将棊頭山を望む
桂小場登山口550-704野田場711-740馬返し-812大樽小屋820-959胸突の頭-1004分水嶺1017-1043西駒山荘-1059将棊頭山1131-1145西駒山荘1204-1223胸突の頭-1325大樽小屋1334-1356馬返し-1413野田場1422-1514桂小場登山口
桂小場から木曽駒ケ岳への登山道。私の脚力で日帰りとなると、将棊頭山を目的地とするくらいが適当か。朝5時半、桂小場登山口の駐車場は先着5台だけ。四阿や登山届箱のある登山口から、唐松林の中を九十九折に登って行く。梅雨が明けて急に暑くなった。すぐに汗がふき出す。
(左)桂小場登山口。(右)針葉樹林帯の道。前方に大樽小屋。
周囲は桧林になり、山腹を右に巻いて沢(ブドウの泉)を渡る。尾根に登りついて左折。あとは時々の折り返しを挟みながら、尾根の左下を緩やかに登る。顕著な尾根の突端を回り込むと、桧林から唐松林へ。短い折返しで尾根上に登った後、左下に少し下れば沢水が補給できる野田場。その先は平坦な道が山腹の左下を巻いて行く。周囲は唐松林だが、両脇の笹が煩い。
(左)信大ルートを合わせ胸突八丁へ。(右)六合目の休憩地。
横山から道を合わせ、間もなく馬返し。針葉樹林帯となり尾根上を緩やかに登り、大樽小屋に到着。その先で信大ルートを合わせると勾配が増していく。胸突八丁と呼ばれるところで、細丸太の階段や岩の段差が多くなる。途中、ベンチのある六合目(標高2,300m)、津島神社(2,400m)が休憩ポイント。急登だが歩きやすく危険な場所はない。しかし、もともと足が遅い上にこの暑さでペースは上がらない。
(左)胸突八丁の登り。(右)胸突八丁の頭の先は花畑。
津島神社からも結構長く感じられるが、少し樹木が疎らになって七合目標柱を過ぎる。すぐに胸突八丁の頭。ここで登りは終わり。左折して稜線左下の巻道に入る。途端に道脇に花が多くなり、右手斜面は花畑。シナノキンバイ・ハクサンフウロ・カラマツソウ・エゾシオガマなど。周囲は低木帯である。その先、行者岩分岐の案内板を過ぎると、ハイマツの稜線に飛び出す。
(左)ハイマツの稜線から木曽駒方面。(右)稜線から茶臼山の行者岩。
森林限界を超え、視界がようやく開ける。正面に木曽駒山頂方面が見えるが、山頂部は雲の中。振り返ると茶臼山の行者岩が聳えている。東側は一面の雲。砂礫地を進むと分水嶺の案内板がある。夏道は稜線の左下、ハイマツや低木の中を進む。再び周囲が開け、コロナの影響で休業中の西駒山荘に到着。将棊頭山は山荘のすぐ上に見えるが、稜線を進んで右に折り返すように道はつけられている。
(左)休業中の西駒山荘。(右)将棊頭山の山頂。今日は雲が多かった。
ハイマツの中、花崗岩の砂礫地を緩やかに進んで将棊頭山に到着。残念ながら雲が多く、ここでも木曽駒山頂方面は、ときどき宝剣岳が顔を見せるくらい。その他の方向も雲に覆われている。それでも稜線の涼しい風を感じながら、高山の雰囲気を楽しむことができた。西駒山荘の下で水を補給してから、下山は往路をもどった。途中出会った登山者は10人ほどだった。
(左)将棊頭山からの展望。宝剣岳が雲間に見えた。
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