2023年05月25日
青田南葉山~籠町南葉山:南葉高原キャンプ場から(新潟県上越市/妙高市)
青田南葉山から妙高山・火打山を望む。
登山者用駐車場729-737南葉高原キャンプ場(ロッジ)-801四合目-829七合目(見晴台)834-902青田南葉山906-933猿掛南葉山-1003籠町南葉山1012-1043猿掛南葉山-1113青田難波山1141-1205桑取分岐-1231渡渉点-1308南葉高原キャンプ場-1315登山者用駐車場
前回、青田南葉山に登ったのは9年前の同じ時期。標高1000mに満たない低山なのに、そのときは七合目より上は残雪に覆われていて驚いた。今年は雪どけも早かったので、残雪はごく少なかった。それよりも多くの花を見ることができて、低山なりに楽しむことができた。
(左)南葉高原キャンプ場から登山開始。(右)道沿いには様々な花。タニウツギ。
南葉高原キャンプ場の下の広い駐車場に車をとめて歩きはじめる。ロッジの前に止めようとしたが、登山者・山菜取りは下の駐車場にとめるよう掲示があった。案内板に従って、登りは木落し坂コース。道沿いにはさまざまな花が見られる。山全体にイワカガミが多かったが、タニウツギ・ムラサキヤシオなども咲いていた。紫色の花はムラサキサギゴケだろうか。
(左)ムラサキサギゴケ。(右)ムラサキヤシオ。
(左)七合目見晴台から日本海。(右)八合目の先には残雪。
四合目を過ぎると勾配が増す。水場のある六合目を過ぎ、七合目の見晴らし台からは頸城平野と日本海、米山を展望。勾配が緩み、ショウジョウバカマ咲く八合目の先ではところどころ残雪が見られるがすぐに夏道が顔を出す。到着した青田南葉山の山頂広場からは妙高山・火打山が望めるのが嬉しい(冒頭写真)。今日はここから籠町南葉山まで往復する。
(左)ブナ林とオオイワカガミ(青田~籠町南葉山間)。(右)籠町南葉山。
途中、ブナの美林が広がり、タムシバなどの花も見られ、残雪脇の小池にサンショウウオの卵が見られた。ただ、道はややヤブがち。道は明瞭だが、笹や枝をかき分けて進む箇所もある。青田南葉山にもどり、下山は明神沢コースへ。ブナ林の急斜面を下り、桑取分岐で右折。その先でシラネアオイやサンカヨウ、チゴユリ、エンレイソウなどが見られたのが嬉しかった。
(左)明神沢コースのブナ林。(右)シラネアオイ。
歩きやすい道をたどって南葉高原キャンプ場に戻り着いた。山麓には山菜採り(ネマガリダケ)の人が入っている様子。登山者には誰にも会わないかなと思っていたが、青田南葉山直下で2人組とすれ違った。低山なので、少々蒸し暑かった。
(左)サンカヨウ。(右)チゴユリ。
2015年09月15日
大毛無山(新潟県上越市)
登山口1056-1137リフト終点(1297標高点)-1151休み場の清水-1208大毛無山山頂1239-1254休み場の清水-1305リフト終点-1335登山口
(左)登山口。(右)リンドウ咲く登山道。
あのARAI MOUNTAIN & SPA(以下、新井スキー場)の背景をなしていたのが、この大毛無山。最上部の大毛無メインステージという斜面の上部が大毛無山の山頂である。営業をやめてからずいぶんの年数が経つけれど、あらためて新井スキー場の現状を知りたいという興味もあって、大毛無山への登山を思い立った。
新井スキー場の中心をなす巨大なホテルなどの脇を通る林道(大毛無線)を車で上って行く。途中、ゴンドラ・リフトなどの施設は、遠目にはそのままに保持されているように見えるけれど近づくとガラスや壁が崩れているのがわかる。「林道大毛無線・終点」の表示があり、直進する道は舗装が途切れ、舗装道は左折している分岐。そこを左折すればすぐに登山口である。「掘割登山口」と呼ばれるらしい。「大毛無山登山口」の案内板が地面に置かれている。
最初からいきなりの急登。いったん緩んだ後、再び登り。ブナの中低木をはじめとする雑木に囲まれた登山道なので展望はない。その先の小ピークを越えた先あたりから、足元にはリンドウの花が目立つようになる。緩い登りが続き、左手に新井スキー場最上部の膳棚第一クワッドの最上部が見える。ただ、霧が深くて一帯のゲレンデのようすなどをうかがい知ることはできなかった。
(左)水場を過ぎ、いったん左手が開ける。(右)大毛無山の山頂。霧が深く、今日は眺望がきかなかった。
途中、「休み場の清水」という水場をはさんで、少々きつい登りが続く。左手がいったん開けたあと、山稜を左から右へとまわりこむようなかたちで登り、やや手狭な大毛無山の山頂にたどり着く。ここも周囲は霧に囲まれていたが、多数のトンボとアゲハチョウが乱舞していた。下山は往路を戻った。
(左)登山口。(右)リンドウ咲く登山道。
あのARAI MOUNTAIN & SPA(以下、新井スキー場)の背景をなしていたのが、この大毛無山。最上部の大毛無メインステージという斜面の上部が大毛無山の山頂である。営業をやめてからずいぶんの年数が経つけれど、あらためて新井スキー場の現状を知りたいという興味もあって、大毛無山への登山を思い立った。
新井スキー場の中心をなす巨大なホテルなどの脇を通る林道(大毛無線)を車で上って行く。途中、ゴンドラ・リフトなどの施設は、遠目にはそのままに保持されているように見えるけれど近づくとガラスや壁が崩れているのがわかる。「林道大毛無線・終点」の表示があり、直進する道は舗装が途切れ、舗装道は左折している分岐。そこを左折すればすぐに登山口である。「掘割登山口」と呼ばれるらしい。「大毛無山登山口」の案内板が地面に置かれている。
最初からいきなりの急登。いったん緩んだ後、再び登り。ブナの中低木をはじめとする雑木に囲まれた登山道なので展望はない。その先の小ピークを越えた先あたりから、足元にはリンドウの花が目立つようになる。緩い登りが続き、左手に新井スキー場最上部の膳棚第一クワッドの最上部が見える。ただ、霧が深くて一帯のゲレンデのようすなどをうかがい知ることはできなかった。
(左)水場を過ぎ、いったん左手が開ける。(右)大毛無山の山頂。霧が深く、今日は眺望がきかなかった。
途中、「休み場の清水」という水場をはさんで、少々きつい登りが続く。左手がいったん開けたあと、山稜を左から右へとまわりこむようなかたちで登り、やや手狭な大毛無山の山頂にたどり着く。ここも周囲は霧に囲まれていたが、多数のトンボとアゲハチョウが乱舞していた。下山は往路を戻った。
2015年07月05日
菱ヶ岳(新潟県上越市)
グリーンパーク934-957リフト終点-1018ゴンドラ終点1023-1042分岐-1057菱ヶ岳山頂1138-1216西登山口1221-1320グリーンパーク
(左)最初はゲレンデを登る。正面に台形の山容が見える。(右)ゴンドラ終点から案内板に従って樹林帯の登山道に入る。向こうに見える岩壁の左下を巻いてから右上に登っていく。
太平洋岸に梅雨前線が停滞している。日本海側の方が天候が良いので、新潟方面の山を検討することになる。新潟といっても信越国境に近い菱ヶ岳に出かけてみることにした。キューピットバレースキー場の背景をなす山である。
スキー場の中腹にあるグリーンパークの前に駐車。すぐ脇には登山道を示す案内板がある。しばらくはゲレンデの中を登る。正面には台形状の菱ヶ岳の山容が見える。梅雨空で曇っているのが今日は助かる。リフト終点を過ぎ、ゴンドラ終点へ。右手に大きな案内板があり、ここから樹林帯の登山道となる。向こうに見える岩壁の下を巻いて、南側から山頂に登るのがルート。
(左)沢沿いには雪が残り水芭蕉が咲く。(右)菱ヶ岳山頂。薄雲が広がり展望はいまひとつ。
やがて残雪のある沢沿いの道になり、水芭蕉がそこかしこに咲いている。分岐の標識があり、右に向かって急登となる。足元が滑りやすい。緩急の登りの後に山上台地の稜線を行くようになり、神社をおさめた小屋のある山頂に到着。薄曇りで遠くの眺望はのぞめないが、足元にはスキー場のゲレンデが広がる。
下山は西登山口へと向かう。滑りやすい急降下の後、沢沿いの道に出るとここには残雪と水芭蕉。やがてブナの美林の中を道は進むようになる。足元にはギンリョウソウが顔を出している。西登山口で国道403号に出たら、あとは車道をたどって駐車場所に戻った。
(左)下山路にはギンリョウソウが足元を彩る。(右)下山路のブナの美林。
(左)最初はゲレンデを登る。正面に台形の山容が見える。(右)ゴンドラ終点から案内板に従って樹林帯の登山道に入る。向こうに見える岩壁の左下を巻いてから右上に登っていく。
太平洋岸に梅雨前線が停滞している。日本海側の方が天候が良いので、新潟方面の山を検討することになる。新潟といっても信越国境に近い菱ヶ岳に出かけてみることにした。キューピットバレースキー場の背景をなす山である。
スキー場の中腹にあるグリーンパークの前に駐車。すぐ脇には登山道を示す案内板がある。しばらくはゲレンデの中を登る。正面には台形状の菱ヶ岳の山容が見える。梅雨空で曇っているのが今日は助かる。リフト終点を過ぎ、ゴンドラ終点へ。右手に大きな案内板があり、ここから樹林帯の登山道となる。向こうに見える岩壁の下を巻いて、南側から山頂に登るのがルート。
(左)沢沿いには雪が残り水芭蕉が咲く。(右)菱ヶ岳山頂。薄雲が広がり展望はいまひとつ。
やがて残雪のある沢沿いの道になり、水芭蕉がそこかしこに咲いている。分岐の標識があり、右に向かって急登となる。足元が滑りやすい。緩急の登りの後に山上台地の稜線を行くようになり、神社をおさめた小屋のある山頂に到着。薄曇りで遠くの眺望はのぞめないが、足元にはスキー場のゲレンデが広がる。
下山は西登山口へと向かう。滑りやすい急降下の後、沢沿いの道に出るとここには残雪と水芭蕉。やがてブナの美林の中を道は進むようになる。足元にはギンリョウソウが顔を出している。西登山口で国道403号に出たら、あとは車道をたどって駐車場所に戻った。
(左)下山路にはギンリョウソウが足元を彩る。(右)下山路のブナの美林。
2015年06月14日
籠町南葉山(新潟県妙高市)
重倉林道登山口940-1005作業道終点-1031栃の木峠1035-1053籠町三叉路-1101籠町南葉山・山頂(三角点)1131-1137籠町三叉路-1153栃の木峠1157-1219作業道に出る-1240重倉林道登山口
昨年、青田南葉山に登りなかなかいい山だと思ったが、その南隣に籠町南葉山があることを知った。両方を縦走するのが楽しそうだが、今回は籠町南葉山だけを登ることにした。
(左)作業道の終点。右手に駐車場がある。左の道を進む。(右)谷状の道には雪が残る。
妙高市街の西の山麓にある西野谷集落。その中心部から砂防公園を通り、舗装された重倉林道をひたすら進む。やがて左に簡易舗装の作業道を分ける箇所があり「籠町南葉山登山口」の標識が立つ(標高580m地点)。すぐ先に5台ほどの駐車スペースがあり、そこに車を置いて歩き始める。しかし、その作業道も普通車で走れる路面状況であり、終点(標高740m地点)に駐車場が整備されていてここまで車で入れる。とはいうものの、今日一日の行程で考えると最後まで車で入っては短すぎたのだが。
作業道終点から山道に入る。道は良く踏まれ、迷う心配も危険な箇所もない。すぐに沢に下って登り返す。杉の植林帯を進み、ちょっとした階段状の急登を進めば、尾根にのった感じになり右下に沢音が聞こえる。周囲は杉林からブナ林へと変わっていく。小さな沢を跨ぐとぬかるんだ谷状の直登となり、一部は残雪の上を歩く。その先の稜線に出たところに「栃の木峠」の標識があり、籠町南葉山は右折して稜線を東に辿るよう書かれている。重倉山の方向に踏み跡はない。
(左)稜線に出たところに栃の木峠の標識。(右)籠町三叉路。籠町南葉山へは直進、左に進むと青田南葉山への縦走路へ。
稜上の道は概ねブナ林に覆われ展望はほぼ得られない。ときにブナの枝が道をふさぐ中、小さなアップダウンの緩やかな道が続く。小さな広場に出ると「籠町三叉路」の標識があり、左へと青田南葉山への道を分ける。その先、ブナの美林の中を10分ほど歩けば籠町南葉山の三角点に到達。東側が切り開かれて妙高市街が見渡せるはずだが、今日は雲が多く霞んでいる。足元にはそこかしこにイワカガミが咲いている。山頂にはさまざまな方向の下山路を示す矢印もあったけれど、下山は往路を戻った。作業道の途中で山菜採りの人は見かけたけれど、他に登山者には誰にも会わなかった。
(左)ブナ林の中を進む。(右)籠町南葉山・山頂(三角点)。東が切り開かれて妙高市街方面が見える。
昨年、青田南葉山に登りなかなかいい山だと思ったが、その南隣に籠町南葉山があることを知った。両方を縦走するのが楽しそうだが、今回は籠町南葉山だけを登ることにした。
(左)作業道の終点。右手に駐車場がある。左の道を進む。(右)谷状の道には雪が残る。
妙高市街の西の山麓にある西野谷集落。その中心部から砂防公園を通り、舗装された重倉林道をひたすら進む。やがて左に簡易舗装の作業道を分ける箇所があり「籠町南葉山登山口」の標識が立つ(標高580m地点)。すぐ先に5台ほどの駐車スペースがあり、そこに車を置いて歩き始める。しかし、その作業道も普通車で走れる路面状況であり、終点(標高740m地点)に駐車場が整備されていてここまで車で入れる。とはいうものの、今日一日の行程で考えると最後まで車で入っては短すぎたのだが。
作業道終点から山道に入る。道は良く踏まれ、迷う心配も危険な箇所もない。すぐに沢に下って登り返す。杉の植林帯を進み、ちょっとした階段状の急登を進めば、尾根にのった感じになり右下に沢音が聞こえる。周囲は杉林からブナ林へと変わっていく。小さな沢を跨ぐとぬかるんだ谷状の直登となり、一部は残雪の上を歩く。その先の稜線に出たところに「栃の木峠」の標識があり、籠町南葉山は右折して稜線を東に辿るよう書かれている。重倉山の方向に踏み跡はない。
(左)稜線に出たところに栃の木峠の標識。(右)籠町三叉路。籠町南葉山へは直進、左に進むと青田南葉山への縦走路へ。
稜上の道は概ねブナ林に覆われ展望はほぼ得られない。ときにブナの枝が道をふさぐ中、小さなアップダウンの緩やかな道が続く。小さな広場に出ると「籠町三叉路」の標識があり、左へと青田南葉山への道を分ける。その先、ブナの美林の中を10分ほど歩けば籠町南葉山の三角点に到達。東側が切り開かれて妙高市街が見渡せるはずだが、今日は雲が多く霞んでいる。足元にはそこかしこにイワカガミが咲いている。山頂にはさまざまな方向の下山路を示す矢印もあったけれど、下山は往路を戻った。作業道の途中で山菜採りの人は見かけたけれど、他に登山者には誰にも会わなかった。
(左)ブナ林の中を進む。(右)籠町南葉山・山頂(三角点)。東が切り開かれて妙高市街方面が見える。
2014年11月09日
戸倉山(新潟県糸魚川市)
(左)「原の館」の前にあった手書きの地図。(右)白池の畔から見た戸倉山。
しろ池の森「原の館」前・駐車場1002-(どんぐり歩道)1022白池-1042角間池-1110戸倉山・山頂1145-1205角間池1210-1225白池(-白池周回1237)-1253駐車場
午後は天気が崩れそうなので、午前中に登ってしまえる山に行こうと考えて、糸魚川市の戸倉山に出かける。糸魚川シーサイドバレースキー場のさらに奥に進んだところにある。国道148号から東に折れて進めば、「しろ池の森・戸倉山」を示す標識が過不足なく道端にあって、それに従えば「しろ池の森」の駐車場まで導かれる。駐車場の近くには「原の館」という施設もあり、白池までの一帯には遊歩道などが整備されている。
駐車場のすぐ先に「どんぐり歩道」の入口があるので、並行している舗装道ではなくこれをたどって白池まで歩く。やや盛りを過ぎた紅葉の中を戸倉山を正面に見ながら、多少のアップダウンで白池まで。途中の四阿から振り返ると雨飾山・鋸山などが展望できる。
(左)駒ヶ岳方面を背景とした白池。(右)角間池からは塩の道と分かれ、右へ折れて登りとなる。
白池の畔にも四阿が建ち、その脇からは「塩の道」が合流して古道らしい雰囲気となる。道はゆるやかな登りで角間池へ。右手に見える戸倉山の山腹は、色とりどりの紅葉が美しい。角間池の畔で「塩の道」と分かれ、右へと戸倉山への登りにかかる。最初はブナの樹林の中のゆるやかな登り。途中、左手の小ピークとの鞍部からは右のやや痩せた尾根上を登る。左に北アルプスの展望が開ける場所には「頑張10~15分」の案内標。ここからは階段状の道となり、赤黄の葉を少しだけ残した樹林の中を登る。
到着した山頂は遮るもののない360度の展望。今日はあいにくの曇り空だが、目の前に雨飾山が大きい。その左に雪を被って霞んでいるのは焼山か。さらに駒ヶ岳から左に目を移せば、日本海が見える。眼下にはシーサイドバレースキー場のゲレンデ。振り向けば北アルプス北部の峰々にはもう雪が来ているのが見えた。下山は往路を戻った。角間池あたりで小雨が降り出したがたいしたことはない。帰路、白池の周回歩道を歩いたが、紅葉の戸倉山を背景とした白池の佇まいはなかなかのものだった。
(左)戸倉山山頂から北アルプス方面。(右)山頂から右は雨飾山、左は駒ヶ岳。
2014年09月27日
明星山(新潟県糸魚川市)
登山口1000-1118林道から山道へ-1129甘露の水-1200「明星山頂(直登)」の標柱-1310明星山山頂1353-1448標柱1452-1515甘露の水1520-1526林道へ-1625登山口
(左)登山口付近から見た明星山。(右)林道の途中から見た雨飾山方面。
明星山は姫川に沿う谷から見上げると、その特異な姿が印象的で、いつか登ってみたいと思っていた。秋も深まってきたので、このくらいの標高の山に登るのもよいかと出かけてみた。が、最後の急登はけっこう大変だった。
国道148号を大糸線小滝駅付近から西に入り、小滝公民館の上の岡集落が登山口。登山道へと左に入る箇所に案内板があるが、車道を直進したところに5台程度の駐車スペースがあり、そこに車をとめる。先ほどの案内板に従い歩き始めると、すぐに林道のゲートとなる。ここから1時間余りの林道歩き。最初は杉林の中をうねうねと登っていくが、杉林が途切れると右に山腹をずっとトラバースするかたちに。このあたりからは東側に頸城山塊の山々を望むことができた。ひときわ目を引くのは雨飾山。実は山道に入ると山頂まで展望はないので、眺めを楽しんでおきたいところ。
(左)林道から登山道へ。(右)「明星山(直登)」の標柱。まさにここからは直登となった。
1時間余りで、左手に「明星山90分」の案内板があらわれ登山道に入る。わずかで「甘露の水」という水場。その先は、右手にトラバースした後、ゆるやかな登りにブナの林も広がって雰囲気良いところ。水場から2回沢を渡って3回目の沢沿いに「明星山頂(直登)」と書かれた標柱があらわれる。ここからはまさに直登といった感じの急登がはじまる。ヤブを漕ぐようなところもあり、足元がぬかるんでいて歩きにくいし、手足を使って攀じるような場所もある。最後はバテバテになって山頂に到着。
山容から考えて、山頂からの展望は素晴らしいものと期待していたが、周囲を低木が取り囲んで、いまひとつ360度の眺望とはいかない。登っている間に雲が多くなり、東側の雨飾山なども雲に隠れがちとなった。北東側は糸魚川の街並みの向こうに日本海が広がっている。南西側には朝日岳をはじめとする北アルプス北部の山々が雲にやや隠れながら、姿を見せていた。
下山は往路を戻ったが、ぬかるんで滑りやすい急坂に手を焼いて、意外に時間がかかった。
(左)明星山山頂。(右)北アルプス方面の展望。
(左)登山口付近から見た明星山。(右)林道の途中から見た雨飾山方面。
明星山は姫川に沿う谷から見上げると、その特異な姿が印象的で、いつか登ってみたいと思っていた。秋も深まってきたので、このくらいの標高の山に登るのもよいかと出かけてみた。が、最後の急登はけっこう大変だった。
国道148号を大糸線小滝駅付近から西に入り、小滝公民館の上の岡集落が登山口。登山道へと左に入る箇所に案内板があるが、車道を直進したところに5台程度の駐車スペースがあり、そこに車をとめる。先ほどの案内板に従い歩き始めると、すぐに林道のゲートとなる。ここから1時間余りの林道歩き。最初は杉林の中をうねうねと登っていくが、杉林が途切れると右に山腹をずっとトラバースするかたちに。このあたりからは東側に頸城山塊の山々を望むことができた。ひときわ目を引くのは雨飾山。実は山道に入ると山頂まで展望はないので、眺めを楽しんでおきたいところ。
(左)林道から登山道へ。(右)「明星山(直登)」の標柱。まさにここからは直登となった。
1時間余りで、左手に「明星山90分」の案内板があらわれ登山道に入る。わずかで「甘露の水」という水場。その先は、右手にトラバースした後、ゆるやかな登りにブナの林も広がって雰囲気良いところ。水場から2回沢を渡って3回目の沢沿いに「明星山頂(直登)」と書かれた標柱があらわれる。ここからはまさに直登といった感じの急登がはじまる。ヤブを漕ぐようなところもあり、足元がぬかるんでいて歩きにくいし、手足を使って攀じるような場所もある。最後はバテバテになって山頂に到着。
山容から考えて、山頂からの展望は素晴らしいものと期待していたが、周囲を低木が取り囲んで、いまひとつ360度の眺望とはいかない。登っている間に雲が多くなり、東側の雨飾山なども雲に隠れがちとなった。北東側は糸魚川の街並みの向こうに日本海が広がっている。南西側には朝日岳をはじめとする北アルプス北部の山々が雲にやや隠れながら、姿を見せていた。
下山は往路を戻ったが、ぬかるんで滑りやすい急坂に手を焼いて、意外に時間がかかった。
(左)明星山山頂。(右)北アルプス方面の展望。
2014年05月24日
青田南葉山(新潟県上越市)
南葉ロッジ956-1030六合目水場1035-1100八合目-1123青田南葉山山頂1210-1236八合目-1300六合目1305-1340南葉ロッジ
(左)南葉ロッジから見上げる青田南葉山。見えるのは山頂ではなく八合目付近。(右)カタクリ咲く登山道。
ガイドブックには、豪雪地の山だから1,000mに満たない標高ながら登山適期は5月中旬以降と書いてあった。もう5月も下旬なので出かけたが、山頂付近はまだ雪に覆われていた。
上越市高田の市街地の南西に位置する南葉高原には、キャンプ場などが整備されている。その中心部にある南葉ロッジの前の駐車場に車をとめる。登山案内板の脇を通りキャンプ場の中を「木落坂コース」の案内に従って進むと、第4キャンプ場の先に登山口がある。この先、随所に案内標があり、○合目の掲示もあってだれでも安心して登れる山である。木橋で沢を渡り最初はゆるやかな登り。カタクリやシラネアオイ、イワカガミなどの花が見られ、新緑の自然林のトンネルをくぐるように道が進むところも。四合目の案内板から道は急登となる。土が滑りやすい。途中、六合目に水場があり展望も一瞬開ける。急登は七合目付近までつづく。七合目から少し入ると展望台があり、日本海まで望める。
(左)七合目付近。新緑の中を行く。(右)八合目付近から先は残雪の上を歩く。
このあたりから道脇に雪が多くなり、八合目の前から道は雪の下に隠れる。ブナの新緑と雪のコントラストが美しい。山上台地の一角にたどり着いたので傾斜はほとんどないから、軽アイゼンをつけるほどでもない。夏道の姿がわからないので、テープやマークを探しながら歩く。最後にゆるやかな登りがあって広い山頂にたどり着く。二等三角点と祠がある。正面に妙高・火打が美しい姿を見せている。振り返ると直江津港や日本海、かすかに佐渡が見える。下山は往路を戻ったが、滑りやすい急坂で時間がかかった。春の里山の雰囲気とブナの新緑、そして残雪のスノーハイクまで楽しむことができた。
(左)山頂からは正面に妙高・火打が見える。(右)山頂から見た日本海。
(左)南葉ロッジから見上げる青田南葉山。見えるのは山頂ではなく八合目付近。(右)カタクリ咲く登山道。
ガイドブックには、豪雪地の山だから1,000mに満たない標高ながら登山適期は5月中旬以降と書いてあった。もう5月も下旬なので出かけたが、山頂付近はまだ雪に覆われていた。
上越市高田の市街地の南西に位置する南葉高原には、キャンプ場などが整備されている。その中心部にある南葉ロッジの前の駐車場に車をとめる。登山案内板の脇を通りキャンプ場の中を「木落坂コース」の案内に従って進むと、第4キャンプ場の先に登山口がある。この先、随所に案内標があり、○合目の掲示もあってだれでも安心して登れる山である。木橋で沢を渡り最初はゆるやかな登り。カタクリやシラネアオイ、イワカガミなどの花が見られ、新緑の自然林のトンネルをくぐるように道が進むところも。四合目の案内板から道は急登となる。土が滑りやすい。途中、六合目に水場があり展望も一瞬開ける。急登は七合目付近までつづく。七合目から少し入ると展望台があり、日本海まで望める。
(左)七合目付近。新緑の中を行く。(右)八合目付近から先は残雪の上を歩く。
このあたりから道脇に雪が多くなり、八合目の前から道は雪の下に隠れる。ブナの新緑と雪のコントラストが美しい。山上台地の一角にたどり着いたので傾斜はほとんどないから、軽アイゼンをつけるほどでもない。夏道の姿がわからないので、テープやマークを探しながら歩く。最後にゆるやかな登りがあって広い山頂にたどり着く。二等三角点と祠がある。正面に妙高・火打が美しい姿を見せている。振り返ると直江津港や日本海、かすかに佐渡が見える。下山は往路を戻ったが、滑りやすい急坂で時間がかかった。春の里山の雰囲気とブナの新緑、そして残雪のスノーハイクまで楽しむことができた。
(左)山頂からは正面に妙高・火打が見える。(右)山頂から見た日本海。