2020年04月11日
修那羅峠から大沢山(筑北村/青木村)
わずかな樹間から戸隠方面の展望(1241峰手前)
駐車場所(修那羅峠北側・修那羅石仏入口)758-814安宮神社820-847「1106峰」-945「1241峰」-1042「1375峰」1052-1121「1429峰」-1138大沢山1212-1249林道-1317国道(原バス停)-1413駐車場所
宮坂七郎著「新版 信州の山(中部上巻)」に掲載されていて、気になっていたルート。ほとんど歩かれることもないルートかと思われる。「難度は高い」と書かれていた通り、各ピークの直下はいずれも厳しい急登。踏み跡すらない斜面を攀じ登るところも。往復するつもりだったけれど往路を戻る気にならず、復路は大沢山から南東に下り車道経由で登山口に戻った。
(左)修那羅石仏入口から歩きはじめる。(右)表参道の途中から左の踏み跡に入る。
修那羅峠の筑北村側、「修那羅石仏」の案内板の脇に広い駐車スペースがある。ここに車をとめ、鳥居をくぐって安宮神社の南参道を歩き始める。舗装された広い道もやがてか細くなり、山腹の左側を巻いて安宮神社へ。神社の裏手には有名な修那羅石仏群があるが、今日はわずかを見ただけで先へと進む。その先、表参道の駐車場手前から左の踏み跡に入る。当然ながら道標などはない。
(左)雑木林の登り。(右)緑色のネットに沿って岩の多い尾根を歩く。
山腹の右を巻いて進めば、1104三角点の北側を過ぎ西側鞍部に出る。周囲は雑木林。西に向かって明瞭な尾根を進む。急登で1106峰を越え、次の小ピークあたりはややヤブがかっている。尾根は北西に方向を変えて、きれいな雑木林の中を急登する。踏み跡は不明瞭。常緑樹が目立つようになって小ピークにたどり着くと、目の前に緑色のネットが続いている。少々興ざめだが、左折してしばらくこのネットに沿って歩けば迷う心配はない。
(左)1241峰。(右)1375峰が間近に迫り超急登がはじまる。
小ピークを2つほど越えて行く前後は尾根に岩が多くなり、痩せた塔渡り状の箇所も。右手のわずかな樹間から戸隠方面の展望が得られる。金網は右に去って行き、雑木の尾根を登って樹林に囲まれた1241峰へ。小ピークをひとつ越えた鞍部からは1375峰への登り返し。ここが今日、一番厳しいところ。赤テープは雑木の斜面の直登を示しているが、踏み跡不明で足元も滑る超急登。やがて足元は石がゴロゴロするようになる。
(左)1429峰への登り。(右)1429峰から四阿山・根子岳を展望。
たまらず右へ、北尾根に至るあたりまで巻いてみるが、それでも急登はかわらない。疲れ切って1375峰にたどり着く。逆行の場合は1375峰から下り口の判断が難しいと思う。その先は明瞭な尾根上の小ピークを2つほど越え、最後はまたも急登で1429峰へ。木枝の向こうに四阿山や戸隠方面の山並みが見える。「大沢山へ30分」の道標に従い左折して、急下降から登り返せば大沢山の山頂に到着。
(左)大沢山の山頂。
樹林に囲まれているが、木枝の間からわずかに北アルプスが望める。往復登山の予定だったが、意外に厳しかったので往路を引き返す気にならない。南側山麓の車道を通って修那羅峠に戻ることに。空峠に向かって下り、最初の尾根の分岐で左の尾根に入る。その先の分岐では右の尾根を選び、踏み跡もはっきりしないが、岩場や足を滑らすような急坂を下って荒れた林道へ。そのまま進んで国道143号(原バス停)に出た。
あとは国道を歩き、麻績口バス停で左折して県道12号を修那羅峠まで登り返して駐車場所に戻った。展望が開ける場所もあまりなく、道形もはっきりしない尾根上に、足を滑らせながら急な登り下りに終始した感はある。道がなくてもルートファインディングができる方にしかお勧めできない。しかし、ところどころの明るい雑木林の雰囲気は気持ちを和ませるものがあった。
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