がわずかに望めた。大野沢峠まで戻り稜線を南下すれば、次のピークからはククリ岩を振り返ることができた。1276の鞍部では古い林道を横切って先方山腹の左を進む。このあたりから、稜線上を進まないことが多くなり注意が必要。1408は左側を細い踏み跡で巻き左の尾根を下る。

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(左)新緑が美しかった。(右)大仁田越え。

踏み跡は稜線の左下を進むようになるが、このあたりは芽吹きの新緑が美しかった。1379に登り着いて、下ったところが大仁田越。石仏がいくつかあり、東に西上州の山並を望む。左下に林道が見えた。その先の尾根に登り左折して鉄塔の下まで行くと、南には四方原山方面の山並が展望できた。その後、鞍部の鉄塔を過ぎ、右手を巻くように進んだ鉄塔からは茂来山方面が展望できた。

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(左)大仁田越南東の鉄塔から四方原山方面。(右)上臼石北側の鉄塔から茂来山方面。

ヤブがちな斜面を登って、樹林の中の上臼石(1446三角点)に到着。尾根を南に下ったところで林道に降りて、十石峠まで林道を歩いた。さらに国道299号を歩いて古谷ダムに戻った。視界のきかない山域であるが、明るい雑木林、芽吹き始めた新緑、ミツバツツジの花などを楽しむことができた。数ヶ所の展望も気温が高くて霞み、最後の車道歩きが暑くてまいった。

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(左)ここで林道に下る。
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2023年04月14日

鉄平石山(横見山)~海遠点 (佐久穂町/群馬県南牧村)

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1331ピーク北東の尾根上からカラマツ林越しに鉄平石山を望む

余地ダム752-839余地峠847-934鉄平石山(横見山)941-1023日本で海岸線から一番遠い地点1034-1114鉄平石山(横見山)-1123鉄平石採石場1143-1210余地ダム

前回に引き続き佐久東部(上信県境)の低山歩き。宮坂七郎「新版 信州の山(中部下巻)」には「鉄平石山」の名前で掲載されている1337三角点が一応の目的地。ヤマレコでは「横見山」、三角点名は「余地」。ついでに「日本で海岸線から一番遠い地点(以下「海遠点」)まで足をのばし赤線をつなげたい。なお、余地峠~鉄平石山~海遠点の間は整備された登山道ではない。

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(左)余地ダムの先の林道ゲート。(右)余地峠。

余地ダムの舗装区画された駐車場に車をとめる。その先の林道ゲートを越えて、余地峠までは林道歩き。余地峠で左折して北側にある小ピークを目指す。カラマツや雑木林の中、意外と踏み跡も明瞭。ピークで左折すれば樹間に鉄平石山が見える。林道終点に出てそのまま尾根へ直進した後、1331は右を巻いていく。このあたりはマークも豊富。

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(左)余地峠で左折。(右)林道終点から鉄平石山(中央)を望む。

1331から北北東に伸びる尾根を越し、足元に笹が増えるあたりでマークはなくなる。ここがややわかりにくい。北へ尾根をたどり、左折して急登すれば雑木林の中で展望のない鉄平石山(横見山)。その先すぐの小鞍部から右へ下り、海遠点を目指す。踏み跡は薄くなる。マークはところどころ。尾根の突端(1260圏)で左折して下るあたりは尾根が広がり方向が定めにくい。

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(左)鉄平石山の山頂。(右)尾根の突端で左折。この先はややわかりにくい。

鞍部から1240圏のピークに登り返し、その先の左右に分岐する尾根の間の谷を下れば海遠点へ。雑木林の中の変哲もない所だが、3回目の訪問になる。雨川ダム方面から登ってきた登山者がいて、少し言葉を交わした。来た道を戻り鉄平石山へ。少し西に行けば鉄平石採石場の上部に出る。南側が開けていて、本日唯一の展望が得られた。

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(左)海遠点までの間の鞍部。明るい雑木林。(右)海遠点の標柱。

晴れていれば右手前方に八ヶ岳が望めると思うが、今日は黄砂のためか霞んでいる。正面には茂来山から四方原山への稜線を望むことができた。採石の作業は、いまは行われていない様子。採石場から舗装林道を歩いて余地ダムに戻った。予想していたよりもずいぶん早い時間で歩くことができた。

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(左)鉄平石採石場上部からの展望。茂来山から四方原山方面。
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2023年04月10日

海遠点・榊山~小唐沢山~霊仙峰(佐久市)

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小唐沢山から八ヶ岳連峰を望む。

雨川砂防ダム駐車場750-752「日本で海から一番遠い地点」登山口-828沢二股分岐-852日本で海岸線から一番遠い地点859-912県境ピーク(榊山南ピーク=左の耳)916-榊山-921県境ピーク928-954右の耳-1033小唐沢山1049-1125霊仙峰1151-1243田口峠(兜岩山登山口)1251-1353雨川砂防ダム駐車場

「日本で海岸線から一番遠い地点」(以下「海遠点」)は以前一度訪れたことがあるが、そこから霊仙峰・田口峠まで尾根伝いに歩けることをネット上の記録で知って歩いてみた。全体に視界のきかない山域で、唯一視界が開けたのは小唐沢山から八ヶ岳の展望。しかし、落葉した明るい雑木林の中を歩くのは気持ちよかった。

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(左)海遠点への登山口(林道ゲート)。(右)途中から沢状の道が荒れている。

旧臼田町中心部から県道93号を田口峠に向かう。雨川ダム湖を過ぎると、右に「日本で海から1番遠い地点」の案内板がある。そこを右折して橋を渡ったところで左折すれば林道ゲートがあり、そこが登山口。右方向に進めば駐車できるスペースがある。最初は林道歩き。沢を渡渉したあたりから登山道らしくなる。案内標識は随所にあるが、沢が二股にわかれる地点から先は、倒木などで道が荒れている。

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(左)海遠点の標柱。(右)海遠点北側の雑木の平坦地。

倒木を跨いだりして進めば沢の源頭に出て、わずかに右に進めば雑木林に囲まれて「海遠点」の標柱が立っている。そこから榊山にかけてはところどころマークはあるものの踏み跡は不明瞭。気持ちの良い雑木林の中を榊山まで歩いて、左の耳まで戻る。ここからが未踏のルート。南に山腹を下り、右手の尾根にのる。

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(左)榊山の山頂。(右)尾根を進むと正面樹間に小唐沢山。

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(左)塔渡り状のやせ尾根。(右)右の耳から小唐沢山を望む。

正面の樹間に小唐沢山が見えるけれど、尾根はここから左へ大きく迂回する。塔渡り状のやせ尾根を経て急登をこなし右の耳へ。その先、小唐沢山へは今日一番の急登。木枝につかまりながら身体を持ち上げるようにして、ようやくピークにたどり着く。小唐沢山からは西に八ヶ岳連峰を望むことができた。北アルプスや浅間山などの眺めは、樹木が邪魔してもどかしい。

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(左)小唐沢山への急登。(右)小唐沢山から望む八ヶ岳連峰。

小唐沢山からの下りも急坂。樹間に西上州方面の山並を見ながら進んで、霊仙峰への登りにかかる。急登だが小唐沢山の登りに比べればずっと楽。三角点のある霊仙峰は明るい雑木林に囲まれていて、雰囲気は悪くないが展望はない。霊仙峰からは北に下るが、右手の尾根にのるのを間違えないように。ここからは下山になるのだが、途中小ピークをいくつか越えるので簡単な下山というわけにはいかない。

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(左)霊仙峰手前の尾根道。(右)霊仙峰の山頂。

途中、ヒノキ林のある方向へ尾根を左折し、その先もピークを越えながら最後は県道へと下った。田口峠の少し下に出て、あとは舗装された県道を駐車場所まで歩いた。海園点からは整備された登山道ではないので、地形を見て進む。ヤブはほとんどないが、マークは期待できないし、踏み跡も全体的に不明瞭。尾根をたどるのでさほど難しくはないが、尾根の分岐では進む方向を見定める必要がある。

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(左)田口峠に到着。
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2023年04月02日

長野市周辺の桜とあんず(長野市/千曲市)

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松代城跡の桜

天気も良く、花見に絶好の日曜日。家族と長野市周辺をひとまわりして花を楽しんできた。あんず(松代町東条と千曲市森)は最盛期を少し過ぎた感じで、見事とはいかなかったが、あんずソフトなど食べて楽しんだ。あんずソフトが例年よりも濃厚でおしいく感じられたのは気のせいだろうか……。

最盛期だったのは桜。松代城跡や戸倉キティパークの斜面を彩る桜は見事だった。背景に里山の山並があるのも、絵になっていると思う。いずれも多くの人でにぎわっていたが、車をとめるのに苦労したのはキティパークだけだった。

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(左)松代町東条のあんず。(右)松代城跡の桜。

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(左)千曲市森のあんず。(右)千曲市戸倉キティパークの桜。
posted by 急行野沢 at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節の散策(花・湿原など) | 更新情報をチェックする