2022年03月17日
ハト峰[山形村の清水高原登山口から](山形村/朝日村/松本市)
「展望台」から北アルプスを望む。
清水高原登山口722-759展望台802-823山形村最高地点833-911「1846ピーク」-1000ハト峰1020-1110「1846ピーク」-1143山形村最高地点1155-1218展望台1240-1329清水高原登山口
ハト峰への道は最近では深い笹藪に覆われていて、無雪期には猛烈なヤブ漕ぎをしないと登れないという話を聞いた。そのため、登らなくてもいいかなと、思っていた。しかし先日、この残雪期に登ったという登山記録を見つけ、それを参考に訪れてみることにした。登山口は山形村最奥部にある。蕎麦店が並ぶ唐沢集落から山中に入り、山形村が運営する宿泊施設「スカイランドきよみず」を目指す。
(左)清水高原登山口。(右)雪の上をスノーシューで歩く。最初は道標もある。
「スカイランドきよみず」の前を左折し、別荘地の中を進むと登山口。4台分ほどの駐車スペースがある。「清水高原登山道」の案内板があるが、掲載されているのは山形村最高地点まで。歩きはじめてすぐに、雪が増えたのでスノーシューを装着。唐松や雑木の中を登れば、途中、最高地点まで案内板も随所に。何日も前のものと思われるトレースがあるが、ところどころ不明瞭で踏み抜く。
(左)「展望台」から穂高連峰と槍ヶ岳を望む。(右)山形村最高地点。
道が溝状になった先で「展望台」に到着。目の前が開け、少々見慣れない角度の北アルプスの展望が開ける。穂高連峰から槍ヶ岳、蝶ヶ岳・大滝山あたりを挟んで常念岳。その先、踏み跡がやや不明瞭な斜面を登って「山形村最高地点」へ。ベンチの傍らに鐘が設置され、「山形村のてっぺん」と書かれている。西側の樹林の切れ間から乗鞍岳を望むことができた。
(左)西側樹間から乗鞍岳を望む。(右)櫓の立つ1774三角点。
ここで稜線に乗り左折。すぐに櫓のある1774三角点。その先は唐松林の中のやや単調な道程。亜高山的な針葉樹林やダケカンバの美林と植生が変わるのに気持ちを紛らわす。ところどころ笹藪が顔を出しはじめている。踏み跡を見失いあらぬ方向に足を踏み出すと膝上まで踏み抜き、立て直すのにひと苦労。緩やかに1846ピークを越え、1921標高点にはダケカンバの大木。
(左)1912付近のダケカンバの大木。(右)ハト峰手前。雪庇も張り出している。
山頂手前では左手のダケカンバ林の際には雪庇ができていた。緩やかな最後の登りをこなせばハト峰山頂に到着。ヤブっぽい山頂かと思っていたが、小広場になっていて、南東側の展望が開けているのが嬉しい。正面は経ヶ岳だろうか。その右手に雪を被った木曽駒方面。左手奥に霞んでいるのは南アルプスか八ヶ岳か。手製の山名標がいくつか、傍らの唐松に括り付けられていた。
(左)ハト峰山頂。南東側が開けている。(右)中央アルプスを遠望。
下山は往路をそのまま戻った。帰りは気温が上がったためか、いっそう踏み抜く頻度が高くなり時間がかかった。今日の状態ではスノーシューがないと厳しいと思う。雪の上を歩けるいまの時期が、この山の登山適期だったのかもしれない。やや不明瞭ながらトレースがあったので助かった。
(左)手製の山名標もいくつか。
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