2024年03月22日

高ボッチ山 (塩尻市/岡谷市)

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高ボッチ高原の雪原から北アルプスを望む。

「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」駐車場833-857庫裏平(林道から分岐)902-947牧場最下部(1462標高点の上)952-1042高ボッチ山1120-1154牧場途中(しばらく北アルプス展望)1217-1224牧場最下部-1251庫裏平1254-1311駐車場

山頂直下の牧場が一面の雪原になると、冬の高ボッチ高原には魅力的な景色が展開する。当初は雪が少なかった今冬も、2月末から3月にかけていわゆる「カミ雪」が降ることが多かったので、高ボッチにもそれなりの積雪があったと思われた。そこで、牧草地の雪景色と周囲の展望を期待して高ボッチを訪れた。

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(左)カラマツ林の中の登り。(右)牧場の広大な雪原を登る。

「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」(休業中)の駐車場に車をとめた。先着6台。少し下の駐車場もあわせると、30台以上とめられる。夏は山頂直下まで車で行けるけれど、冬は下から登らなければならない。ホテルの建物の脇から歩きはじめる。前半のカラマツの樹林帯は単調な登りだが、よく踏まれた雪道で歩きやすい。

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(左)山頂付近は遊歩道になっている。(右)高ボッチ山の山頂。前方に八ヶ岳。

樹林帯を抜け牧場の下部に出ると、そこからは広大な一面の雪原を歩くことができた。振り返れば、やや雲が多いけれど北アルプスや乗鞍・御嶽。左に鉢伏山、右に中央アルプス。山頂近くになるとはやや雪が深いところもあるけれど、それもわずかな距離なので全行程チェーンスパイクで問題なかった。山頂付近は緩やかな勾配で遊歩道が整備されている。

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(左)高ボッチ山から鉢伏山方面。(右)後立山連峰。

高ボッチ山の山頂にたどり着けば、八ヶ岳・富士山・南アルプス・諏訪湖を目の前に展望することかできた。さらに中央アルプスや鉢伏山方面など。遠く北アルプスの連なりも、少しずつ雲が取れてきたようだ。下山時には穂高連峰や槍ヶ岳の雲も少しずつ取れてきたので、しばらく雪原の途中で立ち止まって見とれていた。途中、すれ違った登山者は10人ほど。

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(左)諏訪湖を眼下に、左に八ヶ岳、右に南ア、その間に富士山が霞む。(右)穂高連峰・槍ヶ岳を正面に見ながら下山。


過去の同様のコースの記録(冬)はこちら
 → 「高ボッチ山(2021年2月11日)」:地図付き
 → 「高ボッチ山(2022年2月6日)」
牛伏寺からの記録(無雪期)はこちら
 → 「高ボッチ山(牛伏寺から)2023年12月17日」
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2024年03月16日

高デッキ山 スノーシュー(長野市)

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高デッキ山 山頂直下。

戸隠スキー場駐車場806-852林道から右折し尾根にのる-924夏道登山道と交差-10001590m圏ピーク-1017雪原から左折し尾根の登りへ-1045鞍部1050-1104高デッキ山1126-1137鞍部-1159雪原に降りる-1212ゲレンデ脇-1234夏道登山道と交差1238-1255林道に出る1300-1327戸隠スキー場駐車場

戸隠スキー場のすぐ隣にある高デッキ山。積雪期にはBCスキーやスノーシューでの登山記録がごく稀に見られる。第5リフト終点から見える、瑪瑙山との間に広がっている雪原(夏は湿原)も何となく気になっていた。スキー場の間近にある安心感もあり、簡単に登れそうな気がしていた。

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(左)最初は林道を歩く。スノーシューでも沈む。(右)ブナの尾根を登る。

あまり人が登らない山なので予想はしていたけれど、ほぼトレースはなし。全行程スノーシューを使ったが、それでも沈む。気温が高くて雪も重く、標高差や登山時間で見るよりも消耗した。積雪期はどこでも適当に登って行けばいいけれど、過去のいくつかの登山記録を参考にして、戸隠スキー場の駐車場から林道をしばらく北東方向に進んでから右手の尾根に取付いて登って行く。

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(左)1590ピークから高デッキ山を望む。(右)雪原で振り返り、高妻山を望む。

ブナの大木も見られる尾根は、夏道の登山道(トレースなし)と交差するあたりから針葉樹林帯にかわる。1590圏のピークに登れば、東に高デッキ山の姿があらわれる。いったんゲレンデ脇まで下り瑪瑙山との間にある広く平坦な雪原に進む。このあたりはBCスキーのトレースがあったが、それも一瞬だけ。

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(左)雪原を進み左の尾根に取付く。(右)手前鞍部から高デッキ山を見上げる。

雪原脇にある大きな枯木から左手の尾根に取付く。さらに途中から左を巻くようにして鞍部まで来ると、目の前に高デッキ山がそびえている。急な斜度に見えたが、何日も前のものと思われるごく薄いトレースに沿って、折返し登れば高デッキ山の山頂に到着。北側はダケカンバなどが繁っていて、黒姫・妙高・高妻などは木の間から眺めるような感じ。

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(左)高デッキ山山頂。樹林越しに高妻山や黒姫山。(右)飯縄山を望む。

南西には後立山連峰の連なりを望むことができた。その先の北アルプス南部は霞んでいる。南東には飯縄山と瑪瑙山。下山はほぼ往路を戻った。1590圏ピークに登り返すのが嫌だったので、その部分はゲレンデ(とがっきーコース)の脇を歩かせてもらった。気温が高く、下山時には雪が重くなった。なお、第5高速ペアリフトを使えば、もっと楽に登れると思う。

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(左)高デッキ山山頂直下から北アルプス(後立山連峰)を望む。
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2024年03月11日

横岳[八ヶ岳](南牧村/茅野市)…杣添尾根から

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横岳から赤岳・阿弥陀岳を望む。その向こうに南アルプス。

杣添尾根登山口718-744南八ヶ岳林道登山口-820標高2100m830-902標高2300m-949横岳見晴台テラス(森林限界)956-1039三叉峰1043-1056横岳1113-1125三叉1155-1225横岳見晴台テラス1233-1302標高2300m-1327標高2100m1332-1354南八ヶ岳林道登山口1359-1426杣添尾根登山口

快晴が約束された月曜日。週末は混雑する海ノ口自然郷にある登山者用駐車場も、今日はすいていた。先着2台。今日、杣添尾根を登った登山者は、私の他に2人だけ。週末に多くの登山者があったらしく、道はよく踏まれていた。駐車場近くの登山口からしばらく別荘地の中の道を歩いた後、林道にいったん出て四阿のある小広場から八ヶ岳の稜線を見上げる。

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(左)目指す稜線を見上げる。(右)樹林帯の登りが続く(標高2,300m付近)。

ここから本格的な登山道。最初はチェーンスパイクだったがすぐにアイゼンに交換。すぐに沢を橋で渡るが、その先が急坂でけっこう難所。いつもながら、単調な針葉樹林帯の登りが続く。ずいぶん登ったと思わせて、まだ「標高2100m」の標識。その先は少し勾配が緩んで感じた。標高2,500mを過ぎると針葉樹林も少し疎らになり、左手に富士山や秩父連山を望めるようになって元気が出てくる。

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(左)標高2,500mを越え樹木が疎らに。(右)森林限界を越え、前方に主稜線。

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(左)左手には赤岳の姿。(右)最後の急登をこなし三叉峰で縦走路に合流。

無雪期ならばウッドデッキ風見晴らし台が顔を出している場所で、森林限界を越えると素晴らしい景色が広がった。前方に八ヶ岳連峰の主稜線、左手には赤岳。念のためピッケルも用意し、稜線までは急な登り。息を切らせて三叉峰の下で縦走路にたどり着く。ここから横岳まで往復する。2箇所のハシゴを登って横岳に到着。

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(左)三叉峰から無名峰を越えて横岳へ。左に北アが連なる。(右)横岳に到着。

横岳山頂からの展望は素晴らしい。本州中央部のおもな山々はすべて見えるのではないだろうか。近くは赤岳・阿弥陀岳。遠くは谷川連峰や北関東の山々だろうか。浅間山・四阿山・北信五岳から頸城山塊。北ア・乗鞍・御嶽・中ア・南アと連なるのが見事。そして三叉峰の向こうに富士山。

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(左)横岳から穂高連峰・槍ヶ岳を望む。(右)中央アルプス・御嶽・乗鞍。

稜線の縦走路では7~8人の登山者とすれ違った。下山は往路の杣添尾根をそのまま下った。樹林帯の中を淡々と下るだけ。山頂部からの素晴らしかった展望を反芻するにはよい時間ともいえる。下山後、小海町の温泉施設「八峰の湯」に立ち寄り、温まってから帰路についた。

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(左)横岳から三叉峰の向こうに富士山。(右)下山はそのまま杣添尾根を下る。

別の年の同様のルートの登山記録はこちら
→ 「横岳 杣添尾根ピストン(2023年3月29日)」
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2024年03月04日

三峰山[下諏訪町/長和町] …西餅屋(新和田トンネル諏訪側)から

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三峰山へと続く稜線。

駐車場所(R142新和田トンネル諏訪側)902-1003中山道古峠1006-1040和田山北峰1053-1133三峰大展望台分岐-1150三峰山1158-1213三峰大展望台分岐-1248和田山北峰1314-1338中山道古峠1343-駐車場所

冬に三峰山へ登るのには、従来は国道142号旧道の東餅屋付近まで車で入って歩きはじめた。ところが、新和田トンネル無料化により、この旧道が冬期通行止となった。そこで、新和田トンネル諏訪側から旧中山道をたどるコースが歩かれるようになったようだ。どんな感じなのか、確かめる意味も含めて三峰山に登ってみた。

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(左)古峠までは中山道を歩く。(右)中山道古峠(旧和田峠)。

国道142号・新和田トンネルの諏訪側、旧道が分岐する脇の路側駐車スペースに車をとめる。もう少し諏訪側の中山道入口にある駐車スペースにとめたかったが、そちらにはたまたま大型車がいたので。R142旧道から中山道に入る。江戸時代の幹線道路なので、緩やかな登りで歩きやすい。先週末の登山者によるものか、雪もよく踏まれている。

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(左)和田山北峰の手前。霧氷がきれい。(右)和田山北峰を過ぎて、三峰山も見えるようになってきた。

ただ、この時点では小雪が降り続く絶望的な天気だった。古峠から小ピークをひとつ越えたあたりは、木々の霧氷がきれい。天候次第では途中で引き返すことも考えていたが、和田山北峰で休んでいたら視界が開けてきたので先に進むことにした。和田山北峰の先で樹林帯を抜けると、ところどころ吹きだまりもあり念のためスノーシュー装着。

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(左)強風が吹く三峰山への稜線。(右)三峰山山頂。

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(左)三峰山山頂から美ヶ原方面。(右)諏訪湖を見おろす。

三峰山の稜線も見えてくるが、いつもながらこの山は風が強い。身体を飛ばされそうな強風の中、三峰山にたどりついた。美ヶ原・鉢伏山・諏訪湖・霧ケ峰などは見えているが、遠景の山並は雲の中。早々に山頂を後にしたが、下山するにつれて青空が広がった。こんな日なのに、途中、ひとりの登山者とすれ違った。

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(左)霧ヶ峰方面。歩いてきた稜線も見渡せる。(右)下山をはじめて振り返ると青空が。

他の冬のようすはこちら 
 → 「三峰山スノーシュー[和田峠から](2023年1月29日)」
 → 「和田峠から三峰山(2019年2月10日)」
秋のようすはこちら
 → 「和田峠から三峰山(2019年10月27日)」
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(美ヶ原・鉢伏) | 更新情報をチェックする