2022年08月30日

<北陸遠征>白山・御前峰と池めぐり ~別当出合から砂防新道(石川県白山市)

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コバイケイソウと残雪越しに御前峰を望む。

[第1日(8/29)]別当出合駐車場804-809別当出合819-858中飯場905-1020甚之助避難小屋1032-1051南竜分岐1055-1145黒ボコ岩1150-1213白山室堂1223-1303白山御前峰1324-1351翠ヶ池1353-1403お池めぐり分岐-1442白山室堂・泊
[第2日(8/30)]白山室堂659-740南竜道・エコーライン分岐-751南竜分岐-804甚之助避難小屋819-911中飯場923-955別当出合1003-1007別当出合駐車場

今年の夏山は天気に翻弄されている。少々気分をかえようと長野の山を離れて、白山を目指すことにした。日帰りで登られることも多いようだが、長野からなので登山開始があまり早くできない。そこで白山室堂泊の計画に。余裕を持った日程にしたので、御前峰北側の池や火山らしい景色を楽しむことができた。1日目は好天に恵まれたが、2日目は天気が悪く、ただ下山するだけのようになってしまった。

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(左)登山口の別当出合休憩舎。(右)石段状の急坂。

朝7時半過ぎ、別当出合の駐車場(下段)に車をとめる。平日なのでマイカー規制はなく、駐車場も2割ほどは空いていた。少し登って別当出合休憩舎で登山届を提出。砂防新道に入る登山口には長い吊橋があるが、高所恐怖症の私にとってはここが一番の難所だった。その先しばらくで上り下りで道が分かれるが、上りは石段状の急坂。周囲はブナなどの美しい森林。

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(左)灌木帯の登りから所々視界は開けるように。(右)甚之助避難小屋。

尾根の右下を緩やかに登って、WCとベンチのある中飯場。その先は灌木帯の中のだらだらとした登りが続く。小丸太の階段などが整備されているが、我慢のしどころ。道脇には小さな池がいくつかあらわれる、樹間からの展望もところどころ。1時間強で甚之助避難小屋。WCやベンチもある休憩適地。一段登れば南竜道分岐。ここから左に沢をいくつか横切りながら、トラバース気味に進む。

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(左)前方に黒ボコ岩方面。(右)花の咲く道を進む。

このあたりから展望も開け、前方にこれから登る黒ボコ岩方面が見えてくる。花も多くなってくる。 トリカブト、アキノキリンソウ、ハクサンボウフウ、シモツケソウ。見慣れたハクサンフウロも白山で見るのははじめて。振り返ると別山の姿。やや大きな沢を横切ったところから、稜線上の黒ボコ岩までは十二曲の急登。

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(左)振り返ると別山。(右)黒ボコ岩の直下は急登。

黒ボコ岩で観光新道と合流し、少し進むと弥陀ヶ原の平坦な草原に出る。シシウドが多い。前方に主峰・御前峰が姿を見せた。室堂へはハイマツ帯の中、最後の石段状の登り。白山室堂ビジターセンターに到着し、余計な荷物はデポして御前峰へ向かう。白山比咩神社・奥宮祈祷殿の横を通り、道脇のイワギキョウを見ながらハイマツ帯の登りはピークが見えているだけにけっこうこたえる。

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(左)弥陀ヶ原から御前峰を望む。(右)室堂から望む御前峰。

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(左)山頂直下から室堂を見下ろす。(右)御前峰の山頂。前方は大汝峰。

白山奥宮があってその先が三角点のある白山・御前峰の山頂。眼下に室堂の広がりを見下ろす。北アルプスの方向は雲が多くはっきりしなかったが、近くの三方崩山や白水湖を望む。北側には剣ヶ峰をはじめとした火山らしい荒涼とした風景。山頂稜線を少し西に進んだところから、北側の急なガレ場を下り、剣ヶ峰を見上げる紺屋ヶ池の畔へ。

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(左)紺屋ヶ池の畔から御前峰を振り返る。(右)紺屋ヶ池と剣ヶ峰。

御前峰を振り返りながら。火山らしい景観の中を独特の水の色の翠ヶ池へ。血の池の畔を巡り、山頂部の右を大きく巻く道をたどって室堂へと戻る。室堂の少し手前にはこの季節なのに、御前峰を背景としてコバイケイソウが咲いていた。多数収容できる白山室堂も今日の宿泊者は20~30人ほどで空いていた。

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(左)翠ヶ池。奥に三方崩山。(右)血の池。

2日目は深い霧の中、小雨も降る天気。エコーライン~砂防新道経由で下山する。エコーラインの道脇には多くの花が咲いていたが、綿毛のチングルマが印象的。左に南竜小屋を見ながら、イブキトラノオの咲くジグザグの急な下り。雨も上がり霧も少し晴れてきた。その先は往路の砂防新道に合流して下山。別当出合に着く頃に、ちょうど雨が強くなってきた。

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(左)エコーラインの綿毛のチングルマ。(右)南竜小屋を見ながら下る。

さすがに多くの人が登る山だけあって、登山道はよく整備されていた。ある程度の体力があれば誰でも登れる。小さな荷物にスニーカーといった姿の人も見られた。盛夏の華やかさはとっくに過ぎているが、この季節でも多くの花を楽しむことができた。「ハクサン……」と名付けられた花が多いのにも納得した。

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(左)ちょっと怖い吊橋を渡り別当出合に到着。

[参考]白山室堂 1泊2食 11,300円

→「山小屋の食事」はこちら
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(北陸) | 更新情報をチェックする
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