鳩待峠740-900オヤマ沢田代906-937小至仏山-1015至仏山1108-1157小至仏山-1229オヤマ沢田代1335-1346鳩待峠
(左)鳩待峠の至仏山登山口。(右)山上に開けた湿原「オヤマ沢田代」。
「あまり長く歩きたくない」という家人を連れての登山。考えあぐねて尾瀬の至仏山へ登ることにした。長野からは遠いし、尾瀬戸倉でバスに乗り換えなければならない煩わしさはあるけれど、登り2時間半程度の行程は登山初心者の家人でも大丈夫だろう。
今日は鳩待峠までの交通規制解除日だったが、午前7時前に尾瀬戸倉に到着した時には「鳩待峠駐車場 満車」の掲示があり、第一駐車場に車をとめて乗合タクシー(約20分・片道930円)で鳩待峠に向かう。今日は天気予報があまり良くなかったせいか、それほど混雑していない方ではないかと思えた。
鳩待峠から大部分の人は尾瀬ヶ原に向かう。至仏山に向かう人もそれなりにいて、多くの登山者とすれ違った。前半は樹林帯の中の緩やかな登りが続く。息を切らすような登りはなく、木道が多く整備され歩きやすい。樹林はブナ林から針葉樹林帯へ。やがて右手に展望が開け、霧に隠れがちではあるが尾瀬ヶ原とその向こうに燧ケ岳の姿が見える。ほどなく田代沢の水場、そしてしばらくの登りでオヤマ沢田代という湿原に出る。周囲の展望も開け、ワタスゲの揺れる景色に思わずほっとする。かたちのよい笠ヶ岳も見える。その先、左に笠ヶ岳への道を分ければ森林限界を超える。山腹右側につけられた木道の向こうには小至仏山の岩峰が見える。曇りがちの天気なので、日差しがきつくないのが救い。
(左)小至仏山の手前から見た尾瀬ヶ原と燧ケ岳。(右)岩峰の小至仏山への登り。
滑りやすい蛇紋岩が多い道を登れば、小至仏山に到着。至仏山が鞍部をはさんで向こうに見える。ハイマツや露岩の道をくだり、そして登り返す。やや最盛期はすぎた感があるが、このあたりは一面の花畑。多いのはヒメシャジンの紫色、さらにオゼソウ・イワシモツケ・カワラノナデシコ・ウスユキソウなど。足の運びに気を取られることの多い、岩場の登りを慰めてくれる。
遠方から見えていたのは手前の小ピークという感じで、最後はなかなか山頂にたどり着かないもどかしさ。到着した山頂は岩がちであまり広間はない。本来ならば多数の山々が望めるところだが、あいにく霧に閉ざされがちの天気で展望ははかばかしくない。霧の晴れ間から、尾瀬ヶ原と燧ケ岳、平ヶ岳が見える程度。小一時間休んで、往路を鳩待峠へと下った。途中、小雨が降りはじめ雨具をつけたり外したりして時間がかかった。
(左)小至仏山付近から、岩陰の花々と向こうに至仏山。(右)至仏山の山頂。
2014年08月14日
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