2019年10月05日

八ヶ岳[地蔵尾根~赤岳~県界尾根](茅野市/南牧村/山梨県北杜市)

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県界尾根から見た横岳と赤岳天望荘

第1日[10月4日]茅野駅1020=(アルピコ交通バス)=1058美濃戸口1105-1152美濃戸(美濃戸山荘前)1215-1430行者小屋[泊]
第2日[10月5日]行者小屋631-739地蔵の頭-745赤岳天望荘803-842赤岳907-912赤岳頂上山荘928-1002巻道分岐1007-1104大天狗1114-1206小天狗1219-1255谷に下る-1348サンメドウズ清里・バス停1429=(清里ピクニックバス)=1445清里駅

美濃戸側から赤岳に登り清里側に下る計画。下りは未踏の県界尾根をたどることにした。2日目は見事な秋晴れとなり、展望を楽しみながら歩くことができた。県界尾根は標高2630m以上に鎖・梯子が連続し、下りでもけっこう時間がかかる。落石の危険もあり、ヘルメットの準備が欠かせない。

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(左)美濃戸口バス停から歩き始める。(右)南沢沿いの道。

清里側に下山予定なのでマイカーは使わず、茅野駅からバスに乗る。満席に近いバスを美濃戸口で降り、美濃戸までは林道歩き。空は重い雲に覆われている。無人の美濃戸山荘前から南沢沿いの道に入り針葉樹林帯の中を進む。今日は行者小屋までだから気分は楽だが、美濃戸から行者小屋までは標高差700m弱はあり、それなりの登りもある。沢を渡り返しながら岩がゴロゴロする道を進む。

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(左)苔むした針葉樹林の道。(右)行者小屋から見た早朝の赤岳。

広い涸れ沢の中や針葉樹の苔むした道を歩くようになれば、間もなく行者小屋に到着。霧雨が舞うような天候で風も強い。明日の好天の予報を信じて登ってきたが、やや不安になる。平日なので行者小屋の宿泊者は20人ほどと少なくゆっくりと休むことができた。炬燵の温かさがうれしかった。

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(左)鎖や梯子が続く地蔵尾根。(右)地蔵の頭から見た赤岳と富士山。

予報通り翌朝はすっきりと晴れた。どの道で登るか迷ったが、地蔵尾根を行く。左手に涸れ沢を見た先で急な石段状の登りとなる。振り向くとダケカンバ越しに朝日を浴びた阿弥陀岳が美しい。その先は梯子や鎖が連続する岩場の急登。稜線が見えてからも、やや右手を絡む鎖の岩場がけっこう長い。主稜線の地蔵の頭に登りつき、右にわずかで赤岳天望荘。

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(左)赤岳への登りから横岳方面。(右)頂上山荘から見た赤岳山頂。

目の前に赤岳、その左には富士山が霞んでいる。ジグザグの道から鎖の岩場の登り。足元がガラガラした道を登り詰めれば赤岳頂上山荘。すぐその先の赤岳山頂へ5回目の訪問を果たす。空は晴れ渡り、富士山や南ア・奥秩父の山々が見える。御岳・乗鞍は見えるが、北ア北部はやや雲に隠れがち。多くの登山者が入れ替わり山頂にやってくる。

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(左)赤岳山頂から阿弥陀岳を望む。(右)長い梯子を下る。

今回はこれからが緊張するところ。清里に向けて県界尾根を下る。いきなり鎖が張られた急坂。斜めに突出た岩を過ぎると、いったん右にトラバース。その先も鎖や長い梯子を下る。赤岳天望荘への巻道分岐でひと休みすれば、横岳が意外に迫力ある山容を見せている(冒頭写真)。さらに鎖の岩場が続くが、最後に高度感がある梯子と長い鎖を下ると危険箇所は一段落。ひとまず安心し、疎林越しに富士山を望む。周囲の紅葉にいまさらながら気づく。

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(左)足場の少ない岩場(下から見上げる)。(右)鎖場が終わり富士山を遠望。

ジグザグの道は樹林帯に入り足元ガラガラとした下りに。勾配が緩むとヘリポートの跡があり、振り向くと色付いたダケカンバ越しに赤岳の姿。樹林帯の大天狗の小ピークを過ぎ、その先の幼樹が続く下りでも、正面に富士山を見る。緩やかな歩きやすい道となり、2258標高点付近はダケカンバの林相が美しいところ。

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(左)大天狗は樹林帯の中。(右)2258付近。ダケカンバ越しに赤岳を振り返る。

針葉樹林帯を緩やかに進めば展望のよい岩頭が2~3箇所。小天狗では木の間越しに清里方面が見える。バスの時間まで余裕があるので時間をつぶしながら下る。すぐ先の分岐で、尾根を外れ右折。ジグザグの急坂を下り、谷に至ると勾配は一段落。あとは緩やかな道を歩き続け舗装道に出て、サンメドウズ清里スキー場にあるバス停へ。清里ピクニックバスで清里駅に出て、帰途についた。

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(左)小天狗手前で赤岳・横岳を振り返る。

[参考]
アルピコ交通バス 茅野駅~美濃戸口 片道1,000円
行者小屋 1泊2食 10,000円
清里ピクニックバス サンメドウズ清里~清里駅 (乗車1回)500円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする
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