2024年01月05日

天狗岳[北八ヶ岳](唐沢鉱泉から反時計回り)[茅野市/小海町]

240105DSC00713.JPG
東天狗岳から硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳と南アルプスを望む。

唐沢鉱泉814-900唐沢鉱泉分岐911-954第一展望台-1025第二展望台1030-1046森林限界1052-1115西天狗岳1123-1139東天狗岳1158-1210天狗岳分岐-1244中山峠-1250黒百合ヒュッテ1305-1336渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐1346-1432唐沢鉱泉

自分にとっては、年明け早々に天狗岳に登るのがこの数年の恒例になっている。今年は例年よりはるかに雪が少ないのだが、それなりに雪山を楽しむことができた。標高が低い所では雪が少ないので、アイゼンでは岩に引っ掛かりがち。面倒だけれどアイゼンとチェーンスパイクを交換しながら歩くことになった。

240105DSC00630.JPG 240105DSC00637.JPG
(左)最初は樹林帯の登り。(右)第一展望台から中央ア・御嶽・乗鞍を望む。

唐沢鉱泉までの道は浅い雪の圧雪路で運転には問題なし。ゆっくり出発したので仕方ないが、直前で正規の駐車場は満車になったので、やむなく路駐。唐沢鉱泉から歩きはじめる。最初からチェーンスパイク装着。樹林帯を登り、枯尾の峰分岐で尾根にのる。その先も登りが続くのでアイゼンに交換。

240105DSC00653a.JPG 240105DSC00662.JPG
(左)第二展望台では西天狗岳が目の前に。(右)森林限界を越え岩場の登り。

240105DSC00678a.JPG 240105DSC00702.JPG
(左)西天狗岳山頂。(右)西天狗岳から東天狗岳へ向かう。

第一展望台に至ると四周の展望が開ける。さらに樹林帯を進むと第二展望台。目の前に西天狗岳がそそり立つ。右手に赤岳方面や南・中央アルプス。森林限界を越えると岩場の登り。雪が少なく岩が出ているので歩きにくい。息を切らせて西天狗岳に到着。好天に恵まれ、360度の素晴らしい展望を楽しむことができた。

240105DSC00704.JPG 240105DSC00711.JPG
(左)東天狗岳への登りから西天狗岳を振り返る。(右)東天狗岳山頂。後方に北アルプスの連なり。

240105DSC00720.JPG 240105DSC00722.JPG
(左)北信五岳方面。(右)後立山連峰。中央に鹿島槍・五竜。

北信五岳、北アルプスの連なり、乗鞍、御嶽、中央アルプス、南アルプス。赤岳など八ヶ岳中心部の山々。振り返ると浅間山や四阿山。鞍部へ下り、登り返して東天狗岳へ。振り返る西天狗岳は、連年なら真っ白になっているはずだがハイマツが顔を出している。東天狗岳からも素晴らしい展望を楽しんだ。

240105DSC00724a.JPG 240105DSC00752.JPG 
(左)穂高連峰と槍ヶ岳。(右)中山峠への下り。強風にさらされる。

東天狗岳から天狗の鼻の左下を巻いて、中山峠へ稜線を下る。吹き溜まりではそれなりに雪が深い。ときどき、身体を持っていかれそうな冷たい強風を受ける。中山峠付近で樹林帯に入って、ほっとした。黒百合ヒュッテで小休止し、樹林帯の中を唐沢鉱泉まで下った。途中、すれ違った登山者は40人ほど。でも、もうちょっと雪が降ってほしいと思う。

240105DSC00760.JPG 240105DSC00771.JPG
(左)中山峠への下りで東西の天狗岳を振り返る。(右)黒百合ヒュッテ。

2023年01月06日

北八ヶ岳[天狗岳~唐沢鉱泉から反時計まわり周回](茅野市/小海町)

230106DSC00532.JPG
第2展望台では西天狗岳が目の前に迫る。

唐沢鉱泉741-826唐沢鉱泉分岐830-907第一展望台912-935第二展望台943-1017西狗岳1029-1041東天狗岳1101-1111天狗岳分岐-1133中山峠-1138黒百合ヒュッテ1152-1218渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐-1310唐沢鉱泉

昨年の同時期に同様のルートで天狗岳に登っているが、そのときは天気が悪くてたいへんだった。今回は晴天に恵まれ、東西のピークから360度の展望を楽しむことができた。朝7時過ぎ、唐沢鉱泉の下の駐車場は平日なので十分な余裕があった。この唐沢鉱泉までの林道は除雪されていて、今日はスタッドレス4WDで問題なかった。今後積雪があれば、道の状態は変わると思う。

230106DSC00512.JPG 230106DSC00519.JPG
(左)第一展望台。左奥は蓼科山。(右)第一展望台から穂高・槍。

唐沢鉱泉から歩きはじめる。最初からアイゼン装着。トレースは明瞭、よく踏まれた樹林帯の中の登り。枯尾ノ峰からの尾根に乗り、さらに樹林帯を登れば第1展望台。右手に赤岳方面と南アルプス、振り向けば北アルプスの展望。さらに進んで第2展望台。目の前に西天狗岳がそそり立っている。その先わずかで森林限界。樹林を抜け、ここからは岩と雪の混じった急登。念のためピッケルを用意する。

230106DSC00533.JPG 230106DSC00536.JPG
(左)第二展望台から赤岳方面。(右)森林限界を越え岩混じりの急登。

ときどき息を整えるために立ち止まり、北アルプスを振り返る。西天狗岳に到着すれば、大展望が広がっている。赤岳を中心とした南八ヶ岳。南アルプス・中央アルプス・北アルプス、反対側には浅間山。風は冷たいが、この季節としては穏やか。いったん鞍部へ下り東天狗岳へと登り返す。東天狗からも広い展望を楽しむことができた。

230106DSC00547a.JPG 230106DSC00565.JPG
(左)西天狗岳山頂。(右)東西の鞍部から東天狗を見上げる。

230106DSC00567.JPG 230106DSC00570a.JPG
(左)西天狗岳を振り返る。(右)東天狗岳山頂。後方に浅間山。

下山は天狗の鼻の左を巻いて中山峠へ。ところどころ急で岩混じりなので、やや踏み跡不鮮明な所も。振り返ると東西の天狗岳が並んでそびえている。中山峠で左折して黒百合ヒュッテへ。ヒュッテ前で小休止。その後は途中、渋の湯への道を右に分け、樹林帯の道を唐沢鉱泉へ下った。

230106DSC00585.JPG 230106DSC00597.JPG
(左)天狗の鼻の左下を巻いて中山峠へ。(右)東西天狗岳を振り返る。

夏は大岩がごろごろして歩きにくいこの道も、雪があるとかえって歩きやすい。全体によく踏まれたトレースがあり、楽しく歩くことができた。ただ、西天狗直下の岩雪ミックスの登りと東天狗から中山峠への下りは、不明瞭で急なところがある。晴天だったが途中すれ違った登山者は20人ほど。

同じコースの山行記録 
 → 「天狗岳 唐沢鉱泉から周回(2021年1月6日)」
 → 「天狗岳 唐沢鉱泉から反時計まわり(2024年1月5日)」
類似の山行記録 → 「天狗岳 渋御殿湯から往復(2021年2月28日)」

2022年09月11日

北八ヶ岳[天狗岳~唐沢鉱泉から反時計まわり周回](茅野市/小海町)

220911DSC07465x.JPG
西天狗岳から赤岳・阿弥陀岳や南アルプスを望む。

唐沢鉱泉654-737唐沢鉱泉分岐(尾根)741-815第一展望台819-842第二展望台847-922西天狗岳935-944東天狗岳1022-1032天狗岳分岐-1109中山峠-1116黒百合ヒュッテ1125-1204渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐1218-1313唐沢鉱泉

どうも体調がいまひとつなので、勝手知った天狗岳で様子を見ようかと出かけた。不順な天候が続いていた中、晴天の日曜日なので人が多いだろうと思っていたけれど、予想以上。唐沢鉱泉のずっと下まで路側に車がとめられていた。運よく登山口の比較的近くにわずかなスペースを見つけて駐車することができた。

220911DSC07440.JPG 220911DSC07446.JPG
(左)第二展望台から赤岳方面。(右)西天狗岳直下の岩場。

樹林帯の中を西尾根に向かって登る。尾根に登り着いて左折、第1・第2展望台からは赤岳をはじめとする八ヶ岳中心部の山並を望むことができた。第2展望台を過ぎ、鞍部から少し登り返すと森林限界。ここからは岩場の急登に息を切らせる。振り返るとたどってきた西尾根を見下ろすことができる。

220911DSC07454.JPG 220911DSC07455.JPG
(左)西天狗岳山頂。(右)西天狗岳から東天狗岳を望む。

西天狗岳山頂も多くの登山者で賑わっていた。山頂からは、赤岳など八ヶ岳南部の山々や南アルプスなどを望むことができた。北アルプス方面は雲の中。鞍部を経て東天狗岳に登り返し、山頂直下で昼食休憩。その後、中山峠に向けて下るが、登ってくる人たちと次々にすれ違う。黒百合ヒュッテ前も大賑わい。ただ、いつも人が多いので私はスルーのことが多い。

220911DSC07477.JPG 220911DSC07474.JPG
(左)登山者で賑わう東天狗岳山頂。(右)東天狗岳から望む西天狗岳。

相変らずだけれど黒百合平から唐沢鉱泉への下りは、濡れた大きな岩が滑って歩きにくい。木道を渡してある箇所もあるけれど、このあたりの登山道はもう少しなんとかならないかなといつも思う。谷に沿うトラバース道をたどって唐沢鉱泉に下山。急に暑さがぶり返したせいなのか、なんだか身体が重かった。

220911DSC07483.JPG 220911DSC07488.JPG
(左)中山峠への下りから天狗岳を振り返る。(右)黒百合ヒュッテ

同様のコース(夏)の記録
→ 「北八ヶ岳[天狗岳~唐沢鉱泉から反時計回り周回](2021年8月24日)」

2022年07月18日

北八ヶ岳[東天狗岳~本沢入口林道ゲートから](小海町/南牧村/茅野市)

220718DSC06172.JPG
箕冠山手前から見た西天狗・根石岳・東天狗。

ゲート前登山口620-710みどり池分岐-720本沢温泉-807夏沢峠819-845箕冠山-848根石岳山荘851-859根石岳-907白砂新道入口-924東天狗岳944-1027中山峠-1113ミドリ池1135-1140みどり池・本沢温泉分岐-1229本沢温泉方面分岐-1310ゲート前登山口

小屋泊まりの山行なども計画していたが、どうにも天候が読めなくて、日帰りの山行に変更。勝手知った天狗岳でお茶を濁すことになった。本沢入口の駐車スペースは満車状態。右折で荒れた林道に車を乗り入れて、ゲート前に駐車という横着をした。しかし、7~8台ほどとめられるゲート前には他にまったく車がなかったのに少々驚いた。4WD車でないとここまで来るのはまず無理だけれど。

220718DSC06133.JPG 220718DSC06150.JPG
(左)林道ゲート前にとめて歩きはじめる。(右)本沢温泉の先から硫黄岳。

林道の続きのような広く歩きやすい道の両脇は、唐松林から針葉樹林へ。多くのテントで賑わう野営地を過ぎて本沢温泉。今日は野天風呂には寄らずに、シャクナゲ咲く道を折返しながら登って夏沢峠。箕冠山に近づくと右手樹間に西天狗・根石岳・東天狗を望むことができた。

220718DSC06153.JPG 220718DSC06163.JPG
(左)夏沢峠への道脇のシャクナゲ。(右)夏沢峠から硫黄岳を望む。

ところが、箕冠山を過ぎて根石山荘の前まで来ると、あたり一面霧に覆われ視界無しに。強風が吹き肌寒いくらい。根石山荘前にコマクサがたくさん咲いていて、そんな中でも気持ちを和らげる。根石岳を越えてたどり着いた東天狗岳の山頂も真っ白で視界ゼロ。西天狗に足をのばす気にはならない。登山者の多くは短時間で立ち去って行く。

220718DSC06180.JPG 220718DSC06183.JPG
(左)根石山荘前。視界無し。(右)コマクサ。

220718DSC06196.JPG 220718DSC06208.JPG
(左)東天狗岳山頂。(右)中山峠への下り。黒百合平や中山方面が霞んで見える。

このまま白砂新道を下っても面白くないので、中山峠経由でみどり池をまわってから本沢ゲートまで戻ることにする。みどり池からは天狗岳の姿を望むことができた。ということは、今頃、山頂は晴れ間があるということだろうか。しらびそ平を経由し。本沢温泉の東に出てゲート前まで戻る。さすがに三連休なので、途中すれ違った登山者は100人以上になったと思う。

220718DSC06231.JPG 220718DSC06236.JPG
(左)みどり池から天狗岳を望む。(右)しらびそ平(湿原)。

2022年01月06日

北八ヶ岳[天狗岳~唐沢鉱泉から反時計回り] 視界は開けず(茅野市/小海町)

220106DSC01030.JPG
第二展望台から西天狗岳を望む

唐沢鉱泉737-825稜線(唐沢鉱泉分岐)829-910第一展望台-940第二展望台956-1038西天狗岳1043-1059東天狗岳1112-1126擂鉢池分岐-1201中山峠-1206黒百合ヒュッテ1237-1311渋の湯分岐-1349唐沢鉱泉

前日までの天気予報はさほど悪くないはずだったが、車のラジオは太平洋側の降雪を予報していた。これでは天候は期待できないと思いながら、唐沢鉱泉へ車を進める。今日のところは、唐沢鉱泉までの道は圧雪路で何の問題もなし。しかし、3連休明けに唐沢鉱泉が冬期休業にはいると、道の状況は変わるのではないだろうか。

220106DSC01003.JPG 220106DSC01014.JPG
(左)樹林帯の登り。尾根に出て左折。(右)第一展望台。前方右手は根石岳。

唐沢鉱泉の駐車場(無料)は朝7時過ぎで先着4台。平日なので空いていた。前後して2人ほど登山者が歩きはじめる。といってもこの天候なので、今日すれ違った登山者は3人だけ。樹林帯の中、しっかり踏まれたトレースを登り始める。途中でアイゼン装着。尾根に出て左折し、しばらく登りを我慢すれば第一展望台。前方に西天狗岳と根石岳、右手にはうっすら赤岳が霞んでいる。

220106DSC01015.JPG 220106DSC01034.JPG
(左)第一展望台から中山方面。(右)第二展望台。雲間に赤岳が霞んでいる。

その先、第二展望台では西天狗が目の前に迫る。右手には雲間にかすかに赤岳方面。少し進んだ樹林帯の中で、ピッケルやバラクラバを用意する。西天狗への登りにかかり、森林限界を越えると冷たい風にさらされる。視界もきかず、岩と雪のミックスの中、トレースはわかりにくい。

220106DSC10870.JPG 220106DSC10873.JPG
(左)樹林帯が終わり岩雪ミックスの登りへ。(右)西天狗岳山頂。展望なし。

登り着いた西天狗岳山頂は展望皆無。そこから東天狗の間はさらに視界がきかず、トレースも風で消されがち。方向を探りながら進む。東天狗岳でも視界は開けない。雪も降りはじめた。東天狗からの下りも、風に飛ばされトレース不明瞭な箇所がところどころ。風と寒さに耐え、展望がなくとも我慢し……修行のような登山だけれど、これはこれで登山の楽しみかもしれない。

220106DSC10878.JPG 220106DSC10886.JPG
(左)東天狗岳。視界ゼロ。(右)中山峠への下りから振り返る。

中山峠まで下ってひと安心。黒百合ヒュッテ前で小休止して、ピッケルなどの装備を仕舞う。唐沢鉱泉まで下る樹林帯も、しっかり踏まれたトレースがあり、何の問題もない。帰り道に車内から眺めると東信・北信方面はよい天気だったようす。登る山の選択を間違えたか?

220106DSC10890.JPG 220106DSC10899.JPG
(左)中山峠。(右)渋の湯分岐。黒百合平からの下りはトレース明瞭。
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(0) | 登山(北八ヶ岳-麦草峠以南) | 更新情報をチェックする

2021年10月02日

北八ヶ岳[白駒池から天狗岳](小海町/茅野市)

211002DSC09208.jpg
西天狗岳から望む八ヶ岳連峰と南アルプス。

白駒池入口駐車場628-704高見石小屋(高見石往復)720-815中山展望台822-825中山847中山峠-946東天狗岳957-1010西天狗岳1017-1025東天狗岳1105-1201中山峠1207-1301ニュウ1314-1400白駒池南岸1403-1422白駒池入口駐車場

台風一過の晴天を狙って、勝手知った天狗岳へ。なにしろ今夏、数回登った八ヶ岳では、いつも雲に覆われて展望は得られなかった。朝6時過ぎの白駒池入口駐車場は残り少ない状態。多くの登山者が準備をしている。まずは白駒池に向かい、手前の分岐で右折して高見石へと登る。周囲は針葉樹と苔。高見石に登ってみると、白駒池は見おろせるものの思っていたよりも雲が多い。

211002DSC09156.jpg 211002DSC09168.jpg
(左)高見石から白駒池を見おろす。(右)中山展望台から蓼科山方面。

天気が快方に向かうはずだと思いながら、中山へと向かう。いつもながら足元はぬかるみ、濡れた岩は歩きにくい。勾配が緩みしばらく平坦地を歩けば中山展望台。岩の多い開けた場所から南の樹間に天狗岳、北に蓼科山を望む。その先、中山から急な下りを経て、ニュウからの道を合わせしばらくすると前方に硫黄岳・天狗岳を望む展望地。下ればすぐに中山峠。

211002DSC09176.jpg 211002DSC09187.jpg
(左)中山峠北側から硫黄岳と天狗岳。(右)東天狗岳への登り。

樹林帯をしばらく登れば、開けて東西の天狗岳を展望する。ダケカンバなどが色づいているが、やや控えめな紅葉の景色だなと思う。岩の段差もある急登を登り天狗の鼻を右から巻いて東天狗岳へ。多くの登山者で賑わっている。小休止の後、鞍部を介して登り返し、西天狗岳へ。

211002DSC09194.jpg 211002DSC09196.jpg
(左)東天狗岳山頂。(右)東天狗岳から西天狗岳を望む。

南に八ヶ岳連峰、その右に南アルプスの北岳・甲斐駒・仙丈。北には蓼科山。しかし、北アルプスや北信五岳方面は雲に隠れているのが残念。浅間山方面の山並みは霞んでいる。東天狗岳まで戻って昼食休憩。下山は中山峠の先で右折してニュウに立ち寄る。ここもぬかるみの多い道。

211002DSC09199.jpg 211002DSC09212.jpg
(左)西天狗岳から東天狗岳を望む。(右)蓼科山方面。北アは雲の中。

ニュウにも多くの登山者がいた。岩と木の根で歩きにくい道を下り白駒池へ。白駒池まで下ると観光客の姿が増える。池の畔は紅葉がきれいだった。そのまま池の西側を歩いて白駒池入口の駐車場に戻った。天気を期待した割には雲が多かった。気温もこの季節としては暑くて、景色もそれで霞みがちだった。

211002DSC09248.jpg 211002DSC09264.jpg
(左)ニュウの岩峰。(右)白駒池畔の紅葉。

[参考]白駒池入口駐車場 600円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北八ヶ岳-麦草峠以南) | 更新情報をチェックする

2021年08月24日

北八ヶ岳[天狗岳~唐沢鉱泉から反時計回り周回] (茅野市/小海町)

210824DSC08121.jpg
第二展望台から西天狗岳を望む。

唐沢鉱泉643-732唐沢鉱泉分岐(尾根)738-823第一展望台-848第二展望台-923西天狗岳929-943東天狗岳958-1052中山峠-1057黒百合ヒュッテ1114-1150渋の湯/唐沢鉱泉分岐-1215八方台/渋の湯分岐-1243八方台分岐-1257唐沢鉱泉

天気が不安定なので、日帰りの登山に切り替える。お馴染みの天狗岳だけれど、西尾根は最近ご無沙汰しているので、唐沢鉱泉から反時計回りで周回することに。朝は晴れていたけれど、山頂についたときは真っ白で何も見えず。雨が降らなかったのがせめても。朝6時半唐沢鉱泉着。平日なので登山者用の駐車場には十分な余裕があった。

210824DSC08092.jpg 210824DSC08104.jpg
(左)尾根にのる(唐沢鉱泉分岐)。(右)第一展望台。

最初は針葉樹林帯の中を大きく折り返しながら登る。1時間弱で尾根に着いて左折。ところどころ木の根の段差がある急登もあり、シャクナゲが増えれば小さな岩峰の第一展望台。この時間には赤岳や南アルプスまで展望することができた。前方には天狗岳・根石岳などが望めた。第二展望台までは比較的緩やか。足元に咲いているのはコゴメグサか。

210824DSC08105.jpg 210824DSC08131.jpg
(左)第一展望台から赤岳を望む。(右)森林限界を超え岩石帯の急登

途中、縞枯れ帯を過ぎ、第二展望台に着く頃には、赤岳は雲に隠れてしまった。正面には西天狗が大きい。小さな鞍部から登り返せば、岩石帯となり標高2520m付近で樹林帯を抜ける。ストックをしまい、手足を使って岩の間を登って行く。周囲はすっかり霧に覆われたが、こちらから登るのは久しぶりなので何となく新鮮。勾配が緩んで西天狗岳に到着。真っ白で展望はない。

210824DSC08133.jpg 210824DSC08139.jpg
(左)西天狗岳山頂。(右)東天狗へ登り返す。

東天狗へと登り返すが、当然こちらも霧の中。展望が開ける見込みはないので、中山峠に下る。標高を下げると中山方面の展望が少しは得られるようになる。何やら大規模な改築工事をしている黒百合ヒュッテの前で休憩。10人ほどの登山者で賑わっていた。黒百合ヒュッテからの下りは濡れた大岩が重なり、いつも歩きにくいところ。

210824DSC08162.jpg 210824DSC08190.jpg
(左)中山峠へ下る。(右)黒百合ヒュッテ。工事中。

それもあって、八方台方面の道を大回りすることにした。渋の湯への分岐を過ぎて八方台分岐までは、一面の苔が美しいところ。展望が得られない山行なら、せめて苔ぐらいは楽しみたい。歩きやすい道を唐沢鉱泉へと下った。こんな天気の平日なのに、30人ほどの登山者とすれ違った。

210824DSC08212.jpg スキャン_20210825.jpg
(左)苔が美しい八方台への道。
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北八ヶ岳-麦草峠以南) | 更新情報をチェックする

2021年02月28日

北八ヶ岳[天狗岳 渋御殿湯から往復](茅野市)

210228DSC00964x.JPG
東天狗岳山頂から北アルプスを望む

渋御殿湯731-812八方台分岐-830唐沢鉱泉分岐-907黒百合ヒュッテ913-919中山峠-1010東天狗岳1017-1036西天狗岳1049-1107東天狗岳1121-1203中山峠-1208黒百合ヒュッテ1225-1245唐沢鉱泉分岐-1301八方台分岐-1328渋御殿湯

朝6時半、渋御殿湯の手前には車列ができていた。順番にフロントまで行って受付と支払いを済ませ、指示された駐車場所に車をとめる。動線が交錯し手際がいいとはいえないけれど、よくいわれるようなイヤな感じはなかった。下山時に見た感じでは、今日は80台ほど駐車しているようだ。駐車と登山準備に手間取り、歩き始めたのは7時半になっていた。

210228DSC00871.JPG 210228DSC00886a.JPG
(左)渋御殿湯から出発。(右)八方台分岐。ここからしばらく緩やかな道。

最初からアイゼン装着の人は半分くらい。私は少しずつでも滑って消耗するのが嫌なので早めのアイゼン派。黒百合ヒュッテまでは、針葉樹林帯の中の道。登山届ボックスの脇の橋を渡り、数回折り返せば左への長いトラバース道になる。道標で右折して標高差200m弱の直登。八方台からの道をあわせれば、樹林帯の尾根上の緩やかな道となりほっとする。

210228DSC00893.JPG 210228DSC00913a.JPG
(左)唐沢鉱泉分岐。黒百合ヒュッテまでは針葉樹林帯。(右)黒百合ヒュッテ。

少し下って唐沢鉱泉からの道と合流。ここから谷状の地形を登る。緩急の登りは、岩の段差がある夏場よりも歩きやすい。左右樹間に山腹が見えるようになり黒百合ヒュッテに到着。ヒュッテの前では多くの人が装備を整えていた。ここでアイゼンをつける人、ピッケルを用意する人など。緩やかに数分歩いて、中山峠で右折。

210228DSC00925.JPG 210228DSC00940.JPG
(左)中山峠の少し南から東西天狗岳を展望。(右)東天狗への斜面を見上げる。

210228DSC00942.JPG 210228DSC00951.JPG
(左)東天狗へ急坂を登る。(右)振り返ると北アルプスの展望。

樹林帯をしばらく進むと展望が開け、東西天狗岳のピークが見える。岩場を越えていくと前方に急斜面が見える。アイゼンを効かせて登れば、さほどのことはない。振り返ると北アルプスの展望が広がる。展望に気をとられ、なかなか歩みは捗らない。雪は思ったより少ない。すりばち池からの道を合わせると、目の前に天狗の鼻がそびえている。

210228DSC00952a.JPG 210228DSC00962.JPG
(左)天狗の鼻は右側を巻く。(右)登山者で賑わう東天狗岳山頂。

右手を巻いて行くが、岩の段差に雪がミックスして、少々慎重に進むべきところ。巻き終われば、もうすぐ東天狗岳。東天狗の山頂には10人以上の登山者。展望は360度。少し休憩して目の前に見える真っ白な西天狗へ。鞍部に下り、折返しの登りが結構厳しいけれど、距離は知れている。西天狗岳の山頂も20人ほどの人で賑わっていた。風は強くなく、寒くもない。

210228DSC00976a.JPG 210228DSC01016.JPG
(左)西天狗岳への登り。(右)西天狗岳山頂。八ヶ岳連峰を望む。

快晴のもと、展望を存分に楽しむ。南には赤岳を中心とした八ヶ岳連峰、その右に南アルプス。さらに右には、中央アルプス、御嶽、乗鞍。そして穂高・鑓から後立山まで北アルプスの前方が見渡せる。蓼科山の右に北信五岳、四阿山から浅間山、佐久から奥秩父の山並み。東天狗まで戻って昼食休憩とした後、下山は往路を渋御殿湯まで下った。快晴の日曜日、多くの登山者が登っていた。

210228DSC01031.JPG  210228img316.jpg
(左)西天狗岳から東天狗岳を望む。左に浅間山。

[参考]渋御殿湯・駐車料金 1日1,000円
posted by 急行野沢 at 21:00| Comment(0) | 登山(北八ヶ岳-麦草峠以南) | 更新情報をチェックする

2020年08月10日

北八ヶ岳[高見石とニュウ](佐久穂町/小海町)

200810DSC06218x.JPG
ニュウから白駒池と北横岳方面を望む

白駒池入口駐車場815-901高見石小屋(高見石往復)929-1005白駒池南西端-1012白駒池南岸-1126ニュウ1224-1333白駒池南岸-1345青苔荘1355-1411白駒池入口

家族の登山道具を少し買い替えたので、その試しも兼ねて軽い山歩きに一緒に出かける。山の日なので登山口の駐車場はどこも混雑するだろう。白駒池入口の有料駐車場はキャパが大きいので、ゆっくり出かけても大丈夫かと考えた。しかし、朝8時前にはほぼ満車状態。われわれが歩きだす頃には、車列ができていた。さすがに山の日なので、観光客も含めて多くの人が訪れていた。

200810DSC06188.JPG 200810DSC06194.JPG
(左)白駒池までの苔の森。(右)高見石から白駒池を見おろす。

歩きやすい木道を進めば、すぐに針葉樹と苔の森が広がる。最初の分岐で右折して高見石へ。緩やかに樹林帯を登って高見石小屋の前に出る。いつものように小屋の右手から高見石に登る。高見石の上からは、白駒池を見おろすことができたが、北アルプス方面の展望は雲の中。

200810DSC06209a.JPG 200810DSC06212.JPG
(左)ニュウへの登り。(右)ニュウの岩峰。

いったん白駒池南西端へと下ってから、池南岸を進み右折してニュウへと登る。最初は平坦な道。白駒湿原をかすめて歩く。その先は鬱蒼とした苔の森に。シャクナゲ尾根からの道を合わせると、岩や木の根の段差で歩きにくい道となり勾配も増す。といっても標高差は200m程度。いったん道が緩んだ後、岩がちの登りでニュウの岩峰直下に飛び出し、南側の展望が開ける。

200810DSC06221.JPG 200810DSC06247.JPG
(左)ニュウから天狗岳・硫黄岳、その左に富士山が霞む。(右)白駒池からニュウ方面の山稜を望む。

岩峰によじ登れば、南には天狗岳や硫黄岳がそびえ、その左に富士山が霞んで見える。さらに左には金峰山など奥秩父の山々。反対側には白駒池を挟んで北横岳方面。その右には浅間山。下山は往路を白駒池まで戻り、白駒池を半周して駐車場に戻った。苔と針葉樹林の雰囲気、そして、ピークからの展望も楽しむことができた。

[参考]白駒池入口駐車場 1日600円
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(0) | 登山(北八ヶ岳-麦草峠以南) | 更新情報をチェックする

2020年06月27日

北八ヶ岳[みどり池~夏沢峠~東天狗岳](小海町/南牧村/茅野市)

200627DSC_0666x.JPG
根石岳山荘の南側から見た天狗岳と根石岳。

みどり池入口651-802みどり池(しらびそ小屋)-902本沢温泉907-958夏沢峠1003-1031箕冠山-1042根石岳-1109東天狗岳1141-1224中山峠1232-1323みどり池1327-1417みどり池入口

八ヶ岳に佐久側からアプローチする機会にはなかなか恵まれなかった。みどり池から本沢温泉の間は未踏となっていたので、今回はその区間も含めて天狗岳を目指す。朝6時半過ぎ、みどり池入口の駐車スペースはまだ若干の余裕があった。林道ゲートの脇を抜けて歩きはじめる。橋を渡り、すぐ先で右手の登山道に入る。

200627aDSC05395.JPG 200627aDSC05402.JPG
(左)林道からみどり池への山道へ。(右)みどり池から天狗岳を望む。

途中、林道に出入りしたあと、しばらく林道歩き。周囲は唐松林。こんなに林道が長かったかな、と昔の記憶は曖昧。昨年の台風被害で旧来の登山道から付け替えられたようだ。標高1870m付近で唐松林が針葉樹林に変わり、道も細くなる。こまどり沢の小広場で左折して、足元に石がゴロゴロする登り。傾斜が緩めば、しらびそ小屋が傍らに建つみどり池に到着。何組かの登山者が休んでいる。池の向こうに天狗岳の姿が見える。

200627aDSC05407.JPG 200627DSC_0645.JPG
(左)しらびそ小屋・本沢温泉間の湿原。(右)本沢温泉付近のクリンソウ。

その先の分岐で左折。緩い下りから小川に沿うと木道を敷いた湿原があらわれる。何となくほっとする。クリンソウの群生地は、少しが花をつけているだけ。苔むした針葉樹の中の道は、概ね右手に山を見ながらトラバース気味。昨年の台風の被害か、倒木が多いが道はよく整備されている。少し下って本沢入口方面からの道に合流すれば広道となり、こちらは満開のクリンソウを道脇に見ながら本沢温泉に到着。今日は温泉には立ち寄らない。

200627DSC_0650.JPG 200627DSC_0655.JPG
(左)本沢温泉の上から見る硫黄岳爆裂火口。(右)夏沢峠から硫黄岳。

硫黄の匂いが漂う中、夏沢峠への道へ。左奥に硫黄岳の爆裂火口を見上げる。大きく折り返しながら登るが、道は一定の斜度を保っていて歩きやすい。後半は尾根の左下を登るようになり、夏沢峠に到着。ここまで来ると登山者が多い。硫黄岳を背に、箕冠山への道は針葉樹林のだらだらとした登り。木の間に天狗岳方面が見え、傾斜が緩んで樹林の中の箕冠山。階段状の下りで、根石岳方面の視界が一気に開ける(冒頭写真)。

200627DSC_0672.JPG 200627DSC_0682.JPG
(左)根石岳付近から天狗岳を望む。(右)東天狗岳山頂直下から。左奥は西天狗岳。

根石岳山荘の前まで来ると、身体をもっていかれそうな強風。岩がちな登り下りで根石岳を越えて、東天狗岳への登りへ。強風なので岩場の登りではやや慎重に。20人ほどの登山者で賑わう東天狗岳に到着。北アルプスは雲に霞んでいるが、北には蓼科山方面、南には八ヶ岳連峰や南アルプスを望むことができた。今日も西天狗は省略。天狗の鼻の左脇岩場からイワカガミ咲く道を急下降。途中の岩場で展望を楽しみながら中山峠へと下る。

200627DSC_0683.JPG 200627DSC_0705.JPG
(右)赤岳方面の展望。(右)中山峠南側から望む天狗岳。

中山峠からは針葉樹林帯の中の急な下り。岩や木の根の段差はあるものの、さほど歩きにくくはない。だんだん緩やかな道となり、中間部ではダケカンバの美林に目を奪われる。中山峠から1時間弱でみどり池に到着。あとは往路をみどり池入口の登山口までもどった。梅雨の晴れ間、雲はそれなりに多かったが風が涼しく、歩きやすいので助かった。

200627DSC_0712.JPG  200627img254.jpg
(左)中山峠からの急な下り。
posted by 急行野沢 at 22:35| Comment(0) | 登山(北八ヶ岳-麦草峠以南) | 更新情報をチェックする