2021年05月23日
剣ヶ峰[浅間火山館から天狗の露地・ヒサシゴーロ尾根](御代田町/小諸市)
剣ヶ峰山頂から浅間山を望む。
浅間山荘750-818一ノ鳥居-840ニノ鳥居-919カモシカ平-930火山館935-953天狗の露地-1018尾根にのる-1055剣ヶ峰1121-1141九合目(標高2200)-1241三合目(標高1750)-1319浅間山荘
浅間山荘の駐車場には10台ほどの車しかとまっていなかった。現在、浅間山は規制により前掛山まで登ることはできない。そのせいだろうか。登るのは浅間山の南西にある剣ヶ峰。途中にある天狗の露地と呼ばれる場所や、下山にとるヒサシゴーロ尾根の展望が楽しみ。浅間山荘から火山館までは一般登山道をたどる。今日、途中出会った登山者は火山館付近で3人、剣ヶ峰付近で1人のみ。
(左)ニノ鳥居。(右)カモシカ平。笹原が広がる。
一ノ鳥居・不動滝・ニノ鳥居と歩きやすい道が続く。「薪を運んで」という火山館の依頼にこたえて1本背負い、長坂を登れば笹原が広がる。沢を右下に見ながら進むとカモシカ平の案内板。左に外輪山の岩峰、右には牙山がそびえている。前方に初めて浅間山が見えると火山性有毒ガスの発生地帯。その先の成分で真っ赤な沢を渡り火山館に到着。
(左)火山館の手前で赤い沢を渡る。牙山を振り返る。(右)火山館。ここで右手の踏み跡に入る。
今日はここからが本番。火山館前から右手の道に入る。最初は思っていたよりも明瞭な踏み跡が、亜高山的な深い針葉樹林に続いている。所々不明瞭な場所もあらわれ、赤テープも見ながら進む。しばらく進むと周囲が開け、露地風の広地に出た。ここが天狗の露地だろう。目の前に浅間山。ここからしばらく露地風広場と樹林帯が交互にあらわれる。
(左)火山館から鬱蒼とした針葉樹林帯へ。(右)天狗の露地から浅間山を望む。
右手に剣ヶ峰とこれから登る尾根が近づく。尾根への取り付きが少々わかりにくい。2081付近の小広場から赤テープを追って南側の樹林帯に入り、南東にトラバース気味に進んで尾根にのったが、尾根の突端まで回り込むのが正解だったのかも。尾根上は草地に樹木が行く手をふさぐところも。踏み跡も錯綜するが尾根をたどればいい。最後は岩角や低木につかまりながらの急登で剣ヶ峰の山頂へ。
(左)剣ヶ峰とこれから登る尾根。(右)剣ヶ峰の北東尾根にのる。
北東側に浅間山が大きい(冒頭写真)。その左に黒斑山など外輪山。南には蓼科山方面が霞む。東は浅間隠山・鼻曲山・八風山。遠景の山々は雲の中に隠れている。休憩の後、南側ピークまで低木の間を進み、ここからヒサシゴーロ尾根を下る。すぐに笹原となり、踏み跡不明瞭な中、軽井沢方面を見おろす。その先からは展望のよいガレ場が、途中に灌木帯を挟みながら標高1900mあたりまで続く。
(左)剣ヶ峰山頂直下は急登。(右)剣ヶ峰から黒斑山方面を望む。
文字の消えかけた「標高2200m」の案内板を過ぎると、左手には谷状の広いガレた斜面が広がる。ガレ場の右端あたりを歩くようにする。灌木帯に出入りするあたりで不明瞭な場所があるが、マークをよく見て進む。途中から右手斜面にもガレ場が広がる。前方には千曲川流域の平地とその向こうに蓼科山方面、右手を振り向くと黒斑山や牙山が眺められる。
(左)ガレ場を下る。前方は蓼科山方面。(右)ガレ場から山頂方向を振り返る。
標高1900を過ぎて樹林帯になるが、やや踏み跡がわかりにくいところがあり、赤テープが頼り。周囲に松の木が増えると道は明瞭になり、三合目・二合目の案内板を過ぎるあたりはトラロープの張られた急坂が続く。そのまま下れば往路の登山道に合流。合流箇所は踏み跡と赤テープがあるくらいで、明確な目印はない。浅間山荘まで戻り、真っ赤な温泉で一浴してから帰路についた。
(左)樹林帯を下り三合目。
[参考]浅間山荘・駐車場 500円
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