2020年10月03日

鍋冠山~大滝山[三郷スカイライン展望台から](安曇野市/松本市)

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大滝山北峰から望む槍穂高連峰。薄曇りなのが少し残念。

三郷スカイライン展望台546-640冷沢登山口-803鍋冠山810-900「大滝山北峰まであと2km」905-1022稜線分岐1027-1030大滝山北峰-1038大滝山南峰1048-1058大滝山北峰1134-1137稜線分岐-1222「大滝山北峰まであと2km」-1316鍋冠山1321-1413冷沢登山口-1500三郷スカイライン展望台

多くの登山地図では、「鍋冠山から大滝山まで4時間」というコースタイムになっている。しかしネット上で「2時間ほどで歩ける」という記載を見つけて、それなら足の遅い私でも大滝山日帰りピストンが可能かと考えた。紅葉の季節のためか、コロナの反動か、人気の山域は多くの登山者で賑わい駐車場所にも困るらしい。こちらは人の少ない山域だが、延々と樹林帯をたどる行程になりそうだ。

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(左)安曇野の平地を見おろしながら林道を進む。(右)冷沢登山口。

安曇野の平地から三郷スカイラインを進み、展望台下にある登山者用駐車場に車をとめる。駐車数台のみでガラガラ。歩きはじめたのは日の出とほぼ同時。すぐに道はダートの林道となり、その先15分ほどで林道ゲート。4WD車ならここまで進入可能だが、無理することはない。右手に安曇野を見おろす林道をさらに40分ほど歩いて冷沢の登山口。ここから登山道に入る。鍋冠山までは7年前に歩いている。

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(左)鍋冠山の山頂。(右)八丁ダルミは深い樹林帯の中、緩やかな道が続く。

鍋冠山への道は北・西・南へと方向を変え、コの字型に進む。針葉樹林と笹に囲まれ、緩急をつけながら登って行く。道は笹刈りされ、よく整備されている。後から来た健脚者2人にあっという間に抜かれた。道が西から南へと方向を変える前後は急登となり、左手展望が一瞬開ける。勾配が緩めば間もなく鍋冠山。樹林帯の中、道の途中のような山頂。休んでいた健脚者2人に追いつき、しばし言葉を交わす。

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(左)樹間から常念岳を望む。(右)あと2km。ここから登り。

鍋冠山からいったん下る。だんだん下りも緩やかになり、「鍋冠山1km」あたりからは起伏の少ない道が続く。途中、尾根の右を歩く箇所では樹間に常念岳が見えたが、その他は深い樹林の中でほとんど展望はかなわない。変化の少ない八丁ダルミの行程は、巨樹も立ち並ぶ美林を慰めとする。気持ちよく歩ける平坦路も「大滝山北峰まであと2km」(標高2,170mくらい)の標識あたりまで。

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(左)樹木が低くなり稜線が見える。(右)振り返ると鍋冠山と安曇野の平地。

ここから大滝山に向けての登りがはじまる。はじめは大きく折り返しながら登る。標高2,300mほどで右へやや長いトラバース。その先は勾配も増し、直登気味の登りもあり、我慢のしどころ。標高2,500を過ぎると、ダケカンバや低木が多くなり空が広がる。振り返ると鍋冠山。左手に広がる谷は色づいている。急登が緩んでハイマツの稜線に飛び出し、薄曇りではあるが眼前に北アルプスの風景が一気に広がる。

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(左)稜線のハイマツ帯に飛び出し、縦走路に合流。槍ヶ岳・蝶が岳・常念岳方面を見渡す。(右)大滝山北峰から正面に槍、右に常念。

この景色が見たくて、延々と我慢して樹林帯を歩き続けてきた。正面の蝶ヶ岳の向こうに槍の穂先、その左に穂高連峰・焼岳・霞沢岳。右には常念岳が大きい。縦走路を左に、岩の細尾根を進めばすぐに大滝山北峰。緩く下って、今期営業休止の大滝山荘。蝶ヶ岳ヒュッテをスルーして、「すいている」という理由で大滝山荘に宿泊したのはもう20年も前。こんな小屋だったかな、と記憶は曖昧。

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(左)大滝山荘。(右)大滝山南峰から八ヶ岳方面。

小さな池やコケモモの咲く草原を過ぎて大滝山南峰へ。ハイマツに囲まれて開けているのは東の妙高戸隠・八ヶ岳方面のみ。しかし、少し南に下ると槍穂高や焼岳・霞沢岳・乗鞍方面が開けた。北峰付近まで戻り、大展望を目の前に見ながら昼食休憩。いつまでもこの景色を見ていたいが、後ろ髪をひかれながら往路を戻った。誰にも会わないかと思っていたが、単独行2人と2グループに出会った。

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(左)大滝山南峰から焼岳・霞沢岳・乗鞍岳方面。上高地の谷が見える。

同様のルートの記録 こちら → 「大滝山:三郷スカイラインから往復(2024年8月11日)」
              →
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする
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