2023年12月03日

鞍骨山[千曲市/長野市](大日堂コース)

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鞍骨山の山頂。

倉科の里広場1005-1030鷲尾城跡-1105「682ピーク」-1128二本松峠-1154鞍骨山1225-1245二本松峠-1257荒れた林道-1346倉科の里広場

雑事に追われまとまった時間がないので、近場の里山へ出かける。未踏の大日堂からのコースで、鞍骨山に登る。最初の鷲尾城跡までと、最後の鞍骨山直下は急登だが、そのほかは比較的歩きやすい道で、地味ながら晩秋・初冬の里山の風情を楽しむことができた。倉科の入口にある「倉科の里公園」の駐車スペースに車をとめれば、ほんの数分で大日堂・鷲尾城跡・倉科将軍塚の案内板がある登山口。

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(左)鷲尾城跡へはロープも設置された急登。(右)鷲尾城跡。

歩きはじめるとすぐに大日堂があらわれ、その脇を登る。途中、大善寺跡という平地を挟んで、ロープも設置された急登が続く。足元が落葉で滑る。前方に山城の石積みが見えて、尾根の突端にある鷲尾城跡に到着。樹林に囲まれて展望はない。ここから、倉科将軍塚古墳を挟んで、いくつかの堀切が続く。その先は緩やかで気持ちの良い雑木林と赤松の林の中を歩く。

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(左)倉科将軍塚古墳を過ぎ、緩やかな道。(右)標識の多い二本松峠。

いくつか小ピークを越え、3つの鉄塔を通過して行く。682標高点を過ぎると下りに転じ、最後は緩やかな登りで妻女山からの道に合流。そして、すぐに案内標識が賑やかな二本松峠。杉や桧の林の中なので薄暗い。鞍骨山へも堀切が多数。急な登り下りを強いられる。鞍骨山の直下は、落葉で足元が滑る急登。山城らしい雰囲気ではあるけれど気の抜けないところ。

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(左)山城らしい堀切。(右)雑木林の間に鞍骨山が見える。

鞍骨山の山頂からは、樹間越しに長野市街方面が見える。以前はもっとすっきりとした展望があったはず。草木が成長したせいか。下山は二本松峠から南へ下る。石がゴロゴロとして歩きにくい林道から、倉科集落の中を歩いて駐車場所に戻った。案内標識は多数設置されている。時折、ミゾレ混じりの小雨が落ちてくるような天気だったが、鞍骨山付近で2組4人の登山者とすれ違った。

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(左)鞍骨山直下の急登。(右)鞍骨山から、樹間越しに長野市街地方面を望む。

2023年10月17日

若穂太郎山(天王山登山口↑南登山口↓)[長野市]

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若穂太郎山の山頂から斑尾山・高社山方面を望む。

天王山登山口656-720春山分岐-740田子峰-809こしき岩-834南コース分岐-855若穂太郎山909-926南コース分岐-953霜台城跡-1008弾正岩-1025南登山口-1118天王山登山口

前回と同様、病み上がりのトレーニングを兼ねて、近場の里山へ。若穂太郎山のいい所は、比較的標高の低いところでも岩場などで善光寺平越しの展望が得られる箇所があること。整備された階段状の遊歩道を登れば鳥居・拝殿・功霊殿を過ぎて、天王山アルプス展望台。ただし、北アルプスは雲の中。

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(左)急な登りから振り返り長野市街を見おろす。(右)岩場を登る。

尾根上の道はやがてロープも張られた岩場へ。田子岩の小ピークを過ぎ、左に蓮台寺への道を分けると城ノ峰城跡。左にダルマ岩を見て右手に回り込んで急登すればこしき岩の上に出る。中間部の樹林帯は変化が少なく退屈な感じ。樹木はまだ青々としている。右に南登山道を分け、三村境の案内を過ぎれば、ブナも見られ、山上台地にのる。最後に少しばかりの急登で、若穂太郎山の山頂に到着。

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(左)こしき岩。(右)南登山道分岐を過ぎ、三村境。

山頂からは北東方向の展望が開け、晴れれば北信五岳などが望めるはず。ただ、今日は雲が多くて、斑尾山や高社山がぼんやり見えたくらい。下山は南登山道を下ったが、途中、保科氏ゆかりの霜台城跡や弾正岩からの展望など、見どころもあった。最後は車道を歩き、途中、長電屋代線跡の遊歩道も経由しながら、駐車場所まで戻った。登山適期はやはり晩秋初冬なのだろうと思う。

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(左)若穂太郎山の山頂。北東方向が開けている。(右)弾正岩からの展望。

2023年03月12日

鞍骨山[唐崎城山・天城山経由](長野市/千曲町)

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右手前方に鞍骨山を見て、里山らしい尾根道を進む。

天城山登山口(雨宮東)936-956唐崎城山-1042天城山1044-10:50二本松峠-1113鞍骨山1144-1202二本松峠-1208天城山右下巻く-1228陣馬平-1236斎場山-1245土口将軍塚-1252薬師山1254-1303薬師山登山口(古大穴神社)-1325天城山登山口

雪のある山へ行こうと思っていたけれど、この暖かさでは遠くの山並の展望は霞んでしまうだろう。登る山をいろいろ迷って、結局、近場の里山へ。西側にある雨宮東の天城山登山口から鞍骨山へと登ることにした。全体に道標も豊富で整備された登山道。里山らしい道を気持ちよく歩くことができた。誰にも会わないかと思っていたが、鞍骨山付近で5人の登山者とすれ違った。

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(左)天城山登山口。(右)途中の送電鉄塔からうっすら北アルプスの展望。

天城山登山口のすぐ脇に駐車して歩きはじめる。ひと登りして尾根の突端に出ると、あとはアカマツの尾根上の広い道を登って行く。唐崎城という山城を過ぎ、送電鉄塔から西方向が開けて北アルプスがうっすら霞んで見えた。やがて気持ちの良い雑木の尾根道となり、前方樹間に天城山を望みながら進む。最後は少々の登りで天城山の山頂。樹林に囲まれて展望はない。

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(左)気持ちの良い尾根道。(右)天城山を経て二本松峠。

いったん下り、峠道が交差する二本松峠。いろいろな案内板で賑やか。その先は山城らしい何箇所かの空堀を上下する。右手前方に鞍骨山を見ながら雑木林を進み、山頂直下は山城らしい急斜面を登って鞍骨山の山頂へ。以前はもう少し展望が開けていた記憶があるが…。それでもわずかな樹間から長野市中心地方面を見おろすことができた。

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(左)山城らしい空堀が何箇所か。(右)鞍骨山の山頂。

下山は天城山の右下を巻き、妻女山方面へ。気持ちの良い雑木林の道を経て、途中から広い林道となる。妻女山への道から左に分岐して、薬師山への尾根上を広い道が続く。土口将軍塚古墳を経て、瑠璃堂の建物がある薬師山の山頂。尾根から外れ左下にくだる。落葉で足を滑らすような急な下り。最後は防獣柵を開けて、古大穴神社に下り着いた。

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(左)天城山から妻女山方面へ。途中の雑木林。(右)薬師山からの急な下り。

2022年12月15日

砥石城跡から東太郎山(上田市)

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東太郎山東面の伐採地から根子岳・四阿山を望む。

砥石・米山城址櫓門口831-851砥石城跡855-906枡形城跡914-927鞍部(標高790/金剛寺・松代分岐)-1015「1053標高点」-1058「1201標高点」1103-1135東太郎山1206-1237岩上の祠(標高1080)-1306祠(標高830)-1338車道に出る(金井登山口)-14:23砥石・米山城址櫓門口

雪を楽しめるような山も、まだ積雪はいまひとつか。そこで、あまり道のはっきりしない里山歩きに出かける。ひたすらヤブっぽい樹林帯を歩くと思っていたが、1053ピーク前後には明るい雑木林が広がっていたし、東太郎山東面の伐採地からは予想外の展望があった。砥石城跡から東太郎山へ登った山行記録は、過去にほんの数件しか見たことがないので、少し細かく触れたいと思う。

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(左)枡形城跡から東太郎山方面を望む。(右)枡形城跡から烏帽子岳方面。

真田丸の幟や案内地図のある砥石城入口の駐車場から歩きはじめる。砥石城・本城・枡形城を過ぎ、「金剛寺・松代」を示す道標のある鞍部までは整備された道。その先は整備された登山道ではない。正面の尾根の踏み跡を登って行く。最初は思っていたよりも明瞭な踏み跡。950m圏の小ピークに向けては踏み跡が錯綜するが、やや左へ巻き気味に進む。

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(左)赤松の尾根を登る。(右)1053北側の雑木林。

その先、右から尾根が合流して平坦でわかりにくいが左の尾根をたどる。どんどん急になる斜面を登って1053ピーク。北に下った鞍部周辺は落葉の雑木林が美しい。1090圏小ピークの先は平坦地からすぐに急斜面になる。今日、最も厳しい急登。急斜面の落葉が滑り、足元を確保するのに苦労する。1201台地の東端には藪の中に祠がある。西に尾根をたどり、1201ピークへ。正面樹間に東太郎山が見える。

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(左)1201台地東面の急登。(右)東太郎山の東面は伐採地。

1201の西側斜面の下りは、木枝につかまる急下降。鞍部から東太郎山へ登りはじめると右手一帯は伐採地になっていた。展望が開ける。北には飯縄山や戸隠連峰。北東には四阿山と根子岳。東には烏帽子岳。いずれも山頂部を白くしているが、やや雲にかすみ気味。伐採地最上部から樹林の中を登り、東太郎山山頂へ。木々に囲まれて展望はまったく得られない。こんな山頂なのに3回目の訪問。

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(左)伐採地から飯縄・戸隠方面。(右)烏帽子岳を展望。

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(左)東太郎山の山頂。展望なし。(右)大久保・金井ルートの分岐点。

下山は金井へ。往路よりもマークは頻繁にあるが、歩きにくい所もけっこう多い。途中、大久保への下山路を左に分け、林道への道は右に分け(いずれの場所にも道標などはない)、岩の上に鎮座した石祠は左下を巻く。周囲はカラマツからアカマツとなり、尾根の左下を下る。標高1,000m付近ではマークに従って左の尾根へ。

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(左)厚い落葉で滑りやすい急斜面を下る(標高800m付近)。

920三角点は右下を巻き、標高830m付近で祠の脇を過ぎると、作業道のような道になるが、倒木と落葉で歩きやすくはない。木枝も張り出し邪魔をする。送電鉄塔の脇を通り、ネットが張られた広い尾根から左下に分岐して下れば、畑地があらわれ車道に出る。あとは車道を歩いて、砥石城跡入口まで戻った。最後の車道歩きがやや登りになるのがうれしくないところ。

2022年04月30日

奇妙山~尼巌山[大室古墳群↑鳥打峠↓](長野市)

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尼厳山から長野市街と北信五岳を望む。

大室古墳群・登山口712-727主尾根にのり左折-803山城跡-900尼厳山分岐(出会いの石)905-939奇妙山957-1026尼厳山分岐(出会いの石)-1038岩沢分岐-1104尼厳山1145-1204林道に出る-1226寺尾三角点-1306鳥打峠-1353大室古墳群・登山口

別の山に行く予定だったが、諸事情で近場の里山に変更。意外と気温が低かったのでかえって快適。新緑やツツジの花などを楽しめた。昨夜の雨で足元がやや滑り気味。奇妙山・尼厳山の山頂などからは、長野市街地の向こうに北信五岳方面の展望を望むこともできた。全体に案内板も整備された里山ハイキングコースだが、最後の寺尾三角点から鳥打峠に出る部分は道がなくてヤブ漕ぎなど強いられた。

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(左)大室古墳群の登山口。(右)新緑鮮やかな尾根道。

登山口は大室古墳群の一角。上信越道の下をくぐったら、右の大室林道方面へ進めば路側に数台とめられる登山口。マップポストがあり、長野市がつくった地図が置かれている。杉林の中を登り始めると、やがて周囲は新緑の雑木林となり、主尾根に出る。右に霞城への道を見送り左折。緩やかな尾根道は新緑やツツジの花に彩られている。

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(左)ここから急登(標高520m付近)、(右)奇妙山手前。新緑の道。

山の神を過ぎ、標高520m付近からロープも設置された急登。やがて山城跡というピークに登り着く。右に分岐する道を分けて緩やかなアップダウンで、尼厳山分岐(出会いの石)へ。ここから奇妙山までピストン。途中の高見石からやや雲を被った北アルプスを展望。尾根の左を巻き、新緑の中を登って奇妙山へ。石祠・石碑などが置かれ、北の方向に長野市街地が見えるが、高妻山や飯縄山は雲に隠れ気味。

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(左)奇妙山山頂。長野市街地方面を展望。(右)尼厳山直下の急登。

出会いの石まで戻り、左に下って岩沢への道を分け尼厳山へ。最後はロープのある岩混じりの急登で尼厳山に到着。ここも北側が切り開かれて、長野市街と北信五岳方面が望める。先ほどより雲が晴れて山並がよく見えるようになった。下山はすぐの分岐を右(JA総合研究所)へ下る。岩混じりの急坂を下り林道に出る。通常はこのまま林道を下るところ、「泣き坂」の表記から左の尾根に入ってみる。

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(左)尼厳山の山頂。(右)尼厳山からの後立山連峰。

道はないが寺尾三角点方面へ尾根上の踏み跡をたどる。三角点は見逃してしまったようだ。問題は最後の鳥打峠直前。砂利など採取した後なのか、林道が縦横に。ヤブを漕いだり林道の法面をよじ登ったり、フェンスを跨いだりしながら強引に鳥打峠へ。あとは車道を歩いて登山口まで戻った。途中、8人の登山者とすれ違った。

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(左)寺尾三角点付近。はっきりした道はない。

2021年11月30日

東太郎山[大久保ルート](上田市)

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標高1040m付近の反射板。

砥石城入口駐車場753-820大久保登山口-850柏山城跡(下の城)-908柏山城跡(上の城)-956反射板-1040大久保山1045-1110東太郎山1126-1205林道-1255太郎山裏参道登山口-1313太郎山表参道登山口

東太郎山には、以前、坂城大峰山と太郎山の中間点から東に尾根伝いに歩いて登ったことがあるが、ヤブっぽい雰囲気で興味をそそられることもなかったと記憶している。にもかかわらず再訪することに。今回は大久保ルートから。踏み跡は不鮮明なところもあり、倒木も多く、テープマークもあったりなかったり。尾根を外さなければいいのだが、倒木を避けたり落葉で滑る足元にも苦労した。

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(左)大久保登山口。(右)倒木多く歩きにくい。

大久保登山口付近は道幅が広いけれど駐車するのは少々気がとがめるので、砥石城跡入口の駐車場にとめて30分ほど登山口まで歩く。上信越道の下をくぐり、その先で右の斜面を登る。石段を登ると鉄塔の下に出る。脇に展望ベンチが設けられ、上田市街の向こうに蓼科山や美ヶ原方面が望めた。尾根上は倒木が多く苦労する。赤松や雑木の中、落葉で踏み跡はわかりにくい。

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(左)烏帽子岳を遠望。(右)柏山城跡(下の城)。

右に烏帽子岳が見える。いったん平坦地になり、柏山城(下の城)の案内板がある。その先、左から尾根に急登すれば山城らしい地形に柏山城(上の城)の案内板。緩急の登りの後、左に巻いて尾根上に復せば1005ピーク。少々岩がちの登りで、反射板の前に出る。錆びついた反射板の周囲もヤブがち。ここから大久保山(1230m)までは踏み跡もさらに薄くなる。

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(左)柏山城跡(上の城)。(右)大久保山へは踏み跡不鮮明で急登。

テープマークも見失いがちで、ヤブがちな雑木林の中、急登に苦しむ。道形がはっきりして、石祠が祀られた大久保山に到着。その先で勾配は緩み、左から林道経由の道が合流すると、すっかり明瞭な道に。いつの間にか周囲は唐松林になっている。樹間に東太郎山の姿を見ながら左を迂回するように登り、小ピークを2つほど超える。

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(左)急登が緩み石祠のある大久保山。(右)山頂手前で樹間から高妻山。

その間、樹林越しに北信五岳や後立山連峰が見えたが、展望が期待できるような山ではない。東太郎山の山頂も唐松林の中。山名標すら見あたらない。思っていたよりも登りに労力を要したので、下山は林道経由で。西へ林道をたどり、太郎山の裏参道・表参道の登山口を経由して下山した。バスを使い里道も歩いて、砥石城に戻り車を回収。

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(左)樹林の中の東太郎山の山頂。
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2021年11月20日

虚空蔵山~和合城跡[座摩神社から鼠宿](上田市/坂城町)

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陣馬鳥越山から歩いてきた稜線を振り返る。左奥は坂城大峰山。

座摩神社下駐車場738-811鉄塔-859兎峰904-925虚空蔵山938-959鳥小屋山-1012高津屋山-1039陣馬鳥越山-1056和合城跡1122-和合城跡登山口(鼠宿)-1202鼠橋西詰-1234テクノ坂城駅1247=(しなの鉄道)1251西上田駅-1306駐車場

上田周辺の里山を歩くにはよい季節だと思って出かけた。いつもの座摩神社下の登山者用駐車場に車をとめる。林道を歩いて座摩神社へ。左脇の道標には新たに「大沢コース」が記されていて興味をそそられたが、おとなしく兎峰経由で歩くことにする。最初から急登。木々は色づいているが、中間部の鉄塔から持越城跡のベンチあたりで緩むほかは急な登りが続く。

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(左)最初から紅葉の中の急登。(右)兎峰直下の登り。

「こんなに急登だったかな」と、登山の記憶の曖昧さに気づく。ロープのある岩場を急登し、左を巻いて兎峰北側の鞍部へ。痩せ尾根をたどり兎峰の岩峰の上に立つ。しかし、この時間まだ雲が多く上田平が霞んで見えるだけ。尾根道に戻り、最後は左に巻き気味に進めば太郎山から続く稜線に出る。ちょっとした岩場を登れば、虚空蔵山の山頂。開けているが、雲が多くここでも周辺が霞んで見えるくらい。

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(左)兎峰から上田平。(右)虚空蔵山の山頂。

ここからは西に向かって下る。いきなりロープのある急な下りが続く。落葉で足元も滑る。石仏のある鳥小屋山、坂城方面が開けた高津屋山を経て再び、ロープが設置された急な下り。いくつもの分岐の道標には、以前はなかったわかりやすい案内板があって、南側からの道が案内されている。

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(左)虚空蔵山から上田平。(右)詳細な案内板が各所にある。

巡視路の階段を経て右手に林道が見え隠れするあたりは紅葉の盛り。陣馬鳥越山の岩峰からは周囲の展望が開けた。林道が交差する菖蒲平から、またもロープを使う急降下で鞍部に至り、その先わずかに登れば和合城跡。この時間には雲が少し晴れて近場ぐらいは見られた。北に坂城の平地、西に冠着山や大林山、南に塩田平。その後は北側の鼠宿へと下った。

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(左)高津屋山から坂城方面。(右)和合城跡から坂城方面を展望。

誰にも会わないかと思っていたが虚空蔵山からの下りで3人の登山者とすれ違った。最後、鼠橋を往復してテクノさかき駅まで歩いたのは単なる赤線つなぎ。以前より案内板が増えていて、道に迷う心配は少ないと思う。いままで知らなかったコースも案内板に示されていた。いろいろなコースが整備されたのだろうか。機会を見つけて歩いてみたい。

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(左)和合城跡から塩田平を望む。

[参考]しなの鉄道(テクノさかき~西上田) 230円

*このほぼ逆コース こちら → 「和合城跡~虚空蔵山 2017年2月12日」
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(千曲川右岸-埴科・上田) | 更新情報をチェックする

2020年05月02日

鏡台山~五里ヶ峰(坂城町/千曲市)

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鏡台山山頂から北アルプスを望む。

笹平(沢山峠)935-956富士見岩-1016鏡台山1022-1032富士見岩-1043笹平
葛尾城跡前・林道北山線終点1104-1113葛尾城跡1115-1124林道終点-1210五里ヶ峰1224-1245林道終点

近場の勝手知った鏡台山と五里ヶ峰に向かう。ただ、今日はこんな里山に登るには少々気温が上がりすぎた。暑さに慣れない重い身体を引きずるようにして歩くこととなった。

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(左)鏡台山へはいきなり急登。(右)笹が増えてくると山頂は近い。

沢山峠(笹平)には先着の車が3台。鏡台山の山中では人に会わなかったから、山菜取りの人たちか。鏡台山に向けていきなり急登。男坂・女坂が分かれ、女坂を登るがロープのある急坂。いったん緩んで尾根上から尾根の左下を進むと、右上に富士見岩。西側の展望が得られる。緩急を繰り返す道は、雑木林の中。道脇の笹が増えてくると、鏡台山の山頂に到着。

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(左)鏡台山の山頂。(右)葛尾城跡・登山口(林道終点)

西側が切り開かれて、北アルプスを見渡すことができるがやや霞み気味。来た道を沢山峠に下る。道はよく踏まれていて帰りは早い。次の登山口に向け、車で葛尾城跡のすぐ北東までの林道北山線を進む。林道終点に車をとめれば、葛尾城跡の案内板がある。まずは左の葛尾城跡を目指す。気持ち良い雑木林の中を進み、その先は掘切を木段で上下する。3つほど堀切を過ぎて、葛尾城跡へ。

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(左)葛尾城跡。四阿の向こうに坂城方面の展望。(右)鉄塔を過ぎ、赤松の尾根を登る。

四阿の向こうは、坂城の町を見おろす展望が広がる。葛尾城跡周辺で数人の登山者とすれ違った。来た道を戻り、今度は五里ヶ峰を目指す。すぐ鉄塔の下を過ぎ、赤松林の尾根を直登する。今日の暑さには、この登りはこたえた。身体がまだ、30度近い気温に慣れていない。ヒノキ林が見られると山頂は近い。手前の鞍部で左右からの登山道が合流し、ひと登りで五里ヶ峰山頂。

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(左)山頂手前の鞍部。(右)五里ヶ峰山頂から北アルプスを望む。

西側が切り開かれて、眼下に戸倉の街、その裏に姨捨山や大林山。さらに北アルプスの連なりが眺められる。しかし、今日は照り付ける太陽が暑い。あまり長く山頂にいる気にもならず下山にかかり、来た道を林道終点まで戻った。鼻の奥にいつまでも残っている匂いは何だろうと思ったら、五里ヶ峰への道の赤松の油の香りだった。

地図は以下をご参照ください
5年前12月のようすはこちら → 「鏡台山~五里ヶ峰(2015年12月26日)」
葛尾城跡へのコースについては → 「五里ヶ峰~葛尾城跡(2017年1月8日)」
posted by 急行野沢 at 18:40| Comment(0) | 登山(千曲川右岸-埴科・上田) | 更新情報をチェックする

2019年04月21日

鏡台山[倉科コース](千曲市/坂城町/上田市)

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鏡台山の山頂から。晴れていれば正面に北アルプスが望めるが。

倉科コース登山口(林道芝平樽滝線途中)926-956林道終点-1019[1134ピーク]-1048北峰-1059鏡台山(南峰)1149-1200北峰-1222[1134ピーク]-1239林道に出る-1239登山口

このところ道のない山ばかり歩いていたので、今回は気楽に歩ける山に行きたい。家内も一緒なので、何回も登ったことがある鏡台山に出かけた。以前、歩きやすかった記憶がある倉科コースをたどったが、季節のせいかヤブがちなところもあった。

長野マラソンの交通規制が敷かれる直前の市街地から、千曲市森へと車を走らせる。あんず祭りの賑わいも一段落したスケッチパークの脇から、沢山川沿いに南下する。途中、林道・芝平樽滝線の標識で左折し、落石が多い舗装林道を慎重に進む。左折から5km弱で「鏡台山登山口」の標識がある登山口に到着。3台分ほどの駐車余地がある。

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(左)倉科コース登山口。(右)いったん林道に出る。

案内板の脇から登山道へ。立派な標識の割に道はヤブっぽいが、杉・檜・赤松などの樹林帯の中、踏み跡は明らか。15分ほどでダートの林道へ出て、しばらくこの林道を進む。林道終点からは、赤松の中、笹が生えるなだらかな登山道。正面に見える尾根に登り着けば、そこは1081ピークの東側。道は左に曲がり、右・赤松、左・檜の笹が濃い道で、緩やかに1134ピークを越えて行く。

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(左)1081の尾根への登り。(右)1134の先の鞍部付近。

その先の鞍部ではやや尾根が痩せる。左から百瀬口の道が合流。分岐はわかりにくく、百瀬口方面に進むときは踏み跡やマークを確認したい。少し急な登りが続き、左から尾根が合流。登りが緩むと唐松や雑木が多くなり、少しほっとする。気持ちよい緩やかな道が続き、北峰1267mへ到着。昔ここで運動会がおこなわれたという説明板がある。

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(左)北峰に向けて緩やかな登り。(右)北峰。

あとは小さな鞍部から登り返して鏡台山の山頂へ。4回目の訪問。西側が切り開かれているが、期待していた北アルプス方面は雲の中。眼下に千曲市方面を見おろすものの、少し進んだ先からの富士山の展望も得られない。下山は往路を戻った。途中、他の登山者とは出会わなかった。もう少し、季節が進んだ方が、こんな山の彩りも豊かになるかもしれない。

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(左)鏡台山山頂。

7年前の様子はこちら → 「鏡台山[倉科コース]2012年5月13日」
posted by 急行野沢 at 22:38| Comment(0) | 登山(千曲川右岸-埴科・上田) | 更新情報をチェックする

2018年01月05日

太郎山(上田市)

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太郎山山頂からの北アルプス。

表登山口930-1042太郎山神社1047-1052太郎山1119-1129西峠-1137秋和分岐-1233秋和登山口(防獣ゲート)-(R18上田バイパス沿い)-1327表登山口

新年最初は上田市民の山とわれる太郎山。地元では毎日登る人もいるという。何回か登ったけれど、歩いたことのない表参道から登った。新年だからやはり正面から行かねば。朝9時過ぎ、上信越自動車道の高架橋下の登山口付近路側には10台以上の車があった。途中、出会った登山者は10数人。山頂まで1丁ごとに丁石が置かれている。山頂からの北アルプスの展望が素晴らしかった。

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(左)22丁丁石。20丁あたりから雪が多くなる。(右)太郎山神社。

登山道は山腹をジグザグに登る。踏まれて凍結した道に思わず軽アイゼンをつける。周囲は唐松・赤松・雑木。送電鉄塔の下を右に進み、左にジグザグに登り、尾根に登りついて右折。南面する尾根ではアイゼンは不要。11丁の丁目石があり、少しの平坦地となる。石の鳥居を過ぎ、相変わらずの登りだが、急登を強いることのない歩きやすい道。

20丁丁石あたりから雪が深くなる。といっても深さ20cm程度。赤い鳥居があらわれ、石段を登れば太郎山神社に到着。本殿の前で手を合わせる。右側を回り込んで背後の登山道を進めば、太郎山山頂。この時間、他に登山者はいない。目をひくのは西側正面に広がる北アルプスの展望。左は穂高・槍から右は鹿島槍・五竜。その右の白馬は木枝に隠れがち。南側眼下に上田市街が広がり、美ヶ原が霞む。

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(左)太郎山山頂から上田市街を見おろす。(右)秋和分岐。白馬岳方面が見渡せる。

下山は未踏の秋和登山道へ。こちらに登山者の姿はない。積雪の道を西峠に下った後、その先、案内板の立つ秋和分岐。北側に白馬岳方面が見渡せる。左に下る道はすぐに尾根を外れ右へ下る。杉林をジグザグに下る。道標があり橋を渡る道は「生塚」へ、右折し秋和へ下る。周囲は気持ちよい雑木林。積雪に覆われた道はときにわかりにくく、先人のトレースと赤テープが頼り。

標高800mで右手に石ゴロの斜面を見て、谷の左を一直線に下る道となる。山影に入ると再び積雪が道を覆う。長い下りの後、林道に降り立つ。獣除けゲートをくぐれば、すぐ下に登山者用駐車場がある。R18上田バイパスを東にたどって表登山道まで戻り、車を回収した。

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(左)秋和への道は中間部で気持ちよい雑木林に。
posted by 急行野沢 at 21:46| Comment(0) | 登山(千曲川右岸-埴科・上田) | 更新情報をチェックする