2019年08月06日

黒部五郎岳[新穂高温泉から往復](岐阜県高山市/飛騨市/富山県富山市)

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カールから黒部五郎岳へと登る斜面には一面のコバイケイソウ。

第1日[8月4日]平湯温泉バスターミナル700=(濃飛バス)=732新穂高温泉バス停741-840笠新道入口-910小池新道入口-1003秩父沢1008-1132シシウドヶ原1143-1238鏡平小屋1308-1400弓折乗越-1421花見平-1510双六小屋[泊]
第2日[8月5日]双六小屋532-(中道)-636稜線合流-725三俣蓮華岳752-822三俣山荘分岐-915黒部五郎小舎943-1055雷岩1100-1212黒部五郎岳1300-1357雷岩1402-1450黒部五郎小舎[泊]
第3日[8月6日]黒部五郎小舎450-610三俣山荘分岐625-700三俣蓮華岳721-811稜線分岐820-(中道)-914双六小屋933-1028花見平1034-1046弓折乗越-1119鏡平山荘1146-1217シシウドヶ原-1307秩父沢1320-1359小池新道入口-1429笠新道入口-1519新穂高ロープウェイバス停1555=(濃飛バス)=1628平湯温泉バスターミナル

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(左)小池新道入口。(右)小池新道の登りから振り返る。

カール(圏谷)の風景が魅力的な黒部五郎岳。新穂高温泉から小池新道を登るのは、昨年、双六・三俣蓮華を訪れたときと重なるコース。前回同様、平湯温泉街の安価な駐車場をネットで予約。バスで平湯から新穂高へ移動する。新穂高温泉バス停から林道歩きで笠新道入口・わさび平小屋を過ぎ、小池新道へと入る。石が重なる階段状の道は樹林帯に出入りしながら登る。左からの涸沢や小沢を横切り、秩父沢で水を補給。

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(左)鏡池からの槍穂高の景観。(右)鏡平山荘。

風が通らないためか、この道はいつも猛烈に暑い。シシウドヶ原で道は右折し、山腹樹林帯の南側を巻いた後、熊の踊り場という小湿地を経て、谷状の地形を登りつめて鏡平。今日は鏡池からの槍穂高は雲の中だったが、帰路(3日目)には望むことができた。熱い身体を、鏡平小屋のかき氷でクールダウン。前方にはこれから進む稜線が見える。樹林帯の急登の後、弓折中段からトラバース気味に弓折乗越へ登り詰める。

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(左)雪の残る花見平。(右)鷲羽岳を背景として双六小屋が見えてくる。

花の点在する稜線を進み、残雪の花見平へ。この季節はハクサンボウフウが主役。右手に槍ヶ岳を見ながら、稜線右側の縁を進む。右手斜面は花畑。稜線の左に道が移ると、鷲羽岳を背景に双六小屋が見えてくる。遠くから雷鳴が聞こえてきたが、あとは緩やかに山腹左下のハイマツ帯を下って双六小屋に到着。暑さのせいか、バテバテ状態。多くの登山者で賑わっていたが、今日は布団1枚をひとりで確保できてまずまず。

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(左)コバイケイソウ咲く双六岳中道。(右)三俣側から槍ヶ岳・双六岳を望む。

翌日は三俣蓮華岳経由で黒部五郎岳を目指す。最初の急登の後、分岐で中道を選ぶ。双六岳山腹の雪渓を見上げ、道の左右には花畑。シナノキンバイやチングルマ。特に素晴らしいのはコバイケイソウ。今年は当たり年なのか。花畑の先を登り稜線ルートに合流。丸山の展望の良い平坦な山頂を越え、鞍部から緩やかに登り三俣蓮華岳山頂。目指す黒部五郎岳や薬師・水晶・鷲羽・槍・笠など北アルプスの名峰を見渡す。

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(左)三俣蓮華岳手前から黒部五郎岳を望む。(右)三俣蓮華岳から水晶岳・鷲羽岳。

三俣蓮華岳からは右下に残雪を見ながら、途中、右に三俣山荘への巻道を分け、痩せた尾根で高度を下げる。シナノキンバイが足元を彩る。緩やかな小ピークを過ぎ、道標で左に曲がった先は、一面チングルマの花畑。笠ヶ岳を背景とした風景は素晴らしい。道はやや右に曲がりながら樹林帯に入り、黒部五郎小舎へ足元が岩で滑りがちな急坂を下る。

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(左)黒部五郎小舎への途中、笠ヶ岳を背景に一面のチングルマ。(右)眼下に黒部五郎小舎、前方に黒部五郎岳。

黒部五郎小舎で宿泊の受付を済ませ、荷を軽くして黒部五郎岳へと向かう。カールの中を進むコースを選択。笹原・ハイマツ帯からダケカンバなどの樹林帯を進む。左から流れ出る沢をいくつか越えて行く。ようやく樹林帯を抜け、しばらく進むとカールの最低部に出る。右上に雷岩が見え、豊富な水量の沢が流れている。ここからはカールの絶景の中を進む。

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(左)チングルマ咲くカールから見上げる。(右)肩から黒部五郎岳山頂を望む。

巨岩(迷子石)が点在し、コバイケイソウをはじめチングルマ・ハクサンイチゲなどが斜面を彩っている(冒頭写真)。雪解け水も流れている。最後に急な登りで稜線にたどり着き、左へ進んで北ノ俣岳からの道を合わせる。あとはガラガラの登りで黒部五郎岳山頂に到着。三角点と山名板が置かれただけのシンプルな山頂。眼下に見下ろすカールが目を奪う。鷲羽岳など裏銀座方面の山々や雲の平が目の前に見える。

しばらく山頂で過ごしてから、来た道を黒部五郎小舎まで戻り1泊。小屋は適度な賑わい。翌日は往路を三俣蓮華岳・双六小屋・鏡平経由で新穂高まで下山した。猛暑のせいか体調がいまひとつだったけれど、北アルプスのど真ん中からの絶景や花畑を楽しむことができた。

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(左)黒部五郎岳山頂。正面に鷲羽岳が見える。

[参考]
平湯温泉つゆくさ横駐車場(akippa:駐車場ネット予約システム)3日間 972円
濃飛バス 平湯温泉~新穂高ロープウェイ 片道890円
双六小屋   1泊2食 10,300円
黒部五郎小舎 1泊2食 10,300円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

2018年08月20日

烏帽子岳[ブナ立尾根往復](大町市/富山県富山市)

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前烏帽子岳から見た烏帽子岳と立山・南沢岳・針ノ木岳。

第1日[8月19日]七倉山荘540=(タクシー)555高瀬ダム600-622ブナ立尾根登山口-715ごんだ落とし(3/12)-810中休み(6/12)820-906三角点(8/12)933-1045烏帽子小屋1128-1225烏帽子岳1315-1346前烏帽子岳1435-1451烏帽子小屋
第2日[8月20日]烏帽子小屋603-700三角点(8/12)-729中休み(6/12)737-812ごんだ落とし(3/12)817-852ブナ立尾根登山口-915高瀬ダム-1023七倉山荘

以前、野口五郎岳方面から縦走してきたときは、烏帽子岳を意識することもなく烏帽子小屋からブナ立尾根を下ってしまった。そこでブナ立尾根を登って烏帽子岳を目指すことにする。ブナ立尾根を登ったらいずれかの方向に縦走したいところだけれど、今回はあいにくと日程の余裕がない。

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(左)高瀬ダムから歩きはじめる。前方のトンネルへ。(右)ブナ立尾根登山口。

朝5時半に七倉山荘前の駐車場(無料、約100台)に到着。駐車場にはかなり空きがあった。高瀬ダムまでの特定タクシーはちょうど第1陣が出発した後で、その戻りを待って他の登山者2人と相乗りする。高瀬ダムの上でタクシーを降りて、トンネルを歩き、不動沢の吊橋を渡る。マークに従って濁沢の白砂の河原を歩き、丸木橋を渡って案内板のある登山口へ。

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(左)いきなり金属階段の急登。(右)中休み。6/12中間地点。

すぐに金属製階段の急登が始まる。その先も右へトラバース気味にジグザグに高度を上げる。標高差1,200mに約100mごとに目印がある。登山口が12、烏帽子小屋が0。目安になる。猛暑最盛期よりやや涼しいのも救い。折り返しながら登れば、大岩の下の9/12ごんだ落とし。小丸太階段や土留めが整備された樹林帯の急登。6/12中休みは小広場。ダケカンバの中、木の根や岩の段差が多くなる。左に唐沢岳方面が開ける箇所も。

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(左)南沢岳・不動岳方面の展望が開ける。(右)1/12から三ツ岳方面を望む。

三角点がある4/12を過ぎると道は緩む。タヌキ岩を過ぎ、右手に崩壊地が見える。3/12の前後はヤセ尾根状の平坦路から、左右に展望が開ける。右手には南沢岳・不動岳。アキノキリンソウが咲く。その先はダケカンバの中、花崗岩の多い急登が続く。1/12に至れば、三ツ岳方面の裏銀座縦走路や大天井岳方面が見える。リンドウの花も咲く中を登り、針ノ木岳方面も見える開けた小ピークから樹林帯をやや下って烏帽子小屋に到着。

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(左)烏帽子小屋。(右)烏帽子小屋前から赤牛岳・薬師岳を望む。

小屋の前にはイワギキョウが咲き、赤牛岳から薬師岳の展望が目の前に広がる。急登といわれるブナ立尾根だが、予定よりずいぶん早く小屋に着いた。宿泊の手続きを済ませ、烏帽子岳へ向かう。樹林帯を進むと、花崗岩と砂礫とハイマツの景色が開ける。緩やかに登って前烏帽子岳。ここから烏帽子岳を望む展望は素晴らしい。いったん下り、船窪方面への道から左折して、砂礫の道からハイマツの中を急登。

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(左)烏帽子岳山頂。(右)唐沢岳・餓鬼岳と高瀬ダム。

あんな岩峰のどこから登れるのか、と思うけれど右側から巻くように、最後は鎖場があらわれ岩場をトラバースして登る。岩が重なる山頂からは場所を移動しながら360度の展望が開ける。山頂の向こう側に立山・剣岳。それから左に薬師・赤牛・水晶。三ツ岳からの裏銀座縦走路の左には大天井・燕・餓鬼・唐沢。さらに船窪へ続く稜線の向こうに蓮華・鹿島槍・針ノ木。

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(左)前烏帽子岳から眼下に烏帽子小屋。前方に三ツ岳から裏銀座縦走路。左に燕岳。

烏帽子岳の山頂、そして前烏帽子岳でもゆっくりと展望を楽しんで小屋に戻った。烏帽子小屋はさほど混雑していなかった。翌朝はブナ立尾根を下り、時間の余裕もあったので七倉まで歩き通した。ブナ立尾根の急登に恐れをなして余裕を持ったプランとしたが、かえって時間を持て余した。日帰りもできたか?

[参考]タクシー(七倉~高瀬ダム:片道) 2,100円(3人乗車割勘で700円ずつ)
    烏帽子小屋 1泊2食 9,500円
posted by 急行野沢 at 23:29| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

2018年07月26日

双六岳~三俣蓮華岳 [新穂高温泉から](大町市/岐阜県高山市/富山県富山市)

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双六岳から三俣蓮華岳への稜線。左に薬師岳、右に水晶岳・鷲羽岳。

第1日[7月24日]平湯温泉800=(濃飛バス)845新穂高温泉900-1009わさび平小屋-1030小池新道入口1035-1123秩父沢出合1133-1250シシウドヶ原1309-1403鏡平山荘
第2日[7月25日]鏡平山荘555-642弓折乗越(稜線)650-755双六小屋818-924双六岳949-1103三俣蓮華岳1156-1209巻道合流-1303沢1312-1401双六小屋
第3日[7月26日]双六小屋602-700弓折乗越-735鏡平山荘755-829ししうどヶ原-910秩父沢923-1013わさび平小屋-1110新穂高ロープウェイ1130=(濃飛バス)1210平湯温泉

20年前の縦走時に、先を急ぐあまり巻いてしまった双六岳と三俣蓮華岳。長らく宿題になっていたので、久しぶりに新穂高からの道を辿ることにした。新穂高周辺の登山者駐車場は夏山シーズンには満杯で、場所も離れている。そこで平湯温泉近くの安価な駐車場をネットで予約、平湯から新穂高へはバスで向かうという方法をとった。

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(左)小池新道入口。(右)秩父沢で水を補給。

ところが何としたことか朝寝坊してしまい、歩き始めが予定よりも遅くなった。計画縮小も止むを得ない。新穂高から左俣林道を淡々と歩き、笠新道分岐・わさび平小屋を過ぎれば小池新道の登山口。左俣谷から徐々に離れ、石を組んだ段状の登りが続く。ダケカンバの樹林帯に入ったり、ガラガラの沢状を登ったり。秩父沢の流れを木橋で渡り、その先も樹林帯に出入りしながらの登りが続く。

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(左)鏡平山荘。(右)鏡池から夕刻の槍穂高連峰。

シシウドヶ原までの登りは我慢のしどころ。右折してややトラバース気味に道は緩むものの、熊の踊り場前後も急坂が続く。ナナカマドなどの低木帯。出発時間が遅くなったためか、とにかく日差しが暑い。木道があらわれ、鏡池の傍らを過ぎて鏡平山荘に到着。うまくいけば双六までと思ったが、あまりの暑さに疲れ切り、鏡平泊まりに。夕刻の鏡池からは槍穂高の絶景を望むことができた。鏡平山荘はけっこう混雑していた。

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(左)コバイケイソウ咲く弓折乗越へ。(右)花見平のハクサンイチゲ。

翌朝、まずは双六小屋を目指す。灌木帯の急登から、右下に残雪を見ながらやや右に巻き気味に登る。花の多い弓折岳の稜線へとたどり着けば、あとは小さなアップダウン。花畑の向こうに槍ヶ岳が聳えている。その右に穂高、焼岳、笠ヶ岳。雪原の残る花見平にはコバイケイソウやハクサンイチゲ、シナノキンバイ。右手が切れ落ちた際を進み、稜線の左手に出れば前方に双六小屋、その向こうに鷲羽岳、左に双六岳が見えてくる。

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(左)双六小屋が見えてくる。正面奥に水晶岳と鷲羽岳。(右)双六岳台地からの笠ヶ岳。

ハイマツ帯を下り、双六池と花畑を見て進めば双六小屋。今夜の宿泊を申込み、不要な荷物を預ける。小屋からハイマツ帯を急登し、巻道・中道を右に分けて岩の中を登る。道がやや右に曲がり緩めば、そこは広大な双六岳の山上台地。振り返ると槍ヶ岳が聳えている。緩やかな道で前方に見える双六岳に向かう。山頂からの展望は素晴らしい。槍穂高・笠・黒部五郎・薬師・雲の平、立山・水晶・鷲羽、右手には常念山脈の山並。

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(左)双六岳台地からの槍穂高。(右)双六岳山頂。背景は黒部五郎岳・薬師岳。

いったん下ると、右手に残雪、チングルマなどの花畑が広がる。気持ちよい稜線をたどり、丸山2854ピークに向けてハイマツ帯を登る。ピークを越えれば、三俣蓮華岳の山頂が見え、尾根の右側を緩やかに登っていく。三俣蓮華岳の山頂からも360度の展望が開けるが、やや雲が多くなってきた。目の前に大きいのは鷲羽と水晶。三県の境界線上の山頂からは、北東眼下に三俣山荘が見える。

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(左)三俣蓮華岳へあとわずか。(右)三俣蓮華岳山頂。

三俣蓮華岳からはすぐ南東側に見える巻道に急下降。あとは花畑とハイマツ帯が交互にあらわれる巻道を南下する。右手の上方には、先ほどまで歩いていた稜線を見上げることになる。水量の多い沢を過ぎれば、岩場の登りで双六岳の東側山腹に登り、中道をあわせて双六小屋に急下降する。それなりのアップダウンのある道で巻道といっても意外と時間がかかる。双六小屋も多くの登山者で賑わっていた。

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(左)巻道から振り返る三俣蓮華岳。

3日めは新穂高へ下山するだけ。途中、鏡平山荘では名物のかき氷を食べることができた。あとはひたすら小池新道と左俣林道を下って新穂高にたどり着き、バスで平湯に戻り車を回収。双六から三俣蓮華は人が少なかったが、それ以外は数分ごとに登山者とすれ違う賑わいだった。猛暑の中、大汗をかいて体力のなさを実感したけれど、稜線からの素晴らしい眺めや残雪と花畑も楽しみ、20年来の未踏のピークを踏むことができた。

[参考]
平湯温泉つゆくさ横・駐車場 3日 972円
濃飛バス 平湯温泉~新穂高ロープウェイ 片道890円
鏡平山荘 1泊2食 9,800円
双六小屋 1泊2食 9,800円
posted by 急行野沢 at 22:19| Comment(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする

2018年07月13日

槍ヶ岳[槍沢から](松本市/大町市)

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早朝の槍ヶ岳山頂から見た穂高連峰と富士山

第1日[7月11日]沢渡910=(アルピコ交通バス)945上高地バスターミナル955-1224横尾1255-1354一ノ俣谷-1436槍沢ロッヂ
第2日[7月12日]槍沢ロッヂ620-716水俣乗越分岐-811天狗原分岐823-922坊主岩屋下941-1013殺生小屋下1023-1115槍ヶ岳山荘[午後は雨天につき停滞]
第3日[7月13日]槍ヶ岳山荘427-447槍ヶ岳502-518槍ヶ岳山荘622-728千丈乗越分岐-850槍平小屋900-955滝谷出合-1103白出沢出合1114-1238新穂高温泉バス停1255=(濃飛バス)1328平湯温泉1350=(濃飛バス)1410沢渡

いまさら説明不要の一般初級コースだけれど、やはり槍ヶ岳にはじめて登るならこのコースということになるのだろう。沢渡の駐車場に車をとめ、シャトルバスで上高地へ。この時間では登山者の姿は疎ら。外国語が飛び交う河童橋を過ぎ、明神を過ぎれば観光客の姿を見なくなる。横尾までは梓川に沿う広い道を淡々と歩く。

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(左)槍沢に沿う道。(右)1日目宿泊は槍沢ロッヂ。

横尾を過ぎれば少しは山道らしくなるが、槍見河原からも雲が多くて槍は見えない。晴れ間が少なく、あまり暑くないのが救い。一ノ俣・二ノ俣を木橋で渡り、沢沿いから石段状の登りが続くようになって槍沢ロッヂに到着。沢沿いの樹林帯の中の小屋。宿泊者は10人ほどでゆっくり休むことができた。水が豊富なので入浴できるのが嬉しい。

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(左)ババ平からは沢のすぐ右を歩く。(右)だんだん急になるが花畑もあらわれる。

翌朝は天候がやや不安なまま出発。右手に赤沢山を囲む岩頭、左手には横尾尾根のスラブ状の斜面を見ながら、ダケカンバと針葉樹林が交互にあらわれる槍沢の左岸を進む。ババ平のテン場を過ぎれば、谷の景色は開けてきて河原の右脇を進む。水俣乗越分岐から大曲あたりでは、野猿があらわれ虫も煩い。沢を雪が覆うようになり、だんだん道は急になる。前方の山頂方面は霧が覆っている。

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(左)雪渓をトラバース。(右)ハイマツの中のガラガラとした道はこの先でも雪渓を渡る。

天狗原分岐の前後はコバイケイソウ・ハクサンイチゲ・イワベンケイ・シナノキンバイなどの花畑。その先はジグザグの登りだが、意外と歩きやすい。最後の水場で補給。ハイマツ帯になり、雪渓を2箇所横断する。ステップやトレースがありアイゼンは不要。ハイマツと残雪のコントラストは美しいが、霧雨になってきた。ヒュッテ大槍への分岐を過ぎ、播隆上人の岩屋を通過。

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(左)一瞬、霧の中から槍ヶ岳が姿を見せる。(右)槍ヶ岳山頂直下で見た雷鳥。

岩がゴロゴロした登りに、さらに2箇所の雪原を通過。右手に殺生小屋が見える。チングルマなど花々が点在。一瞬、霧が晴れて槍ヶ岳があらわれ、すぐ隠れた。最後のジグザグの登りで、道脇に雷鳥の親子があらわれる。視界が優れない中を登ったためか、意外とあっけなく槍ヶ岳山荘に到着。程なく雨が降り始めた。宿泊の手続きをして、明朝までの晴れたタイミングで山頂へ登ることに。結局、午後は雨が続き停滞状態。

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(左)槍ヶ岳山荘から見た槍ヶ岳山頂。(左)槍ヶ岳山頂。後方は北ア北部の山並。

槍ヶ岳山荘の宿泊者は70~80人程度で適度。英語・ハングル・中国語なども聞かれ国際的。翌朝は晴れたので、朝食前に韓国人グループに前後して槍の穂先に登る。鎖や梯子など高度感はあるがそれほど難しくはない。山頂からは穂高連峰や富士山、北アルプスの並みいる山々を望むことができた。

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(左)山頂から山荘を見おろす。(右)槍沢の谷を見おろす。殺生ヒュッテが見える。

下山は、そのまま上高地に下るのも面白くないので新穂高へ。大喰山への鞍部、飛騨乗越から西の飛騨沢の谷へと下る。浮石が多いガラガラの下り。両側を花々が彩り、右手に西鎌尾根、正面は山頂部を雲に隠した笠ヶ岳。悪くない景色だ。千丈乗越分岐からはナナカマドなどの低木帯に。ダケカンバの林となり、岩がちの下りから水量のある大喰沢を渡渉。針葉樹林とダケカンバが混在するようになり、平坦地にある槍平小屋へ。

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(左)飛騨乗越からの下りは足元が悪いが花は多い。前方の雲の中には笠ヶ岳。(右)千丈乗越分岐から下ってきた谷を振り返る。

ここからもなかなか道は長い。かなりの水量がある南沢と滝谷も渡渉。渡る場所は慎重に見極めないといけない。右俣谷の左岸を行く勾配の少ない樹林帯の道ながら、足元の累々とした岩は昨日の雨で滑りやすい。堰堤のある白出沢出合からは、右俣林道を下って新穂高温泉へ。明日から連休なので、槍ヶ岳からの下山では次々と登ってくる人々とすれ違った。

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(左)槍平への下りで見た穂高連峰。

新穂高温泉からは濃飛バスで、途中、平湯温泉で乗り換えて沢渡へ戻り車を回収。全体として天候にさほど恵まれなかったけれど、晴れ間に山頂に立てただけでも充実感が得られた。

[参考]
バス 沢渡~上高地バスターミナル 1,250円
槍沢ロッヂ 1泊2食 9,800円
槍ヶ岳山荘 1泊2食 9,800円
バス 新穂高温泉~平湯(乗換)~沢渡 2,120円
沢渡駐車場(3日間) 1,800円
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2018年06月24日

十石山[白骨温泉から](松本市/岐阜県高山市)

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避難小屋裏から見たなだらかな十石山山頂。右手奥の乗鞍は雲に隠れがち。

白骨温泉上登山口800-853小広場(標高1790m)-915平坦地終わり(標高1860m)920-1000標高2100m-1050森林限界(標高2390m)-1120避難小屋-1125十石山三角点-1130避難小屋1245-1307森林限界-1405平坦地へ(標高1860m)-1421小広場(標高1790m)-1455登山口

一応、北アルプス主稜線の山だと思う。しかし、この辺りまで南下すると、北アルプスの呼び名がしっくりこない気がする。山頂からの展望は素晴らしいようだが、梅雨の晴れ間もすっきりと展望を見せてくれはしなかった。笹と樹林の尾根道を延々とたどったが、静かな山の味わいはあったと思う。やや薮がちだが、道はしっかりしていて危険な箇所もない。山中で出会った登山者は3組5人だけ。

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(左)登山口。左手前に駐車スペース。(右)唐松林の中の道標。

白骨温泉中心部から上高地乗鞍林道を北に進んだ、ゲート手前のS字カーブ箇所に登山口の標識がある。手前に3台分の駐車スペース。他にも数台程度の駐車余地がある。道標に従い、登山道に入る。桧林を左にトラバースし、唐松の平坦地に入る。白骨温泉・スーパー林道・十石山の3方向を示す道標があり、左折して山腹を折返しながら登る。

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(左)1835標高点南側はなだらかな道。

長い斜上トラバースとジグザグの登りが交互にあらわれる。周囲はダケカンバから針葉樹林へ。左右から張り出す笹が煩わしい。斜度が緩むと林野庁の標識が大木につけられた小広場(標高1790m)。その先は1835標高点南側をたどる緩やかな道が続く。深い針葉樹の森林に、さくらフィルムの道標が数箇所見られる。標高1860m位からの尾根上の急登は辛抱のしどころ。急登だが足元は歩きやすい。

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(左)登山道から見た霞沢岳方面。(右)あとわずかで樹林帯をぬける。

右手の木の間越しに見えるのは霞沢岳だろうか。標高2050m付近でいったん勾配は緩むが、その後もダラダラとした登りが続く。足元はぬかるみが多い。これといった休憩ポイントがないのが、この登山道の辛いところ。笹と針葉樹の風景に飽きがくる頃、標高2250mを過ぎると樹林は疎らになり空が広くなってくる。森林限界が近いかと思わせて、その先もなかなか遠い。道脇に残雪があらわれ、標高2290mで樹林帯を抜け出す。

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(左)雪の斜面を登る。(右)雪原を登り避難小屋へ。

見上げる笹とハイマツの斜面は霧が流れている。思ったよりも残雪が多く、雪解け水が流れて道はぬかるんでいる。何箇所か残雪を横切り登っていく。雪は概ね緩んでいるが、傾斜が結構あるので途中で軽アイゼンをつける。最後に大きな雪原を登れば、避難小屋の姿が見えた。避難小屋から右下に崩壊地を見ながら、イワカガミの多い稜線を南西に進めば、十石山の山頂。といってもハイマツの海の中に、三角点があるだけ。

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(左)十石山三角点。(右)避難小屋裏の展望台から。焼岳・穂高方面の展望は今日は雲に隠れてこの程度。

小屋まで戻って休憩する。外に出てみると一面の霧は少し晴れて、多少は見晴らしがきくようになった。しかし、穂高や焼岳、乗鞍の山腹部分は見えるものの、雲に隠れた山頂部を想像する程度の展望。しばらく待ったが、あまり変わりはなかった。下山は往路をそのまま戻った。下山後は白骨温泉の煤香庵で汗を流して帰途についた。

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2018年05月22日

有明山[裏参道コース](安曇野市/松川村)

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有明山中岳から燕岳方面の展望。

有明荘の先・第2駐車場710-725有明荘分岐-820四合目825-928鎖場(標高2070)-950稜線(八合目)955-1023有明山(北岳)1030-1042中岳-1056南岳1105-1124中岳-1137北岳1210-1235稜線下降点(八合目)-1255鎖場-1354四合目1359-1443有明荘分岐-1455第2駐車場

安曇野から見ると、北アルプスを背景に黒々と富士山型に聳えている。どの本にも「急登の連続」と書かれているし、鎖場なども多いらしい。しかも標高2,200台だから山頂まで深い樹林の中。そんなわけでずっと後回しにしてきた有明山。もっとも短時間の裏参道コースで登る。急登を覚悟していたためか、樹相の変化も楽しみながら思ったよりも楽しく登れた。山頂部からは北アルプスと安曇野の展望が楽しめた。

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(左)歩き始めてすぐ、たる沢の滝。(右)小丸太の梯子は随所に設けられている。

有明荘の少し先、温泉橋手前を右折して第2駐車場(無料)に車をとめる。第1Pは燕岳登山者の車が多いけれど、第2Pは私の車だけ。登山届ボックス脇から登山道へ。左手にたる沢の滝を見て、沢に沿ってジグザグに登る。右折して有明荘からの道を合わせ、その先、尾根の左下を行く斜上トラバースと右手山腹への急登を繰り返して標高を上げる。小丸太の梯子やトラロープが随所に。

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(左)シャクナゲの花が咲く四合目手前。(右)岩陰にイワカガミ咲く鎖場。

シャクナゲの花が登りの辛さを慰める。標高1770mでいったん尾根にのり、緩く進めば四合目の石柱。その先「山頂1.7km」の標識は文字がほとんど消えている。右へのトラバースとなり、岩の縁を鎖で通過する。岩陰にイワカガミ。左の山腹へ手足も使う急登となり、倒木の崩壊地を通過する。燕岳方面が展望できる。さらに急登が続いた後、右へ巻き気味に進めば少々緊張する鎖場で岩を超える。常念方面の展望。

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(左)手足を使うような急登が続く。(右)鎖場から常念岳方面の眺め。

小丸太の梯子を下り、登り返して進めば八合目石柱に出合い、その先で稜線に登り着く。稜線といっても深い樹林の中。稜線上の道は緩やかだが、足元は木の根で歩きにくい。左手北斜面には雪が残り、木の間から山頂部が見える。やや勾配が増して、最後は岩場の登りで有明山北岳に到着。小広場に鳥居と社がある。

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(左)稜線に登りついても樹林の中。(右)ヤブ漕ぎの末、たどり着いた南岳。安曇野を見おろす。

ここまで来たのだから、中岳・南岳まで足をのばす。樹林の道を南下すると、展望が開けた岩場に三角点。その先はヤブ漕ぎとなる。踏み跡はしっかりしているが、木枝を払いながら進む。岩場の段差を登り下りし、切れ落ちたヤセ尾根を進んで南岳までたどり着く。社がある南岳は北岳より格段に景色がいいわけではないので、足をのばす必要があったか疑問。

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(左)鳥居と社がある有明山北岳から餓鬼岳と後立山方面を望む。

北岳まで戻り、風景を眺めながら休息した。北岳には鳥居と社があり、眼下に安曇野の平地が広がる。振り向くと、後立山や燕岳方面が見渡せる。その中央には餓鬼岳が大きい。下山は往路を戻った。平日ではあったが、途中出会った登山者は1名のみ。過去に遭難事故も起きているし、相対する燕岳などよりもやはり難度は高いと思う。
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2017年09月14日

霞沢岳(松本市)

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霞沢岳山頂から見た穂高連峰。右には常念岳方面。

第1日[9月14日]沢渡駐車場1025=(シャトルバス)=1055上高地バスターミナル1105-1110河童橋-1150明神1228-1400最後の水場-1428徳本峠小屋
第2日[9月15日]徳本峠小屋605-700ジャンクションピーク(JP)705-740[P2=2261西ピーク]745-915[K1]925-1000霞沢岳1040-1114[K1]1119-1237[P2=2261西ピーク]1242-1330[JP]1335-1410徳本峠下分岐-1430水場1440-1538明神1545-1630上高地バスターミナル1635=(シャトルバス)=1705沢渡駐車場

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(左)徳本峠上展望台からの穂高連峰。

上高地の谷を隔てて穂高連峰の眺望が素晴らしい山。徳本峠からの標高差が500m程度、累積標高差は800m程度と聞いたけれど、それでも少々軽く見ていたきらいがある。実際歩いてみると、地図上の等高線から感じるよりもアップダウンが多く消耗させられた。しかし、K1付近から山頂まではさすがに素晴らしい展望だった。

沢渡に車をとめてバスで上高地へ。臨時便のためか10人程度の乗客。ほとんどが観光客で、大正池で下車した。上高地バスターミナルから河童橋の賑わいを通り過ぎ明神へ。その先で右折して徳本峠越えの道に入る。しばらくは広い林道のような道。標高1600付近から登山道らしくなり、沢の右岸をジグザグに登る。古い峠道らしく歩きやすい。振り返れば前穂が見える。足元にリンドウが咲く。

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(左)徳本峠への峠道。(右)徳本峠小屋。奥に新館がある。

最後の水場を過ぎると道は沢の右岸から左岸へ渡り、大きなつづら折から左へ長いトラバースの後、霞沢岳への分岐。そこからわずかな登りで徳本峠小屋。峠の東側正面には遠く八ヶ岳が霞む。峠の少し上の展望台からは穂高連峰の展望が素晴らしい。今日は徳本峠小屋泊まり。30人定員の小さな小屋はほぼ満員の状態。実は最初の予定日は宿泊満員で断られ、この日に変更したもの。このくらいの規模の小屋が落ち着く気がする。

2日目はまずJPへの樹林帯の急登。標高差は300m。稜線の少し右下をジグザグに登る。ときに平坦路を挟むので登りやすい。1時間ほどで東側の展望が開けたJPに到着。ここからは緩やかな下り。足元はぬかるみが多い。途中、一瞬左手が開け初めて霞沢岳山頂が見える。緩急を繰り返す下りは二重山稜の左側を通った後、池のある小湿地へと下る(2261標高点)。

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(左)急登を経てジャンクションピーク(JP)。(右)花畑の中を直登。

ところどころ左手が開ける中を登って、木にP2と標されたピークに。ここからは小ピークを巻いたりしながら針葉樹林帯の中、小さなアップダウンを繰り返す。左手の崩壊地の際を過ぎると、花畑の中を直登する。盛夏の華やかさはないものの、トリカブトやノアザミが咲く。左側(東)の展望が開け、足元には霞沢の谷を見おろす。

稜線上を緩やかに進んだ後、稜線右下に道が移るあたりから、木の間越しに穂高連峰が見えはじめる。ダケカンバが点在し、ナナカマドなど低木が多くなる。正面にK1が大きく迫る。やや右を巻いた後、K1への急登が始まる。ロープも張られ、えぐれた道は足元も不安定。息を切らせてK1に登りつく。ハイマツに囲まれたピークからは360度の展望。行く手にK2と霞沢岳が見える。

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(左)K1が大きく迫り、急登がはじまる。(右)K1から見たK2と霞沢岳山頂。

やせた稜線を下り、登る。途中、少々緊張する岩場が一箇所。ツガザクラの花を見ながらK2を越え、稜線右手のハイマツ帯を緩やかに進み、稜線左手の花畑の際を進めば霞沢岳の山頂に到着。山頂は少々手狭な感じ。展望はいうまでもなく素晴らしい。正面には穂高連峰。右に大天井や常念、蝶ヶ岳。左手に笠ヶ岳、焼岳、乗鞍。東方向の山並は雲に霞んでいる。

そうしているうちに東側から雲がどんどん上がってきた。その頃合いを見て下山にかかる。下山は往路を戻り、徳本峠下から明神経由上高地バスターミナルまで下った。下山とはいえK2・K1・JPへと登り返しも結構多いので、往路に近いほどの時間がかかってしまった。徳本峠からの間ですれ違った登山者は10人ほど。バスで沢渡まで戻り、車で松本市街への途中にある竜島温泉・せせらぎの湯で汗を流した。

[参考]沢渡駐車場 2日間 1,200円
    バス 沢渡~上高地(往復) 2,050円
    徳本峠小屋 1泊2食 9,500円
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2017年09月05日

燕岳~大天井岳(安曇野市/大町市/松本市)

第1日[9月4日]穂高駐車場753=(バス)855中房温泉900-955第2ベンチ1000-1100富士見ベンチ1105-1130合戦小屋1150-1242燕山荘1320-1343燕岳1405-1425燕山荘
第2日[9月5日]燕山荘550-615蛙岩-742切通岩747-819大天荘-828大天井岳850-858大天荘908-956東天井岳南肩1004-1047横通岳北西肩1051-1130常念小屋(常念乗越)1220-1252水場・沢を渡る1257-1431王滝ベンチ-1510一の沢登山口

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縦走路から見た(左)穂高連峰(右)槍ヶ岳。

目指すのは未踏の大天井岳。直接登る道はないので燕山荘を経由する。中学2年のときの学校登山以来、40数年ぶりに合戦尾根を登ることになる。登山口付近の駐車場の混雑を考え、穂高神社南側の穂高駐車場(無料)に車をとめ、中房温泉行のバスに乗る。途中乗車も含め10人ほど。1時間ほどで中房温泉に到着。快晴の下、多くの登山者が準備をし登り始めている。

合戦尾根は一本調子の登りが続くものの、よく整備されベンチも何箇所か。意外と登りやすい。樹林帯の中をジグザグに登る。砂礫が多くなり、大岩もあらわれると合戦小屋。大勢が休んでいる。名物のスイカを食べる人も。その先で視界が開け、標高2550付近でハイマツ帯に。槍・穂高・燕岳へと視界は広がる。最後は花畑を見ながら右を巻くようにして燕山荘に到着。

小屋の受付を済ませ、燕岳へ往復。白砂とハイマツ、そこに花崗岩が立つ景色はやはり別世界のよう。20分ほどで山頂へ。北に餓鬼、鹿島槍・五竜の後立山、その左に剱・立山、水晶・鷲羽など裏銀座の山並、そして南には槍・穂高がそそり立つ。快晴で遮るもののない展望。今日は燕山荘泊。平日だが、大規模な山小屋だけあって宿泊者は150人ほどにもなろうか。

2日目は表銀座縦走路を南下。ハイマツと花崗岩の中、道は概ね稜線の西側につけられ大展望の中を緩やかに進む。岩間を縫って蛙岩を過ぎ、2678からはザレた大下り。為右衛門吊岩は木段などで左を巻く。リンドウなどの花が咲く。大天井岳が目の前に大きい。右手砂礫にコマクサを見て進めば、切通岩。小林喜作レリーフのある岩場を鎖と階段で上下する。直進路を見送り、左の大天荘方向へ。

山腹を斜めに登れば大天荘に到着し、その裏10分ほどで大天井岳山頂。目の前に槍・穂高が大きく、北アルプスのほぼ全体が見渡せる。大天荘まで戻り、常念方面への稜線を進む。ひとつ尾根を回り込むと、常念岳が正面に、その左に富士山が霞む。右手は常に槍・穂高を見ながら、道はほぼ穏やかに稜線の右下を進んでいく。2832ピーク、東天井岳といずれも右を巻く。

東天井岳の肩を回り込むとさらに常念岳が大きくなる。ハイマツ帯を右に曲がりながら下り、2727ピーク、横通岳と右側を巻いた後、最後は常念小屋に向けてジグザグの急降下。樹林帯を抜けて常念岳との鞍部にある常念小屋に到着。ここは電波が通じるのでタクシーを予約。槍ヶ岳を見納めて一の沢へ下る。

すぐに樹林帯となり、ジグザグに下って左へトラバースすれば沢を渡る。沢の縁を木橋などで進み、胸突八丁を下り、沢を右岸へ、左岸へと渡り返す。沢の左岸をひたすら下る。足元に石が多く、歩きやすくはない。王滝ベンチを過ぎると道は比較的緩むものの、まだまだ長い。3時間弱で一の沢登山口に到着。予約したタクシーで穂高駐車場に戻り、車を回収。好天に恵まれた2日間だった。
(カメラ操作を誤りほとんど写真が消去されてしまったので、わずかな写真しか掲載できませんでした)

[参考]乗合バス中房線(穂高駐車場~中房温泉)1,700円
    燕山荘 1泊2食  10,000円
    タクシー(一の沢~穂高駐車場)4,800円

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2016年10月07日

蓮華岳~針ノ木岳(大町市/富山県立山町)

第1日[10月6日]扇沢登山口905-1020大沢小屋-1150鎖場上1205-1330針ノ木峠(針ノ木小屋)1350-1450蓮華岳1530-1615針ノ木小屋
第2日[10月7日]針ノ木小屋645-744針ノ木岳845-927針ノ木小屋1005-1058鎖場上1113-1215大沢小屋1225-1324扇沢登山口

台風一過の晴天を狙って、扇沢から針ノ木・蓮華に登るプラン。ところが前夜の強風による倒木のため扇沢手前で道路通行止め。2時間半ほど待たされて開通。扇沢駅左手の登山口から歩き始めたのは9時過ぎになった。車道と何回か交差した後、左へと登山道に入るとすぐに倒木に出くわす。これも昨夜の強風によるもので、ヤブを漕いで迂回する。

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(左)右側の岩場はこのルート唯一の鎖場。(右)砂礫地をジグザグに登り針ノ木峠へ。

涸れた沢を横切り、ブナ林、湧き水を抜けて大沢小屋までは比較的なだらかな道が樹林帯に続く。大沢小屋は閉まっていた。支沢を2つほど越してから篭川河原に降り、左側(右岸)に渡る。河原を歩くように進めば、両側から岩峰がせり出すノド。右手に沢を渡り正面の岩へ取り付いて鎖場の連続となる。唯一緊張するところ。この辺りは夏初めには雪渓ルートになるのだろうが、今年はずいぶん早い時期から雪がなかったようだ。

支沢をいくつか越えて再び本流の左側に移り登った先で、ペンキで「大岩」「レンゲ沢」と書かれた岩があり左からレンゲ沢が合流。水に困ることがないのがこのルートの利点。水は涸れ対岸に大岩が連なる谷状の地形を急登していけば、はるか前方の稜線に針ノ木峠の案内標が見える。谷の右側に移り砂礫の中をジグザグに登る。見かけよりは登りやすい道。そして針ノ木小屋の建つ針ノ木峠に到着。

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(左)蓮華岳への稜線は白砂ハイマツの気持ちのよい道。(右)蓮華岳山頂。縦走路はここで右折。

蓮華岳まで往復する。大町方面から見ると膨大な三角形に見えるので、気になっていた山。ひと登りで庭園風の風景になり、岩の脇を過ぎ、正面に見える2754ピークを越える。そこからは白砂とハイマツの緑の中、気持ちよい稜線歩き。緩やかな登りで若一王子神社奥宮へ、その奥に山頂標柱と三角点。縦走路は右折し下っていく。目の前に爺ヶ岳が大きい。濃い霧も少しずつ流れて、鹿島槍・剱岳・針ノ木岳なども時々顔を見せる。

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(左)蓮華側から見おろした針ノ木小屋。(右)手前の岩峰は右を巻いて針ノ木岳の山頂へ。

針ノ木小屋で一泊。小屋前からも富士山や槍ヶ岳ほか北アルプス南部の山々が見渡せる。宿泊者は15人ほどなので、十分なスペースが得られてゆっくり休むことができた。あと数日で小屋閉めとなる。翌朝は素晴らしい快晴。右に後立山の峰々を見ながら針ノ木岳に向かう。小屋の西側から岩がちの急登。北側斜面には霜柱も。2つばかり小ピークを越えて、その先は左に岩峰を見て右下を巻く。ジグザグの道は岩場の登りが多くなり、稜線に出れば足元がガラガラした登りで針ノ木岳山頂へ。

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(左)針ノ木岳山頂。背景は槍ヶ岳はじめ北アルプス南部の山々。(右)針ノ木岳から見た後立山連峰。右から爺ヶ岳・鹿島槍・五竜・白馬三山。手前はスバリ岳・赤沢岳。

好天にも恵まれ360度の大展望。眼下には黒部湖、その向こうに立山劔岳。北アルプスのど真ん中なので、遠く槍穂高から表銀座・裏銀座・後立山の山々が名乗りを上げる。妙高方面や浅間山、富士山まで望めた。1時間も風景を楽しんでから針ノ木峠経由で扇沢に下った。途中、登るときに邪魔になっていた倒木を撤去する作業をしてくれていた。感謝。

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(左)西側には眼下に黒部湖。その向こうに立山・剱岳。

[参考]針ノ木小屋 1泊2食 9,300円
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2016年09月15日

五竜岳~唐松岳(大町市/白馬村/富山県黒部市)

第1日[9月15日]白馬五竜スキー場815=(テレキャビン・展望リフト)=840地蔵の頭845-946小遠見山952-1048大遠見1052-1125西遠見の池(休憩)1148-1307五竜山荘1332-1440五竜岳1520-1605五竜山荘[泊]
第2日[9月16日]五竜山荘630-730大黒岳-845唐松岳頂上山荘850-905唐松岳928-940唐松岳頂上山荘955-1024丸山ケルン1028-1125八方池(休憩)1200-1235八方池山荘1240=(リフト×2・ゴンドラアダム)=1312白馬八方スキー場(タクシーで五竜スキー場に戻り車を回収)

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(左)小遠見山。遠見尾根の登りは霧の中となった。(右)白岳直下で雷鳥と遭遇。

遠見尾根と八方尾根を使って五竜岳と唐松岳に登るプラン。後で聞いた話ではこれとは逆コースをとる人が多いとのこと。唐松から五竜に向かう方が負担は少ないようだ。天気予報は晴だったはずだが、白馬五竜スキー場のテレキャビンやリフトに乗っても周囲は霧に覆われている。

リフトを降りた目前の地蔵の頭から先、階段状の登りが続き見返坂へ。右にガレ場を見た先で一ノ背髪・二ノ背髪を緩やかに登り小遠見山へ。道は右折。霧の中、足元のリンドウに気を紛らわす。緩急の登りで中遠見を過ぎ、池や湿原の畔の大遠見。途中、ガレ場の縁を急登するほかは比較的緩やかな道。

池のある西遠見の広場で休憩。チングルマを傍目にちょっとした岩場や階段状の急登があらわれ、稜線に上り詰めると、ハイマツ帯に雷鳥の姿。白岳の左下を巻いて北ア主稜線の縦走路に合流。唐松岳方面の稜線が霧の中から浮かび上がった。左に下ればすぐに五竜山荘。予定より早く山荘に到着したので、荷を軽くして五竜岳まで往復する。

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(左)五竜山荘から見た五竜岳。(右)五竜岳山頂は霧の中。剱岳だけが顔を出していた。

山稜の右下を巻き気味に登った後、岩場を巻き砂礫の登り。手足を使う鎖場数箇所を攀じて山頂の一角へ。縦走路から右に分岐して五竜岳山頂。雲の上に剱岳だけが頭を出している。しばらく待ったが霧がすっきりと晴れることはなかった。五竜山荘に下って宿泊。8畳部屋に単独行者ばかり4人。山の話を交わして楽しく過ごせた。

2日目は中景の山が見える程度には晴れた。山荘から見る五竜岳は圧倒的なボリュームだ。それを背に唐松岳を目指す。いくつか小ピークの左を巻いてハイマツ帯を下る。最低鞍部から登り返して大黒岳の左を巻き、ジグザグのザレ場の急登。振り返ると五竜岳の姿。北西側には薬師岳・立山・剱岳。

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(左)五竜山荘付近から見た唐松岳。(右)牛首の岩場。

その先には牛首の岩稜帯が待っている。断続的に鎖があらわれ、岩稜を直登し切れ落ちた岩場の縁を左から巻く。最後は牛首ピークに向けての鎖場。ピークを越えれば眼下に唐松山荘が見える。唐松山荘からは唐松岳を往復して、八方尾根を下った。

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(左)唐松岳頂上山荘からの唐松岳。(右)唐松岳からの展望。左に五竜、右に立山・剱岳。

唐松岳や下山路の八方尾根からも白馬三山や五竜・鹿島槍の姿を堪能することができた。連休前の金曜日なので、多くの人が登ってくるのとすれ違った。八方池まで来ると多くの観光客が景色を楽しんでいたが、この頃から霧が視界を閉ざしがちとなった。八方池山荘からは、リフト2本とゴンドラで山麓まで下った。

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(左)下山路の八方尾根から見た白馬三山。

[参考]
白馬五竜 テレキャビン+リフト 片道1,400円
五竜山荘 1泊2食 9,800円
白馬八方 リフト2本+ゴンドラ「アダム」片道1,550円
白馬八方~白馬五竜 タクシー 2,200円
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(北アルプス・乗鞍) | 更新情報をチェックする