2023年09月11日
越百山~南駒ケ岳(伊奈川ダムから周回)[大桑村/飯島町]
ひとつ南側のピークから見た南駒ケ岳山頂部。
9月10日[1日目]伊奈川ダム下ゲート716-800今朝沢橋分岐(二合目)-839福栃平(南駒-越百分岐)-928下のコル(四合目)936-1004上のコル-1050展望台1102-1128上の水場1157-1255越百小屋[泊]
9月11日[2日目]越百小屋526-610越百山616-724仙涯嶺730-833南駒前衛峰841-855南駒ヶ岳915-950「2712」巻く957-1042北沢尾根三角点1055-1126六合目-1147五合目1154-1257南駒ヶ岳登山口(四合目)1315-1336福栃平(南駒-越百分岐)1338-1447伊奈川ダム下ゲート
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中央アルプスの中で、歩いてない南駒から越百山の間を歩くために出かけた。全体に曇り空のもとでの山行となったが、中央アルプスらしい、ハイマツの中に花崗岩の巨岩が立ち並ぶ姿を堪能することができた。道は北アルプスの人気ルートのように、きれいに整備されているわけではないが。
(左)上のコル。ヒノキ林の中の登り。(右)水場への分岐。水場は近く、豊富。
R19から伊奈川沿いの細い道を走って、伊奈川ダム下のゲート前へ。10台ほどの車があったが、少し下った路側に駐車する。ここから少々長い林道歩き。福栃平で道標に従って登山道に入る。山腹をジグザグに登り尾根にたどり着いたところが下のコル。ヒノキ林の中を登り、上のコル。
(左)越百小屋。(右)越百小屋から見た早朝の越百山。
針葉樹林帯となるが、視界の開ける場所はほとんどなく淡々と樹林帯を登る。上の水場への分岐は小広場。左に少し下って水を補給。そして木の根の張り出す急登の後、道が平坦になり少し下ると越百小屋。越百小屋は小規模な小屋だったけれど、小さいなりの落ち着いたよさがあった。今日の宿泊者は7人。
(左)越百山山頂。南アと富士山を望む。(右)仙涯嶺へ向かう。
2日目は越百山への登りから。樹木が覆いかぶさって歩きにくい所もあるが、やがてハイマツ帯となり視界が開け、緩やかな越百山のピークへ。曇り空ではあるものの、南アルプスや富士山を望むことができた。ここからは稜線を仙涯嶺へと向かう。急な岩峰をもたげる仙涯嶺へは、最後は足元がザレていて滑りやすい。岩峰を巻いた先の小広場に山名標があった。
(左)仙涯嶺の最高地点付近。山名標はこの先の小広場に。(右)仙涯嶺の先は切れ落ちた岩場が続く。
(左)南駒ケ岳へ。手前ピークへの登り。(右)ナナカマドの実と花崗岩。
仙涯嶺の先は、クサリ場や切れ落ちた岩場が続くので、慎重に。ハイマツ帯に出入りしながら登り続けると、南駒の手前のピークに出る。ここから見た南駒ケ岳は、花崗岩とハイマツをちりばめた美しい山容だと思う。わずかな登りで南駒ケ岳に再訪を果たす。宝剣岳や空木岳は雲に霞んでいるが、南アルプスや富士山は顔を出している。振り返ると歩いてきた縦走路が一望できた。
(左)南駒ケ岳山頂。宝剣・空木方面を望む。(右)南駒ケ岳から何ア・富士山。
(左)北沢尾根の最初は岩場の急登降。(右)2712前後からはハイマツ帯。
下山は西へ、北沢尾根を下る。最初は岩が累々と重なる中、クサリ場や岩の急登降を繰り返す。2712を巻く前後からはハイマツ帯になるが、ハイマツは思ったほど邪魔をしない。その先、少しずつ灌木帯に入る。樹林帯に入ると意外に道は歩きやすくなり、針葉樹林帯からヒノキ林の中を下って行く。最後は長い林道歩きで、伊奈川ダム下のゲートに戻り着いた。
(左)北沢尾根三角点。尾根のほぼ中間点か。(右)四合目登山口で林道に出た。
[参考]越百小屋 1泊2食 12,000円
山小屋の食事はこちら → 「山小屋の食事」