2023年07月27日
高峰山~水ノ塔山~東籠ノ登山(小諸市/東御市/群馬県嬬恋村)
池の平湿原。鏡池に東籠ノ登山が映っている。
高峰高原ビジターセンター657-722粒ケ平-736高峯山739-751粒ケ平-807高峰温泉-858水ノ塔山903-940東篭ノ登山952-1018池の平駐車場-1031池の平湿原(鏡池)1034-1055池の平口1113-1153高峰温泉-1210高峰高原ビジターセンター
猛暑が続いて厳しい山に登る気にもならないので、手軽な高峰高原界隈を軽く歩くことにした。前回同様、高峰高原ビジターセンターの駐車場に車をとめる。高峰高原ホテルの裏、鳥居のある登山口からまずは高峰山へ。足元の笹が朝露に濡れていて、ズボンの裾を濡らす。ニッコウキスゲ・ツリガネニンジン・シモツケソウなどの花を見ながら進む。
(左)花を見ながら高峰山へ。(右)高峰山の山頂。
粒ヶ平の分岐で左折して、ところどころ左手に黒斑山方面を眺めながら高峰山へ。その後は高峰温泉まで下る。高峰温泉からは道標に従って、水ノ塔山への登山道に入る。途中の展望地からは左に東籠ノ登山や高峰山方面を望む。八ヶ岳や北アは雲に霞んでいる。山頂手前は岩場が続く登山道になり、大岩の段差を越えて行く。「こんなに岩場があったかな」と昔の記憶などあいまいなもの。
(左)水ノ塔山直下の岩場。(右)水ノ塔山の山頂。
手狭な水ノ塔山の山頂を過ぎると、針葉樹林に岩が重なる登山道。その先はザレ場から展望が開け、足元には宮ウスユキソウやイブキジャコウソウが咲いている。東籠ノ登山まで来るとぐっと登山者が増える。ほとんどは池の平方面からの登山者。雲がさらに多くなり、近場の烏帽子・湯ノ丸あたりしか望めないが、少し涼しくなった。
(左)水ノ塔山から黒斑山や高峰スキー場。(右)稜線から東西の籠ノ登山。
(左)イブキジャコウソウ。(右)ミネウスユキソウ。
池の平湿原に下ると、林間学校の生徒が何グループにも分かれて歩いていて、いっそう賑やかになった。鏡池に東籠ノ登山が映っているのが見られた。ハクサンフウロ・タカネナデシコ・クルマユリなどを見ると、夏の山だなと感じる。帰路は林道を歩いて車坂峠に戻った。
(左)東籠ノ登山の山頂。(右)東籠ノ登山から烏帽子・湯ノ丸・西籠ノ登。
2023年07月17日
浅間山外輪山[草すべり~Jバンド~黒斑山](小諸市/御代田町/群馬県嬬恋村)
Jバンド方面の岩峰が目の前に迫ってきた。
高峰高原ビジターセンター643-747トーミの頭750-832湯ノ平分岐-850賽の河原分岐855-909Jバンド取付-921Jバンド-925鋸岳940-942Jバンド-951虎ノ尾-1010仙人岳1019-1035蛇骨岳標柱1105-1130黒斑山-1141トーミの頭1145-1232高峰高原ビジターセンター
真夏に登るような山なのか、微妙な標高だけれど、人気の山域に比べて人がさほど多くはないだろうと考えて浅間山の外輪山へ。朝6時半、高峰高原ビジターセンターの駐車場はまだ車は少なかった。下山時には満車に近かったが。今日は手っ取り早い中コースから登る。ほぼ樹林帯の中を登るが、途中、シャクナゲの花が点在している。
(左)トーミの頭から浅間山を望む。(右)トーミの頭から槍・穂高連峰。
(左)雲海の上に富士山。(右)ウスユキソウ咲く草すべりの斜面。
外輪山の稜線に飛び出し、ひと登りでトーミの頭。目の前に浅間山が大きい。右に目をやると雲海の上に富士山、その右に八ヶ岳・南ア・中央ア・御嶽。さらに穂高連峰や槍ヶ岳の穂先も望むことができた。その先は右へ、草すべりを下る。斜面は急だが、道は大きく折り返すようにつけられている。道脇にウスユキソウをたくさん見ることができた。
(左)下ってきた草すべりを見上げる。(右)Jバンドの登りにはシャクナゲも。
湯の平分岐に下り着いて左折、薄暗い樹林帯の中を進めば賽の河原分岐。現在は噴火警戒レベル2のため、右手の前掛け山方面へは立入禁止。左のJバンド方向へは歩くことができる。しばらく行くと視界は開け、正面にJバンド方面の岩稜が立ちはだかっているのが見える。シャクナゲも咲くJバンドの急登。後半は岩場を左に進み稜線へ。いったん右折して鋸岳に立ち寄る。
(左)Jバンド上から仙人岳方面を望む。(右)仙人岳山頂。雲間に前掛山。
雲が多くなってきた。北側からどんどん雲が流れてきて、太陽が遮られると風が涼しいけれど、日差しをあびると暑い。鋸岳から仙人岳・蛇骨岳へと続く稜線がこの行程のハイライトだろうか。蛇骨岳まで来るととたんに人が多くなった。黒斑山・トーミの頭と多くの登山者とすれ違いながら歩き、帰路も中コースでビジターセンターへ下った。
(左)蛇骨岳~黒斑山から仙人岳を振り返る。(右)黒斑山から浅間山を望む。
同様のコース →「浅間山外輪山(2020年6月16日)」
2023年07月12日
[霧ヶ峰]八島湿原からゼブラ山・南の耳・蝶々深山(下諏訪町/諏訪市/長和町)
ニッコウキスゲの向こうに八島湿原。
八島湿原駐車場729-734八島湿原-752鎌ヶ池キャンプ場跡757-820ゼブラ山(男女倉山)-835北の耳-844南の耳-913車山乗越-928蝶々深山933-1008旧御射山-1033八島湿原-1036八島湿原駐車場
梅雨明けも近いのではないかと思わせて、不安定な天気の日が続いている。今日も午後からは雨の予報なので、短時間で気楽に歩ける霧ヶ峰へ。朝7時半、八島湿原の駐車場に車をとめるが、この時間はまだ10台ほどしかとまっていなくてすいていた。意外と人が増えてきて、戻ってきたときはほぼ満車になっていた。
八島湿原の周辺では夏の花々が咲き誇っていた。目立つのはニッコウキスゲ。多いのはハクサンフウロやイブキトラノオ。アカバナシモツケ、ハナショウブ、アカギキンポウゲ、カラマツソウ、ヤマオダマキ、ウツボグサ、イブキジャコウソウ……などなど。湿原の中央付近にはコバイケイソウが咲いているのが遠目にわかる。
(左)ゼブラ山。(右)南の耳。
八島湿原の周回だけでは物足りないので、ゼブラ山から北の耳、南の耳、車山乗越、蝶々深山、旧御射山とさほど起伏のない道を歩いて八島湿原に戻った。風が強く雲が垂れ込めている。遠景の山々は隠れていたけれど、日差しはなくてかえって涼しいので助かった。
(左)蝶々深山へ。(右)沢渡への下りから八島湿原・鷲ヶ峰を望む。
類似のコース → 「八島湿原~蝶々深山(2010年9月18日)」
2023年07月04日
<新潟遠征> 越後駒ケ岳(新潟県魚沼市/南魚沼市)
前駒から越後駒ケ岳の山頂部を展望する。
枝折峠655-722明神峠725-813道行山820-854小倉山859-937百草の池943-1017前駒1025-1049駒の小屋1057-1116越後駒ヶ岳1126-1140駒の小屋1211-1232前駒-1300百草の池-1334小倉山1343-1420道行山-1505明神峠-1525枝折峠
枝折峠から越後駒ケ岳へ。歩きはじめから低灌木の尾根通しの道で見晴らしはよいし、道はよく整備されていて歩きやすい。階段状の登り下りを繰り返しながら、小ピークをいくつも越えて行く。明神峠のピークを過ぎるとアカモノの花が見られ、いくつかの湿地を横切る。さらに道行山からは前方に目指す越後駒ケ岳が堂々と見えるけれど、まだまだ遠い。
(左)明神峠。(右)アカモノの花咲く道。
駒の湯からの道が合流する小倉山までは比較的なだらかな登りが続く。水平距離が長いわりにアップダウンばかりで、あまり標高は上がって行かないのがもどかしい。時に足元は溝状の赤土で滑りやすい。百草の池は道標があったが、左手の残雪のある辺に池があるのだろうか。ここからは階段状の急登が続く。途中、わずかな残雪を横切る。
(左)道行山から越後駒ケ岳とそこへ続く尾根を展望。(右)小倉山。
岩の露出した前駒でいったん急登が緩む。周囲にはベニサラサドウダンの花が多い。左下斜面にニッコウキスゲなども見ながらトラバース気味に進めば、駒の小屋の直下は急な岩場が連続するが、特に難しいというわけではない。駒の小屋に到着すれば、雪渓からひかれている水が冷たくておいしい。
(左)前駒付近はベニサラサドウダンが多かった。(右)小屋の直下は急な岩場。
山頂へは、まずは山頂稜線まで直登。道沿いにはオヤマリンドウがたくさん咲いている。山腹に雪を残した山容が美しい。わずかな距離、残雪を踏んで稜線に登り着いて右折。足元にツマトリソウ、右下に大きな雪渓を見ながら緩やかに進んで、越後駒ケ岳の山頂に到着。今日は雲が多くて周囲の山々は概ね隠れている。中ノ岳あたりも雲の中。
(左)駒の小屋から山頂を見上げる。(右)山頂への登りから小屋を見おろす。
駒の小屋まで戻って、小屋の前に広場で昼食休憩。きょうは気温が高く、特に下山時には暑さに苦しみ時間がかかった。また、小さなピークのアップダウンも多いので、下山時にもそれなりに労力を要した。途中、すれ違った登山者は30人弱。平日なのに思ったよりも多くの人が登っていた。
(左)山頂稜線の右下には雪渓。(右)越後駒ケ岳の山頂に到着。