2010年07月18日

<栃木遠征> 高原山[釈迦ヶ岳・鶏頂山](栃木県日光市)

旧鶏頂山スキー場駐車場900-918枯木沼-955弁天沼-1018稜線鞍部-1108釈迦ヶ岳1135-1225稜線鞍部-1252鶏頂山1300-1330お助け水1335-1340弁天沼-1410枯木沼1415-1425旧鶏頂山スキー場

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(左)登山口の旧鶏頂山スキー場跡。かからゲレンデを登り始める。(右)枯木沼の湿原。

栃木県日塩もみじライン沿いの廃止スキー場調査を兼ねて登山をプラニング。こんなことでもなければ、日本三百名山のこの山に杖をひくことはなかっただろう。その上、標高から考えると、季節は少々下りすぎているかも知れない。しかし、山中では20人近くの登山者とすれ違ったから、それなりに人気の山なのだろうと思う。

旧鶏頂山スキー場下の広い駐車場に車を入れ、廃屋となっている鶏頂山荘の脇から、一番左のゲレンデを登っていく。スキー場のリフトはとうに撤去されたようだ。信仰団体などによる鶏頂山を示す道標が過不足なく、つけられている。昨日、関東甲信越の梅雨明けが宣言され、照りつける日差しは容赦ないが、足元の草露がスボンの裾を濡らす。

鶏頂山スキー場最上部から少し進むと枯木沼。森林に囲まれた静かで気持ちの良い湿原だ。この季節、花はカキツバタくらいしか見られないが。湿原中央で木道を右折し、樹林帯を進めば今度は、旧メイプルヒルスキー場のゲレンデに出る。ところどころにゲレンデの案内板があり、このゲレンデはかつて「アカシアコース」であったことが知れる。ゲレンデ最上部から樹林帯に入り、緩やかに下っていくと右に大沼への道を分ける。その先、暗いヒノキ林の中を緩やかに登り弁天沼に出る。沼の畔には鳥居や祠、石碑などが建ち、信仰登山の雰囲気を感じさせる。

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(左)弁天沼。(右)稜線の鞍部から見た鶏頂山。

 多くのガイドでは、ここからまず鶏頂山に登る右手のコースを選択しているが、まずは最高峰の釈迦ヶ岳に登りたかったので左にルートをとる。これまで緩やかな道だったので一気に汗が吹き出す登り坂。周囲は足元をクマザサが覆う雑木の林。稜線に達すれば、右に鶏頂山の山容がはじめて望まれる。反対側は崩壊した斜面。稜線を左へ、御岳というピークを過ぎて釈迦ヶ岳を目指す。

釈迦ヶ岳はその名前から鋭いピークを想像していたが、前方に見え始めた山容は思ったより丸みを帯びている。稜線に出てからの登降が結構きびしい。最後の急登に汗を絞らされて一等三角点のある釈迦ヶ岳の小広い山頂へ。360度の展望のはずが、今日は雲が多くてはかばかしい展望は得られない。信仰の山らしく祠や仏像まで安置されていて、おびただしい数のトンボが飛びまわっている。

釈迦ヶ岳からは、稜線沿いに弁天沼への分岐の鞍部まで戻り、鶏頂山へと登り返す。見返すと釈迦ヶ岳がこんもりと盛り上がっている。鶏頂山の山頂には立派な社殿がつくられていて、こちらも360度の展望の山だが、雲がそのあらかたを覆っているのは釈迦ヶ岳と同様。下山は稜線途中から左にショートカットの道をたどり、お助け水(水場)の冷たい水で顔を洗い、弁天沼へ。あとは往路を戻る。遠く雷鳴が聞こえてきたので足早にゲレンデをくだった。

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(左)釈迦ヶ岳山頂。(右)鶏頂山から見た釈迦ヶ岳。
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(東北・北関東) | 更新情報をチェックする
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