小根子岳北肩から根子岳方面を望む。笹原に緩やかな登りが続く。
米子瀑布・駐車場720-800浦倉山分岐-832権現滝の沢(パイプ橋)-900沢渡る-950小根子岳北肩955-1021小根子岳-1037根子岳1048-1101小根子岳1131-1152小根子岳北肩-1221沢渡る-1247権現滝の沢-1317浦倉山分岐1322-1345米子不動尊-1400米子瀑布・駐車場
根子岳へは何回か登ったが、米子瀑布からの道は未踏なので、新しい登山靴を試す機会と兼ねて歩いてみた。登りと平坦路が交互にあらわれ、滝の美しい沢沿いから、ダケカンバの美林、そして展望の笹原まで、変化に富んでいて意外と楽しく歩くことができた。須坂市中心部から長い舗装林道をたどって米子瀑布入口の駐車場へ。なお、紅葉シーズン週末にはシャトルバスへの乗換が必要となるので注意。

(左)米子瀑布を対岸に望む。
駐車場には10台以上の車。後で解ったがネマガリダケ採りの人たちのもの。米子瀑布への遊歩道からすぐ左折してジグザグに登り、周囲が開けると四阿や小広場がある。レンゲツツジが咲き、対岸に岩壁を落ちる米子瀑布が眺められる。平坦路を南下し米子硫黄鉱山跡の広場へ。作業道を緩く下った先は、沢を橋で2回渡り浦倉山分岐。13年前にここから浦倉山へ登ったがけっこう悪路だった。いまは浦倉山へは通行止となっている。
(左)岩陰にイワカガミが咲く。(右)権現滝の沢を金属パイプの橋で渡る。
美しい滝も見られる沢沿いの道を進み、2回橋を渡ると樹林帯の中のジグザグの登りとなる。緩むと山腹を回り込むトラバース道となり、イワカガミが多く見られる。緩やかに下って権現滝の沢を渡る。ここの金属パイプ製の橋は渡るのに少し緊張する。ジグザグの急登の後やや左に曲がり、緩やかにダケカンバの美林の中を進む。左右の笹薮からのガサゴソとした音は、ネマガリダケを採る人たちのもの。
(左)ダケカンバの美林に穏やかな道が続く。(右)小根子岳側から北肩と志賀高原方面を望む。
崩壊して荒れた沢を渡り、その先も倒木で歩きにくい登り。道形が整えば、九十九折りの道は比較的登りやすい。標高1950m付近で樹林帯を抜け視界が開ける。一気に気持ちが晴れる。小根子岳北肩に登り着けば、四阿山・根子岳が笹原の向こうに眺められる。北アや北信五岳・志賀高原方面は雲が多くはっきりとは見渡せない。峰の原への道を見送り、左折して気持ちよい笹原の道を進む。
ここまでは他の登山者を見なかったが、峰の原方面からか、登山者が増えてくる。笹と疎林で視界が閉ざされがちになり、だらだらした登りに飽きがくるころ小根子岳に到着。三角点があり、展望は開けている。その先も笹原の中の道を針葉樹林帯に出入りしながら緩やかに登れば、根子岳に到着。さすがに山頂は20人ほどの登山者で賑わっている。向こうに見える四阿山方面に足をのばしていく人も多い。
(左)小根子岳から見た根子岳・四阿山。(右)根子岳山頂。
人の少ない小根子岳まで戻って昼食休憩。その後、下山は往路を戻ったが、最後は米子不動尊を経由した。笹もしっかり刈られて、歩きにくいところは思ったよりも少なかった。今日、米子瀑布から登ったのはおそらく私ひとりだが、もっと歩かれてもいいと思った。