2019年03月23日

<群馬遠征> 王城山~高間山(群馬県長野原町)

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南側から高間山を望む

登山口駐車スペース903-927五合目傘木-1002王城山三角点1011-1016奥宮1021-1050林道に出る-1111林道吾嬬線-1140高間山1215-1232林道吾嬬線-1251林道から登山道へ-1322奥宮1334-1400五合目傘木-1417登山口

長野原町中心街の北東にある里山。王城山には気軽に楽しめるイメージがあるが、高間山はヤブ気味らしい。車道を歩く部分が多かったけれど、明るい雑木林と笹の雰囲気のよい山域だと感じた。長野原中心街から県道376号を東に向かい「王城山」方面に左折、沢に沿って車道を上ると水道施設の脇に駐車スペース。すぐ先に手で開けられるゲートがあるが、車はここに置いた。

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(左)舗装道を歩きはじめる。(右)五合目傘木。ここから登山道。

舗装車道を歩きはじめる。まもなく王城山神社からの道を合わせ、「四合目柴峯」の道標。前方に山稜が見えはじめ、「五合目傘木」道標で舗装道は終わり登山道に入る。道は右へトラバースするように登り、左折する箇所が「六合目炮烙岩」。斜上トラバースはロープが張られた箇所もあり、「七合目船窪」で右折すると笹と雑木の谷状の道。木段も断続的にあらわれ、落葉を踏んで登る。

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(左)七合目船窪から谷状の登り。(右)八合目中棚尾根。左は巻道。直登は古城へ。

左手の尾根に登り詰めるとそこは「八合目中棚尾根」。左に奥宮方面への巻道を分けて、ロープの張られた痩せ尾根から右を巻けば王城山の山頂(古城、三角点)に到着。日本武尊の伝説がある。東を向いた祠が三つ。南側の浅間山から四阿山にかけての展望が広がる。木段を下ると「十合目山頂尾根」の道標とあずまやがある鞍部。緩やかに登り返せば奥宮のピーク。展望は古城より劣るが、木枝の上に浅間山が見える。

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(左)王城山山頂(三角点峰・古城)。(右)王城山神社奥宮。

次は高間山を目指す。雑木と笹原の尾根を緩く下った先は、左側が切れ落ちた痩せ尾根に小さなアップダウンを繰り返す。右に曲がる尾根を登り1103ピークへ。その先も木段の登り下りの後、右へ山腹をトラバースすれば舗装道終点の広場に出る。脇にベンチもある。ここからは舗装車道を歩く。すぐに左に大岩(あみだ石)と説明板。

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(左)1103ピークへ笹原の登り。(右)ロープや木段の痩せ尾根。

左右に折り返して車道を登れば展望が開け、正面に高間山が見える。緩やかに車道を進めば吾嬬山林道と合流。数台の駐車スペースがあり、ここまで車で来ることもできる。合流点のすぐ右に高間山の登山口。樹林帯に笹が覆う山腹の道を登って行く。下道はあるし、赤テープがきちんと方向を示してくれる。

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(左)登山道から林道へ(北側からの写真)。(右)高間山へは笹ヤブの登り。

中間部で緩んだ後は、だんだん急登に。笹ヤブ濃い道の直登は苦しい。最後は左からの尾根にのり、三角点が佇む高間山の山頂へ。雑木や唐松に囲まれているが、この季節なら東方向の樹間に榛名山方面が確認できる。下山は往路を戻り、王城山三角点峰は西側を巻いた。高間山へのヤブ道を別にすれば、おおむね歩きやすい道だった。季節のせいか、登山者にはひとりも出会わなかった。

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(左)高間山山頂。
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2018年12月05日

<群馬遠征> 子持山(群馬県渋川市/沼田市)

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屏風岩付近から見た獅子岩

駐車場所(通行止ゲートから左折した林道二本木線途中)855-910五号橋-921七号橋登山口-942屏風岩947-1039合流-1056獅子岩1108-1142柳木ヶ峰-1202子持山1238-1257柳木ヶ峰-1314大たるみ-1345浅間山1350-1403炭釜跡分岐-1440五号橋-1453駐車場所

一等三角点のある山として、名前は知っていた。少々の岩場があるくらいの里山というイメージだったけれど、手足を使う岩の急登が随所にあって意外と手強い。その分、ところどころの岩峰から展望を愉しめたし、葉を落とした明るい雑木林も楽しく歩くことができた。12月の平日、やや風が強いけれど、季節外れの暖かさ。途中、ひとりの登山者にも出会わなかった。

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(左)七号橋上の登山口。(右)屏風岩を見上げる。

通常は子持神社奥の院手前の七号橋駐車場まで車で入れるが、昨年、林道が崩れて工事中。二号橋・三号橋の間から先は車両通行止。通行止ゲートから左折し林道二本木線に入りすぐの路側駐車スペースに車をとめ、ところどころ工事中の林道を歩く。七号橋の先で奥の院を過ぎ、右の山道へ。木道を歩き、屏風岩の基部から沢の中を進んだ後、左折してロープ頼みの超急登で屏風岩へ。梯子があり岩の上に立てる。

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(左)屏風岩からの痩せた岩の尾根。(右)一般道と合流して獅子岩の下へ。

戻って沢沿いに登るのが一般ルートだが、屏風岩からそのまま尾根を進んでみる。右手を巻くように次の岩峰に登り、その後も左右が切れ落ちた痩せた岩の尾根を所々はロープも頼りに急登していく。周囲は樹林だが落葉した雑木林なので明るい。所々の岩峰からは、行く手に獅子岩が見える。獅子岩の手前から右にトラバースすれば、一般ルートと合流。すぐにその先左に獅子岩への急坂が分岐する。

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(左)獅子岩を見上げる。(右)獅子岩から見た山頂方向。

標識に従って獅子岩の下まで行く。鉄梯子までは登ったけれど、その上は私には危なっかしいので岩の上までは登らず。もとの道に再度合流した後は、気持ちよい尾根の登り。右手は灌木帯で展望が開け、赤城山方面が見渡せる。小ピークを2つ越えた後は、足元に笹も見られる柳木ヶ峰への緩やかな登り。柳木ヶ峰の祠を見て右折、さらに気持ちよい緩やかな道が続くがそれもわずか。

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(左)展望が開けた尾根。(右)柳木ヶ峰。

目の前の岩峰に登り詰めた後は、概ね尾根の右下に岩の段差を攀じるように登って子持山山頂へ。南北に長い山頂台地の一番北に一等三角点と山名標がある。東と西が開け、東に赤城山・皇海山・日光白根山・上州武尊、西には浅間山と榛名山。ゆっくりと休んでから、下山は柳木ヶ峰まで戻り浅間山経由とする。

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(左)子持山山頂。前方に日光白根山。(右)子持山山頂から浅間山・榛名山方面。

スリップしやすい急坂を大タルミに下り、その先は概ね気持ちよい雑木林の中、落葉の音をカサコソさせながら緩やかに小ピークを越えて行く。緩急の登りで意外と簡単に浅間山へ。背の低い木々の上に榛名山が見える。南東に向かう尾根をさらに下り、炭釜跡分岐で左折。途中からアカマツやヒノキが混在する尾根を下って五号橋に戻る。あとはそのまま三号橋下まで下って駐車した場所に戻った。

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(左)下山は浅間山経由。
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2018年11月03日

<群馬遠征> 榛名山 [天神峠から相馬山](群馬県高崎市)

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氷室山付近から榛名湖とそれを囲む山並を見渡す

榛名湖駐車場(湖畔の宿記念公園前)910-918天神峠-939氷室山-1009天目山1017-1034七曲峠-1106松之沢峠-1132スルス峠あづまや1201-1219相馬山分岐-1249相馬山1309-1333相馬山分岐-1350ヤセオネ峠バス停1449=(群馬バス)1458湖畔の宿記念公園バス停-1503榛名湖駐車場

珍しく家内が一緒に山に行くといい出した。紅葉のニュースに接したためらしい。ともあれヤブ山の登山計画を変更して、榛名湖畔の山を目指す。整備が行き届いた関東ふれあいの道なので誰でも歩ける。榛名湖畔から少し上った、湖畔の宿記念公園前の無料駐車場に車をとめ、天神峠へと車道を歩く。

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(左)氷室山・天目山へは階段状の急登が続く。(右)天目山付近の紅葉。

天神峠からしばらく歩くと、階段状の急登が始まる。周囲は紅葉終盤の装い。葉を落とした木の間からは、榛名湖とそれを取り囲む山々が時折望める。氷室山山頂は雑木林の中。木段の急な下りの後、また急な登り。段差が大きい部分もあり、最初から消耗させられる。天目山山頂にはベンチがあり、これから進む方向が切り開かれて遠く相馬山が見える。

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(左)ベンチのある天目山山頂。前方に相馬山。(右)七曲峠の先の穏やかな道。

天目山からは切り開きの中の緩急の下りが続く。七曲峠で舗装車道を横切る。その先も登り下りが続くが、序盤にくらべればずっと歩きやすい。三ツ峰山への道を右に分け、左折して山腹の左を巻く穏やかな道で松之沢峠へ。車道に平行した道から右折して階段を登れば、気持ちの良い稜上の道。前方にはスルス岩の異様な姿が見える。

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(左)スルス峠の四阿からスルス岩を眺望。(右)相馬山への分岐。

スルス岩には登らず、左下を巻いてスルス峠へ。すぐ先に四阿があり、そこで昼食休憩。振り返ればスルス岩、右手には榛名富士が聳えている。その先はしばらく進むと石段となり、相馬山が信仰の山であることを感じさせる。赤い鳥居があらわれ、ここから相馬山を往復する。

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(左)相馬山へ。梯子が架かる急登。(右)相馬山山頂は手狭な印象。

岩がちな急登を進むと、すぐに梯子があらわれる。この後もあわせて3回、梯子があらわれるが、一番目が最も長く急である。3つ目の梯子を過ぎても、まだまだ急登が続く。雑木の中の登りが一段落し小ピークを越えると、あとは緩やかな道で黒髪山神社が祀られた相馬山山頂。手狭な山頂からは関東平野の広がりを見おろすことができた。

赤い鳥居の分岐に戻り、あとはヤセオネ峠に向かって緩やかで気持ちよい道を進む。鳥居が連続して、車道に出ればヤセオネ峠のバス停はすぐ。ところがバスの時刻を勘違いしていて、1時間もバスを待つ羽目になった。駐車場所近くまでバスで戻り、車を回収した。榛名湖畔は観光客で非常に賑わっていた。

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(左)赤い鳥居のあるヤセオネ峠の相馬山登山口へ下山。

途中出会った登山者は30~40人にもなろうか。紅葉には少し遅く、また、色づきもいまひとつ。しかし、快晴に恵まれ、秋の低山を気持ちよく歩くことができた。車で榛名神社に向かい、参拝してから帰路についた。

[参考]群馬バス(ヤセオネ峠~湖畔の宿記念公園) 410円
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2017年12月15日

<群馬遠征> 小野子山~十二ヶ岳(群馬県高山村/渋川市)

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十二ヶ岳山頂は360度の展望。後方は右に武尊山から日光白根山、左に谷川連峰。

赤芝登山口904-948尾根に乗る-957ゴヨウツツジ-1020小野子山1026-1046鞍部-1013中ノ岳1118-1135鞍部-(女坂)1157十二ヶ岳1227-(男坂)1246鞍部-1328舗装林道-1400小野子林道-1427赤芝登山口

初冬に登って楽しいのは、低山ながら展望の優れた山。そんな山を探した結果、群馬の小野子山・十二ヶ岳に向かう。群馬県高山村の北毛青少年自然の家を経由し、その上部にある小野子林道沿いの赤芝登山口(姉妹ツツジ入口)へ。路側余地に5台ほどの駐車スペースがある。今日は他に車なし。

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(左)赤芝登山口。右手手前の路側に5台ほど駐車可能。(右)雑木の尾根道は気持ちよい。

ちょうど、自然の家方面から2人の登山者があらわれて先に登っていった。今日出会った登山者はこの2人だけ。案内地図がある登山口から歩きはじめる。桧林の中、緩やかな道はすぐに林道に出る。右折してつま先上がりの林道を進み、右にカーブする地点で正面の山道に入る。暗い桧林の中の急登。それも長くはなく、左折して山腹をトラバース。さらに右にジグザグに登って尾根上に出る。気持ちよい雑木林の尾根道を進む。

案内板に従い、尾根から右手山腹を巻いてゴヨウツツジの前に出るが、この季節は寒々しい裸木。巻き気味に左折して尾根に復す。日陰の巻道は数センチの薄雪で滑りやすく慎重に進む。右手唐松、左手雑木の気持ちよい尾根道を、3つほど小ピークを越えて小野子山へ。小野子山頂は思っていたよりも展望がよく、樹間に南西に浅間山方面、北に谷川連峰、東に赤城山が望める。

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(左)小野子山山頂から浅間山を望む。(右)樹林に囲まれた中ノ岳山頂。

小野子山から薄暗く雪の付いた急な北西斜面を下る。いったん緩んだ後、右折してさらに急坂を下る。右手の高山村側への道を分ける鞍部から急登を登り返し、少し緩めば樹林に囲まれた中ノ岳山頂。落葉したこの季節なら明るい。中ノ岳からも、西斜面の緩急の下り。平坦な十字の鞍部を過ぎて、男坂・女坂の分岐。右手の女坂をとると、北側の山腹を巻き、最後は西側から山頂に登りつめる。

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(左)男坂女坂の分岐。十二ヶ岳山頂が目前。(右)十二ヶ岳山頂から浅間山・四阿山・草津白根方面の展望。

十二ヶ岳の山頂からは360度の展望が開ける。山名標の真後ろには武尊山、その右に日光白根から赤城山。武尊の左には真っ白な谷川連峰から苗場、志賀の山々、草津白根、四阿山、そして浅間山。しばらくは四周の眺めを堪能する。下山は男坂を下る。さほど危険となころはないが、雪のある個所では足を滑らせないよう慎重に下る。

男坂の下の鞍部を左折して、北側の樹林帯の中を下る。桧林になると林道に出て右折する。その後は北側山腹を横切る荒れた林道なども使って登山口まで戻った。下山の林道は大部分、暗い桧林の中をたどったが、最後は伐採地となり谷川岳方面の眺めが開けた。山の北側・西側には多少の積雪があったが、落葉樹の尾根道は気持ちよく、山頂からの展望も素晴らしかった。

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(左)下山の林道途中、伐採地からは展望も開ける。
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2017年05月20日

<群馬遠征>榛名山 [掃部ヶ岳・杏ヶ岳](群馬県高崎市/東吾妻町)

榛名吾妻荘下・無料駐車場816-836硯岩-916掃部ヶ岳921-937西峰-959分岐-1011杖ノ神峠1021-1039鷹ノ巣山(1317ピーク)-1114杏ヶ岳1134-1214鷹ノ巣山(1317ピーク)-1228杖ノ神峠-1327駐車場

群馬方面に出かける所用があり、ついでにひとつ山を稼いでこようと邪な考えを抱いて榛名山に出かける。この周辺はあまり訪れたことがなくて、榛名山の峰々に登るのもはじめて。思ったほどの展望は得られなかったものの、新緑がまぶしいほどだった。今日は全国的にも気温が高く、汗だくでの登山となった。

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(左)登山口。白いガードレールの道に入る。上に硯岩が見える。(右)硯岩から眼下に榛名湖、正面に榛名富士。

榛名吾妻荘直下の無料駐車場(10台ほど)に車をとめる。ここが一番登山口に近い。さらに南側には100台ほどの市営無料駐車場もある。北にわずかに歩いて標識に従い左折して登山道に入る。雑木から檜林の木段を上り稜線に出て、分岐から右に登れば硯岩。岩の上から眼下に榛名湖と周辺の山並が望める。

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(左)掃部ヶ岳へ階段状の急登が続く。(右)南側展望が開ける掃部ヶ岳山頂。

先ほどの分岐に戻り直進する。唐松と笹の中、木段の急登が続く。左からの尾根を合わせ勾配が緩むとほどなく掃部ヶ岳山頂。榛名山の最高峰。やや手狭な山頂は南側が開け、後で登る杏ヶ岳方面が見えるが榛名湖は望めない。前後して7~8人の登山者。まだ、時間が早いので早々に先に進む。

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(左)掃部ヶ岳から西へと稜線を進む。(右)新緑の中、稜線上の登山道。3つめの小ピークあたり。

ここから西へ続く稜線歩きが今日一番楽しめたところ。ところどころ笹原も開けるし、新緑のトンネル風の場所も。最初の小ピークで道はやや右へ。登り返した2つ目のピーク(西峰?)では南側の展望が開ける。さらに小ピークを越えると、右に送電巡視路が分岐し、その先左手に耳岩という大岩があらわれ右下を巻く。その先の案内板に従い、稜線を離れ左折してジグザグに下り、林道が到達している杖ノ神峠に降り立つ。

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(左)杏ヶ岳山頂。手狭でこの季節は展望もほぼ得られない。

杖ノ神峠から反対側の山腹を登り、杏ヶ岳を目指す。樹影が濃くなった印象。樹林の急登で1317ピークへ。急降下して岩場の間を進み、鞍部付近は深い落葉の道。ジグザグの急登で登りついたピークは山頂のひとつ手前。登り返して杏ヶ岳山頂へ。三角点と石祠が3つある山頂は意外と手狭で、わずかに南が開ける程度でこの季節ほぼ展望はない。ひとつ戻ったピークで休憩。杖ノ神峠まで下り、林道をたどって湖畔の駐車場に戻った。

2015年07月25日

<群馬遠征> 武尊山(群馬県片品村)

(武尊牧場・リフト山麓駅818-(ラベンダーリフト)-826山頂駅)
リフト山頂駅826-839登山口-912花咲湿原分岐-938武尊避難小屋943-1048鎖場直下1054-1117中岳南分岐1121-1150武尊山山頂(沖武尊)1238-1303中岳南分岐-1328鎖場直下1333-1429武尊避難小屋1433-1518登山口-1530リフト山頂駅
(リフト山頂駅1530-1538山麓駅)

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(左)武尊牧場内の駐車場とリフト。(右)最初はブナやダケカンバの美林の中を行く。

先週に引き続いて群馬の山へ。上州武尊山にはいくつかの登山口があるが、等高線を見てなだらかと思われる武尊牧場からのルートをとることにする。武尊牧場スキー場上部の駐車場に車をとめ、目の前のラベンダーリフト(第6リフト)に乗る。リフトは大した距離でもないが往復720円。駐車料金とキャンプ場内を通る入山料的なものも含まれると解釈する。なお、リフト運行は8:30からとなっているが、実際には8:15頃から動かし始めている。熱中症に注意と呼びかけられていて、今日も暑くなりそうだ。

キャンプ場内の遊歩道をしばらく歩いて、登山口から左に折れる。ダケカンバやブナの美しい森の中を緩やかに歩く。右に花咲湿原への道を分けると傾斜が増し、それが緩むとぬかるんだところが多くなる。この先、山頂までぬかるみが多く悩まされる。シラビソなど針葉樹が多くなり、約1時間で赤い三角屋根の避難小屋に到着。その先、小さなアップダウンが続き木の間越しに少しは展望が開けるように。小さな湿原を過ぎるとやがて樹林帯を出て展望が開ける。勾配が増し、目の前に中岳の岩峰がそそり立つ。

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(左)武尊避難小屋。(右)樹林帯をぬけると中岳の岩峰があらわれる。

垂直に切り立つような鎖場が3箇所続く。このルート最大かつ唯一の難所。しかし、手や足を掛けるところはしっかりしていて危険は少ない。その先は中岳を左から巻いていく。登山道左下にコバイケイソウの群落が広がり、振り返ると日光・尾瀬方面の山並みが連なる。前武尊方面への道が分かれる中岳南分岐を過ぎるとすぐに右手に水場がある。冷たい水がおいしい。いったん三ツ池と呼ばれる池が点在する窪地に下り、主峰の沖武尊へと登り返していく。鞍部には残雪も見られた。主稜線の南側の展望を楽しみながら歩けば、右手に日本武尊の銅像があらわれ、山頂はすぐその先である。

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(左)鎖場を過ぎると左下にコバイケイソウの群落が広がる。(右)中岳南の分岐。前方に沖武尊が見える。

山頂(沖武尊)では360度の展望が広がっていた。南には赤城山、眼下に沼田市街、遠くは八ヶ岳が霞む。北側に目を移せば皇海山・日光白根山・燧ケ岳・至仏山・巻機山・谷川岳など関東北縁の山々が名乗りを上げている。山頂で休む登山者は20人ほどで、思ったほど多くはなかった。下山は往路を戻った。

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(左)武尊山(沖武尊)山頂。背景には、燧ケ岳・至仏山。(右)山頂から南方向。正面は赤城山、左に皇海山。

2015年07月19日

<群馬遠征> 日光白根山(群馬県片品村/栃木県日光市)

丸沼高原ロープウェイ山頂駅916-943大日如来-1118日光白根山1210-1302弥陀ヶ池1312-1345七色平への分岐-1422ロープウェイ山頂駅

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(左)ロープウェイ山頂駅の先に二荒山神社がある。(右)樹林帯を抜けるとシャクナゲの多い直登へ。

三連休なので家内を連れて遠出をしようということになって、簡単に登れて標高がそれなりの山という条件で選んだのが日光白根山。以前、菅沼から登ったことがあるけれど、丸沼高原スキー場のロープウェイを使えば簡単に登れるはずだ。

天気予報は良いはず……だっだが、空は厚い雲に覆われて展望は期待できそうもない。ロープウェイ乗場には列ができていたけれど5分ほど待って乗車、10分ほどで山頂駅に到着。すぐに二荒山神社があって、登山の無事をお願いしてから針葉樹林帯の登山道に入る。最初は緩やかな道で山腹を右に巻いていく。さすがに登山者が多く、小学生の団体登山もあって、登山道が渋滞してしまうこともしばしば。

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(左)山頂は前方の霧の中にかすかに見える。周囲は展望皆無。(右)弥陀ヶ池への道にもシャクナゲが多い。

道はやがて左の山腹を直登するようになり、左右をシャクナゲがいろどる。樹林帯を抜け少し気分は晴れてくるものの、周囲は霧に覆われている。やがてザレ場の登りから岩がちの急登をこなせば、左手に祠が見える。その先の岩場を登れば山頂である。約2時間で山頂到着。登山者が多かったので、写真を撮っただけですぐに山頂からは降りて少し広いところで休んだ。少し待ったものの、山頂一帯は深い霧が晴れることはなかった。

下りは弥陀ヶ池方面へ。こちら側の道の方が、シャクナゲが多く咲いている。下りきって弥陀ヶ池に立ち寄った後、七色平経由で往路に戻り、そのままロープウェイ山頂駅に戻った。この時間になると山頂駅前からは日光白根山の山頂がはっきりと見える天気になっていて、口惜しい思いをした。

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(左)弥陀ヶ池。(右)下山したころにはよい天気になり、山頂もはっきり見えた。

2014年09月14日

<尾瀬遠征> 尾瀬ヶ原(群馬県片品村/福島県桧枝岐村)

鳩待峠902-949山ノ鼻953-1028牛首-1107竜宮小屋1145-1210見晴十字路1245-1257赤田代分岐-1315東電小屋1319-1334ヨッピ吊橋-1415牛首-1448山ノ鼻1502-1554鳩待峠

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(左)池塘の向こうに燧ケ岳。(右)振り返れば至仏山。

1ヶ月ほど前に至仏山に登って、尾瀬周辺の駐車場やシャトルバスの様子がわかったので、今回は尾瀬ヶ原の散策に出かけた。午前8時頃に尾瀬戸倉に到着。3連休の中日で天気予報もよいので、今回は第一・第二駐車場とも満車。スキー場下の駐車場に誘導される(駐車料金1,000円)。シャトルバス乗場には長い列ができていたが、次々とバス・ジャンボタクシーがやってきて、わずかな待ち時間で乗ることができた。鳩待峠までは20分ほどの乗車(930円)。
 鳩待峠からは山ノ鼻まで樹林帯をくだり、そこから尾瀬湿原の木道を歩く。牛首を経て竜宮小屋まで行って昼食。さらに見晴十字路にある小屋でコーヒーを飲み、東電小屋経由で山ノ鼻に戻った。花はあまり多くないし、紅葉にはまだ早い。しかし、リンドウ・トリカブト・ウメバチソウなどが湿原に彩を添えていた。

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(左)多くの小屋が建つ見晴十字路。(右)花が多い季節ではないが、白いウメバチソウが彩りを添える。

湿原の北側には力強い姿の燧ケ岳が、南側にはすっきりした姿の至仏山が立ち上がっている。この二つの山は尾瀬ヶ原を間に相対して、湿原を歩いていても常に視界に入ってくる。逆にこの二つの山がなければ尾瀬の魅力は半減していただろう。

連休中日なので多くの人が歩いていた。普段山を歩くことにない人や家族連れは、竜宮小屋あたりまでが多い様子だった。見晴十字路まで来ると人の姿はずっと少なく、本格的な登山スタイルの人ばかりになり、ちょっと落ち着くことができた。

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(左)東電小屋の南側から見た燧ケ岳。(右)池塘にうつる燧ケ岳。

2014年08月14日

<尾瀬遠征> 至仏山(群馬県片品村/みなかみ町)

鳩待峠740-900オヤマ沢田代906-937小至仏山-1015至仏山1108-1157小至仏山-1229オヤマ沢田代1335-1346鳩待峠

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(左)鳩待峠の至仏山登山口。(右)山上に開けた湿原「オヤマ沢田代」。

「あまり長く歩きたくない」という家人を連れての登山。考えあぐねて尾瀬の至仏山へ登ることにした。長野からは遠いし、尾瀬戸倉でバスに乗り換えなければならない煩わしさはあるけれど、登り2時間半程度の行程は登山初心者の家人でも大丈夫だろう。

今日は鳩待峠までの交通規制解除日だったが、午前7時前に尾瀬戸倉に到着した時には「鳩待峠駐車場 満車」の掲示があり、第一駐車場に車をとめて乗合タクシー(約20分・片道930円)で鳩待峠に向かう。今日は天気予報があまり良くなかったせいか、それほど混雑していない方ではないかと思えた。

鳩待峠から大部分の人は尾瀬ヶ原に向かう。至仏山に向かう人もそれなりにいて、多くの登山者とすれ違った。前半は樹林帯の中の緩やかな登りが続く。息を切らすような登りはなく、木道が多く整備され歩きやすい。樹林はブナ林から針葉樹林帯へ。やがて右手に展望が開け、霧に隠れがちではあるが尾瀬ヶ原とその向こうに燧ケ岳の姿が見える。ほどなく田代沢の水場、そしてしばらくの登りでオヤマ沢田代という湿原に出る。周囲の展望も開け、ワタスゲの揺れる景色に思わずほっとする。かたちのよい笠ヶ岳も見える。その先、左に笠ヶ岳への道を分ければ森林限界を超える。山腹右側につけられた木道の向こうには小至仏山の岩峰が見える。曇りがちの天気なので、日差しがきつくないのが救い。

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(左)小至仏山の手前から見た尾瀬ヶ原と燧ケ岳。(右)岩峰の小至仏山への登り。

滑りやすい蛇紋岩が多い道を登れば、小至仏山に到着。至仏山が鞍部をはさんで向こうに見える。ハイマツや露岩の道をくだり、そして登り返す。やや最盛期はすぎた感があるが、このあたりは一面の花畑。多いのはヒメシャジンの紫色、さらにオゼソウ・イワシモツケ・カワラノナデシコ・ウスユキソウなど。足の運びに気を取られることの多い、岩場の登りを慰めてくれる。

遠方から見えていたのは手前の小ピークという感じで、最後はなかなか山頂にたどり着かないもどかしさ。到着した山頂は岩がちであまり広間はない。本来ならば多数の山々が望めるところだが、あいにく霧に閉ざされがちの天気で展望ははかばかしくない。霧の晴れ間から、尾瀬ヶ原と燧ケ岳、平ヶ岳が見える程度。小一時間休んで、往路を鳩待峠へと下った。途中、小雨が降りはじめ雨具をつけたり外したりして時間がかかった。

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(左)小至仏山付近から、岩陰の花々と向こうに至仏山。(右)至仏山の山頂。