作業道向山2号線起点付近・駐車場所821-836近江山登山口-923稜線-943近江山955-1028「1515ピーク」-1100横川湖畔分岐1105-1143長畑山1153-1219横川湖畔分岐(北ア展望地)1252-1330大長谷林道-1410横川橋-1533駐車場所
辰野町の西部、横川と小横川に挟まれた近江山は、地元の学校登山の山。その南の長畑山は篤志家好みの山か。かねての懸案で、今日はその両方をつないで歩く。国道153号川島駅入口から横川川沿いに走り「かやぶきの館」へ。その脇から山中に入り「作業道向山2号線」標識付近の路側余地に駐車。駐車場所は車の回収も考えたもの。
(左)近江山への登山道には所々に熊除けの一斗缶。
林道を15分ほど歩くと、「近江山」の案内板がある登山口。右手の登山道に入り、谷状の地形を登る。所々、熊除けの一斗缶やテープマーク。周囲は唐松や雑木。折返しを挟みながら左下の沢筋とつかず離れず登れば、枯れ沢に水が湧き出す水場があらわれる。その先は唐松林をジグザグに登り詰めて稜線に出る。周囲は気持ちよい新緑。
(左)近江山山頂。北側を除き松林に囲まれている。(右)近江山からの北ア展望。
ひと登りで赤松林になり、1404ピーク手前から近江山直前まで松茸山のテープが並走するのが目障り。近江山山頂も赤松林がとり囲むものの、北側だけは切開かれ穂高・槍ほか北アの展望が嬉しい。三角点と地元小学校の登山記念板がある。長畑山に向けては、しばらくは赤松の中の緩やかな尾根道。踏み跡は錯綜するが、尾根ははっきりしているので迷う心配は少ない。随所に枝を掃うところや倒木を避ける箇所はあるのだが。
(左)1515への気持ちよい稜線。(右)横川湖畔への分岐道標。
周囲は唐松にかわり1460を緩く越える。1515への緩やかな登りは新緑の唐松に足元を低い笹が覆い、気持ちよいところ。1515前後はやや薮が深く枝を払いながら進む。1562手前の平坦地は進む方向がわかりにくいが、左手に尾根を見てやや右手の踏み跡をたどった。その先、少々の急登で1552を越えて笹の道をたどれば、右に「長畑山・近江山・大長谷林道」の三方向を示す道標が立っている。
(左)長畑山への道脇の大木。(右)ひざ丈ほどの笹が覆う長畑山への登り。
そのまま南へ、長畑山を目指す。尾根上の気持ちのよい道。低い笹と唐松に雑木や針葉樹、道脇に大木も見られる。笹が深くなり1547ピークを越える。最後は赤テープも頼りに、ヒザ丈の笹の中の踏み跡を急登して長畑山の山頂へ。立派な山名標柱が設置されているが、唐松と笹に囲まれたヤブがちな山頂で、展望は皆無。木の間から微かに乗鞍が見えるくらい。長居は無用なので早々に分岐まで戻る。
(左)山名標柱がある長畑山山頂。木の間から微かに乗鞍が望める。(右)分岐からわずかに横川湖畔方面に下ったところから北アの展望。眼下には横川ダム。
分岐から大長谷林道への下りは方向がつかみにくく、赤テープ頼み。少し下ると、右手に穂高方面の展望が開ける。その先、尾根は細くなり、急な下りが続く。途中、ここも赤テープを頼りに右の支尾根に外れて急下降。唐松・雑木から桧林に。大長谷林道に降り立つと、「長畑山」の標柱が立っている。荒れた大長谷林道をたどり横川湖畔に出て、舗装道と林道を延々と歩いて駐車場所に戻った。
(左)横川湖畔・大長谷林道にむけて急な下り。(右)横川橋から歩いてきた稜線を見上げる。
笹が深い箇所やヤブがちな所もあるけれど、概ね明瞭な尾根道が続いている。展望に恵まれるのは2箇所だけ。しかし美しい林相が広がる場所は随所にあった。横川湖に向けての下りは超急坂だったし、車の回収に時間がかかったから、近江山方面からの往復登山が良策だろうか。予想通り、登山者にはひとりも出会わなかった。初夏を思わせる暑い日、こんな低山に登っている場合ではないかもしれないと思いつつ帰路についた。
2018年04月29日
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