2024年08月02日
針ノ木岳・蓮華岳[針ノ木雪渓から](大町市/富山県立山町)
針ノ木岳から黒部湖と立山・剱岳を望む。
8月2日[1日目]扇沢駅653-805大沢小屋810-843雪渓取付き856-1005雪渓終点1010-1018最終水場1020-1106針ノ木小屋(針ノ木峠)1155-1258針ノ木岳1334-1422針ノ木小屋(泊)
8月3日[2日目]針ノ木小屋455-555蓮華岳625-706針ノ木小屋725-752最終水場757-816雪渓上821-850雪渓下857-926大沢小屋930-1030扇沢駅
当初の計画では蓮華岳から北葛岳・七倉岳・船窪小屋を経由して七倉山荘まで歩こうかと思っていた。そのため帰路の車の回収を考えて大町駅前に駐車して、バスで扇沢に向かった。しかし、針ノ木峠に向けて登っているうち、あまりの暑さでやる気をなくし、結局、針ノ木・蓮華のピストンだけとなった。年齢のせいか、最近、さらに暑さに弱くなった気がする。
(左)針ノ木雪渓。(右)ミヤマキンポウゲ。
アルペンルートのチケット購入の行列を横目に見て、扇沢駅の脇から登山道に入る。舗装林道と交錯しながら進み、ブナの美林を過ぎ、沢を何箇所か渡って大沢小屋(休業中)へ。その先、右手山腹を絡むように進めば、雪渓の下部に出る。軽アイゼンを装着。針ノ木雪渓は思っていたよりも長い距離、雪の上を歩くことができた。雪渓の上はときどき冷気を感じられるものの、猛暑のせいかさほどでもない。
(左)ザレ場の登り。(右)針ノ木峠に到着。
ノドのあたりで雪渓は終わり。沢の右岸を登れば、ミヤマキンポウゲなどの花が多くなる。花の季節にはやや遅いのだろう。チングルマは一部、綿毛になりかけていた。汗が噴き出してくるが、水場が多いのがこのコースの救い。最後はザレ場を折り返しながら登って針ノ木峠に到着。南側正面に槍穂高を眺めながら針ノ木小屋で小休止後、針ノ木岳へ。
(左)チングルマ咲く登山道。(右)針ノ木岳山頂。正面に槍ヶ岳と穂高。
(左)針ノ木岳から鹿島槍・五竜・白馬三山。(右)針ノ木小屋と蓮華岳。
チシマギキョウ・チングルマなどの咲く斜面を登って行く。右手には爺ヶ岳・鹿島山などを望む。ガラガラした足元の中を登り、針ノ木岳に再訪。ここからの展望は見事。黒部湖の向こうに立山・剱。その左は薬師・赤牛・水晶・槍・穂高・大天井など。振り返ると蓮華岳が大きい。針ノ木小屋まで戻り一泊。
(左)砂礫にコマクサ。(右)蓮華岳山頂。雲海に浮かぶ富士山を望む。
針ノ木小屋は、平日なので予約時にすいていそうな雰囲気だったが、それなりに宿泊者は多かった。翌日は早朝に蓮華岳を往復。途中の砂礫にはコマクサが群生していた。蓮華岳の山頂からの展望も素晴らしい。北アルプス中央部の主要な山々に加えて、南東には雲海の上に富士山が浮かんでいた。その左には八ヶ岳、右には南アルプス。下山は針ノ木峠経由で扇沢に戻った。
(左)蓮華岳から槍・鷲羽・水晶・赤牛・薬師。(右)針ノ木・立山・剱。
[参考]針ノ木小屋(1泊夕食+弁当) 11,700円
大町駅前駐車場(上限) 1,500円
バス(信濃大町駅~扇沢駅)片道:1,650円 往復:2,950円
類似の山行記録はこちら → 「蓮華岳~針ノ木岳(2016年10月7日)」
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