2024年11月07日
[美ヶ原]王ヶ頭・王ヶ鼻……百曲り↑ダテ河原↓(松本市)
三城牧場から美ヶ原の台上を見上げる。
三城いこいの広場906-939広小場-1032百曲り園地1036-1124美ヶ原(王ヶ頭)1126-1142王ヶ鼻1227-1240王ヶ頭下分岐1247-1316美岳荘1319-1354ダテ河原登山口1356-1403三城いこいの広場
天気予報では今秋一番の冷え込みになるといっていたので、高い山は避けて近場の低山にでも登ろうかと思っていた。ところが行ってみると登山口に通ずる林道が工事通行止めになっていて万事休す。
(左)百曲がりの登りの落葉。(右)標高があがると冬の景色に。
どうしようかと考え、結局、気軽に歩ける美ヶ原へ。いつものように三城から百曲り経由で登る。百曲りというけれど、実際は40曲がりくらい。空は曇っている。山麓はカラマツの紅葉が美しいところも。しかし、百曲がりを登って行くと木々に氷が着き、初冬のおもむきに。
(左)アルプス展望コースを進むと、王ヶ頭の頭上に青空。(右)王ヶ鼻から御嶽・乗鞍・穂高を望む。
百曲園地から王ヶ頭に向かっても雲は晴れなかった。アルプス展望コースも展望なし。しかし、王ヶ頭、王ヶ鼻と進むと頭上に青空が広がってきた。王ヶ鼻では、雲間に、穂高・乗鞍・御嶽、南アや八ヶ岳もときどき顔を見せるようになった。ダテ河原コースの下りでは、うっすら富士山も。三城に下った頃には、すっかり良い天気になった。三城から登っているのも、他に何人かいるようすだった。
(左)王ヶ鼻から王ヶ頭方面を望む。(右)下山路、ダテ河原沿いの紅葉。
2024年03月22日
高ボッチ山 (塩尻市/岡谷市)
高ボッチ高原の雪原から北アルプスを望む。
「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」駐車場833-857庫裏平(林道から分岐)902-947牧場最下部(1462標高点の上)952-1042高ボッチ山1120-1154牧場途中(しばらく北アルプス展望)1217-1224牧場最下部-1251庫裏平1254-1311駐車場
山頂直下の牧場が一面の雪原になると、冬の高ボッチ高原には魅力的な景色が展開する。当初は雪が少なかった今冬も、2月末から3月にかけていわゆる「カミ雪」が降ることが多かったので、高ボッチにもそれなりの積雪があったと思われた。そこで、牧草地の雪景色と周囲の展望を期待して高ボッチを訪れた。
(左)カラマツ林の中の登り。(右)牧場の広大な雪原を登る。
「ブリーズベイリゾート塩尻かたおか」(休業中)の駐車場に車をとめた。先着6台。少し下の駐車場もあわせると、30台以上とめられる。夏は山頂直下まで車で行けるけれど、冬は下から登らなければならない。ホテルの建物の脇から歩きはじめる。前半のカラマツの樹林帯は単調な登りだが、よく踏まれた雪道で歩きやすい。
(左)山頂付近は遊歩道になっている。(右)高ボッチ山の山頂。前方に八ヶ岳。
樹林帯を抜け牧場の下部に出ると、そこからは広大な一面の雪原を歩くことができた。振り返れば、やや雲が多いけれど北アルプスや乗鞍・御嶽。左に鉢伏山、右に中央アルプス。山頂近くになるとはやや雪が深いところもあるけれど、それもわずかな距離なので全行程チェーンスパイクで問題なかった。山頂付近は緩やかな勾配で遊歩道が整備されている。
(左)高ボッチ山から鉢伏山方面。(右)後立山連峰。
高ボッチ山の山頂にたどり着けば、八ヶ岳・富士山・南アルプス・諏訪湖を目の前に展望することかできた。さらに中央アルプスや鉢伏山方面など。遠く北アルプスの連なりも、少しずつ雲が取れてきたようだ。下山時には穂高連峰や槍ヶ岳の雲も少しずつ取れてきたので、しばらく雪原の途中で立ち止まって見とれていた。途中、すれ違った登山者は10人ほど。
(左)諏訪湖を眼下に、左に八ヶ岳、右に南ア、その間に富士山が霞む。(右)穂高連峰・槍ヶ岳を正面に見ながら下山。
過去の同様のコースの記録(冬)はこちら
→ 「高ボッチ山(2021年2月11日)」:地図付き
→ 「高ボッチ山(2022年2月6日)」
牛伏寺からの記録(無雪期)はこちら
→ 「高ボッチ山(牛伏寺から)2023年12月17日」
2024年03月04日
三峰山[下諏訪町/長和町] …西餅屋(新和田トンネル諏訪側)から
三峰山へと続く稜線。
駐車場所(R142新和田トンネル諏訪側)902-1003中山道古峠1006-1040和田山北峰1053-1133三峰大展望台分岐-1150三峰山1158-1213三峰大展望台分岐-1248和田山北峰1314-1338中山道古峠1343-駐車場所
冬に三峰山へ登るのには、従来は国道142号旧道の東餅屋付近まで車で入って歩きはじめた。ところが、新和田トンネル無料化により、この旧道が冬期通行止となった。そこで、新和田トンネル諏訪側から旧中山道をたどるコースが歩かれるようになったようだ。どんな感じなのか、確かめる意味も含めて三峰山に登ってみた。
(左)古峠までは中山道を歩く。(右)中山道古峠(旧和田峠)。
国道142号・新和田トンネルの諏訪側、旧道が分岐する脇の路側駐車スペースに車をとめる。もう少し諏訪側の中山道入口にある駐車スペースにとめたかったが、そちらにはたまたま大型車がいたので。R142旧道から中山道に入る。江戸時代の幹線道路なので、緩やかな登りで歩きやすい。先週末の登山者によるものか、雪もよく踏まれている。
(左)和田山北峰の手前。霧氷がきれい。(右)和田山北峰を過ぎて、三峰山も見えるようになってきた。
ただ、この時点では小雪が降り続く絶望的な天気だった。古峠から小ピークをひとつ越えたあたりは、木々の霧氷がきれい。天候次第では途中で引き返すことも考えていたが、和田山北峰で休んでいたら視界が開けてきたので先に進むことにした。和田山北峰の先で樹林帯を抜けると、ところどころ吹きだまりもあり念のためスノーシュー装着。
(左)強風が吹く三峰山への稜線。(右)三峰山山頂。
(左)三峰山山頂から美ヶ原方面。(右)諏訪湖を見おろす。
三峰山の稜線も見えてくるが、いつもながらこの山は風が強い。身体を飛ばされそうな強風の中、三峰山にたどりついた。美ヶ原・鉢伏山・諏訪湖・霧ケ峰などは見えているが、遠景の山並は雲の中。早々に山頂を後にしたが、下山するにつれて青空が広がった。こんな日なのに、途中、ひとりの登山者とすれ違った。
(左)霧ヶ峰方面。歩いてきた稜線も見渡せる。(右)下山をはじめて振り返ると青空が。
他の冬のようすはこちら
→ 「三峰山スノーシュー[和田峠から](2023年1月29日)」
→ 「和田峠から三峰山(2019年2月10日)」
秋のようすはこちら
→ 「和田峠から三峰山(2019年10月27日)」
2023年12月17日
高ボッチ山(牛伏寺から)[塩尻市/岡谷市/松本市]
高ボッチ高原から鉢伏山を望む。
牛伏寺駐車場809-838牛伏寺堂平-929ブナノキ権現-936牛伏寺分岐(車道に出る)-956横峰-1012崖の湯温泉分岐-1033高ボッチ山1058-1110高ボッチ展望台1115-1127崖の湯温泉分岐-1228崖ノ湯温泉上の冬期林道ゲート-1322フランス式階段工下の駐車場-1335牛伏寺駐車場
日本海側から北信にかけては天候が悪そうなので、多少でも天気のよさそうな中南信へ。高ボッチ山へ行くのに、牛伏寺からブナノキ権現の上まで登り、そこからはこの季節、車両通行止めの稜線上の舗装林道を歩く行程としてみた。牛伏寺入口の駐車場の奥から登山道に入る。
(左)雑木林の中を登る。(右)ブナノキ権現。ブナの大木がある。
最初は急だが、その先は里山らしい落葉の気持ちよい雑木林の中、歩きやすい道が続く。少々の急登があってブナノキ権現に到着。フランス式階段工への道が分岐し、ブナの大木が鎮座している。もうひと登りで車道にとび出す。ここからは舗装林道を南下して高ボッチを目指す。
(左)舗装林道を行くと前方に高ボッチ高原。(右)高ボッチ山の山頂。
空はところどころ青空もあるものの、雲が垂れ込めて、小雪混じりの冷たい風が吹いている。足元にはうっすらと雪がある。車道歩きではあるが、前方に高ボッチ高原の高まりが見えてくるとやはり嬉しい。振り返ると鉢伏山が存在感を見せている。緩やかな登りで山頂付近の遊歩道に入り、高ボッチ山の山頂へ。間近な鉢伏山や諏訪湖の湖面を望むことはできたが、それ以上遠くの山並は雲の中。
(左)高ボッチ山から諏訪湖を見おろす。(右)高ボッチ高原の広がり。
下山は崖ノ湯まで舗装林道を延々と下り、崖ノ湯の温泉街の中やゴルフ場の際を歩いたりしながら牛伏寺に戻った。舗装林道を歩く部分が多かったので、登山としての充実度はいまひとつ。こんな天気なのに、牛伏寺の駐車場には車が多かったし、高ボッチ山頂付近では3組8人の登山者とすれちがった。
(左)下山は舗装林道で崖ノ湯へ。(右)崖ノ湯の上の林道冬期閉鎖ゲート。
2023年11月02日
[美ヶ原]王ヶ頭(百曲り↑ダテ河原↓)
アルプス展望コースを歩き、王ヶ頭へ向かう。
三城いこいの広場846-918広小場922-1016百曲り園地1021-1038烏帽子岩-1105美ヶ原(王ヶ頭)-1112王ヶ頭ホテル東1140-1222美岳荘1227-1240ダテ河原分岐-1301ダテ河原登山口-1311三城いこいの広場
なんとなく雑事が重なり、三連休も山に行けないので、平日に時間を見つけて出かける。とはいっても、体調も脚の調子もいまひとつなので、歩きなれた美ヶ原へ。当然下から登る。三城いこいの広場の駐車場に車をとめて、広小場経由で百曲りを登ることにする。
(左)百曲りの登り。下部は紅葉の盛り。(右)視界が開けて鉢伏山方面を展望。
登山口周辺は紅葉の盛り。折り返しながら登ると、南には鉢伏山が見えてくる。標高を上げて視界がさらに開けると、山上台地やそれに続く岩壁を見上げるようになり、期待が高まる。このあたりが、下から登るときのハイライト。たどり着いた百曲り園地は広い美ヶ原山上台地の一角。
(左)山上台地まであと少し。(右)百曲り園地。
百曲り園地からは、アルプス展望コースをたどって王ヶ頭へ。ただ、今日は気温が高く景色は霞みがち。振り返ると八ヶ岳方面はなんとか見えるけれど、前方の北アルプスは雲の中。王ヶ頭の山頂は電波塔やホテルに隣接するやや風情のないところ。ホテルの東側に出て、美ヶ原の広さを感じながら休憩。下山はダテ河原コースで。こちらも標高を下げるとカラマツの紅葉がきれいだった。
(左)ホテルの脇から蓼科山・八ヶ岳方面。(右)三城牧場から美ヶ原山頂
2023年06月26日
前鉢伏山~鉢伏山[宮入峠から](松本市/岡谷市)
前鉢伏山から鉢伏山を望む。一面のレンゲツツジ。
宮入峠925-1003道標(1637標高点)-1034前鉢伏山1040-1107鉢伏山-1111鉢伏山展望台1140-1145鉢伏山-1203二ツ山への途中のピーク1206-1238前鉢伏山1245-1303道標(1637標高点)1326宮入山-1331宮入峠
梅雨の晴れ間にレンゲツツジでも見に行こうかと考えた。手軽に行ける場所を考えて、鉢伏山に向かうことにした。比較的手軽な宮入峠から登ることにした。宮入峠までの車のアクセスがちょっとわかりにくいけれど、県道63号(アルプス展望しののめのみち)の古屋敷バス停で南に分岐。埴原南町会公民館の前を通り、牛伏川沿いの舗装林道に入り宮入峠へ。宮入峠の路側に駐車。
(左)1637標高点の道標。(右)前鉢伏山の山頂。
登山口に案内板などないけれど、テープマークが道を示している。明瞭な登山道を登り、宮入山の左下を巻いた先はいったん下る。薄暗い植林帯の鞍部からは、途中、シダが両脇から道を覆っている箇所もあり。道中唯一の道標がある1637標高点を過ぎれば、手入れされたカラマツ林が美しい。その先は急登に転じ、前鉢伏山の直下はロープが設置された急坂に息を切らす。
(左)雲は多いが槍ヶ岳と常念岳だけ頭を出していた。(右)美ヶ原を展望。
それでも少しずつあらわれるレンゲツツジに励まされて登れば、前鉢伏山にたどり着く。北アルプスは雲に覆われて、槍ヶ岳の山頂だけが顔を見せている。左手には美ヶ原や蓼科山。ここから鉢伏山にかけての斜面には、一面のレンゲツツジが広がり素晴らしい。周囲どこを見回してもレンゲツツジ。その中を歩いて鉢伏山へ。
(左)鉢伏山へ向かう道から前鉢伏山を振り返る。(右)鉢伏山山頂(三角点)。
山頂の展望台付近もレンゲツツジに囲まれている。ここでも遠景の山並は雲に隠れている。それでも美ヶ原や蓼科山を望むことができるし、諏訪湖を見おろすことができた。帰路には二ツ山方面の稜線の最初のピークまで足をのばして往復した。平日なのに何組かのハイカーが山頂付近を行き交っていた。
(左)展望台付近。(右)諏訪湖を見おろす。
別の時期の同ルートの記録 → 「宮入峠から鉢伏山(2020年5月9日)」
2023年01月29日
三峰山スノーシュー[和田峠から](長和町/下諏訪町)
三峰山へ続く稜線を見渡す。
国道142号(旧道)ビーナスライン入口949-958和田峠-1016中山道古峠-1050和田峠山北峰-1128三峰大展望台分岐-1143三峰山1153-1210三峰大展望台分岐1221-1313和田峠-1321駐車場所
朝、天気を確認してから家を出たので遅いスタートになった。降雪の後で、天気も何とか良さそうなので三峰山へ。国道142号の旧和田村側から分岐して旧道に入ったが、カーブ多い雪道。国道142号旧道東餅屋のビーナスライン取付道路ゲート前に駐車。ゲート前が除雪してないので、路側の広いところに駐車。先着7台。
(左)中山道古峠。(右)和田峠山北峰への登り。
まわりには出発しようとしているBCスキーヤーの姿が見られる。私はスノーシューで歩く。遅い出発だったので、先行のスノーシューやBCスキーのトレースがあった。ビーナスラインの和田峠を経由し、昔の和田峠スキー場の右端を登り中山道の古峠へ。右折して小ピークをひとつ越えて、和田峠山北峰(1722m峰)。振り向くと八ヶ岳方面や富士山、南アルプスが見えて元気が出てくる。
(左)和田峠山北峰手前の雪原。(右)和田峠山北峰から三峰山を望む。
その先、しばらく進めば樹林はなくなり、遮るもののない緩やかな雪原の尾根が広がる。ところどころ風が強い場所ではトレースが消えていたけれど、進む方向はわかる。吹き溜まりなどもあるので、スキーでなければスノーシューを使うのがいいと思う。三峰山を前方に見て、広い尾根を登って行く。危険を感じるほどではないものの、西から吹く冷たい風がだんだん強くなる。
(左)展望台分岐付近。(右)三峰山の山頂。北アルプスは雲の中。
登り着いた三峰山の山頂からは、美ヶ原・浅間山・蓼科山・八ヶ岳・富士山・南アルプスなどの大展望が広がっていたが、北アルプスや中央アルプスの稜線は雲に隠れていた。想定内とはいえ、風が冷たくてじっとしていられない。短時間で山頂を離れ、下山途中の岩陰で休憩をとった。
(左)山頂付近の風紋。(右)八ヶ岳・富士山・南アルプスを望む。
下山は再び和田峠山北峰に登り返す元気がなかった。いったん左手のビーナスラインに降りた後、道を離れて右に進むBCスキーのトレースを頼りに、カラマツ林の中の谷状の地形を下って和田峠に戻った。もう多くの車が帰った後だった。途中、すれ違ったのはスノーシュー3人、BCスキー3人。
(左)浅間山方面の展望。(右)諏訪湖と中央アルプス方面。
2022年03月27日
美ヶ原・王ヶ頭[ダテ河原登山口から/百曲り下山](松本市/上田市/長和町)
王ヶ頭の右に北アルプスが連なる。
ダテ河原登山口745-848美岳荘-955美ヶ原・王ヶ頭1014-1052塩くれ場-1102美しの塔-1110美ヶ原高原ホテル1120-1127美しの塔1137-1149塩くれ場-1203百曲り園地1242-1326広小場1330-1359三城いこいの広場-1409ダテ河原登山口
ダテ河原登山口では小雨も降っているほどだった。快方に向かうはずの天気予報を信じて、歩きはじめる。直線的な登りから右折して林道をたどり左折。道には残雪があったりなかったり。休業中の美岳荘あたりは凍結した急坂もあるので、チェーンスパイクをつけてみるが、土の出たところも多くてその先はツボ足で。
(左)残雪の歩きにくい登り。(右)王ヶ頭。この時間、まだ展望は開けない。
全体に歩きにくくて、季節の変わり目の山の難しさを感じた。標高を上げると頭上にはときどき青空。最後は残雪を踏み抜きながら登って王ヶ頭へ。頭上は青空だが、周囲の山並はまだ雲の中。しかし、美ヶ原の広大な山上台地を南東方向へ歩いているうちに天気はよくなった。雪上車が通るので、足元の雪は固められている。
(左)美ヶ原の山上台地。中央奥に浅間山。(右)美しの塔から王ヶ頭。
雲がまだ多いものの、塩くれ場から美しの塔、美ヶ原高原ホテルへと歩くにつれて、北アルプスや浅間山、八ヶ岳、富士山などを展望することができた。塩くれ場まで間取り、百曲り園地へ向かう途中は踏み抜き多発。雪のないところはドロドロ。左に八ヶ岳と富士山、正面に南アルプスと鉢伏山を眺める百曲り園地で休憩。
(左)穂高連峰と槍ヶ岳。(右)八ヶ岳連峰。その右に富士山が霞む。
下山は百曲り経由。こちらも緩んだ残雪があったり、ドロドロの道だったりと歩きにくい。標高が低くとも樹林の陰にあたる場所の方が残雪が多いようだ。広小場から三城いこいの広場を経由し、最後は車道を歩いて車を置いたダテ河原登山口にもどった。歩き始めたとき他に車はなかったが、下山時には8台ほどの車が路側に駐車されていた。
(左)百曲り園地。(右)南アルプスを見納めにして百曲りを下る。
夏のようすはこちら(手書き地図も)
→「三城から百曲り経由で美ヶ原(2020年5月17日)」
→「三城から茶臼山経由で美ヶ原(2020年5月23日)」
2022年02月06日
高ボッチ山(塩尻市/岡谷市)
牧場の広い雪原を登る。
ブリーズベイリゾート塩尻かたおか935-1047牧場雪原最下部1054-1135高ボッチ山1201-1235牧場雪原最下部-1320ブリーズベイリゾート塩尻かたおか
大雪の予報が告げられている。しかし、長野県内でも少し南にいけば晴れ間もあるかと考えて、比較的短時間で登れる高ボッチを目指す。ブリーズベイリゾート塩尻かたおか(休業中)の下の駐車スペースに駐車。到着時、周辺のスペースも含めて先着7台。十分な空きあり。ゆっくり家を出たので、歩きはじめは遅い時間。ホテルの横から歩きはじめる。
(左)休業中のホテルの横から歩きはじめる。(右)樹林帯の登り。
薄雪の下は凍りついているところも多いので、樹林帯からチェーンスパイクをつけ、あとはそれで歩きとおした。赤松の多い最初の樹林帯は、以前歩いたときは作業道などが入り組んでわかりにくい印象だったが、今回は明瞭なテープマークがつけられてわかりやすくなった。唐松林の中、薄い雪を踏んで九十九折の道が続く。左手に送電鉄塔が見えれば、残りわずかで牧場の最下部に達する。
(左)牧場の最下部。(右)雪原から振り返っても展望開けず。
牧場の最下部からは雪原の中を歩く。雪原の中央にはしっかり踏まれたトレースがあり問題なく歩くことができた。広い雪原を歩くのは気持ちいいが、振り返れば見えるはずの北アルプスなども今日は雲の中。左手にぼんやり鉢伏山が見える。短い樹林帯を抜けると再び雪原に出る。左手にアンテナ群を見ながら進めば、山頂一帯の遊歩道に入る。
(左)樹林帯を抜け再び雪原。(右)山頂一帯は遊歩道。
緩やかに登って高ボッチ山の山頂へ。それほど風は冷たくないけれど、暑い雲が空を覆い展望は限られる。諏訪湖を見下ろし、身近な鉢伏山・三峰山・霧ヶ峰方面を見渡すことはできたが、八ヶ岳・南アルプスなどは深い雲の中。山頂直下の四阿のような小屋で休憩してから往路を下山した。途中すれ違った登山者は10人ほど。私が登った時には、山頂には他に人の姿はなかった。
(左)高ボッチ山の山頂。前方は鉢伏山方面。(右)山頂から諏訪湖を見下ろす。八ヶ岳・南アは雲の中。
2021年11月13日
前鉢伏山[牛伏寺から 宮入山・高遠山・林城跡](松本市)
鉢伏山への道から北アルプスを望む。
牛伏寺駐車場721-753堂平756-851ブナノキ権現-858車道900-937鉢伏山荘-950前鉢伏山1004-1042宮入山-1046宮入峠1049-1135高遠山1151-1300林城跡1305-1319林城登山口(金華橋)1329-1424松本駅1428=(篠ノ井線)1437村井1445=(タクシー)1505牛伏寺駐車場
目的は2つ。ひとつは鉢伏山周辺からの展望を、この好天で楽しもうというもの。もうひとつは前鉢伏山・宮入峠から松本市街への赤線つなぎ。牛伏寺の駐車場に車をとめて、すぐ脇の登山口から尾根伝いの登山道を登る。急登から獣除けのフェンス沿いに右を巻いて行く。左折して尾根にのり、里山らしい樹林の中を登れば「牛伏寺堂平」の真新しい説明板がある。
(左)牛伏寺堂平。周囲は里山らしい景色。(右)笹と落葉の木々。ブナノキ権現直下。
1340の右を巻いた後は、ところどころ痩せた尾根となる。低い笹と落葉の木々が気持ちよい風景を見せると、間もなくブナノキ権現。フランス式階段工方面への道が分岐し、ブナの大木が鎮座している。その先すぐに車道に飛び出す。ここからは車道と交錯しながら、おもに左側に付けられた山道を進む。笹の露が足元を濡らす。
(左)鉢伏山を見ながら進む。(右)脇には霧氷の木々。
視界が開け、右手の鉢伏山は山頂部が白くなっているのが見える。霧氷の木々が点在し、南・中央・北アルプスの展望が素晴らしい。鉢伏山荘の前を過ぎ、今日は鉢伏山へは登らず、前鉢伏山へ向かう。平坦な気持ちよい笹原を進んだ先の前鉢伏山からは、眼下に松本平、その向こうの正面に穂高・槍・常念あたりを展望する。やや雲が多く、後立山方面の稜線は隠れている。
(左)高ボッチの向こうに中央アルプス。(右)前鉢伏山から北アルプスを望む。
下山はまず、前鉢伏山からロープが張られた急坂を下る。傾斜が緩むと雰囲気のよい唐松林を過ぎ、雑木や赤松の林を進む。赤松林の中に三角点があるだけの宮入山を過ぎ、宮入峠で。林道を横切る。ここからは初めて歩くルート。林道も並行するが、できるだけ尾根上の道をたどる。と思っていたら、1501で左折する尾根に入るところ、誤って直進。北側の林道をたどって復旧。
(左)前鉢伏山から蓼科山・鉢伏山を望む。(右)宮入山への途中の唐松林。
唐松・雑木・赤松などが混在し里山らしい雰囲だが、単調でもある。高遠山南側の鉄塔からは松本市街と、反対側に美ヶ原が望めたが。その先はやや広い道となり、高遠山の山頂も道脇に三角点があるだけで、山頂の趣はない。あなり変化のない下りに飽きてくるころ、右手からの整った林道に合流。ここまで下ると紅葉の木々も多い。
(左)鉄塔から松本平を見おろす。(右)高遠山の三角点。
この林道を進んで、右手に林城跡への尾根に入るところがわかりにくい。Ωカーブのところで右側を注意してマークを探す。標高を下げながら進めば林城跡の案内板などもあらわれ、あずまやもある林城跡の広場に到着。赤松に囲まれている。そのまま北に下り、金華橋の脇の登山口に降りる。あとは松本駅まで歩き、JRとタクシーに乗車して牛伏寺まで戻り、車を回収した。
(左)あずまやのある林城跡。
[参考] JR篠ノ井線(松本~村井) 200円
タクシー(村井駅~牛伏寺) 2,740円