2024年05月18日
〈関西遠征〉八経ヶ岳[大峰山] (奈良県天川村/上北山村)
手前の鞍部から八経ヶ岳を望む。
行者還トンネル西口542-632奥駈道出合-652弁天ノ森-713聖宝ノ宿跡-959弥山小屋802-824八経ヶ岳(大峰山)838-903弥山910-912弥山小屋-946聖宝ノ宿跡-1010弁天ノ森1020-1034奥駈道出合-1113行者還トンネル西口
別に百名山を目指しているわけではないが、登山番組でよく取り上げられる大峯奥駈道には興味をもっていた。風景や植生なども、地元信州のものとは違う。修験道の歴史なども古く、その一端に触れられればと思っていた。最も一般的と思われる行者還トンネル西口からのコースで登ることにする。関西の所用にあわせて訪れたが、登山そのものよりも登山口までのアクセスに苦労した。
(左)行者還トンネル西口の駐車場。(右)最初は根の張り出した急登。
近鉄・大和八木駅前でレンタカーを借用し、天川村中心地(川合)の宿に向かい、前泊。大和八木から宿泊地まで1時間20分ほど。翌朝、カーブ連続の細道を30分ほどレンタカーで運転し、行者還トンネル西口の登山者用駐車場(1000円)へ。早朝だったので、駐車場には十分な空きがあった。駐車場のすぐ近くが登山口。
(左)大峰奥駈道出合。(右)弁天ノ森前後の稜線は美しい樹林帯。
沢を渡り右手の尾根に取付く。木の根が張り出した急との連続は修験の山を思わせる。植生の変化が感じられると間もなく稜線。奥駈道出合に出れば、新緑のブナなどが覆う明るく気持ちよい道をしばらく楽しむことができた。緩やかに弁天ノ森を越えて、聖宝ノ宿跡からは弥山への登りが続く。左右に折り返しながら、階段状の登りが断続的にあらわれる。
(左)弥山へ階段状の急登。(右)尾根上の展望地から。前方は行者還岳方面か。
2箇所ほどの尾根上の展望地から見えたのは行者還岳あたりだろうか。金属製の短い梯子を登ればほどなく弥山小屋に到着。周囲を苔に囲まれている。鞍部に下れば、八経ヶ岳の緩やかな山容が見えてくる。オオヤマレンゲ群生地を保護する防獣柵を開け閉めして登れば、八経ヶ岳の山頂に到着。
(左)苔に囲まれた弥山小屋。(右)八経ヶ岳の山頂に到着。
前方には大峰の山並がどこまでも広がっている。右手には立枯れの木々が目立つ明星ヶ岳方面に続く稜線。振り返れば弥山が見える。下山は弥山の山頂に立ち寄ってから往路を戻った。途中、すれ違った登山者は200人以上。下山途中で次々に登ってくる人とすれ違った。ひとりだけだったが、修験の装束でお祈りをしながら歩いている方ともすれ違った。
(左)八経ヶ岳から明星ヶ岳方面を望む。(右)弥山方面を展望。