2018年12月21日
冠着山[佐良志奈神社から鳴海新道](千曲市)
冠着山山頂から望む戸隠・高妻・火打・妙高・黒姫
佐良志奈神社横752-822八王子山-935正城山(893m)940-1003鉄塔359号1008-1048坊城平分岐-1128冠着山1215-1243坊城平分岐-1323鉄塔359号1328-1348車道-1412三角点668m-1456佐良志奈神社横
冠着山、別名・姨捨山は善光寺平の南に頭をもたげ、平安時代から和歌にも詠まれ姨捨伝説でも知られている。以前、坊城平から登ったが、40分程度の行程なので登山対象としてはあまり魅力を感じなかった。ところが、千曲川沿いの佐良志奈神社から尾根を登るコースがあることを知り、今回それをたどった。中心となって整備された方の名をとって「鳴海新道」と呼ばれているようだ。
(左)大正橋の正面には佐良志奈神社。その後方の尾根をたどる。
佐良志奈神社の横に車をとめて歩きはじめる。山の北側に舗装道路を大きく折り返して登れば、南側に坂城方面の展望が開け、石段を登った八王子社からは北側の眺め。天気予報は晴だったはずだが、雲が空を覆っている。その先も幅広い作業道を進み、八王子山を示す道標に従って左折。狼煙台らしい八王子山に立ち寄るが、樹林の中で展望は得られなかった。分岐に戻ると「登山口」の標識があり、尾根上を道は登っていく。
(左)893ピークへの登り。(右)第二展望台から坂城方面展望。
雑木林に赤松林が混在する。いくつかの小ピークは左を巻き、左右の木枝が煩いところも。893ピークへの急登は薄雪に濡れた落葉が滑り、ペースがあがらない。登り着いた893ピークは数本の白樺がある。正城山という砦跡らしい。少し下って第一展望台。雑木の気持ちよい道を進み、第二展望台も坂城方面の展望。少し元気が出てくる。滑りがちの登りから第三展望台に着き、すぐ先に359号鉄塔。北側の展望が得られる。
(左)気持ちよい雑木の尾根の登り。(右)359号鉄塔。
鉄塔の先は蔓延るイバラを刈ってある。雪が増える。尾根の左下に岩がちの細い登りがあり、1040圏の小ピークへ。緩やかに下り、気持ちよい雑木の鞍部から1046ピークへ登る。前方の木の間に冠着山の山頂部が近づいてくる。緩やかに下れば坊城平からの道に合流する。坊抱岩への道を左に分け、第四展望台を経由して、山頂部の北東側をトラバースして行く。積雪は15cmほどだが、先人のトレースがあるので助かる。
(左)坊城平からの道と合流。前方に坊抱岩と山頂部。(右)冠着山へ雪の直登。
坊城平の直登路と久露滝への道を右に分け、道標に従って左折し冠着山へ直登する。雪は予想より深いが、緩んでいるのでアイゼンなどは不要。右に曲がり道が緩めば冠着山の山頂広場に到着。鳥居の奥に三角点・方位盤・歌碑と神社の建物。休んでいるうちに晴れてきた。南側は目前に大林山が大きく、その向こうに蓼科山。逆光に南ア・中アは霞んでいる。北側は木の間から、真っ白な白馬三山、その右に高妻・妙高・黒姫。
下山は往路を359鉄塔まで戻り、見晴らしいい送電巡視路を通って県道498号に下った。少し先で右下の山道に入り、赤松林の638三角点を経由。その先の竹林は倒木が多く高巻いたり苦労して進み、上山田の温泉街に下った。638三角点経由は一般的には勧められない。「鳴海新道」は急なアップダウンもあり里山としては長丁場だが、案内板やマークも十分で道形が不明なところもほとんどない。他の登山者には出会わなかった。
(左)冠着山の山頂。(右)冠着山山頂から白馬三山を望む。
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