極楽平付近から空木岳・南駒ケ岳と三ノ沢岳を望む。
菅の台バスセンター715(バス)=745しらび平800(ロープウェイ)=807千畳敷駅819-855極楽平900-910三ノ沢分岐912-1004「2676標高点(鞍部)」-1056三ノ沢岳1133-1241「2676標高点(鞍部)」1244-1336三ノ沢分岐1340-1349極楽平1356-1428千畳敷駅1430=1437しらび平1450=1525菅の台バスセンター
昨年の夏、極楽平から檜尾岳方面に中央アルプスの主稜線を歩いたときには、右手に三ノ沢岳の均整のとれた姿をつねに眺めながら歩くことになり、その姿がひときわ印象に残っている。そこで梅雨の晴れ間を狙って、三ノ沢岳に登ってみた。この季節の平日なので、しらび平への始発バスの乗車は30人程度とすいている。ロープウェイも始発に乗り、千畳敷へ。
(左)千畳敷から宝剣岳。(右)極楽平への登り。
ロープウェイ千畳敷駅から極楽平への夏道には、思っていたよりも残雪が多かった。グズグズの雪だが、下りは滑り止めがあった方が安心かも。極楽平で正面に三ノ沢岳を望み、右折して宝剣岳南側の分岐(三ノ沢分岐)へ。三ノ沢岳への尾根に入り、左前方に空木・南駒の絶景を眺めながら鞍部まで下る。ハイマツが左右から張り出して歩きにくい箇所も随所に。
(左)宝剣岳手前を左折。(右)2676付近の残雪。前方に三ノ沢岳
(左)キバナシャクナゲ。(右)ハイマツの広がる緩い登り。
2676標高点付近は残雪もあり、キバナシャクナゲやタカネザクラの花に癒される。しばらくアップダウンが続いた先、最低鞍部(2658m)からは中央アルプスらしい花崗岩をよじ登る箇所が続く。その先はハイマツ帯の緩やかな登り。ケルンを過ぎ、急登に転じてもうそろそろ山頂かと思わせてから、残雪の中を登らされる。そそり立つ大岩群の右を過ぎ、三角点と山名標のある三ノ沢岳山頂に到着。
(左)木曽駒ケ岳・宝剣岳を振り返る。(右)山頂直下の残雪。
(左)三ノ沢岳山頂。御嶽を望む。(右)南アルプス南部と空木・南駒。
山頂からの展望は、雲がやや多いけれど素晴らしかった。南に空木岳と南駒ヶ岳。東には南アルプスのほぼ全容を見渡し、その上に富士山が顔を出している。西には御嶽。北には木曽駒ヶ岳と宝剣岳。北アルプス方面は雲の中だったが…。帰り道にハイマツから飛び出してきた雷鳥を見ることができたのが、想定外で嬉しかった。
(左)南アルプス北部と富士山。(右)帰路に雷鳥と遭遇。
しかし、帰りに登り返しがあるのがこのコースの嬉しくないところ。この登り返しは、予想していたとはいえ、少々こたえた。三ノ沢岳への登山道では、「環境省」と書かれた服を着た2人が(おそらく)雷鳥の調査をしていたが、彼らを除いて登山者には誰にも会わなかった。

(左)帰路の登り返しが地味にこたえる。
[参考]
菅の台バスセンター駐車場 1日800円
バス+駒ケ岳ロープウェイ 往復4,070円(石井スポーツ・モンベル会員などの割引で3,710円:季節変動有)
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