2017年05月14日

砂鉢山[尾倉沢古道より](長野市)

一の川駐車場900-920沢の左岸(右)に渡る-947五つ岩-1008地蔵峠1013-1055砂鉢山1140-1154地蔵峠-1235一の沢駐車場

信州百名山に名前を連ねる荒倉山。登ったつもりだったが、記録を調べてみると以前、紅葉の岩屋から霧見岳まで歩いただけだった。最高峰の砂鉢山に登らなければならない。尾倉沢古道と呼ばれる道が整備されたようなので、それをたどって登った。思った以上に歩きやすく、随所に案内標識も設けられていた。

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(左)一の川駐車場。ガードレールのある橋を渡り、林道を進めばほどなく登山口へ。

鬼無里へ向かう国道406号を西組の交差点(追通バス停)で右折し、中尾口・田頭経由で尾倉沢古道の大きな案内看板がある交差点に出る。左の釜岩林道に入れば、途中分岐には道標があり一の川駐車場まで導かれる。車をとめ、林道をわずかに進めば右手に道標があり登山道へ。最初は杉林、屏風岩あたりから雑木と唐松の林となり、一杯水を過ぎ、沢を右(左岸)へと渡る。

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(左)沢を渡る。丸太橋は通行止のマークがあるが、その左側を渡る。(右)五つ岩。支沢を横切る地点にいくつかの大岩がある。

ここは丸太橋に通行止のマークがあるが、橋が危険ということらしく、すぐ左脇で沢を跨ぐ。しばらく右側を高巻くようなジグザグの登りが、丸木橋を挟んで続く。ヤマブキやタチツボスミレの花を見て、新緑の美しい唐松の林に入ると傾斜は緩み、切通のような堀切岩を過ぎる。沢筋は左下に深い。五つ岩で支沢を横切り、もうひとつ沢の源頭部を横切るとサラシナショウマの案内板。その花の季節にはまだ早い。

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(左)サラシナショウマの案内板付近。(右)唐松林の中の地蔵峠。

山腹を横切るように進んだ後、右手に登れば地蔵峠。砂鉢山へは右折して唐松の尾根を登る。意外なことにところどころ木の間に展望が得られる。尾根を直登した後、左手に西岳と白馬岳を望む展望地は峠と山頂のほぼ中間点。その先、尾根はやせ気味になるがあとわずかな登りで砂鉢山山頂に到着する。小広い山頂には三角点と祠、それに登山ノートと尾倉沢古道の案内図が入った箱が設置されている。季節柄、虫が少々煩い。

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(左)峠と山頂の中間点からの展望。左端に白馬岳、一夜山、東山、右は西岳の岩稜が続く。(右)砂鉢山山頂。唐松の木々に囲まれている。後方は飯縄山。

砂鉢山山頂は唐松の木々に囲まれているが、場所を少しずつ移せば木の間からそれなりの展望が得られる。東には飯縄山方面、北には西岳の荒々しい岩稜、その左には東山から一夜山、さらに白馬岳から後立山方面。ちょうど霧見岳側から青年がひとり登ってきた。今日会った唯一の登山者。途中で子熊を見たという。下山は往路をそのまま戻った。

*2018年6月現在、尾倉沢古道は登山道が崩壊し通行止めとなっている模様。登山の際には、現地の状況を確認いただきたい。
posted by 急行野沢 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(筑北・長野西山) | 更新情報をチェックする
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