2023年04月10日
海遠点・榊山~小唐沢山~霊仙峰(佐久市)
小唐沢山から八ヶ岳連峰を望む。
雨川砂防ダム駐車場750-752「日本で海から一番遠い地点」登山口-828沢二股分岐-852日本で海岸線から一番遠い地点859-912県境ピーク(榊山南ピーク=左の耳)916-榊山-921県境ピーク928-954右の耳-1033小唐沢山1049-1125霊仙峰1151-1243田口峠(兜岩山登山口)1251-1353雨川砂防ダム駐車場
「日本で海岸線から一番遠い地点」(以下「海遠点」)は以前一度訪れたことがあるが、そこから霊仙峰・田口峠まで尾根伝いに歩けることをネット上の記録で知って歩いてみた。全体に視界のきかない山域で、唯一視界が開けたのは小唐沢山から八ヶ岳の展望。しかし、落葉した明るい雑木林の中を歩くのは気持ちよかった。
(左)海遠点への登山口(林道ゲート)。(右)途中から沢状の道が荒れている。
旧臼田町中心部から県道93号を田口峠に向かう。雨川ダム湖を過ぎると、右に「日本で海から1番遠い地点」の案内板がある。そこを右折して橋を渡ったところで左折すれば林道ゲートがあり、そこが登山口。右方向に進めば駐車できるスペースがある。最初は林道歩き。沢を渡渉したあたりから登山道らしくなる。案内標識は随所にあるが、沢が二股にわかれる地点から先は、倒木などで道が荒れている。
(左)海遠点の標柱。(右)海遠点北側の雑木の平坦地。
倒木を跨いだりして進めば沢の源頭に出て、わずかに右に進めば雑木林に囲まれて「海遠点」の標柱が立っている。そこから榊山にかけてはところどころマークはあるものの踏み跡は不明瞭。気持ちの良い雑木林の中を榊山まで歩いて、左の耳まで戻る。ここからが未踏のルート。南に山腹を下り、右手の尾根にのる。
(左)榊山の山頂。(右)尾根を進むと正面樹間に小唐沢山。
(左)塔渡り状のやせ尾根。(右)右の耳から小唐沢山を望む。
正面の樹間に小唐沢山が見えるけれど、尾根はここから左へ大きく迂回する。塔渡り状のやせ尾根を経て急登をこなし右の耳へ。その先、小唐沢山へは今日一番の急登。木枝につかまりながら身体を持ち上げるようにして、ようやくピークにたどり着く。小唐沢山からは西に八ヶ岳連峰を望むことができた。北アルプスや浅間山などの眺めは、樹木が邪魔してもどかしい。
(左)小唐沢山への急登。(右)小唐沢山から望む八ヶ岳連峰。
小唐沢山からの下りも急坂。樹間に西上州方面の山並を見ながら進んで、霊仙峰への登りにかかる。急登だが小唐沢山の登りに比べればずっと楽。三角点のある霊仙峰は明るい雑木林に囲まれていて、雰囲気は悪くないが展望はない。霊仙峰からは北に下るが、右手の尾根にのるのを間違えないように。ここからは下山になるのだが、途中小ピークをいくつか越えるので簡単な下山というわけにはいかない。
(左)霊仙峰手前の尾根道。(右)霊仙峰の山頂。
途中、ヒノキ林のある方向へ尾根を左折し、その先もピークを越えながら最後は県道へと下った。田口峠の少し下に出て、あとは舗装された県道を駐車場所まで歩いた。海園点からは整備された登山道ではないので、地形を見て進む。ヤブはほとんどないが、マークは期待できないし、踏み跡も全体的に不明瞭。尾根をたどるのでさほど難しくはないが、尾根の分岐では進む方向を見定める必要がある。
(左)田口峠に到着。