2021年03月07日
黒姫山[大橋林道登山口から往復](信濃町)
しらたま平から高妻山・戸隠連山と北アルプスを望む
大橋林道登山口658-728登山道入口734-806新道分岐-914稜線921-1000大池分岐-1015黒姫山1044-1055大池分岐-1135稜線下降点1141-1229新道分岐1233-1301林道へ1306-1344登山口
北信五岳に名を連ねる黒姫山。以前、夏に登った時の印象は、悪天候だったためかいまひとつ。淡々と樹林帯を登った記憶だけが残っている。山頂が外輪山の最高地点というのもすっきりしない。今回、快晴の雪道を登ってみて、その印象は大きく変わった。稜線上からは、高妻・戸隠から北アルプス、間近に飯縄山、北に頚城の山々を望む絶景を堪能できた。
(左)林道から登山道へ。(右)ブナの大木も見られる。
朝6時過ぎ、大橋林道登山口の駐車スペースには先着7台。その後次々と車が入ってきて、6時半過ぎには満車(15台ほど)。準備に手間取るうちに、出発は7時前になった。最初は緩やかな林道歩き。30分ほどで分岐を右に行くと、すぐに登山道入口。ここでアイゼン装着。「登山道」の道標に従い、唐松林の山腹を緩やかに登って行く。トレースは有るが、BCスキーの跡が交錯しわかりにくい箇所も。
(左)ダケカンバの広い尾根を登る。(右)右に飯縄山が見える。
途中、林道と交差しながら進み、右手の尾根に取り付く。尾根上の登りが緩めば新道分岐のはずだが、道標や分岐する道は雪に埋もれているのかはっきりしない。その先の平坦地では、ブナの大木が見られ、樹間に山頂方向を望む。はっきりした尾根上の道となり、雑木やダケカンバの大木を見ながら登る。標高1650mを過ぎる頃から、樹間の展望が開けてくる。空も晴れてきた。
(左)振り向くと高妻山。(右)稜線まであと少し。
右手に飯縄山、背後に戸隠・高妻の展望がすっきり開けるのは、標高1750m付近から。ダケカンバの疎林が広がる尾根を登る。前方に見える稜線がなかなか近づかず、苦しいところ。ようやく稜線に登り着いて、ほっとする。前方、樹林越しに中央火口丘の小黒姫と頚城山塊の山々。1893ピークの向こうに高妻山。ここからは外輪山の稜線を進む。最初は樹林帯の中の登り。左手前方に山頂が見えてくる。
(左)稜線を進むと左に黒姫山山頂。(右)雲海に浮かぶ飯縄山。
その先、1998ピーク手前が「しらたま平」と呼ばれるところだろうか。戸隠方面や北アルプスなどの素晴らしい展望を楽しみながら、稜線上を進む。左は樹林越しに頚城の山々。南側には雪庇も見られるので注意。小ピークを越えて大池分岐の鞍部へ下る。大池方面はトレースなし。山頂への急登が目の前にそそり立っている。山頂直下は切れ落ちた箇所もあり慎重に。
(左)山頂への急登が待っている。(右)山頂から志賀高原と越後三山。
たどり着いた山頂は、祠なども雪の下。南側に雪庇を張り出している。前方にはいままであまり見えなかった志賀高原の山々、その向こうに白いのは越後三山だろうか。振り返ると歩いてきた稜線の向こうに高妻・戸隠・北アルプス、目の前に飯縄山、北側は樹林がやや邪魔だが、妙高・火打・焼山・天狗原・雨飾。これまで2名とすれ違ったが、いまは無人。しばし展望の山頂をひとり占め。
(左)山頂から高妻・戸隠・北ア。(右)後立山連峰。蓮華・針ノ木から右に、双耳峰に見えない鹿島槍、武田菱がわかる五竜。
下山は往路を戻った。稜線上では写真撮影に忙しい。登山者が少ないかなと思ったが、下山途中では20人ほどとすれ違った。時間とともに気温が上がり、雪が緩み歩きにくい。最後の林道歩きは踏み抜き多発で、時間がかかった。佐渡山方面からのBCスキーヤーに次々と追い抜かれる。少し大回りになるが、車で国道406号参宮橋近くの「森林囃子(もくもくばやし=日帰り温泉)」に立ち寄ってから帰った。
(左)雨飾・天狗原金山・焼山・火打・妙高。
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