2018年06月14日

八ヶ岳[美濃戸から硫黄岳](茅野市/南牧村)

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硫黄岳から見た横岳・赤岳・中岳・権現岳・阿弥陀岳

美濃戸(赤岳山荘・駐車場)702-745堰堤広場-849赤岳鉱泉854-1020赤岩の頭1025-1045硫黄岳1118-1134赤岩の頭1140-1241赤岳鉱泉1249-1328堰堤広場-1400美濃戸

夏山シーズン前の足慣らしに美濃戸から硫黄岳へ日帰りピストン。赤岳鉱泉と赤岩の頭の間を歩いたことがなかったので、そこを埋める意味も兼ねて。梅雨の晴れ間。平日にも関わらず美濃戸の駐車場は6割ほど埋まっている。林道をたどって、堰堤広場から北沢に沿う道に入る。

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(左)北沢に沿って木道が設けられた箇所も。(右)赤岳鉱泉。

針葉樹やダケカンバの森林に出入りし、北沢に架かるいくつかの橋を渡り返し、沢に張り出した木道をたどりながら進む。北沢の渓流美を眺めながらの緩やかな道は楽しい。開けた場所から、前方に目をひくのは大同心の岩頭。そうしているうちに赤岳鉱泉に到着。建物の背後には横岳から赤岳にかけての稜線が連なっている。

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(左)尾根道が緩んだあたりにイワカガミ。(右)針葉樹の中の登りが続く。

道標に従い硫黄岳の道に入る。針葉樹林帯の中、石がゴロゴロした八ヶ岳らしい道。大同心沢を越え、その後も2つ沢を渡り、トラバース気味に左から巻くように登って尾根上にのれば、背後の木の間から阿弥陀岳がのぞく。その先でいったん尾根は緩み、イワカガミが樹陰を彩る。さらに続く尾根上のジグザグの登りは一定の斜度を保ち、意外と歩きにくさはない。

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(左)赤岩の頭から硫黄岳山頂部を見る。

右手への斜上トラバースが続くようになると、樹林は疎らになり木の間越しの景色が見えるようになる。正面には硫黄岳の山頂部が見えてくる。赤岩の頭に向けてジグザグに登るうちに周囲はハイマツ帯に。赤岩の頭にたどりつけば展望が開け、正面間近に硫黄岳の山頂部、その右に八ヶ岳の中核部の山々。

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(左)広い硫黄岳山頂。(右)硫黄岳から天狗岳・蓼科山方面。

ザレた斜面を登り最後は岩場を右側から巻けば、硫黄岳の山頂に到着。だだっ広い山頂なので、各方向を示すケルンが点々と置かれている。風はやや冷たく、少し雲があるものの展望が広がる。南には横岳・赤岳・阿弥陀岳が連なり、北には天狗岳や蓼科山。ここまで出会った登山者は20人ほど。硫黄岳山頂には誰もいなかったが、休んでいるうちに7~8人が通り過ぎて行った。下山は往路を戻った。

[参考]美濃戸駐車場(赤岳山荘) 1,000円
posted by 急行野沢 at 00:22| Comment(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

八ヶ岳[杣添尾根から赤岳](南牧村/茅野市/山梨県北杜市)

第1日[8月24日]池の口自然郷・横岳登山口駐車場712-742貯水池-907倒木-952倒木帯957-1105三叉峰(主稜線)1115-1152二十三夜峰1121-1235赤岳展望荘-1307赤岳-1400赤岳頂上山荘・泊
第2日[8月25日]赤岳頂上山荘710-738赤岳展望荘-833三叉峰848-938倒木帯943-倒木1015-1121貯水池1141-1202登山口駐車場

八ヶ岳主稜線へのルートの中でも、杣添尾根は一段と地味な存在だと思う。今回、数人の登山者にしか出会わなかった。単調な針葉樹林帯の登りに終始し、途中にこれといったポイントもない。ただ、横岳稜線に早く到達できるので利用価値はあるのでないか。天気予報は日本海側は悪かったが、八ヶ岳周辺はまずまず。しかし結局、2日間、悪天候の中を歩くこととなった。

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(左)登山口。前方右手に登山者用駐車場がある。(右)杣添尾根は苔むす針葉樹林帯の登りが続く。

南牧村の別荘地「海の口自然郷」の最奥部に登山口があり、近くに10台分の登山者用駐車場(無料)がある。先着は3台。最初は別荘地を30分ほど歩く。途中、林道に出て四阿のある貯水池から本格的な登山道に。すぐ沢を渡り、針葉樹の美林を見て急登が始まる。道が尾根の少し左下を行くようになると、一本調子の登りがやや緩む。標高2240mで道の真ん中に大きな倒木があり、その先も苔むす針葉樹林の緩急の登りが続く。

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(左)ダケカンバの木々。(右)ハイマツ帯に出るともうすぐ主稜線へ。

樹木になぜか温度計が掛けられた小広場を過ぎ、標高2530mでは左手一面の倒木帯。シャクナゲなど低木が多くなり、標高2570mからは尾根の右下を巻き気味に登る。根元から曲がったダケカンバの大木が目立つようになり、左上の尾根上に復せば、標高2730mほどで森林限界。周囲は霧に覆われ展望は叶わない。ハイマツ帯を登れば意外とあっけなく主稜線(三叉峰)に登りつく。

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(左)岩稜帯の岩陰に花も。(右)赤岳への登り。

ここからは横岳の岩稜帯の南半分をたどる。岩峰を登り降り、あるいは左右を巻いていく。梯子や鎖が随所に設置されている。岩場の陰をハクサンイチゲなどの花が彩る。西風が強く、二十三夜峰東側で小休止。赤岳展望荘を過ぎ、赤岳直下の急登にかかる。長い鎖場と急登の後、頂上山荘を過ぎて赤岳山頂へ。かなり長い時間、山頂で霧が晴れるのを待ったが展望が開けることはなかった。

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(左)赤岳頂上山荘から見た赤岳山頂。

赤岳頂上山荘に宿泊。宿泊者は20人ほど。翌朝は前日以上の荒天。からだが飛ばされそうな強風と横殴りの霧雨。2日目は権現岳から天女山・甲斐大泉に下るなど、別の方面を回ってから車を回収するプランだったが、しばらく待っても天候が好転する兆しはない。この天候で歩き回っても面白くなさそうなので、往路を下山した。

[参考] 赤岳頂上山荘 1泊2食 8,800円
posted by 急行野沢 at 23:34| Comment(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする

2017年08月02日

八ヶ岳[舟山十字路・御小屋尾根から阿弥陀岳](原村/茅野市)

舟山十字路602-632林道終点-728御小屋山738-824不動清水830-942露岩(標高2625)-1022阿弥陀岳1112-1140露岩-1223不動清水1228-1307御小屋山1312-1353林道終点-1416舟山十字路

梅雨空のような天気が多く、晴天が続かない。天気予報を見て縦走登山計画を何回か繰り延べた。しかしぐずぐすしていても仕方ない。そこで、日帰りで御小屋尾根から阿弥陀岳を目指す。八ヶ岳美術館の北側交差点から東に入り、舗装道を道なりに進めば舟山十字路。ゲート前に10数台分の駐車スペースが用意されているが、先着は3台。ときどき日差しがあるが、雲が山並みの大方を覆っている。

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(左)舟山十字路。ゲート前に駐車スペースがある。(右)御小屋山山頂。手前に美濃戸への分岐と三角点がある。

ゲートから林道を歩く。周囲は唐松林。すぐの分岐で左に曲がり、あとは案内板に従えば30分ほどで林道終点。緩やかな道を進み、虎尾神社への尾根を右に見て左下をトラバース。その先は右手山腹に向けて、ときにジグザグに登る。直登や巻道が交錯するがどれを選んでも大差ない。だらだらとした登りが意外に長く感じられる頃、美濃戸への分岐があらわれ、その先に御小屋山の三角点と山名標。

御小屋山の前後はしっとりした苔と針葉樹の緩やかな道が続く。緩やかな小ピークを越えていったん下った後、針葉樹林の緩急の登りで不動清水への分岐へ。坂の途中に水場を示す案内板がある。ここまでは概ね歩きやすい道が続いたが、この先は足元がガラガラした急登の連続となる。林相の変化や右手の崩壊地などを見ながら、つらい登りを我慢する。

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(左)不動清水への分岐。この先急登。(右)森林限界を越えガレ場の登り。

標高2560付近で大岩を右手に巻くあたりから、樹林帯をぬけ視界が開けてくる。標高2625の露岩に立つと、目の前はハイマツ帯。斜面に咲く花(ミヤマダイコンソウ、オヤマリンドウ)に気を紛らせ、ガレ場をジグザグに登る。ロープも頼りに登れば、右手から中央稜ルートが合流し山頂稜線に躍り出る。目の前に岩峰が2つ。1つめは右を簡単に巻き、2つめはロープ・梯子・鎖を使って慎重に上を越える。

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(左)花を見ながらロープを頼りに登る。(右)山頂稜線に出ると岩峰が2つ。右奥が阿弥陀岳山頂。

その後は緩やかにハイマツの中を進んで阿弥陀岳の山頂に到着。標柱や石祠・石仏などで賑やかな山頂。霧が流れるのを待つと、その晴れ間に赤岳の姿は望めるものの、他の方向は雲に覆われて展望はない。こんな天気の平日なのに、夏休み中なので山頂には20人近い登山者がいた。ただ、御小屋尾根からの登山者はほんの数人。

下山は往路を戻った。北陸・東北が梅雨明けしたという。明日あたりからは天気が良くなるのかもしれない。

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(左)阿弥陀岳山頂から赤岳を望む。今日の天気ではこの程度の展望。
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2016年07月31日

八ヶ岳[権現岳~三ツ頭](富士見町/山梨県北杜市)

観音平駐車場624-709雲海-745押手川-900青年小屋910-1028権現岳1115-1157三ツ頭1202-1250木戸口-1413八ヶ岳横断道路-1453観音平

八ヶ岳のおもなピークのうち、登り残している権現岳への日帰りプラン。観音平の駐車場到着は朝6時過ぎ。まだ若干の空きはあった。

編笠山への道は低い笹の樹林帯を登る。ベンチのある雲海では右手の展望が開ける。緩やかな唐松林の道は、勾配を増して針葉樹林帯に入る。大岩があらわれ足元も岩がゴロゴロ。針葉樹林の中の押手川からは青年小屋への巻道を進む。穏やかな巻道と思ったのは最初だけで、断続的に岩の急登となる。木の間越しに富士山が眺められる。やや下った後は、左に折れて溝状の登りで青年小屋へ。

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(左)編笠山を望む青年小屋。(右)のろし場から望むギボシと権現岳山頂。

権現岳への登りはまずは樹林の中を進み、岩場の急登でのろし場へ。前方に権現岳・ギボシの姿、左手に阿弥陀岳を望む。西ギボシへの岩場の登りは急勾配。さらに右へ鎖場でトラバース。その先の斜面は一面の花畑。東ギボシは鎖場で右を大きく巻いていく。ヤセ尾根を渡るようにして権現小屋の前に出て、わずかに登れば権現岳の下に出る。狭い岩の上が山頂で長居はできない。少し南に降りた広い場所で休憩する。

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(左)ギボシへの岩場の登り。(右)権現岳の山頂は狭い岩場。剣が差してある。

山頂右手に赤岳が見える。いままで歩いてきた尾根とこれから下る三ツ頭方面。その向こうに甲斐駒など南アルプスとその左に富士山が浮かぶ。さらに左には奥秩父の山並み。岩場の急降下からわずかに登り返して三ツ頭。ここも展望がよい。振り返ると赤岳・権現・ギボシなどのピークが並ぶ。

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(左)権現岳山頂南側から眼下に三ツ頭。遠く富士山、南アルプスが霞む。(右)三ツ頭で振り返ると右に赤岳、左に権現岳。

三ツ頭からの下山路は最初、急なくだりだが、その後は概ね歩きやすい道が続く。途中、カンバ類の枯れ木が目立つ尾根上からは展望が開け、その先に木戸口公園の標識。薄暗い樹林帯から、足元に笹の茂る唐松の林、広葉樹林の中をおだやかに下る。右に「飲用不可」と標識がある延命水を見送れば、10分余りで八ヶ岳横断歩道に降り立つ。ここからは山麓を巻く道をたどって観音平へ戻る。水平路だと思っていたが最後に登りがあったのには参った。

天候に恵まれて、山頂部からの展望はまずまず。数多くの花を見こともできた。ギボシの岩場も鎖が設けられ緊張を強いるほどではなかった。日帰りとしては充実した山行となった。キレット経由赤岳への稜線は次回の宿題に。

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(左)下山途中の木戸口公園。周囲は苑地風な雰囲気も。
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2016年07月01日

八ヶ岳[南沢から阿弥陀岳](茅野市/原村)

美濃戸(赤岳山荘・駐車場)735-(南沢)-933行者小屋944-1041中岳のコル1050-1118阿弥陀岳1157-1216中岳のコル1226-1309行者小屋1315-1345赤岳鉱泉1357-(北沢)-1453堰堤広場1457-1533美濃戸

八ヶ岳のおもなピークの中で登ってないのは阿弥陀岳と権現岳。というわけで、梅雨の晴れ間を狙って阿弥陀岳に登りに出かける。赤岳のついでに登られることが多いと思うが、今回は阿弥陀岳だけを目的地とする。

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(左)行者小屋から見た中岳[左]と阿弥陀岳[右]。 (右)行者小屋。背後は大同心・小同心と硫黄岳。

美濃戸口から未舗装路を走り、美濃戸の赤岳山荘の駐車場まで車を入れる(駐車料金1,000円)。平日なので駐車場には十分な余裕があった。歩きはじめてすぐの美濃戸山荘前から、右手の南沢沿いの道に入る。針葉樹林の中、足元は石がゴロゴロした八ヶ岳らしい道。沢沿いに進んでは少し登って、再び沢沿いに進む繰り返し。途中、大岩のある場所がほぼ中間点。沢の源頭を横切るように左に長いトラバースがあり、その先涸れ沢と樹林帯が交互にあらわれ、行者小屋にたどり着く。

小屋からは赤岳を中心に右に中岳・阿弥陀岳、左に横岳・硫黄岳などが眺められる。中岳のコルに向かって登っていく。針葉樹林の中をしばらく登った後、沢の源頭部に至り大きな斜上トラバースを繰り返す。展望が開け、八ヶ岳の各ピークが見渡せる。崩壊地の際をロープに頼って急登して回り込めば、すぐに中岳のコル。目の前に阿弥陀岳の岩稜がそそり立つ。

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(左)梯子・鎖もある阿弥陀岳への岩稜。中岳のコルから見上げる。(右)阿弥陀岳山頂から見た赤岳。

阿弥陀岳への道は梯子が1箇所、鎖が数箇所。手足を使って岩場を登っていく。振り向くと赤岳の姿が美しい。それを理由に休みながら登る。最後はハイマツがあらわれて阿弥陀岳山頂に飛び出す。多くの石仏などが立つ小広場の山頂からは360度の展望。主役はやはり赤岳。権現岳の左に富士山、右に甲斐駒が浮かぶ。横岳から硫黄岳・天狗岳・蓼科山へと見渡せる。ただ、それ以上遠くの山並みは雲に隠れている。山頂の登山者は5人程度。遠目に赤岳山頂には多くの登山者の姿が見える。

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(左)阿弥陀岳山頂からの権現岳。左に富士山が見える。(右)赤岳鉱泉。横岳から赤岳への稜線が屏風のよう。

時間的にこれから赤岳まで足をのばすのは厳しいけれど、このままでは少々あっけない。往路を行者小屋まで戻り、赤岳鉱泉経由、北沢をたどって美濃戸に戻った。赤岳鉱泉までは行者小屋から針葉樹林帯の中の道を30分ほど。北沢沿いの道は、沢に沿って橋や木道が整備され、沢の流れが美しく感じられた。堰堤広場からは淡々と林道をたどって美濃戸に戻った。

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(左)北沢沿いの道。
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2013年08月31日

八ヶ岳[峰の松目~硫黄岳](茅野市)

桜平720-900夏沢鉱泉-835オーレン小屋840-912峰の松目コル-930峰の松目940-1035赤岩の頭1042-1058硫黄岳1120-1200夏沢峠1230-1250オーレン小屋1300-1335夏沢鉱泉1340-1400桜平

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(左)オーレン小屋から見た峰の松目。(右)樹林に囲まれて展望のない峰の松目山頂。

八ヶ岳のちょっとマイナーなピークを日帰りで登ってこようという作戦。ついでに硫黄岳も。朝7時過ぎに桜平の駐車場に到着。はっきりしない天候のせいか、駐車スペースにはまだ十分な余裕があった。

桜平から夏沢鉱泉、そしてオーレン小屋までは過去数回通った道だが、ダラダラとした登りがつづく。雲が多い天気だが、オーレン小屋のおじさんが「上は風が強いだろうが、これから天気がよくなる」といってくれたので少し元気が出てくる。

夏沢峠への道を左に見送り、樹林帯の中、峰の松目を目指す。峰の松目のコルで右に折れると手足を使ってよじ登るような急登も。傾斜が緩んで、山上台地を一番西まで行くと三角点のある峰の松目山頂。しかし、周囲は樹林に囲まれて展望はない。樹林がなくても、この霧が覆う天気では展望は望めないのだが。誰もいないと思っていた山頂には先客が1名。天候が思わしくないので、このあたりで歩き回っているような様子。

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(左)峰の松目から赤岩の頭へ。(右)強風と霧の硫黄岳山頂。

峰の松目からは稜線づたいに、しっとりとした針葉樹林帯の中を赤岩の頭へ。赤岩の頭の少し手前で樹林帯を抜け、ハイマツの中の登りとなるが、一面の霧で何も見えない。さらに登って硫黄岳に到着。硫黄岳を訪れるのは3回目。しかし、ここも諏訪側から佐久側に強い風が吹き、霧に閉ざされて周囲の山々さえ見えない。他の登山者も足早に山頂を後にして立ち去って行く。一瞬の晴れ間に爆裂火口が見えたが。

硫黄岳から夏沢峠に向けてくだると少しずつ晴れ間が広がっていくようだった。夏沢峠の向こうに箕冠山が大きい。振り返ると硫黄岳の火口の荒々しい姿が見える。西方には峰の松目の山容も望むことができた。夏沢峠からオーレン小屋、夏沢鉱泉を経由して桜平に戻った。

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(左)硫黄岳の下りから見た夏沢峠と箕冠山。(右)夏沢峠から見上げる硫黄岳方面。
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2013年08月17日

八ヶ岳[西岳~編笠山](富士見町)

富士見高原723-755不動清水800-830二本目林道-905三本目林道-943[2138標高点]-1033西岳山頂1050-1150青年小屋1200-1230編笠山山頂1320-1420[2095標高点]-1535盃流し-1610富士見高原

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(左)不動清水。ここから樹林帯の中の登りに入る。(右)シラビソの樹林帯。西岳への登り。

久しぶりの八ヶ岳。あまり人の多くなさそうなコースということで、富士見高原から西岳を目指すコースを選ぶ。

富士見高原スキー場の一番奥の駐車場に車をとめて歩き始める。西岳・編笠岳を示す道標はたくさんあって登山道へのとりつきに迷う心配はない。途中、丸太橋の壊れた沢を渡り林道に出てしばらく進むと不動清水の水場。水の流れは細い。その先から樹林帯の登山道となる。カラマツの多い林の中、とにかく一本調子の登りが続き、暑さのため汗が吹き出てくる。このコースで出会った登山者は数組程度なので静かな登山は楽しめるのだが。

不動清水から三本目の林道を横切るあたりが西岳への中間点。シラビソの林が美しい。2138標高点が休憩適地とガイドには書かれていたが、ちょっとした小広場があるだけ。その先、急登が続き、標高2300mくらいになりようやく展望が開ける。足元を彩る花々が美しいのもこのあたり。ほどなく到着する西岳山頂からは、右に編笠山、左に権現岳が大きい。

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(左)西岳山頂。(右)西岳からの展望。右に編笠山、左に権現岳。

青年小屋へは大きなアップダウンもなく、樹林帯の中、ところどころは権現岳や編笠山の展望も望みながら気持ちよく歩ける。乙女の水で喉をうるおせば、青年小屋はすぐである。権現岳と編笠山の鞍部に位置する青年小屋には、多くのテントも張られ登山者で賑わっていた。青年小屋から累々とした岩を登って行く。振り返ると権現岳方面の展望が美しい。

途中、樹林帯からやがてシャクナゲやハイマツの中を登り、30分ほどで編笠山山頂へ。家族連れなども多く、賑わっていた。権現岳・赤岳・阿弥陀岳など八ヶ岳の主要なピークを眺める展望は素晴らしい。雲の上に富士山も顔を出す。一段低く西岳山頂が見えたが、あんな尾根を登ったのかと思う。下山は、「信濃境へ」という道標を目印とする。岩場を下った後は樹林帯の中の下りが延々と続く。盃流しという名所はどんなところかと思っていたが、水がなかった。水流があればナメ滝となるのだろう。

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(左)編笠山への登りから振り返る権現岳。眼下に青年小屋。(右)編笠山山頂。赤岳、権現岳、阿弥陀岳などを見渡せる。
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(南八ヶ岳) | 更新情報をチェックする