2016年07月11日

白馬岳 [蓮華温泉から](白馬村/富山県朝日町)

第1日[7月10日]蓮華温泉1150-1335天狗の庭1357-1507白馬大池山荘[泊]
第2日[7月11日]白馬大池山荘605-647船越の頭-733小蓮華山743-815三国境825-905白馬岳945-1013三国境1020-1100小蓮華山[昼食]1130-1213船越の頭-1250白馬大池1315-1415天狗の庭1425-1540蓮華温泉

白馬岳は夏休みになると混み合うので、梅雨の晴れ間を狙って出かける。栂池自然園からの道は歩きにくかった記憶があるので、今回は蓮華温泉から入り白馬大池で1泊とした。このルートを日帰りでこなす健脚もいるけれど、私にはそんな芸当はできない。

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(左)天狗の庭から右に雪倉岳、左端に小蓮華山が見える。(右)白馬大池。右端が白馬大池山荘。奥に小蓮華山の山頂部。

蓮華温泉手前には70台分の駐車場があるが、半分ほどしか埋まっていなかった。1日目は蓮華温泉から白馬大池まで。道は概ね右へ斜上トラバース気味。樹林帯の中、歩きやすい勾配を保ったまま折り返しながら高度を稼いでいく。標高1800mを越えるあたりで右に視界が開け、朝日岳・雪倉岳が望める。このコースではほとんどの場所で雪倉岳が見える。雪倉岳を見るために来たようにも感じてしまう。

ジグザグの登りがあって、斜面にタカネバラなど花の咲く天狗の庭に到着。目の前に雪倉岳、そのずっと左には小蓮華山が見える。足元は岩がゴロゴロし、針葉樹林帯に出入りしながら山腹の右側をたどる。前方に稜線が見え、花畑が広がって白馬大池に到着。チングルマなどの花畑と雪の残る山腹とのコントラストが美しい大池周辺の景色を楽しみながら夕刻を過ごす。山荘の宿泊者は10数人。私は1室をひとりで独占できた。

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(左)船越の頭から小蓮華山への登り。左に杓子岳・白馬鑓の展望。白馬山頂は微かに頭をのぞかせている。(右)小蓮華山直前で見た雷鳥の親子。

2日目は小蓮華山経由で白馬岳へ。大池周辺の花畑が尽きるとハイマツの中のガレた登り。最初の小ピークは右下を巻いて、その先の船越ノ頭からは杓子・白馬鑓方面の展望が広がる。左右に残雪が残り花が咲く。稜線上の小ピークを幾つか越えて小蓮華山へと登る。その途中、登山道すぐ脇のハイマツの中に親子の雷鳥の姿を見ることができた。今日はこの先、白馬岳山頂直下と下山時の白馬大池直前(雷鳥坂)でも雷鳥を目にすることができた。

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(左)小蓮華山からは展望を楽しみながら稜線をたどる。正面が白馬岳山頂。(右)三国境で振り返ると雪倉岳方面の山並みが広がる。

小蓮華山は新潟県最高峰。山頂からは左手に白馬岳の姿が美しい。右手には相変わらず雪倉岳の姿。この先しばらくはやや下りながら、展望が広がる砂礫の稜線を楽しく歩く。遠くは雲が多く、富山の平野がぼんやり霞む。やや登り返して新潟・富山・長野県境の三国境。雪倉岳方面からの道が合流する。

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(左)左右に花を見ながら白馬岳へあとわずか。(右)白馬岳山頂。

正面に見える岩場の急登の後は、左下に雪田を見て花畑が広がる。信州側は切れ落ちている。再び尖った小ピークを登れば、あとは緩やかに歩いて白馬岳山頂へ。時期と時間帯のせいか、山頂の登山者は3人だけ。360度の展望だが、杓子・白馬鑓の先や立山方面も雲に隠れがち。振り向くとたおやかな雪倉・朝日方面の山並みが続く。信州側から雲が上がってきた。

下山は往路を戻り、白馬大池経由で蓮華温泉まで下山した。危険な箇所もなく、歩きやすいコース。天候にも恵まれ、多くの花々や雷鳥にも出会うことができた。

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(左)白馬岳山頂から見た杓子岳・白馬鑓ヶ岳方面。眼下に白馬山荘が見える。

[参考]白馬大池山荘 1泊2食 9,800円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする
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