西尾根から西天狗岳への登り。
唐沢鉱泉810-855枯尾ノ峰分岐-933第一展望台-959第二展望台1013-1053西天狗岳1013-1129東天狗岳1150-1202天狗の奥庭分岐-1234中山峠-1240黒百合ヒュッテ1306-1326渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐-1409唐沢鉱泉
登山者の多い三連休を避け、天気予報をじっと睨めてこの日に天狗岳に登ることにしたのだけれど、そうは期待通りにいかなかった。いつもながらの唐沢鉱泉からの周回コース。平日なので唐沢鉱泉下の駐車場はすいていた。
(左)樹林帯の登り。(右)第2展望台。視界はなかった。
登山口から曇空。雪はさほど多くない。標高が低いところでは木の根や岩が出ている。第一展望台・第二展望台と登っても視界は開けず、憂鬱な気分のまま登る。第2展望台でチェーンスパイクをアイゼンに交換しピッケルを準備。冷たい強風を受けながら、岩混じりの急登を黙々と西天狗岳に登った。
(左)森林限界を越え岩場の急登。(右)西天狗岳の山頂。
ときどき青空がのぞきそうになるが、曇り空はかわらない。あきらめて東天狗岳に向かうものの、東天狗岳への道も視界不良で、トレースも消えかけている。通いなれた道だから迷うことはないけれど。到着した東天狗岳からも展望はまったくなし。しかし、あきらめきれず、しばらく東天狗岳で待っていたら、少しだけ視界が開けた。
(左)東天狗岳。待っていたら少し晴れた。(右)東天狗岳から望んだ西天狗岳。
とはいっても、西天狗岳の姿が見えるくらい。他は北八ツの森林の向こうにぼんやり浅間山。赤岳や硫黄岳はまったく見えず、根石岳・箕冠山が見える程度。東方向は意外に青空が広がっていて、金峰山など奥秩父の山並を望むことができた。快晴なら、北アルプスの全景が見渡せるはずだが今日の天候では望むべくもない。
(左)赤岳や硫黄岳は暑い雲の中。(右)金峰山など奥秩父方面。
そのうちに再び雲が増え、この寒風が吹きすさぶピーク上にいつまでもいるわけにもいかないので中山峠へと下った。黒百合ヒュッテ前で使用休止の後、歩きやすい樹林帯の圧雪路を下った。下山するにつれて少しずつ空が晴れてきたが仕方ない。途中擦れ違った登山者は15人ほど。
(左)天狗の鼻の向こうに北八ツの森や浅間山。(右)中山峠手前から東西の天狗岳を振り返る。