岩殿寺900-940林道終点-1000九頭龍社-1030岩殿山奥の院(三社権現)1042-1107別所分岐-1140岩殿山(三角点)1220-1247分岐-1300遥拝所1305-1330菖蒲沢分岐-1358別所登山口-1423岩殿寺
「信州ふるさと120山」にも名を連ねる筑北の信仰の山。ガイドブックの記載からは修行の山として岩場が多いとの印象を持っていた。しかし、道はしっかりして岩場で進退に窮することはなかった。北アルプスの展望もところどころ。全体的に赤松林の山ではあるけれど、葉を落とした明るい雑木林の尾根道も楽しむことができた。
(左)最初は沢沿いの道。(右)大岩の九頭龍社。ここから沢を離れジグザグの急登。
岩殿寺の広い駐車場に車をとめ、すぐ先の橋を右に渡って林道を進む。寺沢ダム湖を過ぎ、堰堤の前で林道終点。少し手前に5台ほどの駐車スペースがある。堰堤を右から越え、アルミの梯子を登り、その先は左下に沢を見て斜上トラバース気味に登る。落葉が厚く積もり、道形もところどころ崩れがち。アルミの橋で沢の左に渡りひと登りで大岩の九頭龍社へ。
(左)本堂跡。奥の院へは前方の岩の間を進む。(右)岩殿山奥の院(三社権現)。大きな岩に抱かれるように社がある。
道は沢を離れ右手をジグザグに登る。尾根上に出て明るくなってくる。大岩の雷神社や岩造五重塔など、説明板もある。左にトラバース気味に進んで稜線に出たところが昔、本堂があったと案内板がある小広場。稜線の北側に回り込む道を進むとすぐに大岩に抱かれるように奥の院(三社権現)の社がある。本堂跡まで戻り稜線を南下する。天狗岩にはステップが切られ、鎖を頼りに登る。
(左)天狗岩のクサリの登り。(右)天狗岩の上からの北アルプスの展望。
天狗岩の上からは北アルプスの展望が素晴らしい。その先は岩の間のテープマークを頼りに下る。鞍部から少し登り返すと別所からの登山道が合流。急登の後、傾斜が緩むと細い岩稜を渡る箇所があり、左手・四阿屋山方面の展望が開ける。緩急の登りが続くが、何箇所か大岩を巻く場所はテープマークなどを頼りに慎重にルートを見定める必要がある。
(左)山頂へやせた岩稜を通過する。(右)岩殿山山頂(三角点)。展望はあまり得られない。
たどり着いた岩殿山山頂は樹林に囲まれて展望はすぐれない。木の間越しに北アルプスや奥の院方面の山並み。下山は分岐まで戻って別所への道をとる。赤松林の後、気持ちのよい雑木の尾根を下れば遥拝所。奥の院方面が切開かれている。沢の源頭を横切り、緩い登りで872ピークを右から巻くと荻道祖神の石碑。道がやや広くなって左に廃屋を見る。
(左)遥拝所からは正面に奥の院方面が見える。
その先でも左下の谷に廃屋が見える。地図上、「日影」と記されている集落だろう。いつ頃のものかわからないが、こんな山間での暮らしは想像するのが難しい。ジグザグに下って火の見櫓がある別所登山口に降り立つ。あとは車道を歩いて岩殿寺まで戻った。展望の開ける岩場もあり、里山の楽しさも感じさせる山。途中出会った登山者は1名だけだった。
2017年03月20日
2016年12月24日
金戸山(生坂村)
諏訪神明社(生坂村・会)1005-1041西国八番観音分岐-1100金戸山山頂1138-1202さぎの平登山口(さぎの平バス停)-1215秩父コース入口-1230山清路バス停-1237諏訪神明社
1時間程度で登れる里山なので軽く見ていたが、歩いてみると意外と楽しい山だった。山全体に観音様や奇岩があるけれど、宗教色よりは親しみある里山の良さが感じられた。晩秋初冬なら落葉した木の間からの日差しも明るい。案内板や四阿・ベンチなども整備され、山頂下で一瞬だが展望の開ける場所があったのも嬉しかった。西国33番・坂東33番・秩父34番の合計百体の観音様があるという。
(左)登山口の諏訪神明社。5台ほどの駐車スペースがある。(右)登りはじめてわずかで四阿のある広場に。前方の岩に観音様。
長野市街では雪が降っていたが、国道19号を南下して信州新町を過ぎるともう晴れ間が見えてきた。新山清路橋の手前で大町方面に右折して会の集落内を進み、会神社(諏訪神明社)の前に車をとめる。社殿の右脇から「巡礼道」の道標に従って右へ。民家の上部をかすめるように進み、左折して墓地の中を登る。
ひと登りで四阿のある平坦な広場に出る。右手山腹の岩に観音様がいる。馬止石を過ぎ溝状にえぐれた落葉の道をジグザグに登り、大きく左にトラバースした後、右に折れて松林の登り。左に石仏や御嶽神社跡への分岐があり、緩やかに進めば四阿のある広場。南面が切開かれて眼下に犀川の谷が見渡せる。
(左)「かなとこやまひなんじょ」四阿。南側が切開かれて展望がある。(右)さぎの平への分岐あたりは、多くの奇岩と観音像が密集している。
大きな岩が多くなり百体観音群の石仏が密集している。さぎの平からの道が合流。左折して奇岩や石仏を見ながら登ると金戸山山頂へ。山頂は広場になっているが、樹林に囲まれ展望は期待できない。石灯籠やベンチが置かれて、予想していたよりもよい雰囲気。「金戸山城跡」の説明板があり、少し北に進んだあたりに三角点がある。
(左)金戸山山頂はベンチなどもある広場。樹林に囲まれて展望はない。(右)さぎの平の登山口。国道19号沿いのさぎの平バス停前。
下山は分岐まで戻り、左折して大岩の下をトラバース気味に進んだ後、赤松の尾根をさぎの平へと下った。こちらの道は松茸山のテープが張られているので、松茸の季節は登山を控えた方がよさそう。国道19号沿いを歩き、途中、秩父34番の石仏群がある秩父コース(階段状の急坂)をひと回りしてから駐車場所に戻った。
(左)秩父三十四観音の最上部にある大岩。
1時間程度で登れる里山なので軽く見ていたが、歩いてみると意外と楽しい山だった。山全体に観音様や奇岩があるけれど、宗教色よりは親しみある里山の良さが感じられた。晩秋初冬なら落葉した木の間からの日差しも明るい。案内板や四阿・ベンチなども整備され、山頂下で一瞬だが展望の開ける場所があったのも嬉しかった。西国33番・坂東33番・秩父34番の合計百体の観音様があるという。
(左)登山口の諏訪神明社。5台ほどの駐車スペースがある。(右)登りはじめてわずかで四阿のある広場に。前方の岩に観音様。
長野市街では雪が降っていたが、国道19号を南下して信州新町を過ぎるともう晴れ間が見えてきた。新山清路橋の手前で大町方面に右折して会の集落内を進み、会神社(諏訪神明社)の前に車をとめる。社殿の右脇から「巡礼道」の道標に従って右へ。民家の上部をかすめるように進み、左折して墓地の中を登る。
ひと登りで四阿のある平坦な広場に出る。右手山腹の岩に観音様がいる。馬止石を過ぎ溝状にえぐれた落葉の道をジグザグに登り、大きく左にトラバースした後、右に折れて松林の登り。左に石仏や御嶽神社跡への分岐があり、緩やかに進めば四阿のある広場。南面が切開かれて眼下に犀川の谷が見渡せる。
(左)「かなとこやまひなんじょ」四阿。南側が切開かれて展望がある。(右)さぎの平への分岐あたりは、多くの奇岩と観音像が密集している。
大きな岩が多くなり百体観音群の石仏が密集している。さぎの平からの道が合流。左折して奇岩や石仏を見ながら登ると金戸山山頂へ。山頂は広場になっているが、樹林に囲まれ展望は期待できない。石灯籠やベンチが置かれて、予想していたよりもよい雰囲気。「金戸山城跡」の説明板があり、少し北に進んだあたりに三角点がある。
(左)金戸山山頂はベンチなどもある広場。樹林に囲まれて展望はない。(右)さぎの平の登山口。国道19号沿いのさぎの平バス停前。
下山は分岐まで戻り、左折して大岩の下をトラバース気味に進んだ後、赤松の尾根をさぎの平へと下った。こちらの道は松茸山のテープが張られているので、松茸の季節は登山を控えた方がよさそう。国道19号沿いを歩き、途中、秩父34番の石仏群がある秩父コース(階段状の急坂)をひと回りしてから駐車場所に戻った。
(左)秩父三十四観音の最上部にある大岩。
2016年04月10日
京ヶ倉~大城(生坂村)
生坂村営バスセンター横・グランド駐車場934-1007万平登山口-1045おおこば見晴台-1057稜線1103-1124京ヶ倉山頂1156-1213大城-1232大城三角点(919.4m)-1248眠峠登り口分岐-1314眠峠登り口-1420生坂村営バスセンター
(左)犀川にかかる生坂橋から見た京ヶ倉(中央)と大城(その左)。(右)万平登山口。
以前、眠峠側から大城まで歩いて引き返したが、京ヶ倉は岩場が多いとの話。どの程度のものか。調べてみると周回コースがとれそうなので出かけてみた。急登の連続、そして岩稜が続くものの、思ったほど危険な箇所もなく楽しい山行ができた。
生坂村中心部にある村営バスセンターに隣接するグランドの駐車場に車をとめる。生坂小学校への道標に従ってつま先上がりの車道を歩く。小学校の脇を通り万平の集落を過ぎ、獣除けのゲートを通り抜けて舗装道は山中に入っていく。やがて7~8台分の駐車場がある万平登山口。4台の駐車があり、山中で会った登山者数と一致する。
(左)おおこば見晴台。眼下に蛇行する犀川の流れ。(右)京ヶ倉山頂直下は切れ落ちた岩場の登り。
最初はおだやかな尾根に沿った道だが、やがて岩の間を縫って急登する。細い丸太の階段も随所に。眼下に犀川をのぞむ「おおこば見晴台」からは、左に長い斜上トラバース。ヒカゲツツジの群落地だという。左手に京ヶ倉の山頂を見てトラロープの岩場を急登した後、稜線に達して道は左折。赤松林のおだやかな稜線歩きの後、岩稜帯にさしかかり「馬の背」「とどの背岩」直下は赤テープに従い左下を巻く。最後は両側が切れ落ち高度感がある岩場を急登して、京ヶ倉の山頂へ。
(左)京ヶ倉山頂。赤松が切開かれて意外に展望がよい。北アルプスが遠く霞んでいる。(右)京ヶ倉から大城への稜線。痩せた岩稜帯が続き、緊張はするが展望は良い。右前方は聖山方面。
標高1000mに満たない山頂だが、赤松が伐採されて意外に展望はよい。南西に生坂村中心部とその向こうに北ア南部。東には岩殿山から聖山方面。北には大城が間近に大きく、その左に後立山方面。薄雲がかかって北アは霞んでいるが。大城へはいったん下降の後、左右に展望のある痩せた岩稜帯が続く。3箇所ほど大岩の左下を巻く。やや左から回り込むように登って大城山頂。山城の跡は樹林の中だが、位置を変えれば東と西に展望。
大城からは以前歩いた道。どんどん下った後はおだやかな赤松の稜線に。何箇所かの展望地からは西側が開ける。三角点で東側の展望が開け、すぐに「はぎの尾峠」。稜線を直進すると四阿を過ぎ、今日は眠峠までは行かずに「眠峠登り口」への分岐から左へとジグザグの道を下る。舗装車道に降り立ち、そのまま国道19号に出る。交通量の多い国道脇を歩くのは精神衛生上よくないので、昭津橋で犀川を西側に渡り、車の少ない道を歩いて駐車場所にもどった。
(左)今日は眠峠は経由せず、眠峠登り口へ下山。
前回の大城までの登山記録は→こちら。
(左)犀川にかかる生坂橋から見た京ヶ倉(中央)と大城(その左)。(右)万平登山口。
以前、眠峠側から大城まで歩いて引き返したが、京ヶ倉は岩場が多いとの話。どの程度のものか。調べてみると周回コースがとれそうなので出かけてみた。急登の連続、そして岩稜が続くものの、思ったほど危険な箇所もなく楽しい山行ができた。
生坂村中心部にある村営バスセンターに隣接するグランドの駐車場に車をとめる。生坂小学校への道標に従ってつま先上がりの車道を歩く。小学校の脇を通り万平の集落を過ぎ、獣除けのゲートを通り抜けて舗装道は山中に入っていく。やがて7~8台分の駐車場がある万平登山口。4台の駐車があり、山中で会った登山者数と一致する。
(左)おおこば見晴台。眼下に蛇行する犀川の流れ。(右)京ヶ倉山頂直下は切れ落ちた岩場の登り。
最初はおだやかな尾根に沿った道だが、やがて岩の間を縫って急登する。細い丸太の階段も随所に。眼下に犀川をのぞむ「おおこば見晴台」からは、左に長い斜上トラバース。ヒカゲツツジの群落地だという。左手に京ヶ倉の山頂を見てトラロープの岩場を急登した後、稜線に達して道は左折。赤松林のおだやかな稜線歩きの後、岩稜帯にさしかかり「馬の背」「とどの背岩」直下は赤テープに従い左下を巻く。最後は両側が切れ落ち高度感がある岩場を急登して、京ヶ倉の山頂へ。
(左)京ヶ倉山頂。赤松が切開かれて意外に展望がよい。北アルプスが遠く霞んでいる。(右)京ヶ倉から大城への稜線。痩せた岩稜帯が続き、緊張はするが展望は良い。右前方は聖山方面。
標高1000mに満たない山頂だが、赤松が伐採されて意外に展望はよい。南西に生坂村中心部とその向こうに北ア南部。東には岩殿山から聖山方面。北には大城が間近に大きく、その左に後立山方面。薄雲がかかって北アは霞んでいるが。大城へはいったん下降の後、左右に展望のある痩せた岩稜帯が続く。3箇所ほど大岩の左下を巻く。やや左から回り込むように登って大城山頂。山城の跡は樹林の中だが、位置を変えれば東と西に展望。
大城からは以前歩いた道。どんどん下った後はおだやかな赤松の稜線に。何箇所かの展望地からは西側が開ける。三角点で東側の展望が開け、すぐに「はぎの尾峠」。稜線を直進すると四阿を過ぎ、今日は眠峠までは行かずに「眠峠登り口」への分岐から左へとジグザグの道を下る。舗装車道に降り立ち、そのまま国道19号に出る。交通量の多い国道脇を歩くのは精神衛生上よくないので、昭津橋で犀川を西側に渡り、車の少ない道を歩いて駐車場所にもどった。
(左)今日は眠峠は経由せず、眠峠登り口へ下山。
前回の大城までの登山記録は→こちら。
2015年12月19日
唐鳥屋山(筑北村・旧本城村/松本市・旧四賀村)
立峠石畳入口(駐車場所)1138-1204立峠-1221唐鳥屋山(唐鳥屋城跡)1304-1317立峠-1325古峠-1350三角点(1070.4m)1400-1415古峠-1425古峠入口(地蔵原)-1440立峠石畳入口
(左)立峠石畳入口。(右)立峠。
昔の善光寺街道は松本平北端(旧四賀村)から筑北の小盆地(旧本城村)に抜けるのに立峠を越えた。峠の北側に位置する乱橋宿からは石畳が敷かれ、現在は村史跡に指定されている。
国道403号を南下し風越峠越えの県道に左折、さらに右手の乱橋の集落の中に車を進める。花川原峠を越えるこの狭い道の右脇に、間もなく「立峠石畳」を指す案内標識があらわれる。近くに駐車して右に分岐するこの石畳の道を歩き始める。石畳は途中で終わるが、その先も道は車両が通れるほど広い。途中、歴史の説明看板、古峠への案内標識、地蔵、コンクリート製の小屋を通り過ぎて小広い立峠へ到着。善光寺街道の要衝であり、かつては茶屋があったという。乱橋宿方面が見渡せる。反対側の岩井堂に向けて登山道が下っている。
唐鳥屋山へは左の尾根にとりつく。落葉の道を登れば、送電鉄塔の下に出て、あとは右・松林、左・雑木の尾根を緩やかに登り下りして「唐鳥屋城跡」という標柱がある唐鳥屋山へ到着。切り開かれていて里山としては良い展望。成長した樹木が少々煩わしい。正面(東)は大洞山、その左は大沢山や四阿屋山、聖山方面、その左の北アルプスは雲の中。右手に虚空蔵山が大きい。
(左)唐鳥屋山山頂(唐鳥屋城跡)。(右)古峠は広い鞍部。
立峠まで戻り、反対側(西)の尾根に取り付く。1036mピークを過ぎ下った鞍部は広く、その一角には「古峠」の標柱が立っている。赤テープを頼りに正面に見える尾根に取り付く。左・松林、右・雑木の尾根上に踏み跡は続く。なだらかな小ピークでは、一箇所左の展望が開ける。雑木の美しい斜面の先、正面の岩がちな傾斜のやや右を巻くように登れば、1070.4m三角点に到達。松林と雑木に囲まれて展望はない
来た道を古峠まで戻り、左に折れ、谷状の地形の底をたどるように下る。薄雪のため踏み跡がよくわからない。途中から杉林の中を下ると、地蔵があり「地蔵原」という標柱もある古峠入口の地点に飛び出した。そこからは往路を石畳の入口まで下った。短時間の山行で展望が開ける場所も限られていたが、薄雪を踏みながらの里山歩きは楽しかった。
(左)1070.4m三角点は樹林の中。
(左)立峠石畳入口。(右)立峠。
昔の善光寺街道は松本平北端(旧四賀村)から筑北の小盆地(旧本城村)に抜けるのに立峠を越えた。峠の北側に位置する乱橋宿からは石畳が敷かれ、現在は村史跡に指定されている。
国道403号を南下し風越峠越えの県道に左折、さらに右手の乱橋の集落の中に車を進める。花川原峠を越えるこの狭い道の右脇に、間もなく「立峠石畳」を指す案内標識があらわれる。近くに駐車して右に分岐するこの石畳の道を歩き始める。石畳は途中で終わるが、その先も道は車両が通れるほど広い。途中、歴史の説明看板、古峠への案内標識、地蔵、コンクリート製の小屋を通り過ぎて小広い立峠へ到着。善光寺街道の要衝であり、かつては茶屋があったという。乱橋宿方面が見渡せる。反対側の岩井堂に向けて登山道が下っている。
唐鳥屋山へは左の尾根にとりつく。落葉の道を登れば、送電鉄塔の下に出て、あとは右・松林、左・雑木の尾根を緩やかに登り下りして「唐鳥屋城跡」という標柱がある唐鳥屋山へ到着。切り開かれていて里山としては良い展望。成長した樹木が少々煩わしい。正面(東)は大洞山、その左は大沢山や四阿屋山、聖山方面、その左の北アルプスは雲の中。右手に虚空蔵山が大きい。
(左)唐鳥屋山山頂(唐鳥屋城跡)。(右)古峠は広い鞍部。
立峠まで戻り、反対側(西)の尾根に取り付く。1036mピークを過ぎ下った鞍部は広く、その一角には「古峠」の標柱が立っている。赤テープを頼りに正面に見える尾根に取り付く。左・松林、右・雑木の尾根上に踏み跡は続く。なだらかな小ピークでは、一箇所左の展望が開ける。雑木の美しい斜面の先、正面の岩がちな傾斜のやや右を巻くように登れば、1070.4m三角点に到達。松林と雑木に囲まれて展望はない
来た道を古峠まで戻り、左に折れ、谷状の地形の底をたどるように下る。薄雪のため踏み跡がよくわからない。途中から杉林の中を下ると、地蔵があり「地蔵原」という標柱もある古峠入口の地点に飛び出した。そこからは往路を石畳の入口まで下った。短時間の山行で展望が開ける場所も限られていたが、薄雪を踏みながらの里山歩きは楽しかった。
(左)1070.4m三角点は樹林の中。
2015年05月16日
柄山峠~柄山(長野市・旧 鬼無里村)
登山口(一軒家前)950-1018馬頭観音-1050カヤトの平地-1105送電鉄塔(No.65)1110-1133柄山峠1138-1155柄山山頂(三角点)1159-1209柄山峠-1228駒休めの頭1233-1245柄山峠1310-1328送電鉄塔(No.65)-1336平地-1355馬頭観音1359-1417登山口
(左)登山口 (右)滝を見下ろす崩壊地。左上にロープがあり、それを頼りにトラバースする。
さまざまな登山サイトや鬼無里観光振興会ホームページでも紹介されている柄山峠への道。新緑の季節に訪れてみた。奥裾花自然園への道から根上バス停の箇所で左への林道に入る。2kmほど先の一軒家の前に「柄山峠入口」の案内板があり、道脇に車をとめて落合沢に沿う道を歩き始める。古くからの峠道は、送電線巡視路でもある。
歩き始めは、沢沿いの崩壊地や倒木があって緊張を強いられる。沢沿いの崩れた箇所を高巻き、倒木を迂回し、丸太橋を渡り右岸(左側)へ。大きな崩壊地があり、滝を下に見ながらザレた斜面をロープにつかまりながらトラバース。その先には馬頭観音が佇んでいた。傾きかけた金属製の橋を渡り、丸太橋で右岸に渡り返すと後は穏やかな歩きやすい道が続く。足元を小さな花も彩る。
(左)尾根上に続く新緑の道。(右)石仏が佇む柄山峠。残雪が見られる。
右手に一瞬の杉林を見るあたりから、道は沢を離れ左の山腹に取り付いていく。右手にカヤトの広がる平地を見て、ジグザグに登り尾根に乗り、NO.65鉄塔の下に出て少し展望が得られる。尾根上の道は急登もなく穏やかで、新緑が眩しいほど。やがて尾根の南側から北側へ進むとブナの木が多くなり、右手の沢に残雪が見えると柄山峠に到着。
峠には祠に石仏2体が祀られている。南側の柄山に向けて踏み跡はなく、ヤブを漕いで登る。すぐにイワウチワの群生地があり、足を置くのもはばかられるほど。やや左寄りに登って尾根に出て、あとは赤テープも頼りに右に進めば樹林に囲まれた山頂。三角点が笹の中にあるが、展望は皆無。
(左)ヤブの中に埋もれた柄山の三角点。(右)「駒休みの頭」へ向かう道はブナの美林。
峠に戻り、北側にある送電鉄塔の広場に行ってみる。樹林の上に北アルプスが霞んでいる。その先もよい道が続いているので、しばらく辿ってみる。ブナの美林が続き、イワカガミの花も見られる。2つほど小ピークを越えて、最後に階段状の登りをこなせば「駒休みの頭(1349m)」と書かれたピークに到着。その先は「白馬方面」と示されている。今日はここまで。峠に戻り、下山は往路を戻った。前半はともかく、尾根上の新緑、峠周辺のブナ林の美しさは素晴らしかった。予想はしていたが、ひとりの登山者にも会わなかった。
(左)登山口 (右)滝を見下ろす崩壊地。左上にロープがあり、それを頼りにトラバースする。
さまざまな登山サイトや鬼無里観光振興会ホームページでも紹介されている柄山峠への道。新緑の季節に訪れてみた。奥裾花自然園への道から根上バス停の箇所で左への林道に入る。2kmほど先の一軒家の前に「柄山峠入口」の案内板があり、道脇に車をとめて落合沢に沿う道を歩き始める。古くからの峠道は、送電線巡視路でもある。
歩き始めは、沢沿いの崩壊地や倒木があって緊張を強いられる。沢沿いの崩れた箇所を高巻き、倒木を迂回し、丸太橋を渡り右岸(左側)へ。大きな崩壊地があり、滝を下に見ながらザレた斜面をロープにつかまりながらトラバース。その先には馬頭観音が佇んでいた。傾きかけた金属製の橋を渡り、丸太橋で右岸に渡り返すと後は穏やかな歩きやすい道が続く。足元を小さな花も彩る。
(左)尾根上に続く新緑の道。(右)石仏が佇む柄山峠。残雪が見られる。
右手に一瞬の杉林を見るあたりから、道は沢を離れ左の山腹に取り付いていく。右手にカヤトの広がる平地を見て、ジグザグに登り尾根に乗り、NO.65鉄塔の下に出て少し展望が得られる。尾根上の道は急登もなく穏やかで、新緑が眩しいほど。やがて尾根の南側から北側へ進むとブナの木が多くなり、右手の沢に残雪が見えると柄山峠に到着。
峠には祠に石仏2体が祀られている。南側の柄山に向けて踏み跡はなく、ヤブを漕いで登る。すぐにイワウチワの群生地があり、足を置くのもはばかられるほど。やや左寄りに登って尾根に出て、あとは赤テープも頼りに右に進めば樹林に囲まれた山頂。三角点が笹の中にあるが、展望は皆無。
(左)ヤブの中に埋もれた柄山の三角点。(右)「駒休みの頭」へ向かう道はブナの美林。
峠に戻り、北側にある送電鉄塔の広場に行ってみる。樹林の上に北アルプスが霞んでいる。その先もよい道が続いているので、しばらく辿ってみる。ブナの美林が続き、イワカガミの花も見られる。2つほど小ピークを越えて、最後に階段状の登りをこなせば「駒休みの頭(1349m)」と書かれたピークに到着。その先は「白馬方面」と示されている。今日はここまで。峠に戻り、下山は往路を戻った。前半はともかく、尾根上の新緑、峠周辺のブナ林の美しさは素晴らしかった。予想はしていたが、ひとりの登山者にも会わなかった。
2015年04月19日
大沢山(筑北村/青木村)
四阿屋林道入口1115-1200空峠1205-1250大沢山山頂1315-1350空峠1400-1440四阿屋林道入口
(左)空峠の登山口。手製の案内板があった。(右)山頂直下は気持ちよい尾根上の道。
以前から気になっていた山だけれど、空峠から1時間もかからずに登れるようなので、後回しになっていた。とはいうものの四阿屋山などよりも標高は高く(1439.9m)、この山域の最高峰。長野マラソンや善光寺御開帳で混雑する長野市内を抜けて、千曲市から麻績・筑北村を通って青木峠トンネルの西側にある四阿屋林道入口のスペースに車を止める。空峠まで車を入れることができそうだが、それでは1日の行程として短すぎる。丸山の西側を迂回する林道をたどり、1時間かからずに空峠に。登山口には手製の「大沢山登山口」という案内板があった。
北に向かって尾根をひたすら登る。赤松・唐松・雑木の中、緩急のある登りはやがて傾斜を増して、桧林のある小ピーク直下はいささかつらい急登となる。右手、木の間越しに子壇嶺岳の個性的な山容が見える。その先、小さな岩峰を過ぎると岩がちな痩せ尾根を経て、山上台地の気持ちよい道が山頂まで続く。山頂直下の道はやるやかな尾根上につけられ、枯葉に覆われて晩秋の趣かと見まごう。
(左)大沢山山頂。(右)空峠から見た大沢山。
山頂は雑木に囲まれ、はかばかしい展望はえられない。ただ、まだ木々が葉をつけていないこの季節には、木の間越しに周囲の山々くらいは指呼することができる。ときどき落ちていた雨が、降り続くようになってきたので早々に山頂を後にした。下山は往路をそのまま戻った。
こちらもご覧ください → 「四阿屋山~大沢山」(栃平沢登山口から周回)
(左)空峠の登山口。手製の案内板があった。(右)山頂直下は気持ちよい尾根上の道。
以前から気になっていた山だけれど、空峠から1時間もかからずに登れるようなので、後回しになっていた。とはいうものの四阿屋山などよりも標高は高く(1439.9m)、この山域の最高峰。長野マラソンや善光寺御開帳で混雑する長野市内を抜けて、千曲市から麻績・筑北村を通って青木峠トンネルの西側にある四阿屋林道入口のスペースに車を止める。空峠まで車を入れることができそうだが、それでは1日の行程として短すぎる。丸山の西側を迂回する林道をたどり、1時間かからずに空峠に。登山口には手製の「大沢山登山口」という案内板があった。
北に向かって尾根をひたすら登る。赤松・唐松・雑木の中、緩急のある登りはやがて傾斜を増して、桧林のある小ピーク直下はいささかつらい急登となる。右手、木の間越しに子壇嶺岳の個性的な山容が見える。その先、小さな岩峰を過ぎると岩がちな痩せ尾根を経て、山上台地の気持ちよい道が山頂まで続く。山頂直下の道はやるやかな尾根上につけられ、枯葉に覆われて晩秋の趣かと見まごう。
(左)大沢山山頂。(右)空峠から見た大沢山。
山頂は雑木に囲まれ、はかばかしい展望はえられない。ただ、まだ木々が葉をつけていないこの季節には、木の間越しに周囲の山々くらいは指呼することができる。ときどき落ちていた雨が、降り続くようになってきたので早々に山頂を後にした。下山は往路をそのまま戻った。
こちらもご覧ください → 「四阿屋山~大沢山」(栃平沢登山口から周回)
2012年12月08日
大城(生坂村)
下生坂登山口1030-1133はぎの尾峠1140-1205大城1235-1258はぎの尾峠1303-1325分岐-1333林道-眠峠-1438登山口
生坂村を象徴するのは岩場が連なる京ヶ倉だろうが、どうもそういう山は苦手だ。と思っていたら、その山稜に連なる大城に北からおだやかな道でアプローチできると知り出かけた。空を雪雲が覆い、小雪が舞う天候だ。国道19号の下生坂バス停から東に入って進むと、正面には地元で設置した案内板。右ははぎの尾峠へ、左は眠峠への登山口と書かれている。右にわずかに進み、はぎの尾峠への登山口脇に車をとめて登りはじめる。全行程にわたり、生坂村教育委員会による案内板が立てられている。
(左)はぎの尾峠への登山口。(右)稜線上の道は松林に囲まれて。
赤松に雑木が混在する山腹を九十九折に道は登っていく。古くから歩かれている道らしく歩きやすい。落葉を踏みながら歩く初冬の山はしみじみとした味わいを感じさせる。1時間ほどで登りついたはぎの尾峠からは右へ。すぐに筑北方面が開けた三等三角点、続いて生坂側を見下ろす物見岩と続き、おだやかな稜上の道が続く。その先、2箇所ほど生坂側の展望が開けた後は最後の急登。登りが緩むと三の郭、二の郭とあり、最後に一段登れば「大城跡」と案内板のある山頂に到着。小雪が降りしきる静かな山頂にはベンチが置かれ、筑北・生坂両方向への切り開きがある。
その後は、はぎの尾峠まで戻り、さらに眠峠方面に進む。途中、某ソムリエの寄付で整備されたという森林を過ぎ、分岐を右に進むと林道に出る。そのすぐ先に眠峠の案内板があった。舗装された林道が通っていて、もう少し雰囲気のある峠を期待していたので違和感が大きい。その先、アルプスの眺めが良いというこの林道を大回りに歩いて登山口まで戻る。もっとも今日の天気では北アルプスの展望は望むべくもないが、今日の山行を反芻しながら周囲の里山を眺めながら歩くのも悪くない。
(左)大城からの筑北側の眺め。(右)大城から生坂側の眺め。
生坂村を象徴するのは岩場が連なる京ヶ倉だろうが、どうもそういう山は苦手だ。と思っていたら、その山稜に連なる大城に北からおだやかな道でアプローチできると知り出かけた。空を雪雲が覆い、小雪が舞う天候だ。国道19号の下生坂バス停から東に入って進むと、正面には地元で設置した案内板。右ははぎの尾峠へ、左は眠峠への登山口と書かれている。右にわずかに進み、はぎの尾峠への登山口脇に車をとめて登りはじめる。全行程にわたり、生坂村教育委員会による案内板が立てられている。
(左)はぎの尾峠への登山口。(右)稜線上の道は松林に囲まれて。
赤松に雑木が混在する山腹を九十九折に道は登っていく。古くから歩かれている道らしく歩きやすい。落葉を踏みながら歩く初冬の山はしみじみとした味わいを感じさせる。1時間ほどで登りついたはぎの尾峠からは右へ。すぐに筑北方面が開けた三等三角点、続いて生坂側を見下ろす物見岩と続き、おだやかな稜上の道が続く。その先、2箇所ほど生坂側の展望が開けた後は最後の急登。登りが緩むと三の郭、二の郭とあり、最後に一段登れば「大城跡」と案内板のある山頂に到着。小雪が降りしきる静かな山頂にはベンチが置かれ、筑北・生坂両方向への切り開きがある。
その後は、はぎの尾峠まで戻り、さらに眠峠方面に進む。途中、某ソムリエの寄付で整備されたという森林を過ぎ、分岐を右に進むと林道に出る。そのすぐ先に眠峠の案内板があった。舗装された林道が通っていて、もう少し雰囲気のある峠を期待していたので違和感が大きい。その先、アルプスの眺めが良いというこの林道を大回りに歩いて登山口まで戻る。もっとも今日の天気では北アルプスの展望は望むべくもないが、今日の山行を反芻しながら周囲の里山を眺めながら歩くのも悪くない。
(左)大城からの筑北側の眺め。(右)大城から生坂側の眺め。
2011年05月07日
大姥山(大町市)
布川峠1111-1123桐山分岐-1133第1ベンチ-1147第2ベンチ-1205大姥山山頂1245-1257第2ベンチ-1311第1ベンチ-1316桐山分岐-1332布川峠
(左)布川峠への道から見た大姥山。三角点峰は左奥。(右)コナラの純林に囲まれた第2ベンチ。
大姥山は旧信州新町と旧八坂村の境あたりにある山だが、杉林の多い里山だろうと思っていた。登山口への曲がり口に金太郎の絵が描いてあったり、岩稜の急登だという情報もあって、なんとなく気が進まなかった。ところが大姥山の三角点峰には、布川峠からおだやかな道が通じていると知り、登ってみようという気になった。そして登山道途中のコナラの林相が素晴らしい、自然の豊かさが感じられる山だとわかった。「大姥の散歩道」という名もある道なので、登山というのも憚られるほどの道程だが。
R19の赤土付近から布川峠へと車で上る途中には、右手に大姥山の山稜が見える。布川峠に車をとめ、そこからヤマブキ咲く尾根筋をたどる。常夜灯とプレハブ小屋を左手に見て進めば、その先の大岩には秋葉神社という祠が祀られている。岩の横を慎重に通り過ぎる。その先もアカマツが雑木に混じるヤセ尾根を、小さなコブや岩を通り過ぎながら進む。
右に桐山からの道が合流。その先、急な登りが続き、最初のベンチ(第1ベンチ)へ到着。木の間越しに北アルプスが眺められるが、今日はやや霞んだ風景しか見られない。その先、アカマツ・ヒノキの林が続いた後、コナラの背の高い純林が広がる。明るい林相が美しく、このコースのハイライトといえるところ。
(左)山頂直下で木の間越しに見た北アルプス。雲が多く霞んでいる。(右)大姥山山頂。
2つ目のベンチ(第2ベンチ)の先から、九十九折の急登となるがやがて、山腹のトラバース道となる。山頂直下のコルで右に折り返すように登れば樹林に囲まれた山頂に。小鳥の鳴き声しか聞こえない静かな山頂だ。ここが大姥山の最高点1,006mで三角点も置かれているが、よく知られているのは東方にある1,003m峰である。場合によってはそちらにも足をのばそうかと考えていたが、どうやら林道を歩くことになりそうなので往路を引き返すことにした。
(左)布川峠への道から見た大姥山。三角点峰は左奥。(右)コナラの純林に囲まれた第2ベンチ。
大姥山は旧信州新町と旧八坂村の境あたりにある山だが、杉林の多い里山だろうと思っていた。登山口への曲がり口に金太郎の絵が描いてあったり、岩稜の急登だという情報もあって、なんとなく気が進まなかった。ところが大姥山の三角点峰には、布川峠からおだやかな道が通じていると知り、登ってみようという気になった。そして登山道途中のコナラの林相が素晴らしい、自然の豊かさが感じられる山だとわかった。「大姥の散歩道」という名もある道なので、登山というのも憚られるほどの道程だが。
R19の赤土付近から布川峠へと車で上る途中には、右手に大姥山の山稜が見える。布川峠に車をとめ、そこからヤマブキ咲く尾根筋をたどる。常夜灯とプレハブ小屋を左手に見て進めば、その先の大岩には秋葉神社という祠が祀られている。岩の横を慎重に通り過ぎる。その先もアカマツが雑木に混じるヤセ尾根を、小さなコブや岩を通り過ぎながら進む。
右に桐山からの道が合流。その先、急な登りが続き、最初のベンチ(第1ベンチ)へ到着。木の間越しに北アルプスが眺められるが、今日はやや霞んだ風景しか見られない。その先、アカマツ・ヒノキの林が続いた後、コナラの背の高い純林が広がる。明るい林相が美しく、このコースのハイライトといえるところ。
(左)山頂直下で木の間越しに見た北アルプス。雲が多く霞んでいる。(右)大姥山山頂。
2つ目のベンチ(第2ベンチ)の先から、九十九折の急登となるがやがて、山腹のトラバース道となる。山頂直下のコルで右に折り返すように登れば樹林に囲まれた山頂に。小鳥の鳴き声しか聞こえない静かな山頂だ。ここが大姥山の最高点1,006mで三角点も置かれているが、よく知られているのは東方にある1,003m峰である。場合によってはそちらにも足をのばそうかと考えていたが、どうやら林道を歩くことになりそうなので往路を引き返すことにした。
ラベル:大姥山
2010年06月05日
虫倉山[大洞コース](長野市・旧中条村)
(左)虫倉山山頂からの北アルプスの展望。(右)虫倉山山頂から戸隠連山、高妻山。
飯縄山稲丘神社の鳥居1040-1045鞍部-1110展望台(1310ピーク)1117-1138大洞山(1345三角点)-1150山系最高峰1155-1208不動滝コース合流-1218虫倉山1300-1310不動滝コース分岐-1328山系最高峰1332-1352大洞山-1402展望台1412-1432鞍部-1436鳥居前広場
旧中条村(長野市に合併)が誇る里山「虫倉山」。様々な登山道が通じて、古くから愛されてきた山であることがわかる。南の不動滝や東の岩井堂峠から登ったことがあったが、西の大洞コースと呼ばれる道はたどったことがなかった。以前、不動滝に下るときに「日本記」という下山地を示す標識を見てその地名に興味を覚えたが、足の長いコースという印象があった。
「大洞コース」のスタートを大洞池としているガイドブックが多いけれど、飯縄山(稲丘神社)を経た東側の鞍部まで車を入れれば少し短縮できる。小川村中心部から鬼無里に抜ける県道を進み、日本記バス停から県道401号へ右折。途中の標識に従って味大豆(あじまめ)集落に入る。その奥にある味大豆十二神社の前を通る、舗装されているが細い道を山間に進んでいく。今回省略した飯縄山山頂の稲丘神社の鳥居があることろで舗装は終わり、車2~3台置ける広場がある。ここに車を置いて歩き始める。
広い林道をそのまま進めばすぐに峠状の鞍部に出て、右の杉林の中の山腹に取り付く。最初から九十九折の急登が続くが、尾根は次第にかたちを整え、道は尾根上を進む。再度しばしの急登で1310m小ピークに到達。右手に少し進むと後立山の展望が開ける。ここからはアップダウンはあるものの快適な稜上の道となる。足元には小さな花が見られる。
鞍部を経て登り返すと三角点のある1345ピークで、登山道から右の踏み跡に入ったところに「大洞山」の山名標と三角点がある。ぶなの木も見られる自然林にときどきカラマツが混在する林相。ヤシオツツジがときに彩りを添える。新緑の山は気持ちが良い。緩やかにコブを超えて1391mのこの山系最高峰の小ピークに到達(虫倉山は最高峰ではない)。ただ、右手の踏み跡に入っても標識もなくどこが最高点なのか判然としない。
(左)登山道で見られたヤシオツツジ。(右)虫倉山系の最高点は樹林帯の中で判然としなかった。
少し進むと左が開け、戸隠・黒姫・飯綱が見慣れぬ角度で姿を見せる。その先は整った美しいカラマツ林の中を進む。不動滝からの登山道と合流して、しばしの登りで虫倉山山頂へ。この山に登るには少々季節はくだりすぎているが、雲が多く風もあるのでそれほど暑くないのが救い。いつもどおり、北アルプスのほぼ全景と戸隠・飯綱方面が一望に見渡せる。南の筑摩山地の先と東の善光寺平の向こうは雲に覆われてはっきりしない。雪をまだ残した後立山の鹿島槍や五竜がやはり展望の主役だろう。下山は往路を戻る。適度な間隔でピークがあってアクセントとなり、歩きやすいコースだと思った。
ラベル:虫倉山
2010年05月03日
三峰山(千曲市/麻績村)
大池キャンプ場1038-1108稜線-1143三峰山山頂1218-1255大池キャンプ場
家族は春合宿だ、部活だといって出かけてしまった。となれば山に行くしかない。高速道路は混んでるので遠出は避け、軽い足慣らしとして大池から三峰山に登る道を選んだ。今更、聖高原スキー場の山頂に登って何の意味があるかといわれても困るが、遠い山並も眺めたかった。バーベキューなどを楽しむ人が溢れている大池キャンプ場から、カラマツ林の中、階段状の登りを稜線に向かう。
稜線に出てからは楽しいが、左手には別荘地が広がりなんとなく気分がそがれる。とはいうものの、目指す山頂にも人工物が陣取っていることが判っているのだから、不満も言えない。最後にちょっと急な登りがあって山頂に。予想外だったのはサマーリフトが運行され、観光客めいた人々が山頂に多数登ってきていたこと。彼らを尻目に、草地に座り込んで四周の展望をほしいままにする。北信五岳や北アルプスがほぼその全景を見せている。
ラベル:三峰山