2018年04月29日

近江山~長畑山(辰野町)

作業道向山2号線起点付近・駐車場所821-836近江山登山口-923稜線-943近江山955-1028「1515ピーク」-1100横川湖畔分岐1105-1143長畑山1153-1219横川湖畔分岐(北ア展望地)1252-1330大長谷林道-1410横川橋-1533駐車場所

辰野町の西部、横川と小横川に挟まれた近江山は、地元の学校登山の山。その南の長畑山は篤志家好みの山か。かねての懸案で、今日はその両方をつないで歩く。国道153号川島駅入口から横川川沿いに走り「かやぶきの館」へ。その脇から山中に入り「作業道向山2号線」標識付近の路側余地に駐車。駐車場所は車の回収も考えたもの。

180429CIMG3184.JPG 180429img001.jpg
(左)近江山への登山道には所々に熊除けの一斗缶。

林道を15分ほど歩くと、「近江山」の案内板がある登山口。右手の登山道に入り、谷状の地形を登る。所々、熊除けの一斗缶やテープマーク。周囲は唐松や雑木。折返しを挟みながら左下の沢筋とつかず離れず登れば、枯れ沢に水が湧き出す水場があらわれる。その先は唐松林をジグザグに登り詰めて稜線に出る。周囲は気持ちよい新緑。

180429CIMG3206.JPG 180429CIMG3209.JPG
(左)近江山山頂。北側を除き松林に囲まれている。(右)近江山からの北ア展望。

ひと登りで赤松林になり、1404ピーク手前から近江山直前まで松茸山のテープが並走するのが目障り。近江山山頂も赤松林がとり囲むものの、北側だけは切開かれ穂高・槍ほか北アの展望が嬉しい。三角点と地元小学校の登山記念板がある。長畑山に向けては、しばらくは赤松の中の緩やかな尾根道。踏み跡は錯綜するが、尾根ははっきりしているので迷う心配は少ない。随所に枝を掃うところや倒木を避ける箇所はあるのだが。

180429CIMG3224.JPG 180429CIMG3253.JPG
(左)1515への気持ちよい稜線。(右)横川湖畔への分岐道標。

周囲は唐松にかわり1460を緩く越える。1515への緩やかな登りは新緑の唐松に足元を低い笹が覆い、気持ちよいところ。1515前後はやや薮が深く枝を払いながら進む。1562手前の平坦地は進む方向がわかりにくいが、左手に尾根を見てやや右手の踏み跡をたどった。その先、少々の急登で1552を越えて笹の道をたどれば、右に「長畑山・近江山・大長谷林道」の三方向を示す道標が立っている。

180429CIMG3264.JPG 180429CIMG3267.JPG
(左)長畑山への道脇の大木。(右)ひざ丈ほどの笹が覆う長畑山への登り。

そのまま南へ、長畑山を目指す。尾根上の気持ちのよい道。低い笹と唐松に雑木や針葉樹、道脇に大木も見られる。笹が深くなり1547ピークを越える。最後は赤テープも頼りに、ヒザ丈の笹の中の踏み跡を急登して長畑山の山頂へ。立派な山名標柱が設置されているが、唐松と笹に囲まれたヤブがちな山頂で、展望は皆無。木の間から微かに乗鞍が見えるくらい。長居は無用なので早々に分岐まで戻る。

180429CIMG3274.JPG 180429CIMG3278.JPG
(左)山名標柱がある長畑山山頂。木の間から微かに乗鞍が望める。(右)分岐からわずかに横川湖畔方面に下ったところから北アの展望。眼下には横川ダム。

分岐から大長谷林道への下りは方向がつかみにくく、赤テープ頼み。少し下ると、右手に穂高方面の展望が開ける。その先、尾根は細くなり、急な下りが続く。途中、ここも赤テープを頼りに右の支尾根に外れて急下降。唐松・雑木から桧林に。大長谷林道に降り立つと、「長畑山」の標柱が立っている。荒れた大長谷林道をたどり横川湖畔に出て、舗装道と林道を延々と歩いて駐車場所に戻った。

180429CIMG3283.JPG 180429CIMG3307.JPG
(左)横川湖畔・大長谷林道にむけて急な下り。(右)横川橋から歩いてきた稜線を見上げる。

笹が深い箇所やヤブがちな所もあるけれど、概ね明瞭な尾根道が続いている。展望に恵まれるのは2箇所だけ。しかし美しい林相が広がる場所は随所にあった。横川湖に向けての下りは超急坂だったし、車の回収に時間がかかったから、近江山方面からの往復登山が良策だろうか。予想通り、登山者にはひとりも出会わなかった。初夏を思わせる暑い日、こんな低山に登っている場合ではないかもしれないと思いつつ帰路についた。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2018年03月24日

楡沢山(辰野町)

辰野町霊園1055-1013No.54鉄塔-1137秋葉神-1205楡沢山1235-1255秋葉神-1315No.53鉄塔1325-1335No.54鉄塔-1350辰野町霊園

180324CIMG2474.JPG 180324CIMG2485a.JPG
(左)辰野町霊園の奥の登山口。(右)No.54鉄塔から南アルプスの展望。

辰野の街の西方に位置する変哲もない里山。しかし、信州の里山を取り上げた本にはときどき登場する。松茸山なので、その季節は避けなければならない。とすれば今頃が適期か。国道153号から西に入った辰野町霊園が登山口。林道を少し歩いて、四阿の立つ場所から右手の山道に入る。松茸山の注意看板がいくつも掲げられている。

杉林の中、沢沿いに進んでから右手の山腹を登り尾根上に出る。尾根を左に進めば送電鉄塔(No.54)の下に出て、周囲が開ける。振り返ると伊那谷の向こうに南アルプスが望める。残念ながら展望がきくのは送電鉄塔の箇所だけ。その先は、左手に松茸山のテープが張られた赤松林の尾根を直線状に登る。ところどころ道は溝状に掘られている。道に雪が見られるようになってくる。中南信は数日前に積雪があった。

180324CIMG2490.JPG 180324CIMG2492.JPG
(左)赤松の尾根の登り。(右)秋葉神の祠。

1116標高点には「秋葉神」と書かれた祠が祀られている。ここからはしばらく、緩やかな赤松の尾根道が続く。左手に続いていた松茸山のテープが途切れた、と思ったら、周囲は雑木林になっていた。何となくほっとするものの、楡沢山に向けて雪を踏んでの登りがここから始まる。左から尾根が合流し右へやや曲がりながら登れば、楡沢山山頂。

180324CIMG2497a.JPG 180324CIMG2501.JPG
(左)山頂直下は雑木の尾根の登り。(右)樹林に囲まれた楡沢山山頂。

山頂には祠がたたずみ、樹林に囲まれて展望はないが、今日は雪に覆われているせいか森閑とした雰囲気が感じられた。祠の裏側に三角点があり、その傍らの木に手製の小さな山名標が括り付けてあった。下山は往路を戻ったが、途中(標高995付近)から赤マークに従って北東に下る尾根に入り、No.53鉄塔の下に立ち寄った。

No.53鉄塔からは蓼科山・八ヶ岳や南アルプスの展望を得ることができた。特に立派に見えるのはやはり仙丈。山腹をトラバースする送電線巡視路をたどって往路に戻り、尾根を最後まで辿ると歩き始めた霊園の上部に飛び出した。赤松林の登りに終始し、展望も開けない山ではあったけれど、積雪のせいもあって少しは楽しめたと思う。

180324CIMG2538.JPG 180324img001.jpg
(左)No.53鉄塔付近から辰野の街の向こうに蓼科・八ヶ岳方面の展望。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2017年12月03日

霧訪山~鳴雷山(辰野町/塩尻市)

小野駅840-903霧訪山登山口-924かっとり城跡-1001霧訪山1018-1047えぼし(駒沢山北東肩)-1128尾沢峠-1147お上人岩1210-1237お上人ノ山-1311鳴雷山1324-1400鳴雷山登山口-1452塩尻駅

鳴雷山は信州の登山ガイドにはときどき紹介されている。しかし、この山だけを目的としても少々物足りない。そこで霧訪山からの縦走を計画した。茸山のテープが煩わしい箇所も多く、ほとんどが樹林帯の中を歩いたが、思ったより道ははっきりしていた。お上人岩の岩登りはこの行程のアクセントになった。

171203CIMG0291.JPG 171203CIMG0285.JPG
(左)霧訪山山頂。(右)霧訪山から北アルプス展望。

小野駅から町内をぬけて駐車場がある霧訪山の登山口へ。さっそく、階段状の急登。道脇には茸山の注意掲示とテープが続く。御嶽山大権現碑を過ぎて送電鉄塔下のかっとり城跡。トタン製の小屋を過ぎて再び急登。右手に何箇所かあるベンチを過ぎ、霧訪山の山頂へ。快晴で360度の大展望が広がる。やはり正面の北アルプスに目が行く。穂高・槍から白馬あたりまで。八ヶ岳や南ア方面はやや逆光。山頂には10人ほど。

今日はここからが本番。「駒沢山・えぼし」の道標の方向に、鐘の脇から進む。「えぼし40分」の案内標で右折してやや薄い踏み跡に入る。急な下りの後、緩やかな尾根道が続く。雑木林が多く、意外と雰囲気のよいところ。少しの登りで「えぼし」(駒沢山北東の肩1270m圏)。古びた案内標に従って右折、尾沢峠を目指す。急な下りから緩やかな道にかわり、桧・赤松・雑木と林相も変化する。

171203CIMG0305.JPG 171203CIMG0338.JPG
(左)霧訪山からえぼしへ。(右)尾沢峠。右へ下れば下西条。茸山のテープが道沿いに張られている。

送電鉄塔の下を過ぎ、その先で道標(尾沢峠へ20分)に従って右折。尾沢峠への下りは倒木や落葉で道が不鮮明。赤テープを頼りに下れば尾沢峠。右へ下れば下西条だが、正面の踏み跡をたどる。左右の茸山テープに挟まれながら登れば、岩場が多くなりお上人岩があらわれる。やや右手から登る。ちょっとした岩登り気分で緊張感も。お上人岩を越えたところで昼食休憩。振り返ると霧訪山や駒沢山が見える。

171203CIMG0347.JPG 171203CIMG0348.JPG
(左)お上人岩。(右)お上人岩の上から、霧訪山・駒沢山方面。

その先も細い岩稜帯が続くが、尾根が広がるとお上人ノ山(1161m)への急登。落葉で滑りやすく、踏み跡も入り乱れる。樹林の中に三角点があるお上人ノ山を越え、ヤブがちな道を進むと送電線巡視路に合流。左折して平坦な尾根をたどる。ここまで煩わしかった茸山のテープは左へ遠ざかる。途中、巡視路は右に下るので左折して尾根上をたどる。右手の唐松の樹間から穂高が意外に近く見える。

171203CIMG0360.JPG 171203CIMG0376.JPG
(左)お上人ノ山の先で巡視路に合流。(右)鳴雷山山頂。樹林の中、社がまつられている。

右から道が合流し「頂上まで約5分」の案内板。わずかな登りで鳴雷山山頂。展望はないが、樹林の中に社がまつられ森閑とした雰囲気がある。下山は「頂上まで約5分」の案内板まで戻り左に下る。大きく折り返しながら適度な勾配で歩きやすい。周囲は手入れの行き届いた桧の美林。左から「大門先経由」の道が合流し、その先で床尾集落上部の登山口に到着する。さらに塩尻駅まで歩いた。

171203CIMG0391.JPG 171203img002.jpg
(左)床尾集落にある鳴雷山登山口に下山。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2017年02月25日

岡谷高尾山(岡谷市)

東雲閣(登山口)1003-1020高尾山(女高尾山)1034-1119展望公園(塩嶺王城パークライン)1130-1151三郡の辻-1157しだれ栗・展望台1232-1256男高尾山1304-1318鈴ヶ入-1333東雲閣

高尾山といっても有名な東京西郊のそれではなく、岡谷市街地の西に位置する里山。調べていたら、偶然にも数か月前の山岳雑誌に掲載されていた。地図上の高尾山は女高尾山とも呼ばれ、その西側隣に男高尾山もある。両方をつないで塩嶺王城パークラインの稜線も組み合わせれば、それなりの道程となるようだ。

170225DSC01860a.JPG 170225DSC01869.JPG
(左)登山口にある四阿風の東雲閣。登山口は前方左側。(右)高尾山山頂から諏訪湖・蓼科・八ヶ岳の眺め。

岡谷市街から辰野方面に向かい県道14号を南下。鶴峰公園の標識を見て右に細い道を入り登っていくと「高尾城跡」の案内板に導かれて、東雲閣という四阿風建物の前に到着、車をとめる。少し戻って左に入ると登山口の標柱。鳥居をくぐり、その先は赤松林の中をジグザグに登る。○合目の標柱が続き20分ほどで高尾山(女高尾山)山頂に。

山頂は東側が切開かれ、眼下に諏訪湖、その向こうに蓼科・八ヶ岳。山頂広場の石祠の裏に踏み跡を見つけ凍り付いた北斜面を下る。凍結した急斜面に思わず一時、軽アイゼンをつける。痩せた吊尾根を渡り、林道から左折し赤松林の防火帯を直線的に登る。本日唯一の登りらしい登り。やや左にトラバースして塩嶺王城パークライン(舗装道・冬期閉鎖)に登りつく。一帯は公園に整備され展望は素晴らしい。北・中央・南アルプスから八ヶ岳。

170225DSC01879.JPG 170225DSC01896.JPG
(左)防火帯の登り。(右)展望公園からの北アルプスの眺め。

車道の左に沿うように中部北陸自然歩道が付けられていて、緩やかな道に雪を踏みながら南下する。野鳥観察らしい人々が車道を歩いている。少しの登りで樹林の中、石祠のある小ピーク「三郡の辻」。階段状に下って小野峠、林道を横切って登っていけばシダレ栗群生地。鉄製の展望台があり、その下でゆっくり休憩。展望台上からは、やや樹林が邪魔だが四周が見渡せる。

170225DSC01906.JPG 170225DSC01922.JPG
(左)塩嶺王城パークラインの左に沿って中部北陸自然歩道がつけられている。(右)シダレ栗群生地とその傍らには展望台と四阿。

小野峠まで戻り、林道高尾山線を北東に進む。男高尾山を示す標識を右折、アカマツ林の水平道を男高尾山へ。送電鉄塔の草地手前あたりが最高点と思われる。展望もなくあっけない感じ。凍結した北面の急下降は危ないので林道まで戻り、雪の谷間の道を鈴ヶ入へ。その先は沢沿いの道を、堰堤を脇に見て下れば意外と早く東雲閣に下りついた。

170225DSC01945.JPG 170225img001a.jpg
(左)男高尾山山頂。鉄塔の下に草地はあるが、展望ははかばかしくない。

ところどころ展望が開ける場所があり、思っていたよりも楽しめた。稜線の舗装道は夏場には車で走れるし、赤松の多い低山であることを考えると、展望のよい初冬早春あたりが適期だろうか。途中出会った登山者は女高尾山登路で1組、パークウェイで野鳥観察会の10人ほど。林道が交錯するなど、わかりにくいところがあるので、地図を確認しながら歩きたい。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2016年12月10日

穴倉山(辰野町)

小横川登山口918-928鳥居-1013ぬた場-1035穴倉山山頂1102-1115ぬた場-1137鳥居-1143登山口

161210DSC00190.JPG 161210DSC00194a.JPG
(左)前方に穴倉山を見て右折。(右)穴倉山登山口。案内板が整備されている。

松本平では雪雲が垂れ込めていたが、善知鳥峠を過ぎると晴れ間が広がった。国道153号「小横川入口」交差点を西に折れる。穴倉山は小横川からの登山道が地元の手で整備されているようであった。か細い舗装道に車を入れ、数台の駐車スペースと案内板がある登山口まで導かれる。道標に従い登山道に入る。

山全体が松茸山なので9~10月は登山を控えたいところ。登山道左手には山頂までずっとトラロープが張られ、迷う心配はまったくない。ジグザグに10分ほど登ると鳥居があらわれ、その先は赤松林の尾根を一直線の急登。標高差は300m以上。話には聞いていたが、休む平地もない。北側の尾根が同じ高さになるのが木の間越しに見える。

161210DSC00200a.JPG 161210DSC00210.JPG
(左)赤松林の中を一直線に登る。(右)穴倉山山頂。後方は蓼科・八ヶ岳方面だが、山頂部は雲に隠れている。

左手にぬた場と思われる大きな水たまりがあり、その先で道は緩む。道はやや右に曲り緩やかに1246標高点あたりを通過。その後の登りは前半よりも歩きやすい。南斜面なので、背後からの日差しが明るい。山頂の一角に登りつき、右に曲がりながら緩やかに進むと石仏が多数置かれている。その先が三角点と山名標のある穴倉山山頂である。

西から南は樹林が遮るが、他は切り開かれて灌木越しに展望が得られる。南東に甲斐駒・仙丈がくっきり。東の八ヶ岳・蓼科・美ヶ原の山頂部や北西の北アルプスは今日は雲の中。思っていた以上の展望。しかし、あの急登なので登山プロセスとして楽しみは少ない。ひとつ北側の緩やかな尾根からの登山記録を見たことがある。ちょっと見たところ踏み跡はあるが、それなりのヤブ漕ぎが必要な様子だった。下山は往路を戻った。

161210DSC00213.JPG 161210img001.jpg
(左)穴倉山山頂から辰野の街の向こうに甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳。
posted by 急行野沢 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

大芝山~霧訪山(塩尻市/辰野町)

善知鳥峠905-1006大芝山1013-1028たきあらし峰-1055北小野新登山道分岐-1120霧訪山1205-1222北小野新登山道入口-1245南沢-1311かっとり城跡-1325小野登山口1335-1400道玄バス停1426=(塩尻市地域振興バス)1431善知鳥峠

霧訪山には9年前に一度登っている。そのときは小野から登って下西条に下山。評判通り山頂の眺望は素晴らしかったけれど、途中の登山道にはこれという印象がない。展望のきく晩秋、今回は登路の変化を求めて積雪の中、善知鳥峠から大芝山経由で登ってみた。道もはっきりしているし、おもな分岐には道標もあって歩きやすい。

161126CIMG9120.JPG 161126CIMG9140.JPG 
(左)善知鳥峠の登山口。手前に10台分の駐車場がある。(右)樹林の中の大芝山山頂。誰も歩いた跡がない。

善知鳥峠分水嶺公園の少し北側にある登山者用駐車場に車をとめる。案内板の脇から登山開始。2日前に降った雪は登山道に10~20cm程度。この先、北小野新登山道分岐まで、誰も歩いた跡はなかった。右手山腹をジグザグに登って送電鉄塔(No.39)から尾根を進んだ後、左にトラバースすれば大芝山への稜線に登りつく。

稜線を左に進めば北斜面の雪の急登となり、送電鉄塔(No.38)の下に出る。少し進んだ次の鉄塔からは南ア・八ヶ岳方面の展望。唐松のやや広い尾根を進んだ後、洞の峰方面からの道が合流する「大芝山の肩」を経て、緩やかな雑木の道を進めば大芝山山頂。樹林の中で展望はない。

161126CIMG9150.JPG 161126CIMG9164.JPG
(左)たきあらしの峰。送電鉄塔下から視界が開ける。途中、随所に道標がある。(右)右手・下西条からの道をあわせると登山者が増える。

緩やかに登り返すと鉄塔のある「たきあらしの峰」に到着。木の間越しに北ア・八ヶ岳などの展望。屋根は左に曲がり、登り返しはトラロープもある滑りやすい雪の急登。小ピークで左から北小野新道をあわせ、その先、右手の下西条の道から、2人の登山者が登ってきた。

男坂に息を切らせた先、傾斜が緩めば程なく霧訪山山頂に到着。さすが眺望が評判の山なので、2日前の積雪にもかかわらず山頂には入れ替わり8人ほどの登山者。天気は快晴。360度の展望が広がる。北アルプスは穂高・槍から後立山まで。美ヶ原・蓼科・八ヶ岳。南アは甲斐駒・北岳・仙丈からずっと南まで。御嶽が煙をあげている。

161126CIMG9187.JPG 161126CIMG9190.JPG
(左)霧訪山山頂からの展望。北アのほぼ全貌が見渡せる。(右)八ヶ岳・蓼科方面の展望。

下山は来た道を途中の分岐まで戻り、北小野新登山道を歩く。赤松の尾根を急降下し送電鉄塔から右の谷へジグザグに降りたら、あっけなく林道に出た。少し林道を進んだ先から右手の山腹をずっとトラバースしていく。送電巡視路を使って周回コースを設定したようだ。

小野からの登山道に合流し、かっとり城跡を経由して赤松の尾根を急降下。小野登山口に下り、塩尻市地域振興バス(本数少ない・冬期は日祝運休)に乗って善知鳥峠に戻った。善知鳥峠から大芝山を経由して、少しは歩きごたえのある山行になった。積雪後でも登山者がいるだけあって、山頂からの眺望は素晴らしかった。

161126CIMG9209.JPG 161126img001.jpg
(左)北小野新登山道を下り山腹をトラバースして「かっとり城跡」の少し上で小野からの登山道に合流。

[参考]塩尻市地域振興バス 100円
posted by 急行野沢 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2015年09月27日

大見山(諏訪市)

蓼ノ海駐車場1125-1230北口登山口-1146北峰・避難小屋-1156南峰・展望台1206-1220南口登山口-1224蓼ノ海駐車場

150927DSC04106.JPG 150927DSC04111.JPG
(左)蓼ノ海の畔にある登山口(北口)。案内表示は随所にある。(右)避難小屋のある大見山北峰。

諏訪から霧ヶ峰に上っていく途中にある大見山は、30分ほどで登れる山らしいのだが、そのわりには長野県内の登山ガイドなどには必ずといっていいほど掲載されている。北信に住む者にとってはあまりなじみのないエリアだが、ついでがあり登ってみた。霧ヶ峰スキー場から諏訪市街に向かって車で下っていくと、案内板があり右折する。すぐに蓼ノ海と呼ばれる池があらわれ、その手前の駐車場に車をとめる。蓼ノ海では多くの釣り人が糸を垂れていた。

池の畔を時計回りに歩くとすぐに「南口」とかかれた登山口。それを見送って少し先の「北口」の登山口から登る。遊歩道のようにきれいに整備された樹林の中の道。カラマツやアカマツ・ヒノキなどの林の中を緩やかに登る。15分ほどで小屋がある北峰に到着。樹林の中で展望はない。そこから案内板に従い、いったん鞍部に下り登り返せば四阿のある南峰に到達する。

南峰には諏訪湖側(南側)の斜面にせり出すように金属製の展望台がつくられている。諏訪湖の東側の部分と諏訪市街が見おろせたが、曇りがちの天気でいまひとつ素晴らしい展望というわけにはいかなかった。下山は最短距離の南口に出るルートを選んだ。公園の中の遊歩道を歩いているようで、登山という範疇に入れていいのか迷うほど。展望台以外では視界の開けるところはないけれど、樹林の中を気持ちよく歩くことができた。

150927DSC04126.JPG 150927DSC04129.JPG
(左)大見山南峰の四阿と展望台。(右)展望台から見た諏訪湖と諏訪市街。今日は天気がいまひとつ。
posted by 急行野沢 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2013年12月14日

大城山~鶴ヶ峰(辰野町)

131214DSC03170.JPG 131214DSC03172.JPG
(左)大城山から見下ろす辰野の町。(右)大城山山頂。

大城山1100-1130林道に出る-1205鶴ヶ峰1235-1305林道から遊歩道へ-1325大城山直下

雪の天気予報が出ているのであまり難しくない山に登りたい。大城山は辰野町中心街の背後にそびえる山。それだけに登るのでは1日の山行としては物足りないが、北にある鶴ヶ峰を結べば、ほどほどの行程となりそうだ。どちらも山頂まで車道が通じている山だが、今日は大城山までは車で登らせてもらう。

大城山山頂直下の駐車場に車をとめる。南側に少し歩けば大城山の山頂。南側が伐採されて眼下に辰野の町が見下ろせる。伊那谷が前方に広がり、晴れていれば中央・南アルプスの山並も見渡せるのだろう。山頂から駐車場を通り過ぎ、北に向かう山道に入る。赤松の松茸山であるため「入山禁止」の標識が並ぶ。途中、「日本の中心ゼロポイント」への道を右に、水晶岩への道を左に分けて山腹の右(東)をひたすらトラバースして進む。小雪が降りはじめ山影には1~2cmほどの積雪も残っている。30分ほどで林道に出る。

131214DSC03180.JPG 131214DSC03190b.JPG 
(左)山腹をトラバース。(右)鶴ヶ峰山頂。

単調な林道歩き。期待していた展望は赤松の木々に阻まれてほとんどない。途中、凹地になって少し園地風になっているところが陣場ヶ原と呼ばれているのだろう。「日本中心の碑」「鶴ヶ峰」の案内板にしたがって左折すれば、日本中心の碑があり、その先に立派な展望台が建つ鶴ヶ峰の山頂。あいにく雪雲に覆われて展望ははかばかしくない。帰路は往路を戻った。これということもない山行ではあったが、薄雪を踏んでしみじみと静かに歩くのも悪くない。
posted by 急行野沢 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

桑沢山(辰野町/箕輪町)

DSC_0014kz.JPG DSC_0023kz.JPG
(左)緑まぶしい稜上の道。(右)山頂からの伊那谷の眺め。

登山口935-954十六ノ尾根956-1037桑沢山1114-1145十六ノ尾根-1151六夜さま1156-1159十六ノ尾根-1210登山口

地形図を見たときから気になっていた山。少しの登りで稜線に到達でき、その後は楽しい稜線歩きができそうだ。中央道伊北ICで降り、西側の山麓へ。桑沢川に沿う林道はやがて、北に向かって山腹をトラバースしていくが、「桑沢山登山口」の標識を見て左折。ここから道は少々荒れ気味になるが、尾根に沿って標高を稼いでくれる。林道の終点は広場になっていて5~6台の駐車はできる。

マツタケ山のようで、歩き始めから右側のアカマツの林には「入山禁止」としてテープが張られている。左はカラマツと雑木が混じる。稜線まで20分ほどの登りだが、道はよく整えられ息を弾ませることもない。稜線に達するとそこは「十六ノ尾根」と呼ばれる所らしい。左へ稜線をたどる。しばらく広い道を登るが、それはアンテナの立つ小ピークまで。そこからはゆるやかに稜上の道をたどる。足元をクマザサが覆い、カラマツに雑木の混在する林相。展望は皆無だが、気持ちの良い緑のトレイルが続く。

最後にちょっとした登りがあって、予想していたよりも手狭な山頂へ。南東側が切り開かれ、伊那谷とその向こうに南アルプスが望める。下山時には、「十六ノ尾根」から5分ほど稜線を反対側に登り、「六夜さま」という石仏のあるところまで行ってみる。こちらも伊那谷の眺めが秀逸だった。
ラベル:桑沢山
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山(諏訪伊北) | 更新情報をチェックする