2024年07月07日

[野反湖畔]弁天山~エビ山(群馬県中之条町)

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野反湖畔(東側)。

富士見峠929-945弁天山-950弁天峠-1051エビ山1101-1138野反湖キャンプ場1208-1235エビ沢出合-1327空堀沢-1342富士見峠

今年はニッコウキスゲの当たり年だとか。飯盛山や霧ヶ峰の登山記録では、ニッコウキスゲが咲き誇る写真が見られる。そのあたりより知名度は落ちるかと考え、野反湖に花を見に出かける。ノゾリキスゲなどとも呼ばれるが、植物としてはニッコウキスゲと同じなのだと思う。猛暑が予告された日曜日だが、富士見峠の第一駐車場はほぼ満車状態。

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(左)富士見峠から野反湖を見おろす。(右)イブキトラノオ。弁天山への登り。

キスゲは富士見峠から野反湖畔にかけての斜面に、一面に咲いていて見事。標高はさほど高くない山域なので、歩きはじめるとやはり暑い。弁天山を緩やかに越え、エビ山への登りで汗が噴き出してきた。樹林帯の中はやや涼しいけれど、日向を歩いていると熱中症になりそう。ハクサンフウロ・シモツケソウ・イブキトラノオ・カラマツソウなども足元を彩る。

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(左)左手に浅間山・白根山。(右)エビ山の山頂。高沢山方面を望む。

場合によっては高沢山まで行こうかと思っていたが、エビ山から湖畔のキャンプ場に下ってしまった。キャンプ場からの帰りはおとなしく湖畔西側の道をたどった。その途中にもキスゲの群落。日向は暑いけれど、ダケカンバの美林の中は気持ちよい。富士見峠北側斜面から東側湖畔まで歩いてみると、そちらも一面のキスゲ。富士見峠付近の遊歩道は多くの人で賑わっていた。

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(左)湖畔西側のダケカンバの美林。(右)富士見峠下の斜面。

逆コースの記録はこちら → 「エビ山~弁天山(2015年8月23日)」
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2023年08月12日

破風岳[五味池高原から](須坂市/群馬県嬬恋村)

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破風岳の山頂。御飯岳が間近に見える。

五味池高原・駐車場637-712大平-744土鍋山分岐-800破風岳817-903大平-928駐車場

レンゲツツジの季節以外はまず訪れることのない五味池高原。この真夏に歩くのには少々標高が低いけれど、朝早い時間ならそれなりに楽しめるのではないかと思い、朝の散歩がてら出かけてみた。

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(左)大平の草原。(右)大平から善光寺平の向こうに北アルプス・北信五岳。

管理棟の先の駐車場に車をとめる。オートキャンプの車を別にすれば、登山らしき車はない。途中、アズマヤのある展望地を経由して登山道を登って行く。いったん林道に出た先が大平と呼ばれる広い草原。振り返ると善光寺平の向こうに北信五岳や北アルプスがそびえている。右手には四阿山と根子岳。

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(左)四阿山・根子岳を望む。(右)土鍋山からの道と合流。

その先で再び登山道に入り、ぬかるみや朝露に濡れた笹で、靴やズボンを濡らしながら進んで行く。道は常に緩やか。土鍋山からの道と合流ししばらく行けば、毛無峠方面の展望が開ける。ほどなく破風岳の山頂。正面に御飯岳が大きい。その向こうには志賀高原方面の山並。右手には浅間山や四阿山も針葉樹林の上に顔を出している。

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(左)破風岳山頂から高妻・妙高方面。(右)北アルプス。鹿島槍と白馬は雲から顔を出している。

善光寺平の向こうの北アルプスや北信五岳は雲に覆われ始めている。暑さが気になっていたが、まだ、この時間は涼しい風が山頂に吹いて気持ちがよい。下山は西側に尾根をたどった後、折り返しながら下る林道をたどった。誰にも会わないかと思ったが、破風岳付近で7人の登山者とすれ違った。

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(左)破風岳山頂から浅間山を望む。
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2023年06月17日

佐武流山(栄村/新潟県湯沢町)

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佐武流山山頂から苗場山方面を展望する。

ドロノキ平登山口605-642エラクボ林道出会-735檜俣川下降点-748檜俣川渡渉地点806-900物思平-1010ワルサ峰1018-1053西赤沢源頭1100-1158佐武流山1218-1303西赤沢源頭1313-1344ワルサ峰1349-1440物思平-1522檜俣川渡渉地点1533-1553檜俣川下降点-1649エラクボ林道出会-1719ドロノキ平登山口

労力を要する割に楽しい登山になりそうもない。しかし、日の長いこの季節なら、足の遅い私でも日帰り可能だろうと考えて佐武流山にのぞんだ。奥志賀高原、雑魚川林道を経由して秋山郷へ。ドロノキ平登山口前の路側余地に駐車。先着5台。出発は予定よりも少し遅くなり、日帰りとしてギリギリの出発時間ではないだろうか。

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(左)ドロノキ平登山口。(右)檜俣川の渡渉点。

ドロノキ平からしばらく緩やかな登山道を歩く。途中から道を草が覆い歩きにくい。その先、エラクボ林道に出て、檜俣川林道へと続く林道歩きが長い。林道から檜俣沢に下り、登山靴と靴下を脱いで素足になり、ロープにつかまって檜俣沢を渡渉する。その先、物思平までは段差の多い急登が続く。梅雨の晴れ間なので足元の土が湿っていて滑りやすい。

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(左)急登は物思平でいったん緩む。(右)木の根や岩の段差にロープ。

物思平からは少し傾斜が緩むけれど、木の根や岩の段差が厳しい。登り続けても周囲の景観に変化が乏しいのがつらいところ。ロープが設置された岩場の登下降も数箇所。しかし、樹間に周囲の山並が見えはじめ、足元にはイワカガミやギンリョウソウが見られて、少しは元気が出てくる。

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(左)足元にはイワカガミが多い。(右)ワルサ峰に到着。

ワルサ峰に到着すると、左手に苗場山を望むことができた。少し進めば、左側が開けた笹原の稜線を上下するようになる。苗場山からの道を合わせて西赤沢源頭の分岐。樹林帯に出入りしながら笹原の際を登る。ミツバオウレンや東シャクナゲが咲いている。もう少しで山頂か、と思わせてからダラダラとした登りが結構長い。

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(左)ワルサ峰から苗場山を望む。(右)山頂への稜線。左側は笹原。

たどり着いた佐武流山の山頂は、苦労した割には見どころが少ない。展望は苗場山方面に限られ、他は笹と針葉樹林に囲まれている。下山は往路を戻ったが、足元が滑り、猛暑だったので、予定以上に遅くなった。この山域なので、道があるだけで感謝すべきだろうけれど。全体的に登山道は明瞭だが荒れ気味で歩きにくく、時間がかかった。

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(左)佐武流山の山頂。
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2022年11月03日

[上信県境]オッタテ峠~大高山 (山ノ内町/群馬県中之条町)

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小高山を越えると前方に大高山が見えてくる。

白根開善学校奥の林道ゲート634-716馬止登山口722-751「1559ピーク下(鷹巣尾根 標柱)」755-837一ツ石842-905オッタテ峠912-931小高山-944五三郎小屋入口-1018大高山1045-1107五三郎小屋1108-1131小高山-1145オッタテ峠1157-1220一ツ石-1249「1559ピーク下(鷹巣尾根 標柱)」1255-1315馬止登山口1318-1354林道ゲート

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(左)馬立登山口付近は紅葉の盛り。(右)1559ピーク下から南西方向の眺め。

志賀高原~野反湖間で歩き残しているオッタテ峠~大高山の間を歩くために出かける。林道を歩き、馬止登山口から鷹巣尾根を登る。登山口周辺がちょうど紅葉の盛り。笹刈りされ歩きやすい道を登る。この先も道はしっかり笹刈りされ、迷うこともない。緩やかな登りから最後に急登すれば、南西側が開けた1559下のピーク。「鷹巣尾根」の標柱があり、紅葉のカラマツ林を見下ろす。

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(左)白樺が青空に映える。(右)1700m圏小ピークの先から一ツ石を見上げる。

その先はブナの美林、ダケカンバの大木など、豊かな樹林帯の中を進む。1700m圏の小ピークの手前も急な登り。少しずつ空が広くなり、白樺の枝が青空に映える。一ツ石の南東斜面に笹原が広がるのを見ながら、左手樹林帯の急坂を登れば一ツ石のピーク。振り返ると遠く浅間山。その先、小鞍部を介して右手樹間に大高山が間近に見えるとオッタテ峠も近い。

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(左)一ツ石から浅間山方面の展望。(右)樹林の中のオッタテ峠。

オッタテ峠からは笹原の登り下り、樹林帯に出入りしながら進む。左手樹間には岩菅山方面。小高山を超え、五三郎小屋分岐の鞍部を過ぎ、大高山への登りに掛かる。右下には天狗平の池が見えるが、そこへの道はない。大高山直前の笹原からは、ダン沢ノ頭や岩菅山の向こうに白馬三山、鹿島山や五竜、そして槍・穂高といった北アルプスのもう白い山並を望むことができた。

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(左)前方に小高山への登り。(右)大高山の登りから小高山と天狗平を振返る。

大高山に、前回とは反対側から再訪を果たした。なお、五三郎小屋は荒廃しているが、屋根や壁はあって雨風は防げる。緊急時には役に立つと思う。小屋前の水場は、季節のせいか水の流れはごく細かった。予想はしていたが、途中ひとりの登山者にも出会わない静かな山旅を楽しむことができた。

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(左)大高山手前、ダン沢の頭の向こうに北アルプスを展望。(右)大高山山頂。
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2022年10月31日

[上信県境]野反湖から大高山(山ノ内町/群馬県中之条町)

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高沢山からの下りからカモシカ平を俯瞰する。

野反湖ビジターセンター647-753三壁山-829カモシカ平834-933大高山1005-1049カモシカ平1114-1136高沢山-1209エビ山1217-1257野反湖キャンプ場-1311野反湖ビジターセンター

野反湖と志賀高原をつなぐ稜線のうち、カモシカ平とオッタテ峠の間は歩いたことがなくて、いつか歩かなければと思っていた。今回はそのうち、カモシカ平と大高山の間を歩く。大高山とオッタテ峠間はまた次回。野反湖への道すがらは紅葉がきれいだったが、標高が上がると、もう樹々は葉を落としている。野反湖ビジターセンター前に駐車(無料)、キャンプ場の中を少し歩いて三壁山への登山道へ。

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(左)三壁山へ。ところどころ笹原が広がる。(右)野反湖を見下ろす。

足元には霜柱、葉を落としたダケカンバの中の登り。ところどころ笹原から、左手に野反湖を見渡せる。今日歩いた登山道はすべてしっかり笹刈りされていて、歩きやすい。道に迷うようなところもないし、クサリのあるような岩場もない。宮次郎清水の水場はごく細い水。それなりの登りがあって針葉樹林の中の三壁山へ。

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(左)三壁山の先の笹原の道。(右)カモシカ平。

その先は稜線左下の笹原の中を進み、高沢山の手前で右折してカモシカ平に下る。一面の笹原が広がる気持ちの良いところ。20年近く前訪れた時には、鹿害でニッコウキスゲがわずかしか咲いていなかった。その後、どうなのだろうか。正面の笹原の急坂を登って、やや右に曲がりながら尾根にのり、大高山へは樹林帯の中の緩急の登りが続く。最後はやや急坂を登り、思ったよりも短い時間で大高山に到着。

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(左)大高山への登りからカモシカ平を見下ろす。(右)大高山山頂。

南側が開け、草津の町が見える。右手に白根山や浅間方面、左には榛名や赤城方面まで見渡す。正面、八ヶ岳の向こうにうっすら富士山も望むことができた。カモシカ平・高沢山を経由して、帰路はエビ山方面へ。高沢山からしばらくは退屈な樹林帯だが、エビ山が近づくと笹原にダケカンバの疎林が混在する風景が展開する。

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(左)大高山から南方向の展望。(右)かすかに富士山を望む。

笹原のエビ山からは、四周の風景を一望。振り返るとカモシカ平や高沢山方面が間近である。少し進むと野反湖とその向こうに八間山を望む景色が広がる。笹原から樹林帯へと続く道を野反湖畔まで下り、野反湖ビジターセンターに戻った。秋晴れのもと、気持ちよく歩くことができた。途中出会ったのは「万座温泉まで歩く」という2人組だけだった。

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(左)エビ山の山頂。(右)エビ山付近から野反湖を見下ろす。
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2022年07月24日

[志賀高原]大沼池から赤石山(山ノ内町/群馬県中之条町)

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赤石山から大沼池を見下ろす。

大沼池入口747-850大沼池(林道終点)855-912大沼池東岸(エメラルド大沼)917-1006忠右衛門新道分岐1010-1026赤石山1112-1129忠右衛門新道分岐-1210大沼池東岸1226-1242大沼池(林道終点)-1338大沼池入口

標高の高い山に出かけたい時期だけれど、家族と日帰り登山に行くことになっていて、様々な制約の中でどの山に登るかを悩む。結局、かわりばえしないけれど、近場の志賀高原に行くことにした。朝7時半、大沼池入口の駐車場には空きがあったけれど、下山時には路側にとめられている車もあった。

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(左)エメラルドブルーの大沼池。(右)大沼池からは急登。

緩やかに山道と林道を歩いて、エメラルドブルーの大沼池へ。そこから稜線(忠右衛門新道分岐)までは細丸太の階段の急登が続く。稜線に出て若干勾配は緩んで、しばらく進むと赤砂のザレ場と大岩が印象的な赤石山に到着する。今日は家族が一緒なので、ペースも上がらないから無理をせず、ここまでで折り返すことにする。

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(左)左手樹間に赤石山を望む。(右)古い時代の道標。

赤石山からは、時折霧が視界を閉ざすものの、大沼池の姿や志賀高原の山並を見渡すことができた。山頂下のザレ地で休んでいるとときどき登山者が通り過ぎていく。あまり人に会わないかなと思っていたが、赤石山周辺で20人ほどの登山者とすれ違った。下山時、大沼池周辺には林間学校らしき子どもたちや、軽装の家族連れなどが多く見られた。

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(左)山頂下の大岩の脇から大沼池を望む。(右)前方の岩の上が赤石山山頂。

同じコースの過去の記録はこちら →「大沼池~赤石山(2020年7月30日)」
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2022年06月04日

ダン沢ノ頭[志賀高原]~大沼池・赤石山経由で往復 (山ノ内町/群馬県中之条町)

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ダン沢ノ頭西側直下から望む横手山・草津白根山・浅間山方面。

大沼池入口611-705大沼池(林道終点)-721大沼池東畔(レストハウス)726-820忠右衛門新道分岐824-845赤石山848-927湯ノ沢ノ頭-1018ダン沢ノ頭1042-1133湯ノ沢ノ頭-1221赤石山1255-1308忠右衛門新道分岐-1351大沼池東畔(レストハウス)1358-1414大沼池(林道終点)-1459大沼池入口

ダン沢ノ頭へは7年前に、鷹巣尾根・オッタテ峠経由で登ったことがあるが、天気があまり良くなくて印象はいまひとつだった。今回、赤石山からダン沢の頭への稜線は笹刈りがなされ、歩きやすい道が続いていた。ところどころ残雪があったが、樹林帯に出入りしつつ、笹原越しに横手山・草津白根山・浅間山・榛名山などを眺めながら歩くことができた。

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(左)大沼池までの林道。(右)北東側から見た大沼池。

奥志賀に向かう県道沿いの大沼池入口の駐車場に車をとめる。右手に分岐してすぐに橋を渡り、大沼池への山道へ。針葉樹帯の中を進み、途中からは林道歩き。左手の山腹に白いダケカンバの白い幹と点在する新緑が美しい。大沼池の北岸から東側へと池畔を進む。池面は独特のエメラルド色。池の東側のレストハウスの前で左折する。

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(左)忠右衛門新道分岐まで階段状の急登。(右)赤石山から大沼池を見下ろす。

忠右衛門新道分岐までは階段が連続する急登。途中、残雪の斜面を横切る場所が3箇所ほど。残雪から夏道へもどる場所が少々わかりにくい。勾配があるので足場に注意。稜線上の忠右衛門新道分岐で左折。樹林帯の中を登れば、赤石山直下のザレた斜面へ。岩場の赤石山頂手前の小広場からは眼下に大沼池を見下ろす。その向こうは志賀山・裏志賀山。右手に焼額山。

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(左)赤石山の山頂標柱。(右)赤石山東側の残雪。

赤石山の山頂標柱は、山頂の岩場から少し右の樹林帯に入ったところにあり、脇に野反湖までは長時間かかるという注意書きがある。 ここからが今日の本番。赤石山から湯ノ沢ノ頭方面に歩きはじめると、残雪に覆われた場所があらわれる。この後も残雪は点在する。雪解け水の多い登山道脇に水芭蕉が咲いていた。

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(左)残雪が半ばを覆う仙人池。(右)道脇の水芭蕉。

標高2050から1950mくらいまで一気の下りがあり、前方に岩菅山やこれから進む稜線が見渡せる。ここを帰りに登ると思うと少々憂鬱。湯ノ沢ノ頭のピークは気づかないうちに通過。登山道脇の木に「湯ノ沢ノ頭」と記してあったが、実際の山頂はもう少し手前(西側)のピークでは?稜線からは笹原越しに右側(南側)の展望が開ける場所が多い。

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(左)急な下りから岩菅山を望む。(右)右手に榛名山を望む。

右手前方に見えるのは榛名山だと思う。樹林帯に出入りしながら笹原を進むと、目の前にダン沢の頭の手前、最後の急登があらわれる。山頂直下で振り返ると、横手山や草津白根山・浅間山などが展望できた。ダン沢の頭に到着。北側は樹林に遮られているが、西・南・東は概ね視界が開け、前回の印象よりも開放的で気持ちよい山頂に思える。

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(左)ダン沢ノ頭へ最後の急登。(右)ダン沢ノ頭山頂。

ダン沢ノ頭から東方向を望むと、大高山などが見えた。なお、ここから大高山方面は笹刈りがされていなかった。下道はわかると思うが、笹が覆い被さっていて進むのは難儀しそう。今日は往路をもどった。途中すれ違った登山者は、ダン沢ノ頭の手前でひとりだけ。盛夏には賑わう大沼池周辺にも人の姿はなかった。

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(左)ダン沢ノ頭から大高山方面の展望。
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2022年05月05日

御飯岳~黒湯山[残雪期限定ルート](高山村/群馬県嬬恋村)

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黒湯山西側の斜面から御飯岳と老ノ倉山を望む。

唐沢峠(上信スカイライン長野群馬県境)648-732御飯岳-744前御飯753-805御飯岳821-859唐沢峠(上信スカイライン県境)915-(車道)937太田堰源流の地(黒湯山取付き点)947-1040黒湯山1103-1125太田堰源流の地1130-(車道)1153唐沢峠(上信スカイライン県境)

御飯岳・黒湯山とも無雪期に逆方向から登ったことがあるが、今回は残雪期限定のルートで。上信スカイラインがGW前に開通したので、御飯岳北側(長野群馬県境)まで車で入れる。高山村中心を過ぎ、県道112号で万座へ進む。上信スカイラインの御飯岳北側の唐沢峠(長野群馬県境)に駐車。付近に3~4台ほどの駐車できる路側スペースがある。

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(左)御飯岳北尾根への取付き点。(右)最初は緩やかな雪面で県境の尾根へ。

まずは御飯岳。ダケカンバなどの疎林の中、雪は締まっていてアイゼンをきかせて登る。途中、けっこうな急登が断続的にあるので滑落に注意。前爪アイゼンとピッケルは必須。トレースは期待できず、自分で地形を見て進む方向を考える。振り返ると志賀高原の山並を展望できる。

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(左)断続的に急登があらわれる。(右)振り返ると志賀高原の山並。

たどり着いた小広場の御飯岳山頂からは岩菅山や横手山などが眺望できた。ただ北側の眺めは樹間からなのでもどかしい。前御飯まで歩いて北側の北信五岳・北ア・四阿・浅間が見える地点を探したが、よい場所はあまり見当たらない。下山は往路をたどった。

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(左)御飯岳直下の急登。(右)御飯岳山頂。

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(左)御飯岳から志賀高原の山々を望む。(右)前御飯付近から四阿山・根子岳。
 
黒湯山へは車道を少し東に歩いて取り付く場所をさがす。「太田堰源流之地」の石柱が立つ場所から沢沿いに登る。途中、雪が途切れ、根曲り竹のヤブに阻まれ左へ左へと方向転換を余儀なくされる。おかげでずいぶん時間がかかってしまった。山頂西側直下の斜面に出て、前方に黒湯山の山頂部を見て安堵する。

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(左)黒湯山の西側斜面。(右)黒湯山西側から望む後立山連峰と北信五岳方面。

この斜面から振り返ると、御飯岳や老ノ倉山を前景に、妙高・黒姫・高妻や後立山連峰の大展望が広がった。今日一番の眺め。最後は少しだけヤブをこぐが、距離も短く踏み跡もあるので問題なし。たどり着いた黒湯山の山頂は概ね針葉樹に囲まれているものの、岩菅山など志賀高原の方向は開けていた。

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(左)高妻・黒姫・火打・妙高。(右)手製の山名標がある黒湯山に到着。

往路を「太田堰源流之地」の標柱まで下り、車道を歩いて駐車場所まで戻った。下山したら「毛無峠に行こうとしたが、行けなかった」という二人組と遭遇した。上信スカイラインで万座方面へは行けるが、分岐から毛無峠へはいましばらく引き続き通行止めである。

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(左)黒湯山から岩菅山・横手山を望む。
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2021年11月07日

平塩山(高山村/中野市)

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94号鉄塔から妙高・戸隠・後立山連峰を望む。

駐車場所749-826小池峠830-902鉄塔94号-909平塩山914-920鉄塔94号935-1005小池峠-1015「1099」三角点1017-1025小池峠1030-1101駐車場所

宮坂七郎著「新版 信州の山 北部下巻」に掲載されていて、気になっていた平塩山。高山村北部の里山だが、北の中野市側からアプローチする。志賀高原へ向かうR292の戸狩湯田中ICから、南の寒沢集落・菅集落を経由して進む。途中の枝道は無視して舗装道を進み、舗装終点(車止め有り)の余地に駐車。

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(左)小池峠へ杉林の中の巻き道。(右)小池峠。

未舗装林道を歩きはじめるとすぐに西側に妙高・戸隠・白馬を望むサンセットビューポイントがある。山腹を絡む林道から北側山腹を巻く薄暗い杉林の中の細い道になるが、小池峠までは明瞭である。小池峠には馬頭観音が佇み、昔からの峠らしい佇まいが感じられる。南の高山村側からも道が登って来ている。

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(左)小池峠からの雑木の尾根。(右)紅葉の尾根道。

峠から南西に向かう尾根道は、踏み跡かすかだが紅葉の雑木が気持ちよい。足元は低い笹が覆う。尾根が左に曲がるピーク先が伐採地で少し展望が開ける。右は杉林、左手に雑木の紅葉を見て登り返す1050ピーク手前はやや笹が深いが、北側にわずかな展望が開ける。その先、94号鉄塔では西に妙高・戸隠方面と後立山連峰、東に三沢山ほか志賀高原方面の展望。一番の展望地が鉄塔というのも里山らしい。

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(左)94号鉄塔から三沢山方面。(右)樹林に囲まれた平塩山山頂。

その先の平塩山山頂は樹林に囲まれて展望なし。小池峠まで戻り、1099三角点に立ち寄る。薄い踏み跡はあるが笹が深く、展望はない。三角点の先は踏み跡も見えない。三沢山までの登山記録を見たことがあるが、ちょっと歩く気になれない。小池峠まで下り、駐車場所まで往路を戻った。明瞭な登山道はないが、尾根を進めばいいので難しくはない。少し整備すれば良いハイキングコースになるのではないか。

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(右)1099三角点へは薄い踏み跡。
posted by 急行野沢 at 20:58| Comment(0) | 登山(志賀草津・苗場) | 更新情報をチェックする

2020年07月30日

志賀高原[大沼池~赤石山](山ノ内町/群馬県中之条町)

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赤石山山頂付近から大沼池を望む

大沼池入口834-930大沼池北(大沼林道終点)-946大沼池東(レストハウス前)955-1042稜線(忠右衛門新道分岐)-1103赤石山1142-1157忠右衛門新道分岐1202-1237大沼池東1245-1302大沼池北-1350大沼池入口

天気予報は曇だったはずだが、大沼池入口に車をとめると小雨が降っている。どうしようか悩んだが、場合に寄っては大沼池で引き返せばいいと考えて歩きはじめる。数日後には梅雨明けが見込まれているけれど、長引く梅雨空に我慢できずに出かけてきた。他に一組、出発を躊躇っているグループがいた。林道が通行止めとなっていて、横湯川支流沿いの山道を歩くよう案内掲示されている。

その指示に従い、ウツボグサの咲く平坦地から、笹と樹林帯に囲まれた緩やかな登りをたどる。傾斜がやや下りに転じて林道へと合流する。昔歩いた記憶は曖昧で、簡単に大沼池に到達した気がしていたが、歩きはじめから大沼池の北端まで1時間ほどかかる。雨はすっかり上がったが、周囲の山並みは雲に包まれている。

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(左)大沼池を北端から望む。(右)稜線へは階段状の急登が続く。

大沼林道終点は大沼池の北端にあたり、目の前にエメラルド色の水面が広がっている。池の畔の東側をたどりレストハウスの前に出る。多くのベンチが置かれているが、他に人はいない。ここから赤石山を目指すのは未踏の道。最初は緩やかだが、すぐに細丸太の階段状の急登が連続するようになり汗を絞らされる。両側は背の高い笹と針葉樹林。

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(左)稜線に出たところ(忠右衛門新道分岐)。(右)赤石山手前へ岩峰への登り。

我慢して登れば稜線上に出る。ベンチが置かれ、文字の読めない古い案内板がある。ここで左折。周囲の樹林は少し疎らになった気がする。振り返ると鉢山方面への稜線が雲の中から浮かんでいる。道はこれまでよりも緩やかな登り。赤石山直前はザレた赤砂の急登。ひとつ岩峰を越えて、次の岩峰が最高点か。その右手の樹林の中、大高山方面との分岐点に赤石山の山頂標識があった。

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(左)赤石山。岩峰の右手樹林内に山頂標識がある。(右)赤石山の山頂標識。

山頂一帯は涼しい風が吹いている。2つの岩峰の間の稜線で休憩とする。周囲の赤い砂礫が赤石山の名前の謂れか。雲が晴れてきて、眼下に大沼池が見える。その向こうの志賀山は山頂を雲に隠している。雨を覚悟していたので、この程度の展望でも上出来。下山は四十八池経由なども考えたが、時間の制約もあり往路をそのまま戻った。帰りの大沼池では何人かのハイカーとすれ違った。
posted by 急行野沢 at 23:24| Comment(0) | 登山(志賀草津・苗場) | 更新情報をチェックする