2022年08月12日

大滝山~蝶ヶ岳[三郷スカイライン・鍋冠山から](安曇野市/松本市)

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大滝山北峰から望む穂高連峰・槍ヶ岳。

[第1日(8/11)]三郷スカイライン展望台753-856冷沢登山口900-1027鍋冠山1039-1139「大滝山北峰あと2km」1148-1306鍋冠山・小倉分岐(稜線)-1312大滝山北峰1343-1352大滝山南峰1406-1413大滝山荘・泊
[第2日(8/12)]大滝山荘547-552鍋冠山・小倉分岐-703大滝山分岐710-720蝶ヶ岳ヒュッテ-725蝶ヶ岳-753蝶ヶ岳・蝶槍間分岐759-946横尾1008-1057徳沢1104-1143明神-1219河童橋-1225上高地バスターミナル1320=(バス)1425新島々1445=(上高地線・電車)1515松本1524=(大糸線)1528一日市場1600=(タクシー)1630三郷スカイライン展望台

大滝山は地味な山だけれど、少し距離を置いて北アルプスの主要な山々を、遠目から広く俯瞰できる景色が気に入っている。「山の日」に空いている山小屋を考えて、大滝山荘を思いついた。三郷スカイライン側から登って、大滝山から蝶ヶ岳への稜線を歩き、上高地へ下山するプラン。車の回収にはタクシーを使わざるを得ないのが難点。

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(左)三郷スカイライン展望台の駐車場。(右)鍋冠山の山頂。

1日目は大滝山荘までの予定なので、ゆっくり出発。三郷スカイライン展望台の駐車場はいつもはガラガラだが、さすがに山の日なので10台の先着。まだ数台分の余裕あり。その先の林道を1時間ほど歩いて、冷沢登山口から登山道となる。尾根上の笹刈りされた道は緩急の登りで、鍋冠山へ。鍋冠山から八丁ダルミの長い樹林帯歩きは、緩やかで歩きやすいものの少々退屈にもなる。「大滝山北峰へあと2km」の標識から登りが続く。

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(左)八丁ダルミの緩やかな道。(右)稜線手前の花畑。

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(左)稜線直前から鍋冠山方面を振り返る。(右)ハイマツの稜線に到達。

木が疎らになり、シシウドやトリカブトが目立つ花畑が広がると稜線は近い。ハイマツの稜線に出て、左折すればすぐに大滝山北峰。穂高連峰・槍ヶ岳・蝶ヶ岳、そして大天井岳・常念岳をくっきりと望むことができた。大滝山荘をいったん通過して、池塘の脇を過ぎ大滝山南峰へ。眼下に松本平を見下ろすが、その向こうの八ヶ岳方面の展望は雲に隠れがち。

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(左)大滝山北峰から槍ヶ岳・常念岳を望む。(右)槍ヶ岳。

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(左)大滝山南峰から松本平方面。(右)大滝山荘。

大滝山荘はコロナの影響で1部屋に1グループしか入れない決めになっているのか、私はひとりで8畳部屋を占有させてもらった。ただ、洒落たスイーツがあるような流行の小屋とは違う、何もない静かな小屋なので人によって好みは分かれるかもしれない。今日の宿泊者は4組5人のみ。

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(左)蝶ヶ岳手前の花畑。(右)綿毛のチングルマ。

翌日は強風に雨が降ったりやんだりの最悪の天気。小屋でじっとしていても仕方ないので蝶ヶ岳に向けて歩きはじめるが、楽しみにしていた展望は得られない。ハイマツ帯から樹林帯へと標高を下げ、鞍部付近は池が点在したり、やや盛りは過ぎたが花畑が広がっていたり。蝶ヶ岳に向けて登って行けば、左に花畑、右はハイマツ帯となる。ハクサンフウロや綿毛になったチングルマ。

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(左)蝶ヶ岳山頂。(右)蝶ヶ岳から北に稜線を進む。

蝶ヶ岳ヒュッテや蝶ヶ岳山頂も雨混じりの強風が吹きつけ、じっとしていられないほど。それでも蝶槍方面に進む。緩やかな稜線を進むと、こんな天候だからか雷鳥に遭遇。ヒナ2羽が登山道にあらわれ、やがて母親が合流して3羽でハイマツの中へ歩いて消えた。この天候なので蝶槍まで行く気は失せて、分岐から横尾に下ることにした。針葉樹林帯の中の長く単調な下りが続く。

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(左)雷鳥のヒナ。(右)この分岐から横尾へ下る。

しかし、この天気なのに次から次へと登山者が登ってくる。横尾に着くと、驚くほど多くの登山者で賑わっていた。さらに徳沢・明神と歩くと、観光客の姿も多くなった。上高地バスターミナルについても、今回は車を回収するひと手間が待っている。バスと電車で新島々・松本を経由して一日市場へ。そこからタクシーを使って三郷スカイライン展望台まで行って、車を回収することができた。

[参考]大滝山荘(1泊2食) 12,500円
    アルピコ交通バス(上高地~新島々) 2,000円
    アルピコ交通上高地線(新島々~松本) 710円
    JR大糸線(松本~一日市場) 210円
    タクシー(一日市場~三郷スカイライン展望台)5,840円

類似のルートの記録
→ 「鍋冠山~大滝山(三郷スカイラインから日帰り) 2020年10月3日」
→ 「大滝山(三郷スカイラインから日帰り)2024年8月11日」
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする
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