2022年12月21日
蓼科山[すずらん峠園地から往復](茅野市/立科町)
蓼科山の山頂から北アルプスの連なりを望む。
すずらん峠園地駐車場804-911標高2110m標識917-925幸徳平-1017森林限1020-1032蓼科山1048-1050蓼科山頂ヒュッテ1110-1124森林限界1132-1154幸徳平-1204標高2110m標識1207-1249すずらん峠園地駐車場
柏崎・長岡あたりでは大雪だというニュースが流れているが、いまのところ長野県内は例年に比べて雪は少ない印象。適度な積雪で、適度に人が入っている山を選んだ結果、今シーズン最初の雪山は蓼科山へ。朝7時半、すずらん峠園地駐車場 に車をとめる。先着10台。週末は大混雑するこの駐車場も平日なので空いていた。
(左)すずらん峠園地駐車場。(中)(右)急登が続く。
周囲の人の姿を見て、私も最初からアイゼンを装着して歩きはじめる。多くの人が歩いてよく踏まれた雪道。登山道沿いの雪はやはり例年よりも少ない印象。すぐに左に急登し、その先はしばらくカラマツ林の中の緩やかな道。さらに山頂にかけては中間の三角点から幸徳平あたりでやや傾斜は緩むものの、その前後はあいかわらずの急登が続く。
(左)2110m標識(三角点)。(右)樹間から八ヶ岳連峰を望む。
振り返ると八ヶ岳連峰・南アルプス・中央アルプス・御嶽などが少しずつ見えてくる。それを口実に息を整えながら急登を我慢すれば、樹林は疎らになる。樹林帯を抜けた先の岩稜帯は岩と薄雪のミックスで、アイゼンをつけていると非常に歩きにくい。山頂ヒュッテ手前まで右に巻き気味に進み、左折して山頂へ。晴天のもと、山頂からは360度の展望を得られた。
(左)急登をこなすと樹木が疎らに。(右)山頂直下の岩稜帯は歩きにくい。
八ヶ岳連峰から南ア・中央ア・御嶽・乗鞍、そして北アの連なり。北信五岳方面から四阿山・浅間山。しかし、冷たい風が吹きつけて長くはじっとしていられない。山頂ヒュッテの陰で少し休憩した後、冷たい風の中を下山。風が避けられる樹林帯に入ってほっとした。途中擦れ違った登山者は20人ほど。
(左)蓼科山山頂。八ヶ岳連峰を望む。(右)中央アルプスと御嶽を望む。
2022年06月12日
北八ヶ岳[雨池~八柱山](佐久穂町/茅野市)
霧に霞む雨池。
麦草峠駐車場800-802麦草ヒュッテ-904雨池(南側)-910八柱山分岐-933八柱山941-1003八柱山分岐1010-1021雨池(北側)-1026雨池(西側)-1043雨池峠方面分岐1046-1109雨池峠1135-1148ロープウェイ坪庭駅-1215五辻-1241出逢の辻1248-1303オトギリ平-1316コケモモの庭1319-1335麦草峠1336-1339麦草峠駐車場
朝8時前、麦草峠の無料駐車場は天気が悪いせいか、まだ空きがあった。北八ツの樹林帯を歩くなら、天気が悪くてもかまわない。むしろ雨模様の方がしっとりとしていいだろうと思って出かけてきた。しかし、足元は悪く、水たまりはいうまでもなく、木の根や岩や木道が濡れて滑り歩くのに苦労する。霧の中の苔をまとった針葉樹林帯は幻想的ではあったが。標高差が少ない行程なのがうしろめたい。
(左)雨池への道。(右)八柱山への道。
麦草ヒュッテの前から国道を横切り、池を木道で渡って雨池へ向かう。木道は濡れて滑りやすいし、岩や木の根も滑る。いたるところ水たまり。途中、林道に出て再び山道に入って雨池へ。池は霧に霞んでいる。霧が巻く幻想的な針葉樹林帯を緩やかに歩いて八柱山へ。晴れていれば富士山も望めるはずだが、今日は視界無し。
(左)八柱山の山頂。(右)北岸からの雨池。
雨池まで戻り、北岸を回って西岸から林道に出て、雨池峠に向かう。林道から雨池峠への新しい山道へ取付く箇所は新たな木段が設けられていた。苔の針葉樹林帯に急登が続く。途中から左にトラバースした後、旧道と合流した後は緩やかになる。真新しい木道が樹林帯の中に設置されていた。以前は岩がゴロゴロした道だったが、まったく様変わりした。
(左)雨池峠への新道入口。(右)雨池峠。
雨池峠で休憩。登山者がぽつぽつとあらわれ、縞枯山や雨池方面に消えていく。八丁平を経由して、ロープウェイ坪庭駅、そして五辻方面へは木道が整備されている。五辻付近まで来ると、青空がのぞくようになった。五辻あたりは笹原が広がり、茶臼山や縞枯山を望むことができた。その先も針葉樹林帯の歩きにくい道だが、一箇所前方が開けて天狗岳の姿を望むことができた。
(左)五辻付近。茶臼山を望む。(右)天狗岳を前方に望む。
出逢の辻で左折して進み、草原が広がるオトギリ平へ。さらにコケモモの庭に立ち寄ってみた。コケモモの庭は火山性の大岩が累々と重なり、その間にコケモモが生えている。ただ、花は遅かったようだ。かわりにコイワカガミが咲いているのが見られた。国道を横切り、駒鳥の池を見て麦草ヒュッテへと帰着。雨池付近で7~8人、雨池峠から八丁平あたりで20人ほどの登山者とすれ違った。
(左)オトギリ平。(右)コケモモの庭。
2022年02月18日
剣ヶ峰[北八ヶ岳](佐久穂町/小海町)
剣ヶ峰北側から縞枯山・北横岳方面を望む。
八千穂高原スキー場第2リフト降場915-924信濃路自然歩道・途中撤退-1002八穂高原スキー場・駐車場=国道299号冬期ゲート1018-1147諏訪門-1210「2026標高点(白駒池分岐)」1223-1237諏訪門-1249剣ヶ峰1257-1307諏訪門1320-1433冬期ゲート
2年前に八千穂高原スキー場から剣ヶ峰・白駒池・高見石へと歩いた。同じルートをたどってみようと、スキー場の駐車場にとめ、第2リフトに乗車。降りて前方の信濃路自然歩道に入ってみるとトレースなく、雪が思った以上に深かったのでかかる時間と労力を考えて断念。スキー場駐車場まで下った。
(左)八千穂スキー場奥の信濃路自然歩道。(右)冬期ゲートから再出発。
それでは、冬期通行止めの国道299号をたどったらどうかと、今度はスキー場から少し南東にある冬期ゲート前に車を置いて歩いてみた。ツボ足の先行者ひとりの足跡がある。2026標高点(白駒池へ短絡する道が分岐する)まで歩いたが、短絡路もノートレースで、今日は時間の制約もあるのでこちらからも白駒池へは断念。このまま帰るのも口惜しいので諏訪門まで戻り、国道からわずかな距離、深い雪の中を歩いて剣ヶ峰だけは訪れた。
(左)左折する白駒池への短絡路もノートレース。(右)剣ヶ峰へラッセル。
剣ヶ峰へ最初はトレースがあったものの、途中で引き返したのか足跡は消滅。ひとりラッセルをすることになったが、距離は知れている。樹林の中の剣ヶ峰山頂を通り過ぎ、少し北に向かった痩せ尾根からは、間近に縞枯山・北横岳、遠く浅間山方面を展望することができた。今日のせめてもの成果。
(左)剣ヶ峰山頂。(右)剣ヶ峰北側から浅間山方面の展望。
2021年12月23日
蓼科山[すずらん峠園地から往復](茅野市/立科町)
蓼科山から八ヶ岳連峰・南アルプスを望む。
すずらん峠園地駐車場834-940「2113m三角点」-958幸徳平-1049樹林帯抜ける-1101蓼科山1110-1113蓼科山頂ヒュッテ1137-1148樹林帯に入る-1219幸徳平-1230「2113m三角点」1239-1326すずらん峠園地駐車場
晴れの天気予報を見て、蓼科山に出かける。週末だと混雑するすずらん峠園地駐車場も平日なのでガラガラ。チェーンスパイクで歩きはじめる人もいたが、私は最初からアイゼン装着。緩やかな樹林帯を進むと正面に北横岳が見える。左折して登り、尾根に登り着くと唐松林の平坦路。徐々に勾配は増して、岩の斜面に雪が積もった急登となる。
(左)北横岳を正面に見て歩きはじめる。(右)三角点手前の急登。
振り向いて樹間から中央アルプスあたりが望めるようになると、2113三角点。しばらく道は緩やかになる。樹間からそそり立つ蓼科山の山容が見えて、その先、「幸徳平」の標識を過ぎると急登となる。急勾配が続き、ふくらはぎがつりそうになる。両側の樹木が低くなり、空が広くなり期待がふくらむ。
(左)2113三角点。(右)幸徳平の手前で蓼科山を展望。
枯れ木が立ち並ぶ一帯を過ぎると、間もなく樹林帯を抜ける。森林限界を越え、目の前は岩稜帯で視界が一気に開ける。蓼科山は森林限界を超えた部分は少ないから、比較的安心して登れるのだけれど、展望を楽しみながら登れる部分は案外少ない。右手に広がる八ヶ岳連峰を眺めながら、右側を巻き気味に進んだ後、左折して歩いた人の少ないトレースを追って蓼科山の山頂に到着。
(左)急登の先に青空。(右)樹林帯を抜け岩稜帯へ。
空は快晴。しかし意外にも遠景の稜線は雲に霞んでいる。北アルプス、乗鞍御嶽あたりの稜線ははっきりしない。中央アルプス・南アルプス・八ヶ岳連峰などはしっかり見渡すことができたのだが。風は弱くさほど寒さも感じなかったが、雪に埋もれた山頂ヒュッテの陰まで行って休憩した。正面には浅間山や四阿山を望むことができた。
(左)山頂直下。(右)蓼科山山頂。北アを望む。
下山は往路をそのまま下った。多くの登山者が歩いていて、よく踏まれたトレースがあり、その点では心配はなかった。しかし、何らかの滑り止めは必要かと思う。平日だが、20人ほどの登山者とすれ違った。
(左)八ヶ岳連峰の手前は北横岳。(右)浅間山・四阿山方面。
同様のコースの登山記録 → 「蓼科山 2022年12月21日」 「蓼科山 2021年1月21日」(手書き地図もこちら)
2021年12月19日
北八ヶ岳[ロープウェイを使って北横岳](茅野市)
北横岳ヒュッテ
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅922-957三ツ岳分岐-1002北横岳ヒュッテ1005-1018北横岳南峰-1022北横岳北峰1027-1031北横岳南峰-1043北横岳ヒュッテ-1050三ツ岳分岐-1123山頂駅-1143雨池峠1146-1206北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
昨日は自宅周辺でも雪が積もったので、こうはしていられないと、雪山装備の点検も兼ねて北横岳へ出かけた。長野県内でも少し南にいけば晴れ間があるのではないかと期待したが、視界は開けなかった。北八ヶ岳ロープウェイの9時始発に乗車。登山者が60~70人ほど乗車した。ロープウェイを降りると、坪庭には強い風が吹きつけていた。さらに山頂付近は身体を飛ばされそうな強風だった。
(左)ロープウェイ山頂駅から歩きはじめる。(右)坪庭から山頂駅。
山頂駅の前でアイゼンを装着して坪庭を歩きはじめる。多くの登山者が歩いているので良く踏まれたトレースがある。しかし、強風が吹き視界も開けない。いったん鞍部へと下り、樹林帯に入れば強風から逃れることができた。右へのトラバース気味の登りから三ツ岳分岐を過ぎて、勾配が緩めば北横岳ヒュッテの前に到着。さらに樹林帯を登り、最後に急登をこなせば北横岳南峰。
(左)三ツ岳分岐。(右)南峰直下の急登。
樹林を抜けると強風が吹きつけてまともに立っていられない。当然ながら視界はない。なんとかバランスを保って北峰への緩やかな道を進む。北峰も視界がなく、多くの登山者は短時間で引き返していく。そのまま来た道を山頂駅まで戻ったが、これでは少々歩き足りない。縞枯山荘が建っている八丁平を経由して、雨池峠まで往復した。
(左)北横岳北峰。展望なし。 (右)雨池峠。
雨池峠あたりなら風が遮られるのかと期待していたが、逆に風の通り道になっているようで強い風が吹きつけていた。長居もできないので山頂駅まで戻り、ロープウェイで下山した。山麓駅に降りてみると、そのあたりでも雪が降りしきっていた。天候は悪かったが、多くの登山者が登っていた。
[参考]北八ヶ岳ロープウェイ(往復) 2,100円
2021年01月21日
蓼科山(茅野市/立科町)
蓼科山山頂から北アルプスを展望する。
蓼科山登山口(すずらん峠園地駐車場)853-957「2113m三角点」1003-1106樹林帯から岩稜へ-1119蓼科山-蓼科山頂ヒュッテ1157-1244「2113m三角点」1249-1338蓼科山登山口
快晴の天気予報を信じて蓼科山に出かける。比較的ゆっくり出かけたが、平日なので朝8時半過ぎでも駐車場には十分な余裕があった。先着は10台。道はよく踏まれ歩きやすい。最初は樹林帯の中、緩やかに進むと、前方の樹間に北横岳の姿が見える。早めにアイゼンを装着。左折するとジグザグの登りとなる。支尾根に登り着いて右折すると、唐松林の中、穏やかな登り道。
(左)前方に北横岳を見て最初は緩やかな道。(右)岩混じりの登りが2113三角点まで続く。
勾配が徐々に増して、唐松から亜高山的な針葉樹林帯へ。岩混じりの急登がはじまり、2113m三角点の少し手前まで続く。振り返ると、南アや中ア、御嶽などが見える。傾斜が緩んで2113三角点。休憩適地。その先はしばらく緩やかな道が続く。2156標高点付近からは前方樹間に蓼科山がそそり立っているのが見える。立派な山容ではあるものの、あの急坂を登ると思うと少々憂鬱になる。
(左)振り返ると中央アルプスや御嶽山。(右)樹間に蓼科山がそそり立つ。
しばらく進むと山頂への急登がはじまる。周囲は針葉樹やダケカンバ。標高差300mの一本調子の登り。立ち止まっては振り返り、南ア・中ア方面の展望を見て息を整える。登っていると暑いくらい。標高2,400m付近は立枯れの木々が多く見られ、少し空が広くなったように感じる。その先もうひと頑張りすれば、標高2,470m付近で樹林帯を抜け、岩稜帯へ。視界が一気に広がる。
(左)立枯れの木を見ながら急登。(右)樹林帯を抜け岩稜帯へ。
やや右手に巻き気味に、岩と雪が混在する歩きにくい斜面を登る。右手に八ヶ岳連峰が目の前。振り返ると槍穂高など北アルプス南部が見える。山頂ヒュッテまで行かずに、左折する踏み跡をたどって直接、山頂の三角点へ。火山性の岩が累々と広がる山頂部。快晴のもと、360度の展望が広がる。
(左)山頂直下の登り。(右)蓼科山山頂から八ヶ岳連峰と南アルプスを展望。
南には八ヶ岳連峰、その右手には南ア・中ア・御嶽・乗鞍が見渡せる。さらに右には北アルプスが穂高から白馬まで、全貌を見せている。さらに北信五岳や四阿山・浅間山。さほど寒くはないが、それなりの風はあるので蓼科山頂ヒュッテ付近まで降りて昼食休憩。下山は往路を戻った。途中すれ違った登山者は20人ほどだった。
(左)蓼科山頂ヒュッテ前から四阿山と浅間山。
2021年01月13日
北八ヶ岳[北横岳~縞枯山](茅野市/佐久穂町)
縞枯山展望台から八ヶ岳連峰と南アルプスを望む。手前は茶臼山。
北八ヶ岳ロープウェイ坪庭駅1007-1050北横岳ヒュッテ-1106北横岳南峰-1110北横岳北峰1127-1139北横岳ヒュッテ-1201坪庭周回路-1223雨池峠1237-1306縞枯山1310-1323縞枯山展望台1332-1341鞍部-1400五辻1408-1452北八ヶ岳ロープウェイ坪庭駅
(左)北横岳への登り。(右)北横岳ヒュッテ。
昨年に引き続き、初級雪山定番の北横岳へ。100人乗りの北八ヶ岳ロープウェイに30人ほどで乗車。坪庭駅に着いて、アイゼンをつけて歩き始めたのは10時を過ぎていた。昨日は信州でいうところの「カミユキ」だったので、県中南部にも積雪があったはず。昨年にくらべ雪は深いけれど、多くの人が歩いたトレースはしっかりしている。今日、すれ違った登山者は30人強。ほとんどがアイゼン着用。スノーシューは少数派。
(左)山頂直下の急登。(右)北横岳南峰から八ヶ岳方面の展望。
坪庭の周回路から左折して下った鞍部からジグザグの登り。その後、右へ斜上トラバース気味に登れば、右手樹間に縞枯山が見える。左折して三ツ岳分岐を過ぎ、樹林帯を緩やかに進めば北横岳ヒュッテ。その先も折返しの登りから直線状の急登をこなして北横岳南峰に到着。快晴の青空のもと、八ヶ岳連峰や南ア・中アの展望が素晴らしい。緩やかに進んで北峰へ。
(左)北横岳北峰から蓼科山を望む。(右)四阿山・浅間山を望む。
蓼科山が目の前に大きい。その後方の北アは雲に霞みがち。その右には四阿山から浅間山を展望できた。青空と白い雪景色のコントラストが素晴らしい。往路を坪庭まで下り、縞枯山荘がある広々とした八丁平を過ぎて、雨池峠へ。縞枯山に登るか迷っていたが、先行者のスノーシューの跡を見て登ることにする。縞枯山へは一直線の急登。しばしば立ち止まって息を整えながら登り、縞枯山に到着。
(左)縞枯山荘の建つ八丁平。(右)縞枯山山頂付近。
ここからしばらくは山上台地を緩やかに歩く。樹林の向こうに空が広い。標高を下げて倒木の多い樹林帯に入り、分岐標識から左に進んで縞枯山展望台へ。スノーシューの先行者とすれ違う。雨池峠以降、すれ違った登山者は彼一人だけ。岩が重なる展望台からは八ヶ岳や南ア・中アの大展望が楽しめた。
(左)縞枯山展望台から中央アルプス・御嶽方面。(右)五辻付近から縞枯山。
茶臼山との鞍部まで下り、右折してさらに五辻まで樹林帯の中を下る。五辻からは樹林帯に入ったり、縞枯山や御嶽・中ア方面の展望を楽しんだりしながら緩やかな登り。だらだらした登りが意外に長く感じられる。最後は先刻登った北横岳を正面に見ながらロープウェイ駅に到着。素晴らしい天気のもと、雪山を楽しむことができた。
(左)ロープウェイ駅が近づくと正面に北横岳が大きい。
類似のコース→「北横岳~縞枯山(2020年1月16日)」
「北横岳(2021年12月19日)」
[参考]北八ヶ岳ロープウェイ 往復2,100円
2020年06月21日
北八ヶ岳[双子池~雨池~北横岳~亀甲池](佐久穂町/茅野市)
北岸から見た雨池。
大河原峠805-828双子山-856双子池-923カラ川橋-1002雨池北1007-1053雨池峠1057-1110坪庭北側分岐-1153北横岳北峰1213-1314亀甲池1328-1347天祥寺原-1431大河原峠
双子池と雨池をつなぐ道としては大石川林道があり、20年ほど前に歩いたことがある。現在、この道は通行止めとなっていて、東側を迂回する道が案内されている。どうでもよいことだが、その迂回路を歩いたことがなかったので、北横岳も加えて池めぐり風に歩いてみた。雨池という名も、いまの季節に似つかわしい。
(左)双子山から蓼科山方面。(右)ヒュッテ前から双子池(雄池)。
佐久側から蓼科スカイラインをたどって大河原峠へ。立科町側からは現在通行止め。駐車20台ほどで、十分な余裕がある。まずは双子山を越えて双子池を目指す。針葉樹林と笹原が交互にあらわれる中を登って双子山。振り返っても蓼科山の山頂部は雲に隠れている。今日は一日、雲の多い天気。樹林帯を下って双子池へ。ヒュッテの脇から林道を歩く。
(左)カラ川橋の先で林道から右へ。(右)雨池へは針葉樹林帯の緩やかな登り。
大石川林道に出ると雨池方面は通行止めの掲示。左折して鶯ノ口への林道を緩やかに下る。途中、道標に従ってショートカットの樹林帯の道へ。林道に戻りさらに下って、カラ川橋を渡った先の道標に従い右の山道に入る。緩やかな登りが北八ツらしい針葉樹林帯の中に続いている。2097標高点を過ぎれば下りとなり、雨池の北岸に降り立つ。この方向から見る雨池の姿は新鮮に感じられる(冒頭写真)。
(左)西岸からの雨池。(右)北横岳北峰。雲が多く視界きかず。
雨池の畔を西岸まで歩き、荒れた林道から雨池峠への道へ。大岩が重なり歩きにくい道。振り返ると八柱山が見えるはずだが雲の中。ここまですれ違った登山者はほんの数人だったが、雨池峠まで来ると人が増える。八丁平を経て坪庭に入ると観光客の姿が多くなり、北横岳への登りも登山者が多い。北横岳北峰で休憩。展望は雲が多くていまひとつ。一瞬雲が薄くなり、八ヶ岳方面が望めた。
(左)北横岳北峰から八ヶ岳連峰。(右)亀甲池。
亀甲池への下りは岩や木の根の段差などで歩きにくい。1時間ほどかけて亀甲池へと降り立つ。池面を吹き抜ける風が涼しい。天祥寺原への道を進むと、やっと雲が晴れて蓼科山が姿をあらわした。道脇に白い花が咲いている。最後が緩やかな登りになるのが、今日のコースの難点。北横岳の姿を背に笹原と針葉樹の中を登り大河原峠に帰り着いた。
(左)天祥寺原への道から蓼科山。
2020年01月16日
北八ヶ岳[北横岳~縞枯山] (茅野市/佐久穂町)
北横岳北峰から蓼科山と北アルプスを望む
北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅940=947山頂駅1000-1045北横岳ヒュッテ-1107北横岳北峰1128-1143北横岳ヒュッテ-1206坪庭分岐-1225雨池峠-1254縞枯山-1333五辻-1417北横岳ロープウェイ山頂駅1440=1447山麓駅
好天を見込んで北横岳へスノーハイクに出かける。冬の人気山域なので、平日なのに山中で行き交った登山者は70人近く。昨夜は少し降雪があったようだが、歩き始めは10時になっていたので、道はよく踏まれている。足回りはアイゼンが大半。スノーシューはごく少数。チェーンスパイクでは急勾配は少々厳しそうだった。
(左)三ツ岳を正面に見て坪庭を進む。(右)三ツ岳分岐。
スキーヤー・スノーボーダーに混じり北八ヶ岳ロープウェイに乗車。山頂駅を出てアイゼンをつけ、歩き始める。坪庭を半周し、左折して北横岳への道へ。折返しの登りの後は、右へ斜上トラバース。右手樹間に縞枯山を望む。トレースのない三ツ岳への分岐を右に見送り、緩やかに進めば北横岳ヒュッテ。九十九折の登りの後、少々急で滑りやすい直登をこなせば北横岳南峰に到着し展望が開ける。
(左)北横岳ヒュッテ。(右)北横岳北峰から八ヶ岳連峰を望む。
南に八ヶ岳連峰、北に蓼科山と北アルプスや頚城山塊。その先、緩やかに進めば北横岳北峰。蓼科山と北アルプスが南峰よりも間近で迫力ある展望(冒頭写真)。時折冷たい風も吹きつけるが、さほど寒くはない。展望を満喫してから、北横岳ヒュッテ経由で坪庭まで下る。これだけではあまりにあっけないので、縞枯山まで足を延ばすことにする。
(左)北横岳北峰から浅間山方面。(右)縞枯山荘の建つ八丁平。
坪庭から縞枯山荘を経由して八丁平の緩やかな道を進む。周囲は開けた平坦地で気持ち良い。雨池峠で右折。縞枯山へは急登。樹林帯の中の急勾配の道も、トレースがありアイゼンをきかせて進めば、夏場よりも歩きやすいかもしれない。展望のきかない縞枯山頂に到着したら左折し、平坦路を進めば多少見晴らしはきくようになる。展望台分岐からは目の前に茶臼山越しの八ヶ岳連峰の展望が得られる。
(左)展望台分岐から茶臼岳と八ヶ岳連峰。(右)五辻付近から右前方に縞枯山。
高度を落として樹林帯に入り、茶臼山との鞍部へ。ここで右折し、樹林帯の中を五辻へと下る。草原状の五辻で右折。右手前方に縞枯山を見ながら進む。やがて針葉樹林の中を緩やかな登りでロープウェイ山頂駅へと進む。最後が緩やかな登りになるのが今日のコースの難点。やがて視界は開け、北横岳を背景にロープウェイ駅が見えてくる。今日、ロープウェイの運転は20分間隔。下りロープウェイで山麓駅に戻った。
(左)ロープウェイ山頂駅まであとわずか。正面に北横岳が見える。
[参考]北八ヶ岳ロープウェイ 往復 1,900円
2019年09月28日
蓼科山[天祥寺原から](茅野市/立科町/佐久市)
蓼科山から将軍平方向を見下ろす
大河原峠950-1021天祥寺原(亀甲池分岐)-1029将軍平分岐-1049沢に降りる-1141将軍平1145-1217蓼科山1256-1317将軍平1323-1333赤谷分岐-1428大河原峠
蓼科山には数回登っているけれど、南側の天祥寺原からは登ったことがなかったので、その道をたどってみた。段差の大きな直登がつづくけれど、一部の地図で見かけた「悪路」というほどではないと思った。天気は下り坂。8割方埋まっている大河原峠の駐車場から歩き始めたのは、10時前になっていた。
(左)左前方に北横岳を見ながら天祥寺原へ。(右)涸れ沢を登る部分。
まずは笹原と疎林の道を緩やかに下る。左前方に北横岳を見ながら進めば、天祥寺原の案内板。その先で、道標に従い、将軍平への道へと右折する。笹原から密度の濃い針葉樹林帯に入り、苔もみられるように。左手の白い岩がゴロゴロする涸れ沢に降り、その先で沢の右岸(左側)へ。もう一度、沢に降りた先で左手の樹林帯に入る。足元は支沢の沢床のようで、石がゴロゴロしている。
(左)急登が続く。(右)将軍平。背景に山頂部。
針葉樹林帯の急な直登。これがずっと続く。足元の段差もあり歩きにくいし、ずっと展望も開けず、周囲の景色も足元も変わらないので少々つらいところ。少し歩きやすくなってきたかな、と思う頃に蓼科山荘の建つ将軍平に到着。多くの人でにぎわっているが、七合目からの登山者が多いのだろうか。
(左)山頂への急登。(右)蓼科山から北横岳を望む。その向こうに八ヶ岳連峰が霞む。
蓼科山山頂への道は岩がゴロゴロし段差が大きい急斜面。何回も登っているとはいえ、息が切れるところ。のぼりが一段落し、やや左へトラバースすれば景色が開け、振り返れば将軍平や双子山方面が見渡せる。岩の道をたどれば、その先わずかで蓼科山の山頂。雲が多く八ヶ岳連峰は霞んでいるが、目の前には北横岳や大岳が大きい。累々と岩が広がる山頂は何度来ても奇妙な景観だと思う。
(左)赤谷分岐付近の立ち枯れの木々。
下山は将軍平まで下って、赤谷分岐を経て大河原峠へ。道標のある赤谷分岐の前後には、立ち枯れの木々も見られる。山頂から縞枯現象が見下ろされたところか。その先の緩やかな小ピークには、以前はなかった「佐久市最高地点」の標識が建てられていた。足元に石がゴロゴロする坂を下って、大河原峠へ帰着。霧雨が降りはじめた。帰路、国道152号沿いにある長門温泉「やすらぎの湯」(500円)で汗を流して帰った。