将棊頭山を正面に見て濃ヶ池へとカールを下る
菅の台バスセンター730=(バス)803しらび平駅818=(ロープウェイ)825千畳敷駅835-910乗越浄土915-1018濃ヶ池1023-1036濃ヶ池分岐-1055遭難碑1100-1117将棊頭山1140-1209濃ヶ池分岐-1303「2870圏ピーク」1306-1337木曽駒ケ岳1349-1414中岳-1428乗越浄土1438-1503千畳敷駅1530=1537しらび平駅1542=1613菅の台バスセンター
2週間前に桂小場から将棊頭山まで登った。今回はその続き。通常の登山では「続き」だけ歩くことはあり得ないけれど、ロープウェイを使えばできなくはない。朝6時半、バス始発の45分前に菅の台の駐車場に到着。駐車場は例年に比べればガラガラなのだが、バス乗場と切符売場あわせてすでに70~80人ほどの列。しかし、バスもロープウェイも次々と臨時便が用意され、ストレスなく千畳敷に到着できた。
(左)千畳敷カールから宝剣岳を見上げる。(右)八丁坂から南アルプスの展望。
快晴の千畳敷カールを歩きはじめる。季節のせいか、周囲の花々は何となく地味な感じ。エゾシオガマ・ミヤマセンキュウ・アキノキリンソウなど。周回路から左折して、足元がガラガラした急な八丁坂を我慢して登り乗越浄土へ。カールの縁に登りつき将棊頭山方面も展望が開ける。宝剣岳を背にして、濃ヶ池方面へと北側のカールを折り返しながら下る。ウサギギク・トウヤクリンドウが脇を彩っていた。
(左)濃ヶ池への下りからカール上部を見上げる。(右)花の咲く斜面を巻いて進む。
いったん平坦となり駒飼の池。水たまり程度にしか見えない。そこからは、ハシゴや岩の段差もある急な下り。沢を渡ると山腹を左に巻く概ね緩やかな道となり、サクライウズをはじめとする花々が斜面を彩る。暑さが厳しい上に、ハイマツや低木の木枝が邪魔して歩きやすいとはいえない。周囲が少し開けて、濃ヶ池に到着。やはり水が少なくて、宝剣岳を映す姿は望めないようだ。
(左)濃ヶ池から宝剣岳を望む。(右)将棊頭山へもう少し。
緩やかな道をたどり、濃ヶ池分岐で主稜線に合流。ハイマツと花崗岩の砂礫の緩やかな登り道で、聖職の碑の遭難碑を経由して将棊頭山へと向かう。チングルマが綿毛を揺らしている。雲が多くなってきた。主稜線から左に分岐して将棊頭山の山頂へ。今回も周囲が雲に囲まれてしまい、展望はいまひとつ。涼しい風が稜線を抜けていく。昼食休憩の後、濃ヶ池分岐まで戻り、ここから木曽駒ケ岳へ向かう。
(左)標高2770付近から将棊頭山を振り返る。(右)馬の背の登り。右手奥が木曽駒ケ岳。
ハイマツ帯の中、段差の大きい急登。標高2770mでいったん緩み、2779標高点を過ぎるあたりから細い尾根の登りとなる。馬の背と呼ばれるのはこのあたりか。ガレと砂礫の急登で標高2870の岩峰に登りつく。急登ではあるが意外と歩きやすい。その先、道が緩めば、左前方には中岳を挟んで宝剣山荘や頂上山荘が見えてほっとする。岩を伝うような登りを経て、木曽駒ケ岳山頂に到着。雲が多く展望は限られたもの。
(左)左手に中岳と山荘が見えてほっとする。(右)中岳付近から木曽駒ケ岳を振り返る。
木曽駒ケ岳からは中岳・乗越浄土を経由して千畳敷駅へと戻った。朝は登山者ばかりだったが、この時間になると観光客風の人の方が多く見られる。ロープウェイとバスを乗り継いで菅の台バスセンターに戻り、帰途についた。平地でも猛暑の日々が続いているが、山上でも行動中は汗が止まらなかった。

(左)中岳の下りから宝剣岳。
[参考]
菅の台バスセンター~しらび平駅~千畳敷駅(バス+ロープウェイ) 往復4,200円
菅の台駐車場 800円(1日)
【関連する記事】
- 麦草岳[中央アルプス] …木曽駒ケ岳の展望台(木曽町)
- [中央アルプス]麦草岳 …コガラ登山口から往復(木曽町)
- コガラ登山口から木曽駒ケ岳(福島Bコース↑北御所↓)[木曽町/宮田村]
- 越百山~南駒ケ岳(伊奈川ダムから周回)[大桑村/飯島町]
- [中央アルプス]三ノ沢岳 ~雷鳥にも遭遇(駒ケ根市/上松町/大桑村)
- 檜尾岳~熊沢岳[中央アルプス主稜線 リトライ](駒ケ根市/大桑村)
- 檜尾岳[中央アルプス主稜線]~悪天候で檜尾尾根下山(駒ケ根市)
- 茶臼山+行者岩 [コガラ登山口から往復] (木曽町/塩尻市)
- 将棊頭山 [桂小場から往復](伊那市/木曽町/塩尻市)
- 権兵衛峠から経ヶ岳(南箕輪村/辰野町/塩尻市)