2023年08月04日
奥穂高岳 ~上高地・涸沢から(松本市/岐阜県高山市)
涸沢カールを見上げる。
8月2日[1日目]上高地バスターミナル1114-1118河童橋1120-1224明神館1238-1324徳澤園1339-1351新村橋-1431横尾(横尾山荘・泊)
8月3日[2日目]横尾455-551本谷橋601-648大崩落地-709Sガレ715-751涸沢分岐756-813涸沢小屋845-921パノラマ分岐938-1001ザイテングラート取付点1031-1206穂高岳山荘1318-1402奥穂高岳1428-1502穂高岳山荘・泊
8月4日[3日目]穂高岳山荘557-638ザイテングラート取付点705-723パノラマ分岐729-812涸沢ヒュッテ852-936Sガレ-955大崩落地1004-1054本谷橋1100-1155横尾1221-1258新村橋-1310徳澤園1315-1355明神館1358-1433河童橋-1438上高地バスターミナル
懸案の奥穂高岳に登る。最近はあまり登山をしないという友人の同行を得たので、ペースはゆっくり。1日目は上高地バスターミナルから観光客でにぎわう河童橋を経由。河童橋からは目指す奥穂高岳を望むことができた。3時間ほど平坦な道を横尾まで進み横尾山荘に宿泊。
(左)本谷橋を過ぎると勾配が増してくる。(右)涸沢小屋で小休止。
2日目は、涸沢・ザイテングラートを経て、標高差1,500m超の登り。横尾を早朝に出発する。平坦な道が続いた後、本谷橋を渡ると登りになる。右下に谷を見ながら、いくつかガレ地を横切って進めば、前方の谷が開けてくる。涸沢の分岐道標の先で、カールの底に出て一気に展望が開ける。涸沢カールを見渡しながら、登りは右手の涸沢小屋を経由する。
(左)綿毛のチングルマの向こうにザイテングラート。(右)振り返ると涸沢カールの向こうに常念岳。
しばらく登ると前方のザイテングラートが見えてくる。その手前で前のめりに転んで額から大量出血するという事故を目撃した。ザイテングラートを下りきって安心した矢先の事故だと思う。ヘルメットも外していたようだ。近くにたまたま県警パトロールの方がいて対応されていた。どんな道でも注意は必要と思い知らされた。綿毛のチングルマを見ながらザイテングラートの取付きへ。
(左)ザイテングラートを取付から見上げる。(右)クサリ・ハシゴもある。
ザイテングラートは岩場の急登が続き、途中にハシゴやクサリもあらわれる。高校山岳部のグルーブと何回かすれ違う。右に北穂、左に西穂を眺めながらカールの中の支尾根を登る。途中でややへばり気味になったが、「穂高小屋20分」という表示にも励まされて登り切った。穂高岳山荘で休憩の後、奥穂高岳へ。小屋からすぐにハシゴ・クサリのある急な岩壁を登る。
(左)左手に前穂高岳を見ながら登る。(右)穂高岳山荘の目の前の岩場を登る。
(左)涸沢岳・北穂高岳を振り返る。(右)ジャンダルムが見えた。
ただ、その先は思ったよりも歩きやすくなった。途中、ちょっとした花畑も見られる。奥穂高岳山頂に着くころには次々と雲が上がってきて、はかばかしい展望は得られなくなったが、それでも登頂の喜びは大きかった。いくつかのグループが狭い山頂を訪れては去って行く。小屋への下りでは、そんな天候だったためか雷鳥を見ることができた。穂高岳山荘は多くの登山者で賑わっていた。
(左)奥穂高岳山頂。(右)穂高岳山荘への下りで見た雷鳥。
(左)穂高岳山荘から常念岳越しの朝日。(右)朝日照らす穂高岳山荘から下山。
穂高岳山荘に1泊の後、翌日は涸沢カールの景観を楽しみながら下る。雪渓の脇に咲くハクサンイチゲなどの花々も綺麗だった。涸沢ヒュッテで休憩の後、カールの景観に別れを告げて、横尾へと下った。観光客でにぎわう河童橋付近を通過して、上高地バスターミナルから帰途についた。
(左)ハクサンイチゲ咲くカール。(右)涸沢ヒュッテで涸沢の景観も見納め。
[参考]
沢渡駐車場 1日700円×3日=2,100円
バス(沢渡~上高地:往復) 2,400円
横尾山荘(1泊夕食のみ)12,500円
穂高岳山荘(1泊2食) 13,500円
山小屋の食事はこちら → 「山小屋の食事」
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