2023年12月09日

冠着山[千曲市/筑北村](鳴海新道から:戸倉駅↑冠着駅↓)

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359号鉄塔から後立山連峰を望む。

戸倉駅728-746佐良志奈神社-806登山口の標識812-916第一展望台-922第二展望台-935第三展望台(359号鉄塔)944-1028第四展望台-1055冠着山1132-1136北アルプス展望台1141-1233東山道支道・古峠越1238-1322冠着駅

冠着山への鳴海新道は、以前一度歩いてみて、なかなか歩きごたえのあるルートだと思った。小春日和の一日、もう一度そのルートを含んだ戸倉駅から冠着駅までを歩いてみた。戸倉駅から千曲川に架かる大正橋を渡り、佐良志奈神社の脇から広い道を登って行く。八王子山への道を左に分けるところに「登山口」の標識がある。

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(左)登山口の標識。(右)雑木林の登り。

ここからは尾根上を登る。序盤はテープマークも多く、以前より少し歩きやすくなったかと思ったが、すぐに急登の連続となる。やはり簡単には登らせてくれない。足元が落葉で滑る。いったん急登が緩むと明るい雑木林の登り。893ピークとわずかに坂城方面が見える第一展望台を過ぎて登れば、359号鉄塔のある第三展望台。送電線が邪魔だが、後立山連峰や北信五岳を展望できた。

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(左)359号鉄塔。視界が開ける。(右)やせ尾根の急登。

やせた尾根の急登から2つピークを越えて、冠着山本体の手前にたどり着く。右へ巻いて行く途中に第四展望台。善光寺平とその向こうに北信五岳を望む。巻道が左におり返せば山頂北面直下の登りとなり、冠着山の山頂に到着。鳥居の向こうに社殿がある。

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(左)冠着山山頂直下。(右)冠着山の山頂。

冠着山山頂の樹間からも北信五岳はきれいに望めるのだが、北アルプスは木の間越しでもどかしい。南方向には大林山が大きく、その向こうに蓼科山が頭を出している。西側に向かって下山にかかれば、数分下ったベンチからは、槍・穂高から鹿島槍・五竜など北アルプスの全貌を見渡すことができた。

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(左)冠着山からの北信五岳方面。(右)少し西に下った展望台から穂高連峰・槍ヶ岳。

その先の下山は、鳥居平への一般道を左に分けた先で尾根をそのまま古峠までたどるつもりだった。しかし、踏み跡が意外と不明瞭。最初のピークを越えた先では、ぼーっとしていて違う尾根を下りかける。さらにもう一箇所で間違え、時間がかかったうえに古峠の手前で車道に降りてしまった。最後は冠着駅までのんびり1時間弱の車道歩き。

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(左)展望台から爺ヶ岳・鹿島槍・五竜。(右)鳥居平への道を左に分け、ここから踏み跡不明瞭な尾根を行く。

以前の鳴海新道の登山記録はこちら → 「冠着山(佐良志奈神社から鳴海新道)2018年12月21日」

2022年12月02日

大林山(千曲市/筑北村)

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山頂直前、霧氷の樹林帯。

坂上トンネル入口936-1013ぽんぽんの平1018-1038岩井堂山分岐-1113大林山1145-1150室賀小九合目-1203反射板分岐-1224反射板-1251坂上トンネル入口

大林山を最初に訪れた時には、山頂から北アルプスの展望が素晴らしかった。その後、周囲の樹木が育って展望は昔ほどでなくなった気がする。一部、急坂があるけれど、手軽に里山らしさを楽しめる山だと思っている。晩秋の里山をのんびり歩くつもりだったが、今朝はずいぶん冷え込んだから、思いがけず霧氷の木々の中を歩くことができた。

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(左)カラマツ林の登山道。(右)樹間から大林山。白くなっている。

坂上トンネル東側入口脇のスペースに駐車。真新しい「八頭・大林登山道入口」という標識が立っている。薄暗い樹林の中、いったん旧道に出て再び登山道へ。八頭山南側の鞍部へと登りつめる道は、ヒノキ・アカマツ・カラマツなどの林の中、概ね歩きやすい。「ぽんぽんの平」の標識のある稜線鞍部にたどり着いて左折すれば、あとは緩やかな尾根を進む。途中から右手はロープが張られた松茸山。

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(左)ぽんぽんの平。(右)霧氷のヒノキ林。

大林山の北側からは、カラマツ林の中、西側を巻く道をたどる。ヒノキ林を左折して登れば頂上台地の一角。左折で進めば、木々は霧氷をまとって真っ白になっている。たどり着いた大林山の山頂からは、雲が多くてすっきりした展望は得られなかった。視界は少し狭まったが、それでも晴れれば北に後立山連峰、南に八ヶ岳方面が望めるはず。日は出ていたが、山頂で休んでいると小雪が降ってきた。

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(左)大林山山頂。北アルプスは雲の中。(右)山頂から八ヶ岳方面。

下山時は反射板を経由。こちらはトラロープが張られた急坂が連続する。厚く積もった落葉の下の土が滑る。途中、右手斜面を子熊が走り去っていくのを目撃。熊鈴は必須。太郎山方面の展望が少し開ける反射板で左折して旧道へと下り、坂上トンネル入口へ戻った。落葉で道形がわかりにくいところもあるが、標識やマークが適度にある。

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(左)急坂を下る。(右)反射板から太郎山方面の展望。

これとほぼ逆コースの記録はこちら → 「2016年11月5日 大林山~八頭山」

2022年04月22日

冠着山[南尾根を直登](千曲市/筑北村)

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冠着山から西に下ったベンチから爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳の展望。

南尾根登山口1337-1412冠着山1424-1443鳥居平-(車道)1450登山口

冠着山(別名:姨捨山)に南側の尾根から登ってみた。戸倉上山田温泉の城山入口信号から、西に498号(聖高原千曲線)に入る。延々とこの道を走り、冠着山の南尾根の突端、車道の路側に駐車。「7/1~11/15まで入山禁止」という掲示があり、その脇から登り始める。周囲は赤松林。反射板のある平坦地からは烏帽子岳方面や北アルプスが望めた。

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(左)登山口。(右)途中の反射板。

その先、右手にヒノキ林が広がる平坦地を挟んで、急登がはじまる。整備された登山道ではなく、薄い踏み跡があるくらい。足元が滑りなかなか進まない急な斜面。冠着山の山頂には、いつもと違う裏側から到達する。山頂からはいつも通り北信五岳・後立山連峰・蓼科山方面などを望むことができた。

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(左)南尾根は踏み跡微かな急登。(右)裏側から山頂へ。

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(左)冠着山山頂。こちらが正面かな。(右)冠着山から北信五岳方面。

往路を下るのが嫌だったので、下山は鳥居平への西側の尾根を下る。こちらは整備された登山道。小丸太の階段のある緩い傾斜で九十九折になっている。途中、後立山連峰(爺・鹿島槍)の展望が開けるベンチがあるのが嬉しい。途中から林道となって、鳥居平へ。あとは車道を歩いて登山口へもどった。

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(左)下山途中のベンチ。展望がよい。

2021年05月09日

子檀嶺岳~大林山[低山縦走](青木村/上田市/筑北村)

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大林山西尾根にたどり着く。左前方に大林山。下山時のためここにマーク。

修那羅峠729-806林道ゲート(田沢嶺裏コース登山口)-831登山道へ-855子檀嶺岳900-916岳の平-957「1088ピーク」-1019「1023三角点」-1035「1040圏ピーク」-1109「1150圏ピーク」-1141反射板-1203大林山西尾根稜線1206-1228大林山1258-1316大林山西尾根下降点-1333反射板1340-1455修那羅峠

子檀嶺岳から大林山の間は一般登山道ではない。しかし東信と中信を分ける稜線であり、いつか歩かねばと思っていた。ただ、低山ゆえもう少し気温の低い季節にすべきだったか。修那羅峠の駐車余地に車をとめて青木村側に車道を下る。まずは子檀嶺岳へ。途中、「みすず精工」の看板で左折。同社の敷地の脇を進み、ゲートを過ぎ林道歩きの後、登山道に入る。随所に案内板があり迷う心配はない。

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(左)子檀嶺岳の西尾根から前方に山頂。(右)子檀嶺岳の山頂。青木村の平地を見おろす。

唐松林の中を直登して西尾根へ。左折して稜線を進めば子檀嶺岳に到着。南と東の視界が開けているが、雲が多く遠くの山並みは霞んでいる。風が強い。北側の新緑の山腹をジグザグに下って岳の平へ。左折して子檀嶺岳北側を巻く林道を進む。途中右折して大林山へと続く稜線に入る。赤松・唐松・雑木の中、最初は歩きやすい送電巡視路。左手の送電線越しに大沢山方面の展望が開け、鉄塔112号の下へ。

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(左)歩きやすい送電巡視路。(右)送電線越しに大沢山方面。

鉄塔からは上田方面の視界が開ける。二重山稜の地形から1088へ登る。このあたりは尾根がわかりにくい、少し右(東)に進んでから左(北)の尾根を下る。赤松の尾根は踏み跡薄い。こんな道脇に石仏が佇んでいる。林道を横断してヤブがちな尾根を進めば、1023三角点。踏み跡薄い尾根は峠状の場所を越え、急登から1040ピークで右折。その先は林道のような広道となる。

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(左)こんなところに石仏が佇む。(右)広道で歩きやすい部分。

唐松林の中、小ピークを越え、廃林道横切る峠を過ぎ、急登で1150m圏のピークへ。左折して左・唐松、右・雑木の林相が美しい尾根を行けば、左下に林道が見える。痩せ尾根を登って1198へ。その先は低い笹が出てくる。笹の中を登ると反射板の裏に出る。地図上の電波塔の位置。反射板越しに上田方面の展望。ここからは笹が深くなる。鞍部を介して大林山西尾根に向けて、笹の中の急登。

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(左)反射板から上田方面を展望。(右)笹の急登。

尾根に登り着けば、左前方に大林山が見える。あとは小さなアップダウンで左に坂上トンネルからの道を合わせ、大林山の山頂へ。いつもながら、ややヤブっぽい山頂。今日はやや霞みがかっていたが、後立山連峰の展望が得られる。下山は往路を反射板まで戻り、巡視路風の道を下れば林道に合流。あとは林道を歩いて修那羅峠まで戻った。途中、子檀嶺岳、大林山でそれぞれ1人の登山者と会っただけ。

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(左)大林山の山頂。後立山連峰を望む。
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2021年04月25日

保福寺峠~三才山峠~六人坊(上田市/松本市)

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林道から見た北アルプス

保福寺峠842-953三才山峠957-1020六人坊1030-1050三才山峠1115-1221保福寺峠

目的地は六人坊だが、保福寺峠から三才山峠までの長い林道歩きがもうひとつの目的。大袈裟にいえば東信と中信を分かつ稜線に通じている林道であり、ここが登山道であれば滝山連峰から美ヶ原まで気持ちよく歩けそうだと想像をめぐらす。

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(左)保福寺峠石碑前からの北ア。(右)林道蝶ヶ原線を進む。

保福寺峠へは青木村から車で細い道を延々たどる。現在、松本側からは通行止め。一段上の「ウェストン・日本アルプス絶景の地」という石碑前から眺める北アルプスは薄雲に霞み気味。少し松本側に行ってから左に分岐する林道蝶ヶ原に入って歩きはじめる。右手樹間の北アルプスが気になるが、なかなか樹林の途切れるところがない。しばらく行くと槍ヶ岳などがはっきり見える場所があった。

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(左)林道崩壊地点。(右)林道から四阿山方面。

林道はあまり荒れていないが、保福寺峠から約3.3kmで崩壊地がある。崩れた土砂の上を歩いて進むことはできる。反射板を左に見て大きく折り返せば三才山峠は近い。三才山峠で鋭角に曲がり登山道に入ると、雑木の斜面を急登して三才山へ。その先は右・雑木、左・赤松の緩やかな道から露岩が多くなり、三角点のある六人坊に到着。樹林帯の中だが、木の間から袴腰山方面が微かに望める。

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(左)三才山峠。(右)三才山への急登。

三才山峠まで戻って休憩。誰にも会わないと思っていたが、三才山峠付近で2組4人とすれ違った。帰路は林道を保福寺峠まで戻る。多かった雲が去って晴れて暑くなってきた。林道の途中でリスの姿を目撃。保福寺峠付近で虫網をもった数人とすれ違ったが、何を捕ろうとしているのだろうか。

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(左)六人坊山頂。(右)保福寺峠付近で見たリス。
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2021年04月11日

依田城跡~天狗山~富士嶽山(上田市)

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富士嶽山東峰から北信五岳と塩田平。

宗龍寺806-835依田城跡(804.7m)842-910 JP(ジャンクションピーク903m)-940天狗山(金鳳山:993.5m)945-1043常光院奥の院跡-1128富士嶽山東峰(富士嶽神社奥社)1209-1259富士嶽神社-(車道)-1406宗龍寺

懸案の里山を歩かねばならない季節。以前、富士嶽山と天狗山(別名:金鳳山)はそれぞれ登ったが、その間の稜線は歩けそうだと思っていた。いくつかの登山記録も見て、それも参考にしながら歩いた。尾根の分岐で方向を確認すれば別に難しくはないけれど、各ピークの前後は急登・急下降を強いられた。山中では誰ともすれ違わなかった。

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(左)展望が広がる依田城跡。

丸子の街の西側、宗龍寺本堂左下の駐車スペースに車をとめて登山開始。「依田城址登山道」の案内板に従い広道を進み、「依田城跡登山口」の標識から山道へ。尾根の突端に出て左折。右手に丸子市街を見おろして岩がちの細尾根を急登すれば、依田城跡に到着。小広場からは後立山連峰や四阿山・浅間山などの展望が広がる。先に進もうとすると「JP40分・天狗山80分」という真新しい案内板。

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(左)真新しい案内板。(右)JPにも山名標。

その先の尾根上も手入れされたのか、歩きやすい。赤テープも随所にあり、樹間の展望も開け、前方に天狗山が見える。以前はヤブだったJPへの登りも刈払われている。JPには山名標も。しかし、その先は倒木が多く歩きにくい。少し下った鞍部からは蓼科山を望み、綺麗な雑木林から勾配が増して手足を使うような急登で天狗山へ。樹林に囲まれた薄暗い山頂。気づけば赤テープも見られなくなった。

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(左)蓼科山を遠望。(右)天狗山手前の雑木の斜面。

倒木の多い急な下りから、940m圏の稜線へと登り返す。踏み跡薄い中、落葉で足元が滑る斜面にてこずりながら稜上に達すると、大岩が連続。再び急な下りから、岩頭を右から巻いた先には「常光寺奥の院跡」の標識がある小広場。右折し、次の小ピークで左折。雑木林の先には富士嶽山への急登が待っていた。ここも落葉に足を滑らす急登。緩めばカヤトの中に富士嶽神社奥社がある富士嶽山東峰に到着。

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(左)940m圏の稜上には大岩。(右)富士嶽山へこの先急登。

目の前に浅間山から四阿山の展望。その左に北信五岳方面、そして後立山連峰の展望が広がる。この景色を楽しんでから下山。下山もトラロープが張られた急坂で足元が滑る。傾斜が緩んだ先では岩の細尾根となり、右手岩頭に石造薬師坐像を見て、富士嶽神社裏の登山口に降り立つ。あとは山麓の里道をたどって、宗龍寺まで戻り車を回収。急登・急降下の連続の1日だった。

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(左)富士嶽神社奥社。四阿・浅間方面の展望。(右)後立山連峰を遠望。

こちらもご覧ください → 「依田城跡~天狗山(2018年3月4日)」
             「平井寺峠~富士嶽山(2017年3月18日)」
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2020年11月29日

独鈷山[平井寺トンネルから往復](上田市)

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北尾根に乗る手前は東から北へと山腹を巻いて行く。

平井寺トンネル(林道駐車スペース)925-1004登山口-1032「山頂まで50分」-1047「山頂まで35分」1051-1112独鈷山1143-1202「山頂まで35分」-1210「山頂まで50分」1213-1229登山口-1303平井寺トンネル

塩田平周辺の里山の中では知名度は高いと思う。以前、南側の宮沢バス停から登り沢山池に下った。今回は東の平井寺トンネルから。諸々の理由から平井寺トンネル北側付近に駐車して林道を歩いたが、林道に車を乗り入れ登山口から歩くのが一般的だと思う。少々甘く見ていたきらいがあるが、足を滑らすような急登が続き、修験の山であることを感じさせた。

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(左)案内板がある登山口。(右)前半は各所に説明板がある。

林道を40分ほど歩くと、登山口の案内板があり右折して登山道へ。ヒノキ植林の中を進むと「馬返し」「山頂90分」の標識。左に曲がり進めば歴史を物語る「中寺跡」「坐禅岩」「柳小坂」の説明板が続く。周囲は明るい落葉の雑木林となるが、勾配は徐々に増す。右下に沢を見ながら、溝状の抉れた道を、ときには赤テープを見て右手に折り返す道も使いながら登る。

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(左)「山頂50分」付近の美林。(右)急坂が続き「山頂35分」の標識。

「山頂50分」の標識は美しい雑木の緩い斜面。ここから左の山腹へとジグザグに登って行く。とにかく急で、落葉の下の濡れた土が滑る。「山頂35分」の標識を過ぎれば傾斜は緩み、右下が切れ落ちた際を進むようになる。落葉の山腹を東から北へ巻いて行き、北側の尾根に取り付く。ここに「山頂5分」の標識。山頂直前にロープのある岩場があり、難しいことはないが多少の緊張を強いられる。

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(左)山頂直下の岩場。(右)独鈷山の山頂。四阿山と浅間山が見える。

手足を使って攀じればすぐに独鈷山の山頂。ところどころ木枝が邪魔するが、秋晴れの展望が得られた。西には槍・穂高、その左に美ヶ原から蓼科山。目を北側に移せば、浅間山・四阿山、眼下に塩田平。北信五岳は霞んでいるが、後立山連峰がところどころ雲からのぞく。山頂には2組5人。展望を楽しんでから往路を戻った。落葉の急坂は下りに一層の慎重さが必要だった。

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(左)独鈷山から槍・穂高の展望。
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2020年11月19日

子檀嶺岳[修那羅峠から](青木村)

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子檀嶺岳から後立山連峰を望む。爺ヶ岳・鹿島槍・五竜。

修那羅峠1014-1115鉄塔(1054標高点)-1124林道-1148(1155標高点)-1202子檀嶺岳1229-1245林道終点-1320県道-1339修那羅峠

子檀嶺岳は里山の範疇ではあるものの、信州百名山にも名を連ねる青木村の名山。以前、南側から登り東の管社へ下った。今回は一般コースではなく、修那羅峠から道のない尾根伝いに歩いてみようと思う。修那羅峠北側、修那羅石仏入口の駐車スペースに車をとめ、東側の山腹に取り付き、微かな踏み跡をたどる。

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(左)道のない尾根をたどる。(右)送電鉄塔(1054)。前方は四阿屋山か。

しばらく車道を右下に見て、南に巻き気味に進んだ後、左折して赤松の尾根を登る。左右にのびる尾根にたどり着いたら右折。その先の957ピークでは南か北の尾根に引き込まれがちだが、南東方向へ。小ピークを越えて雑木の鞍部から急登で尾根に乗り右折。940M圏のピークを越えて、やや右手山腹から1054を目指す。

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(左)1155へ急登。(右)1155からは歩きやすい道。村松からの道と合流。

所々、足元には藪が蔓延る。里山らしく落葉が覆う登り下りは急。山仕事らしい踏み跡は曖昧で、尾根の方向を見定めて進みたい。1054手前の送電鉄塔に着いて一安心。ここからは整った送電巡視路を南下して林道へ。林道の先は右・唐松、左・雑木の尾根に急登で汗を絞らされ、一般登山道の1155ピークに登り着く。あとは松茸山のテープが張られた、整備された道を東にたどり、祠のある子檀嶺岳の山頂へ。

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(左)子檀嶺岳から四阿山・浅間山を望む。(右)眼下に青木村。正面は夫神岳。

ここまでの樹林帯が嘘のように、山頂からは展望が広がる。眼下に青木村の中心部。その向こうに夫神山をはじめ塩田平の里山。その向こうの美ヶ原・蓼科方面は雲の中。右手の連なりは滝山連峰、左手には浅間山と四阿山。そして、北西方向を振り返れば、聖山の向こうに鹿島槍を中心とした後立山連峰が白く輝いている。

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(左)一般コースは道標も整備されている。尾根からの下降点。

下山は一般コースへ。1155の少し西で尾根から右折、急な下りもわずかで林道に出る。あとは林道と舗装道を淡々と歩いて、修那羅峠に帰着。11月も後半なのに、今日も暑いくらい。往路の尾根歩きは思ったよりも藪っぽくて、方向も定めにくかった。

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2020年03月28日

青木峠から十観山(青木村/筑北村)

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霧まく十観山直下

青木峠(トンネル西側・四阿屋林道分岐)930-1008林道-1021河鹿沢分岐(稜線)-1047十観山1110-1135河鹿沢分岐-1145林道1155-1225青木峠

青木村の西に位置する十観山。青木村側から登られることが多く、ずいぶん前に横手キャンプ場から短時間で登ったことがある。山頂は東側が伐採されていて、眼下に青木村を眺めることができる。今回は北側の青木峠から歩き始める。こちらからのルートは他の人と会うこともまれだろう。空には雲が重く垂れこめている。

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(左)青木峠。トンネル右手を進む。(右)鞍部から先はヤブっぽくなる。

青木峠のトンネル西側、四阿屋林道分岐点のスペースに駐車。トンネルの右側から沢沿いの踏み跡をたどる。「入山禁止」の張り紙があるので、松茸の季節は控えたい。谷底の道は作業道のようになり、山腹の左手を巻いていく。そこで、右手の尾根を目指してヒノキ林をよじ登り、1113峰の少し北側の尾根にのる。1113峰からは赤松の尾根上に踏み跡が続く。

小ピークを越えた鞍部からの登り返しは雑木や唐松の林となるが、踏み跡は不明瞭でヤブっぽい。尾根を外さず方向を見定めて進みたい。大型獣用の箱罠を傍らに見て、舗装林道に飛び出す。以前、ここまで車で来て、滝山連峰へと歩を進めたことがあった。舗装林道を横切り、目の前の尾根に取り付く。ヒノキや雑木の尾根に踏み跡を追うと、送電鉄塔の下を過ぎ、林道を横切り、滝山連峰から続く稜線にたどり着く。

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(左)舗装林道を横切り尾根を進む。(右)滝山連峰からの稜線は気持ち良い道。

以前はこの分岐に十観山と三ツ頭を示す道標があったはずだが見あたらない。左折して緩やかな気持ち良い稜線を進む。左は唐松、右は雑木に赤松が混じり、足元は低い笹が続く。いったん下った鞍部は左に畑地と林道が接する。緩い登りで、右手の田沢温泉からの道(湯川コース)を合わせる。雑木林と落葉の中、道標が立っている。その先ひと登りで十観山の山頂へ。

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(左)湯川コースとの合流点。(右)十観山の山頂。霧で展望なし。

山頂のあらかたは唐松などの樹林に覆われているが、東側だけ切り開かれている。しかし今日は一面の霧で何も見えない。下りは往路を戻った。下山を始めると晴れてくるのはいつものこと。河鹿沢の林道から西を見ると、大洞山や大沢山を望むことができたが、その先の北アルプスは雲の中だった。

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(左)帰路、林道から大洞山・大沢山を望む。

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2018年12月21日

冠着山[佐良志奈神社から鳴海新道](千曲市)

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冠着山山頂から望む戸隠・高妻・火打・妙高・黒姫

佐良志奈神社横752-822八王子山-935正城山(893m)940-1003鉄塔359号1008-1048坊城平分岐-1128冠着山1215-1243坊城平分岐-1323鉄塔359号1328-1348車道-1412三角点668m-1456佐良志奈神社横

冠着山、別名・姨捨山は善光寺平の南に頭をもたげ、平安時代から和歌にも詠まれ姨捨伝説でも知られている。以前、坊城平から登ったが、40分程度の行程なので登山対象としてはあまり魅力を感じなかった。ところが、千曲川沿いの佐良志奈神社から尾根を登るコースがあることを知り、今回それをたどった。中心となって整備された方の名をとって「鳴海新道」と呼ばれているようだ。

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(左)大正橋の正面には佐良志奈神社。その後方の尾根をたどる。

佐良志奈神社の横に車をとめて歩きはじめる。山の北側に舗装道路を大きく折り返して登れば、南側に坂城方面の展望が開け、石段を登った八王子社からは北側の眺め。天気予報は晴だったはずだが、雲が空を覆っている。その先も幅広い作業道を進み、八王子山を示す道標に従って左折。狼煙台らしい八王子山に立ち寄るが、樹林の中で展望は得られなかった。分岐に戻ると「登山口」の標識があり、尾根上を道は登っていく。

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(左)893ピークへの登り。(右)第二展望台から坂城方面展望。

雑木林に赤松林が混在する。いくつかの小ピークは左を巻き、左右の木枝が煩いところも。893ピークへの急登は薄雪に濡れた落葉が滑り、ペースがあがらない。登り着いた893ピークは数本の白樺がある。正城山という砦跡らしい。少し下って第一展望台。雑木の気持ちよい道を進み、第二展望台も坂城方面の展望。少し元気が出てくる。滑りがちの登りから第三展望台に着き、すぐ先に359号鉄塔。北側の展望が得られる。

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(左)気持ちよい雑木の尾根の登り。(右)359号鉄塔。

鉄塔の先は蔓延るイバラを刈ってある。雪が増える。尾根の左下に岩がちの細い登りがあり、1040圏の小ピークへ。緩やかに下り、気持ちよい雑木の鞍部から1046ピークへ登る。前方の木の間に冠着山の山頂部が近づいてくる。緩やかに下れば坊城平からの道に合流する。坊抱岩への道を左に分け、第四展望台を経由して、山頂部の北東側をトラバースして行く。積雪は15cmほどだが、先人のトレースがあるので助かる。

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(左)坊城平からの道と合流。前方に坊抱岩と山頂部。(右)冠着山へ雪の直登。

坊城平の直登路と久露滝への道を右に分け、道標に従って左折し冠着山へ直登する。雪は予想より深いが、緩んでいるのでアイゼンなどは不要。右に曲がり道が緩めば冠着山の山頂広場に到着。鳥居の奥に三角点・方位盤・歌碑と神社の建物。休んでいるうちに晴れてきた。南側は目前に大林山が大きく、その向こうに蓼科山。逆光に南ア・中アは霞んでいる。北側は木の間から、真っ白な白馬三山、その右に高妻・妙高・黒姫。

下山は往路を359鉄塔まで戻り、見晴らしいい送電巡視路を通って県道498号に下った。少し先で右下の山道に入り、赤松林の638三角点を経由。その先の竹林は倒木が多く高巻いたり苦労して進み、上山田の温泉街に下った。638三角点経由は一般的には勧められない。「鳴海新道」は急なアップダウンもあり里山としては長丁場だが、案内板やマークも十分で道形が不明なところもほとんどない。他の登山者には出会わなかった。

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(左)冠着山の山頂。(右)冠着山山頂から白馬三山を望む。
posted by 急行野沢 at 23:11| Comment(0) | 登山(千曲川左岸-更級・塩田平) | 更新情報をチェックする