雨飾山から後立山連峰の展望。
雨飾温泉723-745薬師尾根-824みはらし場(1309ピーク)829-918中の池924-1011稜線-1031雨飾山1113-1135稜線分岐-1213中の池1223-1303みはらし場(1309ピーク)1313-1334薬師尾根-1352雨飾温泉
雨飾山は小谷側から登る人がほとんど。糸魚川の雨飾温泉(梶山新湯)から登るのは、よほどの山好きか天邪鬼か。小谷側から登るよりもハードだと聞いていた。確かに急登の連続だけれど、思ったよりも短時間で山頂に立てたし、途中の紅葉も素晴らしかった。今日は絶好の秋晴れで、山頂からは素晴らしい展望を楽しむことができた。
(左)登山口の雨飾温泉。(右)薬師尾根の登りにはブナの大木も。
平日なので雨飾温泉下の駐車場は十分な余裕あり。雨飾温泉の建物の左脇から登山道に入る。いきなり急登が続く。足元は落葉と濡れた土が滑る。薬師尾根の突端に登り着き左折。すぐ見晴らし場で右手展望が開ける。尾根上の足元岩ゴロの登りの先は、「山頂まで180分」案内板と梯子。所々の木の間に展望を得る緩急の登りには、ブナや杉の大木が見られる。道が緩むと1309ピーク(山頂見はらし場)。
(左)1309ピークから山頂方向。(右)急登ゆえ梯子も随所に。
前方に山頂部を望み、振り返ると鋸岳や鬼ヶ面山。ここからは紅葉が美しい尾根上をたどる。アルミ梯子があり「山頂まで150分(一ぷく処)」の案内板。何箇所か痩せ尾根状の展望地があり、山頂部や日本海が望める。いったん緩んだ先は、梯子が連続する急登。その先、左へ巻く道はこのコースの数少ない平坦路。「山頂まで120分」の案内板があり、見はらし場を過ぎ中の池に到着。
(左)尾根上に紅葉が広がる。(右)中の池みはらし場より日本海を望む。
中の池はヤブっぽい水たまりのような感じで、やや陰湿な場所。その先は直登気味から折り返しを挟む急登となる。標高が上がり低木は葉を落としている。両側は背の高い笹、足元は霜で滑りやすい。ロープのある岩場も数箇所あるが、稜線までもう少し。道が緩んで稜線にたどり着き、小谷方面からの道に合流。いきなり登山者が増える。ここからは緩やかな起伏の一面の笹原の中の道を山頂に向かう。
(左)中の池。(右)標高が上がると木々は葉を落としている。
山頂直下は岩場をよじ登るような急登。登りが終わり左へ歩けば、山名標がある雨飾山山頂。以前、小谷側から登った時は霧の中の山頂だった。今日は秋晴れの中、展望が広がる。山頂からの展望でまず目をひくのは、後立山連峰の連なり。右端の朝日岳から雪倉・白馬・唐松・五竜・鹿島・爺。その左の槍穂高はやや霞み気味。反対に目をやると焼山・火打。北には日本海が広がっている。
(左)笹原を進むと山頂部が間近に。(右)雨飾山山頂。後立山連峰を望む。
平日なのに山頂付近は40人ほどの登山者で賑わっている。最近知られるようになったが、笹原を見おろすと、登山道が女性の横顔に見えた。下山は往路を戻った。薬師尾根の登山道で出会った5人ほどの登山者は健脚者揃いで、やはりこちらはマイナーな登山路といっていいだろうか。登山口の雨飾温泉で汗を流してから帰途についた。

(左)山頂から焼山・火打方面。