諏訪神明社(生坂村・会)1005-1041西国八番観音分岐-1100金戸山山頂1138-1202さぎの平登山口(さぎの平バス停)-1215秩父コース入口-1230山清路バス停-1237諏訪神明社
1時間程度で登れる里山なので軽く見ていたが、歩いてみると意外と楽しい山だった。山全体に観音様や奇岩があるけれど、宗教色よりは親しみある里山の良さが感じられた。晩秋初冬なら落葉した木の間からの日差しも明るい。案内板や四阿・ベンチなども整備され、山頂下で一瞬だが展望の開ける場所があったのも嬉しかった。西国33番・坂東33番・秩父34番の合計百体の観音様があるという。
(左)登山口の諏訪神明社。5台ほどの駐車スペースがある。(右)登りはじめてわずかで四阿のある広場に。前方の岩に観音様。
長野市街では雪が降っていたが、国道19号を南下して信州新町を過ぎるともう晴れ間が見えてきた。新山清路橋の手前で大町方面に右折して会の集落内を進み、会神社(諏訪神明社)の前に車をとめる。社殿の右脇から「巡礼道」の道標に従って右へ。民家の上部をかすめるように進み、左折して墓地の中を登る。
ひと登りで四阿のある平坦な広場に出る。右手山腹の岩に観音様がいる。馬止石を過ぎ溝状にえぐれた落葉の道をジグザグに登り、大きく左にトラバースした後、右に折れて松林の登り。左に石仏や御嶽神社跡への分岐があり、緩やかに進めば四阿のある広場。南面が切開かれて眼下に犀川の谷が見渡せる。
(左)「かなとこやまひなんじょ」四阿。南側が切開かれて展望がある。(右)さぎの平への分岐あたりは、多くの奇岩と観音像が密集している。
大きな岩が多くなり百体観音群の石仏が密集している。さぎの平からの道が合流。左折して奇岩や石仏を見ながら登ると金戸山山頂へ。山頂は広場になっているが、樹林に囲まれ展望は期待できない。石灯籠やベンチが置かれて、予想していたよりもよい雰囲気。「金戸山城跡」の説明板があり、少し北に進んだあたりに三角点がある。
(左)金戸山山頂はベンチなどもある広場。樹林に囲まれて展望はない。(右)さぎの平の登山口。国道19号沿いのさぎの平バス停前。
下山は分岐まで戻り、左折して大岩の下をトラバース気味に進んだ後、赤松の尾根をさぎの平へと下った。こちらの道は松茸山のテープが張られているので、松茸の季節は登山を控えた方がよさそう。国道19号沿いを歩き、途中、秩父34番の石仏群がある秩父コース(階段状の急坂)をひと回りしてから駐車場所に戻った。
(左)秩父三十四観音の最上部にある大岩。
2016年12月24日
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貴ブログを拝見して、山行の参考にさせていただいています。こちらは、長野市に住んでいる62歳になろうかという高年初心登山者です。里山の記事などありがたいです。
今回、金戸山が登場したので、思わずコメントをいたしました。僕も登りましたが、仕掛けがいろいろあり楽しくて、驚きました。途中でカモシカにも出会いました。
貴ブログは文章がこなれていて読みやすいです。引き続き、記事を楽しみにしています。