2012年11月04日

ノロシ山(長野市)

白鳥神社鳥居1005-1042舞鶴山1047-1140ノロシ山1220-1305舞鶴山1315-1325白鳥神社-1335白鳥神社鳥居

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(左)白鳥神社の鳥居。(右)舞鶴山。

松代の裏の変哲もない里山、名前からして山頂からの展望は少しは期待できるだろうという程度の認識。以前、知人からは「なかなかいい山」とは聞いたが、それとて里山の範疇を超えるものではないと思っていた。しかし、秋の晴天ということもあってか、雑木に囲まれた尾根道の雰囲気はなかなか捨てがたいと感じた。

松代の町の南側にある白鳥神社。その参道入口の鳥居の前に駐車。白鳥神社本殿への参道は急な坂道。その途中から左への山道へ入る。後でわかったことだが、白鳥神社本殿まで登り、その右手から山道にはいるのがメインルートのようだ。選択した道は途中で道形も途切れがちになったが、テープを拾いながらなんとか尾根上に出る。その先、尾根上に前記の白鳥神社からの良い道が合流し、三角点のある舞鶴山へ。ここから標高680のコブを左手に巻くあたりまでが、アカマツの混ざる雑木林に囲まれた楽しい尾根上のトレイル。展望は皆無だが。

左に雑木の伐採地を見て、道はずっと左に山腹をトラバース。時に岩がちの箇所にはロープが架けられている。山頂から北東の延びる尾根に乗ると道は右に曲がり、雑木の取り巻く尾根上に山頂を目指す。ノロシ山の名前どおり、山頂部はぐっと盛り上がった感じだが、思いのほか展望はわずかに北側に限られ、北アルプスも樹間から望める程度。帰路は途中から白鳥神社を経由する道を下った。ひとりの登山者にも会わず、静かな山行だった。

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(左)樹林の中の登山道。(右)ノロシ山山頂。前方は少し伐採されて松代や長野市街地方面がわずかに望める。

2012年05月13日

鏡台山[倉科コース](千曲市)

駐車場所(林道芝平樽滝線)950-1002林道出会い-1018林道終点-1041百瀬口分岐1045-1105北峰-1118鏡台山1148-1158北峰1215-1230百瀬口分岐-1250林道終点-1303林道出会い-1311駐車場所

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(左)室賀峠付近から見た鏡台山[中央奥]と五里ヶ峰[左]。登山とは別の日に撮影。(右)登山口には立派な案内板。

姨捨山での観月がこの山に昇る月を見ることであることから、鏡台という名がついたといわれる。以前一度、坂城町和平から登ったことがあり、坂城の山という印象が強かったが、千曲市の森・倉科から登る道があると知った。等高線をみると、なだらかに尾根をたどっていて急登もなさそう。好天だが気温はやや低めなので、歩きやすそうだ。

あんずの季節以外には、まず訪れることのない森集落。その奥へと南に向かって沢山川沿いに車を進める。その先、途中の分岐には、すべて「鏡台山登山口」を指し示す道標がつけられていた。登山口までの林道(林道芝平樽滝線)もすっかり舗装されていて問題ない。登山口にも案内板が立てられ、数台の駐車スペースが整備されていた。

登山口から樹林の中を10数分も歩くと林道に出る。しばらくカラマツの木々に囲まれたこの林道をたどる。後で確認したが、この林道はゲートがあり車の進入はできない。林道終点の広場から再び山道となり、最初の小ピークで尾根は大きく左に曲がる。2つめの小ピークの先はやや痩せた尾根となり、道は美しい雑木の芽吹きの中をたどる。その先はヒノキ・アカマツ・カラマツの中のやや急な登り。足元はクマザサが覆う。道が緩めば、カラマツや雑木が多くなり明るい道に。

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(左)林道へと出る部分。(右)やや尾根が痩せたあたりの登山道。

やがて鏡台山北峰。むかしここで運動会をおこなったとの説明板がある。緩い下りとわずかな登り返しで鏡台山山頂へ。西側が開けた草地の山頂からは、北アルプスのほぼ全容が眺められた。里山ながら、この展望は素晴らしい。また、案内板にしたがって東側に進むと、蓼科山の左側に真っ白な富士山がのぞいていた。山頂の先客は2名。やがて10人ほどのオバさんの集団が到着したので、早々に山頂を去ることにした。

坂城側から登った時はあまりぱっとした印象がなかったのだが、今回は終始おだやかな歩きやすい登りで、途中からはカラマツや雑木が美しい道という印象が残った。帰路は往路をそのまま戻った。

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(左)鏡台山北峰。(右)鏡台山山頂。草地の山頂からは北アルプスの展望が開ける。

2011年05月15日

米子奇妙山・敗退(須坂市)

米子瀑布駐車場1015-1115奇妙山平-1210沢の源頭で引き返す-1225奇妙山平1255-1345米子瀑布駐車場

奇妙山という山は他にもあるが、今回は須坂市街から南東の山奥にある、米子大瀑布の対岸にある山。ガイドブックなどを読んである程度覚悟はしていたが、踏み跡はまったくなくテープを頼りにしたのが失敗か、クマザサの海にあえなく敗退した。

米子瀑布の無料駐車場に駐車。数台の車があり、人々は前方の米子の滝への遊歩道へ向かうが、私はいま来た車道を5分ほど引き返し、右手の舗装されていない林道に入る。林道の入口のゲートはしっかり閉まっている。7回ほど折り返し、林道は山腹を上っていく。白樺やコナラなどの雑木にモミなど苔むした針葉樹林も見られ、林相の豊かさを感じる。なるほどこの樹林なら、紅葉の季節は素晴らしいわけだと思った。最後に右手正面に米子大瀑布の絶景が広がると、その先わずかで左に「奇妙山石仏」を示す標識があり、山道となる。小さな沢を一本越えると石仏の彫られた巨岩があらわれる。その先に進めば、これら石仏の説明板といくつかの石仏をのせた大岩があり、米子大瀑布方面が切り開かれている。この一帯を奇妙山平と呼ぶらしい。

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(左)奇妙平の巨岩。(右)説明板のある大岩。

ここからが問題。少し戻った巨岩の裏側の木に赤いマークがあったので、そこからコンパスを頼りに方向を決めて、踏み跡はほとんどない中、クマザサの斜面を登りはじめる。時々赤いマークや、白や青のテープがあらわれる。それを頼りに進んでいくと右の方へルートはそれ、沢の源頭に出てしまった。ルートは右へよりすぎているように思える。ここから沢をつめて稜線に出ればいいのだろうが、先を示すテープは見つからず、一面クマザサの海、稜線まではかなりの距離を残しているように見える。

あまり無理をする必要もないのでここで引き返し、奇妙山平で正面に米子の滝の風景を眺めながら昼食とした。奇妙山山頂までのルートについて、ヒントがあればどなたかお教えください。

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(左)クマザサの海に敢えなく敗退。(右)奇妙平直下林道から見た米子大瀑布。

2009年10月10日

大峰山(千曲市)

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(左)途中の四阿からはわずかに展望が得られる。(右)山頂直下。道形はよくわからなくなる箇所も。

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アンズで有名な森集落の背後にある変哲もない里山、というのが登る前の印象。春先のアンズの花の季節以外はまず訪れる機会のない千曲市・森。その集落を見おろすような古刹・観龍寺の駐車場に車をとめ、石段の上の本堂の脇から登り始める。

右へ行けば林道のような幅広の道が山腹を巻き、左は赤松の中を登っていくが、いずれも尾根の突端にある展望台をかねた四阿のところで合流する。尾根を登る広い林道をたどれば、すぐに水平に走る林道と交差。これを横切る先に道形は見えないが、茂みをかき分け踏み跡をみつけて尾根を直登する。すぐに踏み跡ははっきりしてくるものの、枝を払いながら進むことになる。

送電鉄塔の真下に出ればわずかに展望が得られるが、期待するほどのものではない。さらにアカマツの多い尾根を急登すれば、溝状の道が登る方向を明らかにしているけれど、積もった落葉と枯れ枝などで歩きにくい。いきおいその両側に歩きやすい踏み跡を探すことになるが、ときにこの急登にヤブをこぐ羽目になる。雑木が多くなれば、ドングリを拾い気を紛らわす。やがて傾斜が緩めば、樹林帯の中でまったく展望のない山頂に到着。三角点と文字の消えかけた板切れが散らばっているので、それとわかるだけの山頂ではある。

帰路は往路を戻ったが、山頂一帯はなだらかで特徴がないため、下山時に方向を誤らないようにしたい。私もコンパスを見ていたものの、ひとつ南側の尾根に入りかけてあわてて軌道修正した。観龍寺あたりには簡単な散策コースであるかのような案内板があるが、登山道もはっきりしないところが多く、現状では一般向けとはいいがたい山のようだ。
ラベル:千曲市