ずっと膝の調子が思わしくなくて自重していたが、少し良くなったので、軽い足慣らしとして久しぶりに長野市の裏山に出かけてみた。霊山寺の境内上部から山道にはいる。岩井堂観世音の大岩を回り込むように登っていけば物見岩。岩の傍らに立つと、眼下に善光寺や長野市街が見渡せる。御開帳の善光寺はさぞかし大混雑だろう。しばらく進めば、大峰山と地附山の鞍部のややなだらかな地形、アカマツと雑木の新緑が美しい。


(左)物見岩から見おろす長野市街 (右)地附山と大峰山の鞍部付近
右に標識のない道が分岐しているが、これを進みすぐに右に直角に折れて、しばしの登りとなる。登りが緩むと目の前に錆びついた地附山スキー場のロープトウの残骸があらわれ、すぐに山頂広場に。
この山頂広場にかつては雲上殿(善光寺裏手)からロープウェイが通じ、動物園などの施設があって、子どもの頃に何回も遊びに来た記憶がある。ロープウェイの山頂駅の痕跡も残っている。その後、ロープウェイや一帯の施設は廃止され、1985年には大規模な地すべりが発生し、地附山の山頂一帯はあまり人の訪れない場所になってしまったようだ。岐路は往路を戻った。


(左)山頂広場 (右)ロープウェイ山頂駅の痕跡