徳音寺集落・林道終点登山口1427-1500山吹山1518-1541登山口
高土幾山からの帰路、まだ時間も早いのでもうひと山と考え、国道19号沿いから手早く取付ける山吹山に登った。木曽谷を北上すると、宮ノ越地区の北側に立ちあがるこの山が見える。毎夏8月14日に「らっぽしょ」という、山頂南斜面に「木」の火文字を燃え上がらせる行事が行われる。その火を木曽義仲の菩提寺・徳音寺まで運ぶという。
(左)赤松林の中のジグザグの登り。
徳音寺集落内の細い道には、山吹山を示す標識が随所にある。それに従い、集落北端の舗装終点まで車を入れる。「山吹山のろし台」の説明板の前に駐車。林道を少し進んで流れを右に渡り、竹林を過ぎると桧林となり、道は右へと山腹を大きく巻いて行く。左右と折り返すと、周囲は赤松林にかわる。中間で右手に木曽駒を望む展望地が一箇所。
(左)山頂手前にある四阿。(右)「らっぽしょ」で火文字が燃やされる斜面。
一定の斜度でジグザグを繰り返す広い道を登り、山上稜線に出たら右へ。稜線の南側には金網やロープが設けられている。その下が「らっぽしょ」の斜面らしい。ベンチと四阿が設けられ水が引かれている。その先、緩やかな道を進めば山吹山山頂。3階建ての木製展望櫓があるけれど、床板が抜け落ちている箇所も。
櫓に登らなくても伐採された南面の展望は楽しめる。目の前に中ア前衛の水沢山や大棚入山。その右に木曽駒がのぞく。下山は往路を戻った。短時間で登れる山だけれど、山頂部からの展望は思いのほか楽しめた。夏の行事は目にしたことがないけれど、少し興味がわいた。
(左)山吹山山頂。3階建ての展望櫓があるが、一部、床が抜けている。(右)山吹山山頂から、水沢山・大棚入山、その右奥に木曽駒。
2018年03月14日
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