鎌ヶ峰の山頂直下。
赤田沢橋729-839「1794標高点・南」-913「1974標高点・巻道」-950鎌ヶ峰1004-1031「1974標高点・巻道」-1100「1794標高点・南」-1153赤田沢橋
鎌ヶ峰は無雪期には登れない山なので、登ることはないだろうと思っていた。しかし、「信州ふるさと120山」に名をつらねていて、またネット上に登山記録も少しは見られるので、登ってみる気になった。先週に続いて旧奈川村を訪れる。野麦峠に向かう県道を、除雪最終地点手前で左折、清水牧場チーズ工房入口を過ぎて赤田沢橋の手前の路側余地に駐車。
(左)赤田沢橋から歩きはじめる。(右)すぐ先の鉄塔から前方の尾根に取付く。
意外と短時間で登ることができたけれど、今日は非常に条件がよかったのだと思う。登った時間帯には気温が低く、雪が締まってアイゼンで歩きやく、この時期にありがちな踏み抜きはなかった。さらに最近の新たな積雪はなく、この数日の明瞭なトレースがあって比較的安心して歩くことができた。なお、雪やヤブの状態などにより、所要時間は大きく変わるものと思われる。
(左)標高1700m付近の急登。(右)岩稜帯は巻きながら進む。
赤田沢橋を渡ってすぐに右手に駆け上がり、送電鉄塔の下から目の前の尾根に取付いて登って行く。カラマツの中、ヤブが出はじめた尾根に緩急の登りが続く。標高1700m付近の急登を登りきると岩稜帯になる。やせ尾根の岩場に雪はついていないので、左右に巻きながら進む。1794標高点南側の平坦に着いてひと息。右手の樹間に山頂部が見えた。
(左)右手樹間に山頂部が見えた。(右)1974に向けての急登。
1974に向けてカンバ類の斜面の急登。途中からトレースに従い右へ巻いて鞍部に出る。晴天なら眺めがよさそうだが、小雪が舞うような天気で視界は開けない。その先も県境稜線に向けて最後の急登となる。稜線にたどり着き、右折して緩やかに進めば鎌ヶ峰の山頂。手製の山名標がある広場風。疎林に囲まれているが、晴れていれば乗鞍や御嶽が展望できるのだろうか。
(左)県境稜線に向けての登り。(右)鎌ヶ峰の山頂。
(左)山頂には手製の山名標。(右)早々に下山。1974を前方に見ながら下る。
いずれにしても天気が悪いので早々に下山にかかる。スノーシューを担いで行ったが使用せず、ほぼ全行程をアイゼンで歩いた。ひたすら樹林帯を登るだけで、展望は得られず。楽しかったといわれると答えに窮する。当然ながら、他の登山者には誰にも会わなかった。登山口付近はヤブが多くなりはじめているので、今期、登れる期間はあとわずかではないだろうか。

(左)下山途中、先週登った鉢盛山と野麦峠スキー場を望む。