北沢山から木曽駒方面を展望。
権兵衛峠815-855アンテナのピーク(1806三角点)-937北沢山(1969三角点)942-1039(2043三角点)-1135経ヶ岳1155-1228(2043三角点)-1318北沢山(1969三角点)1332-1409アンテナのピーク(1806三角点)-1435権兵衛峠
権兵衛峠から経ヶ岳への登山道が、昨年秋に地元の方々の努力によって整備されたという話を聞いた。今回はその道をたどってみる。きれいに笹刈りされた道は、迷うようなところもない。中間部は笹原で展望が広がる場所多かった。ただ、山頂への最後の登りは急登の連続で、少々消耗させられた。

(左)権兵衛峠登山口。
国道361号の権兵衛トンネル西側から旧道に入り、権兵衛峠へ。峠の登山口には広い駐車スペースがあり、登山道案内板も掲げられていた。ただ、伊那側からの旧道は通行止めである。案内板の脇から出発。すぐに尾根にたどり着き左折。あとは唐松に囲まれた尾根上を緩やかに登っていく。1656峰を緩やかに越えて行くと、右手に運搬用モノレールがあらわれる。その左側を登る。
(右)モノレールの横を登る。(左)アンテナのある1806峰。
1806峰に向けては急登。1806峰にはアンテナ施設があり、モノレールはこの施設のためのものか。道は左折して、唐松や白樺の気持ちよい道がしばし続く。1850m圏の小ピークに登りついた後は、小さなアップダウンを繰り返しながら緩やかに登る。1881峰で右折して小ピークの左を巻けば、北沢山1969に向けて岳樺と唐松の中の登り。
(左)北沢山。左手樹間に乗鞍。(右)2038へ笹原の登り。右奥に経ヶ岳。
北沢山は笹原で、大展望が広がっている。振り返ると木曽駒方面の山並みが目の前(冒頭写真)。樹間から御嶽や乗鞍。晴れれば伊那谷の向こうに南アの展望も広がるのだろう。距離も時間もここがほぼ中間点だが、ここから先がけっこう大変。緩やかに進めば、樹林帯を挟んで再び笹原が広がる。右手前方に経ヶ岳を見ながら笹原を登り、小ピークで右折して2038峰へ。その先、尾根を左に外れる迂回路は笹の根元が足元に煩い。
(左)2043手前の苔むす樹林のピーク。(右)2043を過ぎ経ヶ岳に向けて急登がはじまる。
苔むす樹林帯を過ぎ、右手樹間に展望を得ながら登って手製のプレートがある2043峰へ。鞍部の笹原を経て、いよいよ経ヶ岳に向けての急登。樹林帯の中、虫が多く身体にまとわりついて厳しい登りが続く。2200m圏の小ピークで少し緩み、笹原をへて最後の針葉樹林帯の登り。足元を白い花が彩る。経ヶ岳へは2回目なので、樹林の中で展望がないのは承知。しかし、昨年の台風の倒木により、少し樹林の密度は薄くなった感じ。
(左)樹林の中を直登。(右)樹林に囲まれた経ヶ岳山頂。
山頂付近で3人の登山者に会ったが、うち2人は権兵衛峠から。やはり新しい登山道を試しに来たようだ。虫が多くて長居できなので、そそくさと山頂を後にして、下山は往路をもどった。各ピークへの登り返しもあり、時間がかかった。中間部の展望は素晴らしいから、北沢山か2038峰あたりまでのハイキングなら誰にでもお勧めできる気がした。
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