第3リフト上部から飯縄山を望む
今シーズンが最後の営業となる飯綱高原スキー場。1月に数日間だけ営業したものの、その後、雪不足で長らく休業していた。数日間の降雪があって全リフトが稼働したこの日、急いで滑りに出かけた。この日を逃すと、もう滑る機会がなくなると考えたからだが、案の定、今後の積雪が見込めないことから、2月16日が最終営業日となることが告げられた。残念ながら、都合で最終営業日に出かけることができなかったが、その数日前に滑っておいてほんとうによかったと思う。
(左)第1駐車場。リフト運行開始直後なので車も少ない。(右)Eコースを見おろす。
この日は久々の全リフト稼働だったので、待ちかねたように多くの人でにぎわっていた。昔から「長野市民のスキー場」と呼ばれている通り、やはり滑っている人の多くは地元民ではないかと思われる。昼頃には第1駐車場は満車、第2駐車場も8割方埋まっていた。といっても、バブル期のようにリフト待ちが発生する状態とはほど遠い。
積雪直後なのでコンディションはよい。ブッシュの出ている箇所も、この日はごくわずか。朝のうちは小雪が降っていたが、やがて晴れ間が出たり、霧が覆ったりと天候はめまぐるしく変わった。朝のうちはまだ空いていた第1クワッドで、人が多くなってくると第5リフト沿いでもっぱら滑った。第1クワッド沿いのBコースや第5沿いのFコースの滑りごたえは、やはり素晴らしい。
(左)Bコースを見おろす。(右)Cコースを見おろす。
コースレイアウトが少々複雑で、それが逆に魅力でもあった。一方、山麓部の入口を3ヶ所設けざるを得ず、ローカルゲレンデとしてはリフト5本という中途半端な規模でもあったので、意外と負担は大きかったのかもしれない。しかし、何よりも市街地に近い南斜面なので積雪が少なかったのが最大の問題。今後も積雪が劇的に増えることは期待できないから、営業日数が増えることは望めなかっただろう。
(左)第3リフト下。(右)第4リフト下。
長野市内のわが家から最も近く、したがって最も多く訪れたスキー場。もう滑ることができないのは悲しすぎる。子どものころからの思い出は数知れないが、スキー場の歴史も含めて整理したうえで、あらためて「追憶のゲレンデ」でレポートしたいと思う。(シニア4時間券:1,900円)
(左)第5リフト上部から飯縄山を望む。(右)さよなら、づなっち……。