2016年08月31日

仙丈ケ岳(伊那市/山梨県南アルプス市)

仙流荘605=(南アルプス林道バス)=655大平山荘前
大平山荘700-(薮沢新道)-805薮沢渡る-903馬の背ヒュッテ913-1002仙丈小屋-1025仙丈ケ岳1120-1210小仙丈ヶ岳1215-1255五合目(大滝ノ頭)1300-1420北沢峠1430-1440大平山荘[泊]

北沢峠付近に一泊して仙丈と甲斐駒に登るプラン。選んだ山小屋は、地の利はやや悪い大平山荘。昔ながらの雰囲気で比較的すいているとあったので。電話をすると小屋の小母さんに「甲斐駒は時間がかかるから、2日目にして早立ちした方がよい。1日目を仙丈にしなさい」と諭された。素直にそれに従う。

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(左)薮沢新道。最初は樹林帯を進む。(右)薮沢沿いの道。ナナカマドが赤い実をつけていた。

仙流荘のバス乗場は、8月末の平日なのに意外と人が多かった。バス3台で50~60人だろうか。大平山荘前で下車。不要な荷物を小屋に預けて薮沢新道から仙丈ケ岳を目指す。薮沢沿いに登るのは少数派だろうが、時間的なことだけ考えると小仙丈経由より楽だと思う。最初は針葉樹林帯の緩やかな道。左の山腹に急登して、その先で次第に右手の沢音が大きくなる。

沢沿いの道になり丸太橋で右(左岸)に渡ったあたりでは、ミヤマシャジン・トリカブト・アキノキリンソウなどの花々。ナナカマドが赤い実をつけている。ときどき高巻きながら沢沿いに進めば、谷状の地形の前方が開けてくる。ただ、山頂方面は霧に隠れている。左に薮沢小屋への道を分け、沢を離れて右の山腹を登る。鹿除けネットがあるダケカンバ林の緩やかな登り。

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(左)馬の背から仙丈小屋への登り。山頂部はまだ霧の中。(右)仙丈小屋付近まで来ると霧が晴れて薮沢カール全体と山頂が見えた。

途中、馬の背ヒュッテで一息入れて登れば、馬の背の稜線に出る。丹渓新道を右に分け左に進めばハイマツ帯に入り、振り返れば甲斐駒・鋸岳の展望が開ける。前方の山頂付近はまだ霧の中。かすかに見える仙丈小屋を目指し、稜線から左手の山腹を登る。沢沿いの草原状の道となって仙丈小屋まで来ると、霧が晴れて薮沢カールの全貌と山頂部の姿が見えた。

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(左)山頂への登りから見た鋸岳・甲斐駒。眼下の薮沢カールに仙丈小屋が見える。(右)仙丈ケ岳山頂。背景は中央アルプス。

カールの右手を登り、山上稜線に出たら左へ。そして思っていたよりもスムースに、仙丈ケ岳の山頂に到達。霧もどんどん晴れて素晴らしい展望となった。北に鋸・甲斐駒・八ヶ岳、その右に鳳凰三山。富士山・北岳・間ノ岳の標高トップ3も並び、中央アルプス・伊那谷も。1時間弱もこの眺望を楽しんだ。山頂には10数人程度の登山者。

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(左)仙丈ケ岳山頂からの眺望。左に鳳凰三山、中央奥に富士山、その右に北岳・間ノ岳。(右)小仙丈ヶ岳への道から仙丈ケ岳山頂部を振り返る。山頂は一番右。

下山は小仙丈ヶ岳経由。2~3の小ピークの左を巻いた後、仙丈小屋への巻道を左に分けハイマツ帯の下り。岩を攀じた後、小仙丈ヶ岳まで緩やかな稜線歩き。右手に小仙丈沢カールが広がる。小仙丈ヶ岳からの下りは六合目から針葉樹林帯に。薮沢小屋分岐の五合目を過ぎ、ひたすら下り北沢峠へ。さらに伊那側に下って大平山荘へ戻る。宿泊者は6人だけで、ひとりで畳6畳分を占有することができた。

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(左)小仙丈岳から見た仙丈ケ岳山頂部と小仙丈沢カール。

[参考]
南アルプス林道バス 仙流荘~北沢峠 片道 1,130円+荷物料金210円
大平山荘 1泊2食 8,500円
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(南アルプス) | 更新情報をチェックする
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