2019年05月16日
祠峠から保倉山(松本市)
落葉の尾根に出ると反射板を示す案内板。
大野川登山口(駐車場所)1017-1115祠峠1126-1155「保倉山反射板」案内板-1213保倉山1234-1243「保倉山反射板」案内板-1305祠峠1311-1350登山口
宮坂七郎著「新版・信州の山/中部上巻」に掲載されていて、登ってみる気になった山。ネット上にも登山記録がほとんど見あたらない。祠峠には三木秀綱の伝説が残るため、むしろ歴史探訪としての記録が見られる。こんな薮山に登るには、少々季節は遅すぎた感じだった。
(左)登山口。ガードレールの間から左下に下る。前方案内板の前に駐車。(右)鉄橋を渡り峠道を進む。
国道158号を前川渡の信号で左折し、乗鞍高原に向かう県道84号に入る。信号から2km少々で左手に「乗鞍高原 施設案内」という案内地図がある路側余地。ここに駐車。まずは祠峠を目指す。少し戻って、ガードレールの間から南東に下る道に入る。左手に墓地と蔵、その先、右手に住宅を見て鋭角に曲がり、前川を鉄橋で渡る。
(左)乗鞍岳を望む。(右)壊れた鳥居と祠。
鉄橋の先で左折してすぐに小さな沢を渡り、左へ巻いて登る。古い峠道らしく、歩きやすい道の付け方。しかしいまは倒木や崩れがちの箇所も多い。折返して右下に沢を見て登る。電線が頭上を横切る箇所で、残雪の乗鞍岳を望む。さらに折返しを挟みながら、沢の右岸を進む。支沢を渡った箇所に壊れた鳥居と祠。その先、シダ類が足元を覆う。
周囲は雑木・唐松・杉・檜などが混じり、頭上にずっと電線が走る。滑る斜面で支沢を渡り、崩壊地の上を巻く。唐松が多くなる。右下の沢は、ここまで来ても水流があるのが驚き。1時間ほどで祠峠に到着。峠には鳥居や社や石碑があるけれど、倒木や壊れた建物もあり少し雑然としている。保倉山へは社の裏から右へ明瞭な踏み跡があった。
(左)峠道はやや荒れ気味。(右)祠峠の鳥居と社。
一部、不鮮明な場所もあるが、丁寧に九十九折を重ねて踏み跡は続く。枝が散乱して歩きにくいが、周囲は気持ちよい唐松の新緑。足元にはスミレの花。勾配が緩み尾根に突き当たった箇所に「保倉山反射板」の案内板がある。ここで左折した尾根は、落葉雑木林の雰囲気がほっとさせる。ひと登りで前衛峰1520mに到着。鞍部に下り、登り返しは二重山稜。下草もなく雑木の明るい斜面。
(左)保倉山へは唐松林に踏み跡を追う。(右)鞍部から保倉山へ明るい雑木の山腹を登る。
どこでも登れるが、右手の尾根を登り、低い笹に覆われた保倉山の山頂に到着。一番高みに埋もれるように三角点、その東側に反射板。東方向に鉢盛山・ハト峰、さらに鉢伏山が展望できる。その先の美ヶ原は雲に霞んでいる。反対側は樹林に囲まれ、木の間に乗鞍岳が認められる程度。下山は往路を戻った。ヤブっぽい山ではあったけれど、山頂付近の明るい雑木林は気持ちよかった。
(左)保倉山山頂の反射板から前方にハト峰が見える。
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